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やっぱり図書館が大事Part25

2月14日、大阪府子ども文庫連絡会主催 児童文化講座に参加しました。
今回は公開講座ということで、図書館ネットから3人が会場である大阪市立中央図書館に行きました。

やっぱり図書館が大事 Part25
「家庭文庫から始まる図書館支援」
講師は草谷桂子さんです。

草谷さんは1981年から静岡で「トモエ文庫」を主宰しておられ、児童文学者でもいらっしゃいます。
長らく静岡県立図書館協議会委員をされ、「静岡図書館友の会」の中心メンバーです。静岡市立図書館への指定管理者制度導入の話が持ち上がった際その阻止に貢献されたことは知っている方も多いのではないでしょうか。
図書館友の会全国連絡会でも重要な役割をしてこられています。


子どもの読書支援、文庫の運営、図書館に関する市民活動などにかかわるものにとって、草谷さんのお話は何度聞いても勉強になります。
私も久しぶりにお会いできるのを何か月も前から楽しみにしていました。

大子連草谷氏講演会

講演会は、草谷さんが農家に嫁がれたところからはじまりました。
文庫を始めるまでの15年間に、地元にしっかりと人のネットワークを拡げられたことを知りました。
開庫とともに「静岡子どもの本を読む会」に入会し運営委員となられたことも、その後の文庫や図書館支援の活動につながっているのではないかと思いました。

トモエ文庫の多くの写真を拝見しましたが、単に子どもたちの読書支援にとどまらない、大人も含めた地域活動になっていることを改めて感じました。地域に根ざした活動を続けていらっしゃるからこそ、人の輪を広げつないで、図書館の問題に取り組み、成果を上げてこられたことがよくわかります。

静岡県立図書館協議会委員、御幸町図書館基本構想委員会委員などを歴任される一方、「静岡市の図書館をよくする会」等の利用者団体でも精力的に図書館の課題に取り組んでこられたことは、市民と行政が協働して図書館をよりよくするという理想の形を私たちの目の前に示してくださっています。

私たち図書館ネットの目的も市民と行政が手を携えて図書館をよりよくすることです。
草谷さんのお話は、立場は違えど図書館が大事と思う「人」のつながりから始まるのだということを再認識させてくださいました。

昨年春、韓国政府文化体育館後部主催の「小さな図書館」全国大会で事例発表された時のことなども話してくださり、興味の尽きない講演でした。ありがとうございました。


午後からは交流会でした。
草谷さんへの質問から始まりました。
図書館職員とのネットワークのつくり方や韓国の文庫事情など丁寧に質問に答えてくださいました。

その後、吹田市、富田林市、堺市、枚方市、大阪市、阪南市、豊中市、泉佐野市などの大子連会員から報告がありました。
大阪府下全域に会員がいる大子連です。各市、地域で図書館の置かれている状況が違っています。しかし、その課題は共通していることが多く、こうした情報交換の場がそれぞれの地域での活動に力を与えていることを感じます。

多くの問題を抱えながらも、課題解決に向け真摯に活動していらっしゃる様子を聞くことができ、私たちもパワーをいただくことができました。神戸市にも数多くの読書団体があります。その一部は連絡会に参加して情報交換したり学習したりする機会を持っていますが、一堂に会する機会はなかなかありません。静岡や大阪のように、図書館を中心に関係団体の大きな輪をつくっていければと思います。




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