辺見庸 (日録7)私事片々 2014/02/17〜と、(日録8) 雑談日記Archive
辺見庸さんの(日録)私事片々の雑談日記Archiveを始めようと思ったメモなどはこちらで。辺見さんがよく言う「エベレスト」についてはこちらで。
以下、辺見庸ブログの(日録)私事片々をすべてアーカイブ保存しておきます。写真が多いので、2エントリーずつアップします(表示順は元ブログと同じく上から降順です)。
以下、日録の8と7。
2014年2月27日
日録8
私事片々
2014/02/26〜2014/03/12
http://yo-hemmi.net/article/389942370.html
逝った花.JPG
・友、堀内良彦が2014年2月25 日午後8時ごろ、逝った。(2014/02/26)
青空.JPG
・友、堀内良彦は血友病患者でHIV感染者だった。すでに肝臓がんを併発していたのに、福島県の放射能汚染地にたびたび入り、東電に抗議し、血友病患者支援にもあたっていた。そうせずにはいられなかったのだ。「戦死」という言葉はきらいだから、つかわない。良彦はただ、ずっと悪戦苦闘し、のたうちまわり、ついにひとりで逝きやがった。昔、文化学院でかれを知った。いっしょに教育テレビにでたこともあった。たびたび助けられた。とてもはげしく憤り、とてもやさしく愛する男。カサヴェテスについておしえてもらった。飼っていた犬は柴のペロ。良彦より先に死んだ。存在していた者が不意にいなくなるのはあまりに奇妙だ。不当だ。(2014/02/27)
グラス.JPG
・悔いている。こちらが生きるのにかまけて、堀内良彦の死の瞬間を知らなかったこと、その前に声をかけてやれなかったこと。失念していたわけではないのだが。気になっていたのだが。おれたちはカサヴェテスを愛した。それと、「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録」を、いっしょに偏愛した。良彦はわたしをヘンリーとよび、じぶんをヘンリーの相棒だった、結局ヘンリーに殺される悪党として、ひとしきり「どうあっても救われぬ悪人」を演じたこともあった。虫一匹殺せない男が。テレビをつけて堀内良彦死去のニュースをさがす。これだけの大ニュースをどこも報じていない。ひどい話じゃないか。くだらない世の中じゃないか。これほどの大事件をつたえていないなんて。ゴミネタばかりだ。空を見あげる。(2014/02/28)
階段のキジバト.JPG
・堀内良彦と夕暮れの観覧車に乗ったことがあった。テレビ撮影のためだったが、深海みたいなたそがれの宙をいっしょにまわったのを忘れない。ゴンドラのなかで、かれはなにか大声で叫んでいた。しかし、道路工事中だったのか騒音がひどくて、よく聞きとれなかった。わたしは、観覧車のなかで問うたのだった。腹が立たないか、と。良彦が答えた。騒音にかき消された。えっ、と聞き返した。するとかれがわめいた。ブッコロシタイ。ソノグライ、オコッテマス。そこはたしか、編集できれいに削除された。ダウンしたわたしのパソコンをなおしに、夜中の3時に自宅に駆けつけてくれたこともあった。心に皮膜のない、危ないほどむきだしのあの男に、わたしはただ助けてもらうだけだった。迂闊だった。昨日、小枝をくわえたキジバトがきた。逃げなかった。キジバトと目があった。(2014/03/01)
プロスペクト.JPG (カタロニアの丘)
