見逃すところだった。藤本幸久監督作品、(米兵の作り方 狂った社会)「アメリカばんざい!!!」は見ごたえがありそうだ。
低気温のエクスタシーbyはなゆーさんの「2008年07月29日 米国の「貧困徴兵制」がテーマの映画「アメリカばんざい」公開 」でもこのドキュメンタリー映画が紹介されていたようなのだが、今回戸田ひさよしの自由自在ホームページ で紹介されているのを見て俄然興味がわき調べてみました。
この映画、「アメリカばんざい」という題名でちょっと損してますね。このネーミングじゃないと色々圧力とかあったりするので配慮したのかな、?~ crazy as usual ~の補足でそれなりに興味を引く工夫はしているようですが、。
東中野のポレポレでは、当初2008/07/26~8/22までだったのだが、「大好評に付き延長決定!8/23~9/5 21:05」と言うことで、夜遅く1回だけの上映をやるようです。
(※電話:03-3371-0088、地図)
※公式サイト(http://www.america-banzai.com/ )
なお、以下の「この人に聞きたい 藤本幸久さんに聞いた 戦争する国、アメリカの真実を見よ――2008年8月6日アップ」のインタビュー記事は参考になります。全文はリンク先でどうぞ。
(略)
編集部
監督が映画を作られた第一の動機として、憲法改定への動きがある中、日本人の若者には、アメリカと一緒に戦争に行って欲しくない、という気持ちから、とおっしゃっていましたが、昨年あたりから、日本においても格差、貧困の問題が取り上げられており、「このまま一生貧乏なままならば、いっそ戦争でも起こってくれた方がまし」と言い出す若者もいます。
貧困や格差と戦争との親和性については、雨宮処凛さんや堤未果さんも指摘をされていますが、監督は、戦争をする国、アメリカを取材されて、その辺についてどうお感じになりましたか?
藤本
アメリカを取材してわかったのは、途方もない格差社会であり、途方もなく貧乏で救いのない人たちがいないと、戦争をできる軍隊はつくれないということです。それがないと、本当に戦場で戦争をする軍隊は、先進国ではできません。例えばこんなことがありました。
UCバークレーの学生たちに、私の作った映画「Marines Go Home-辺野古・梅香里・矢臼別」(2005)を見てもらう機会を持ち、インタビューをしました。バークレーの学生共和党支部の有力メンバーと紹介されたので、「(アメリカの戦争について)どうですか?」と聞くと、「イラク戦争はちょっと問題はあるけれども」と言いつつ、「やっぱりアメリカは戦争というものが必要なんだ。いい戦争もあるんだ」と言うわけですよ。「戦争が必要だと言うんだったら、あなたは軍隊へ行くんですね」と聞くと、「いや、僕はちょっと軍隊向きの人間じゃないから」みたいに言うんですよ。
それはどういうことかというと、すごい金持ちは別にして、アメリカの大学生の多くは親が不動産などを担保にしてローンを組んで大学へ行かせています。アメリカの大学は、学費が非常に高額で、州立大学でも、学費が年間2万ドルとか3万ドルとか平気でするんですよ。いわゆるアイビーリーグは、3万ドルとか。1年間の学費ですよ。とんでもないでしょう。300万~400万円とかですよ。
そういうことですから、大学に行っている人たちは、卒業して軍隊に行ったら割が合わないんですよね。兵士の給料は、めちゃくちゃ安いですからね。月収1000ドル~2000ドルとかなんですよ。だから、親がローンを組んで大学に行けるような人は、まず軍隊へ行きません。
(略)
以下、ポレポレでの映画紹介より。
『闇を掘る』(2001)の監督・藤本幸久が満を持して描く“戦争の入り口と出口”
<スタッフ>
監督:藤本幸久
インタビューアー:影山あさ子
撮影:栗原良介、中井信介
コーディネーター:加藤鈴子、福原顕志
編集:藤本幸久、栗原良介
製作・配給:森の映画社、太秦
<解説>
◇ホンモノのブートキャンプはこれだ!
ブートキャンプ、そこはダイエットの場ではない!
正しい兵士をつくる場所!
