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機関紙32号から

5月発行予定だった32号ですが、活動をほぼ停止している状態でしたので発行を延期し、9月11日に発行しました。

今号には会員それぞれの自粛期間中に感じた図書館や本への思いを寄せていただきました。

目次を紹介します。

共催行事お知らせ 2020年度図書館員さんとの交流会   
第6期第4回 神戸市立図書館協議会 傍聴記  
第6期第5回 神戸市立図書館協議会 傍聴記  
図友連MLA連携学習会  
「知を伝え、共有し、つながるための基盤としてのディジタルアーカイブについて」

西神中央文化・芸術ホール等整備事業
文化施設(ホール・図書館)に関する説明会に参加して

ご報告 図友連「感染症対策状況下における図書館活動の維持についての要望書」
コロナ自粛中に思ったこと  
映画「パブリック 図書館の奇跡」を鑑賞して  
展示拝見 ~戦災関連資料展 神戸市立中央図書館~  
編集後記


《展示拝見》をどうぞ!

=展 示 拝 見=
  ~戦災関連資料展  神戸市立中央図書館~

 毎年、終戦の日の前後に、行財政局の戦災関連資料展が図書館のロビーで開かれています。図書館で展示されていることで、ふらっと立ち寄った人が誰でも目にすることができて、役所内の有意義な連携企画だと思いました。
 入口の立て看板には、このように記されていました。 

「終戦から年月が経ち、戦災関連資料の散逸が懸念される中、神戸市では、平成10年から戦災関連資料等の収集を呼びかけ、ホームページ「神戸 災害と戦災 資料館」において、資料の一部を公開してきました。
 今年で75年目の「終戦の日」を迎えるにあたり、この度、「命の大切さ」と「平和の尊さ」を考えるきっかけになることを願って戦災関連資料展を開催いたします。
 神戸市会は、恒久平和の実現を目指して、次のような決議を行っています。
昭和37年3月28日  平和都市宣言
昭和50年3月18日  核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議
昭和58年10月5日  非核平和都市に関する決議
 神戸市はこれらを尊重し、平和な市民生活の実現をめざします。」
 
 幸いなことに日常的には戦争に向き合って生活をしているわけではないので、この看板に示されているように、考えるきっかけとして、時々「喝」を入れてもらわなければ、大事なことを忘れそうになります。このような決議をした昭和の時代の市会の意気込みを感じると同時に、平成はこれでよかったのか?、令和は大丈夫か?とも思いました。帰宅後、ホームページ「神戸 災害と戦災 資料館」を見てみましたが、このページがあることを初めて知りました。
 会場には神戸市内の大きな地図がど~んと張り出され、いつ、どこの地域が空襲を受けたのかが色分けされていました。それによると、父が戦争に行っている間、祖父が住んでいた家のある兵庫区は、昭和20年3月17日の空襲で壊滅したようです。展示されている焼け野原の写真を見ると、父が「全部、空襲で焼き出された」と言っていたのを思い出しました。確かに父に関する戦前のモノは全く残っていません。そして、祖父はこの中を生き延びたのだとも思いました。
隣でパネルの地図をのぞき込んでいた方も、地図の中のどこかの場所を熱心に探していらっしゃいました。展示を見る人それぞれの特別な場所を探して・・・それぞれの縦の時間軸をたどりながら・・・          (神戸・図書館ネットワーク会員 小林圭子)

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