・それがごく穏やかなものにせよ、苛烈にせよ、目にはよく視えないにせよ(おおかたは視えないものだ)、こう言ってよければ、わたしの戦線はすでにある。だれしも各個の戦線がある。じぶんの戦線は、まるでカナヘビの細い影のように、極小である。でも、それをじっと見つめることだ。そこから逃げないことだ。できれば、それをあからさまにすることだ。この3年、いったいなにが起きて、なにが起きなかったのか。鬱々とかんがえていたときに、堀内良彦がひとりで逝ったのだった。この3年、いったいなにが起きて、いま、なぜこんなひどいことになっているのか…ずっと昏睡しつづけていたように、しょうじき、わからないでいる。ただ、かれのあの激怒と共感と絶望が、ほんとうにたぐいまれな、立派な能力であったことだけは、いくら迂闊なわたしにだって、わかる。強者への激怒と弱者への共感とじぶんへの絶望…。(2014/03/02)
芽吹き.JPG
・3年間、なにがあったのか。昨夜、「2014.02.28経産省対話集会:急逝した堀内良彦氏への追悼アピール」と題された動画を見た。良彦らを追悼した集会記録なのに、経産省前にあつまった若者たちのなかに、良彦がいないかついつい探してしまう。「経産省はよく聞けよ—!」、「原発やめろ」、「いますぐやめろ」、「原発反対」、「再稼働反対」、「原発輸出も絶対反対」、「武器の輸出も絶対反対」、「TPP反対」…ラップ調でシュプレヒコール。タンバリンやトランペットの音も聞こえる。良彦もここでこうやって、痛むからだをうごかして、リズムにのせて声をはりあげていたのだ。リーダーがラウドスピーカーで呼びかけている。「堀内くーん、聞いてるかーい?…雲のうえで遊んでてください。あとはぼくたちがやるから…」。よどみない声が夜空に吸いこまれていく。3年間、こういうことだったのだ。エベレストにのぼった。(2014/03/03)
SOBA:上記、辺見さんが言及している急逝した堀内良彦氏関連動画を末尾にアップしました。
水の影.JPG
・ブログ休載につき、だれにともなく、お詫びすぃます。ご心配とご迷惑をおかけして、まことにすみませんでひた! 礼。3月4日からいままで、エベレストにのぼったりのぼらなかったりした。短篇「カラスアゲハ」70枚をシコシコ左手で書いていまひた。一昨日(2014/03/10)いちおう決着。3周年は意識せず。が、無意識に書くのを迫られていたかもしれませぬ。載ったら読んでね。全篇「や・り・ま・く・り」の短篇につき、よろしう、おたのんもうします。麻痺急進行につき、半屍体的状態恒常化。「半屍体のパンセ」やね。わははは。堀内良彦逝去の空洞、埋まらず。やつを夜半におもいだすも、気がつけば、メールも電話もできない。バルトークのCD買う。佐高さんと近く対談することをきめる。それとなんもかんけいございませんが、コビトのすすめもこれあり、『永続敗戦論』読む。ローカルな古語で言へば、サンペコ(インケイ)とヘノゴ(コウガン)がむずむずする。マジ戦時なれども、某紙エッセイ引きうける。(2014/03/12)
2014年02月17日
日録7
私事片々
2014/02/17〜
http://yo-hemmi.net/article/388967344.html
こぶ.JPG
・さすがに、もういくたりかわかりませぬ。この街にましますたくさんのマリア様にイエス様。雪がとけのこる泥道をダフネにむかう。自転車をひいたおばさんが、ほとんど金切り声で叫んでいる。「転ばないでくださいよお。転ばないでくださいよお!」。だれにたいして言っているのか。全人類にむかって注意を喚起しているのであろうか。余計なお世話。もはや転んで死にたいやつだっているだろうに。見まわせる範囲でひととおり見まわす。反転して、おばさんとパチッと目があう。「転ばないでくださいよお。転ばないでくださいよお!」。わたしにたいしコベツグタイテキに叫んでいたのだ。見えないマリア様を、見て見ぬふりし、聞こえぬふり。すこし睨めたりして。顔ですごんで心で感謝。おお、サンタマリア!その御心に、ああ、その御心に、それがしの心が饐えるのさ。るせえんだよ、クソババア。意地であるいてダフネ着。貼り紙。「サナダムシ品切れにつき本日臨時休業」。