2007年空前の大ブームとなった“ビリーズ・ブートキャンプ”。ビリー教官に叱咤激励されつつ、目指すべきは引き絞まった身体。しかし、ホンモノのブートキャンプが生み出すのは、欠陥のない、国家に従順な戦争兵士。パリス・アイランドの海兵隊だけでも、毎週500~700人の普通の若者が入隊し、3ヵ月で立派な兵士へと変身を遂げる。
◇戦争する国は、いつも「ばんざい」の声とともに若者を戦場に送る。
60年前、日本では「天皇陛下ばんざい」、ドイツでは「ハイル・ヒットラー」と若者を戦争に送り出した。イラク戦争開戦5周年を迎えたアメリカでは、今なお、「アメリカばんざい」の声とともに若者を世界の戦場に送り出している。
送り出された若者たちの、その後を追った。ベトナムに送られた若者たち。コソボに送られた若者たち。アフガニスタンに送られた若者たち。イラクに送られた若者たち。アメリカに還ってきた若者たち。還れなかった若者たち、イラクだけでも4,000人。
どんな経験をしたのか。どんな今を生きているのか。マスコミが伝えない「ばんざい」の裏側が見えてくる。
◇どん底を生きる元兵士たち
現在、アメリカの全人口の100人に1人、350万人がホームレス。男性ホームレスの3人に1人が元兵士といわれている。ホームレスの若者たちから見えてくる“戦争が社会に与える影響”。アルコール、ドラッグ、暴力の連鎖。「crazy as usual」、これは日本の近未来なのか?!
監督:藤本幸久
1954年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
土本典昭監督の助監督となる。アフガニスタンの内戦を描いた「よみがえれカレーズ」を最後に、フリーランスになる。
『教えられなかった戦争-侵略・マレー半島』(1992)で初監督を務めた後、映画製作の拠点を北海道新得町に移す。1996年から毎年、新得で「空想の森映画祭」を開催。大雪・トムラウシの原生林を舞台とした『森と水のゆめ』(1999)を製作。また、1994年から6年の歳月をかけ、閉山する炭鉱を記録した『闇を掘る』(2001)は、2002年レティナ国際映画祭準グランプリを受賞。その後、『オッケンドンムーアジアを結ぶ若者たち』(2004)を経て、沖縄(辺野古)、韓国(梅香里)、北海道(矢臼別)にある基地で、演習や作戦を展開するアメリカ軍と、そこに暮らす人たちを丁寧に捉えた『Marines Go Home』(2005)を完成させた。『Marines Go Home』の取材を通し、出会った若い米兵たちから感じた「彼らはどこから来た?なぜ兵士になった?そしてどこに行くのか?」という疑問を追い求め、 2006年10月から2008年4月にかけ、計7回のべ200日間のアメリカ取材・撮影を重ね、本作を完成。
以下、EnterJamで『アメリカばんざい ~crazy as usual~』藤本幸久監督インタビューの動画を見ることができます。
※ただし、3と4のリンクの先頭が「hhttp」となっていてエラーになるので修正したリンクを直接ご紹介しておきます。特に4のインタビュー中「夜中に到着させ、48時間眠らせない、そして最後に丸刈りにされた見た事もない自分自身の姿を宿舎のトイレの鏡の中に見る」とか「言えるのは、Yes sir. Aye aye sir. No sir. くらいで、自分からしゃべってはいけない」なんてところは、まさにカルトの洗脳・マインドコントロールのやり方と同じですね。いや、カルトが軍隊のマネをしてるのか。(笑)
WMVのストリーミング映像ですが、ダウンロードのサイズが大きいのでISDNあたりだとちょっとキツイかも知れないですね。
インタビュー1(04:59)34.3MB
http://www.enterjam.com/movie/banzai01.wmv
インタビュー2(04:47)32.8MB
http://www.enterjam.com/movie/banzai02.wmv
インタビュー3(04:54)33.6MB
http://www.enterjam.com/movie/banzai03.wmv
インタビュー4(04:59)34.2MB
http://www.enterjam.com/movie/banzai04.wmv
『アメリカばんざい ~crazy as usual~ 』予告編
藤本監督の締めアピール:アメリカばんざい8・10試写会
http://jp.youtube.com/watch?v=W3L33_XsyAs
戸田の締めアピール:アメリカばんざい8・10試写会
http://jp.youtube.com/watch?v=7hHHD6itKCs
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