なにがおきているのか、わからないことだらけです。無表情をよそおい、ねんねん猫背でひきかえす。めずらしくよいことひとつ。2、3日まえのこと。すこし気になり、ちょっと好きだった詩人を、あらためて精読したら、ガーン、うんと好きなことがわかった。そんなこともあるんだね。まだ生きてるとばかりおもっていたその詩人、ガーン、じつはとっくの昔に(雪道に転んで、じゃないけれど)死んでいたことも、いまごろ発見。そのことで、どうしてかなあ、ますます好きになる。当面の脱出口できました。けふもエベレストにのぼらなかった。(2014/02/17)
雪道の影.JPG
(エベレスト東側稜線にて)
・先日精読してみたら、とてもおもしろいとおもわれた詩人は、昨日あたりから色あせてきて、けふにはついになんでもなくなった。溶けたざらめ雪。どうしてなのか。どぼじでなのか。どってぇ?トポチテ?本音をゆってもよかですか。肯綮にあたらないからだ。どころか、無意識的にか意識的にか(両方だろうな)肯綮をはずすからだ。毒がありそうで無毒、まったく無害。どうかすると、へんに癒やされちゃたりして。危険スルー、反動スルー、日の丸スルー、てんてん天ちゃんスルー、慰安婦スルー…ああ、やだ、やだ、おら、やんだ。なるへそ、どうりで、賞は総ナメこちゃん。ずぃぶん、不明恥じます。「かつて、死に人が群れていたころ、あなたは身をひそませた、わたしのなかに」(ツェラン「かつて」飯吉光夫訳)にもどる。もどりる。けふも駅前コースでダフネを目ざす。やっとこ着いたら、店にシャッター。貼り紙。「お詫び 活きカイチュウ未入荷のため臨時休業します」。まったく理解に苦しむのだ。が、理解に苦しむことばかりなのだから、理解に苦しむ顔せずに、ひーちゃん、みーちゃんたちとおんなしに、なんもなかったそらっとぼけ顔にて街あるき、雪のエベレストへ。えーい、ここで死んでも悔ひはなひ。滑落覚悟登攀敢行万世一系耳垢恥垢の山男。ふだんより2倍かかって頂上へ。帰宅すぃたら、性同一性障害気味の犬(5つ)にぱかにされる。ト長調、4分の4拍子で。ワンワンワワワンワワワワワ…。(2014/02/18)
黒い雪.JPG
・現代日本彫刻作家展。そこで靖国参拝などを批判した作品の撤去を東京都美術館が求めていた。こんなことがいたるところで、日常的に起きるようになった。「時代(とき)の肖像—絶滅危惧種 idiot JAPONICA円墳—」。高さ1・5メートルのドーム状の作品で、当初は「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して、もっと知的な思慮深い政治を求めよう」という手書きの紙を貼っていた。それのどこが悪いのか。東京都美術館は作者らにアピール紙片の撤去を求めて「折り合いがつかなければ、展示会の中止や来年度以降の施設使用の見なおしも検討せざるをえなくなる」と脅したとう。まるで1930年代。都美館に電話するなりして、ひとりびとりが抗議しよう。面倒くさいけれど、しかたがない、怒ろう。焦ろう。けんかしよう。やらなくてはならない。あれはくるだろう。99.99パーセント、まちがいなかろう。もうきたのだ。たのまれもしないのに権力のお先棒をかつぐ連中が、雨後の竹の子のようにニョキニョキと元気をだしている。激震の予感がある。じぶんの内面にか、外面にか、まったく理解のあたわぬことがくるだろう。NHKの籾井たちが「なにが悪い!」と、もうひらきなおっている。彼らの態度とときたら、ヤクザそのものだ。某紙社長が安倍晋三と会食したとしきりに悦に入っている。全面的にidiot JAPONICA。すでにきつつある。こないなら、こさせよう。戦端をひとりでひらこう。それでいい。犬を残し東口のミスドに。コーヒー、クリームパン。降圧剤と、血液サラサラ剤、胃薬をのもうとテーブルに錠剤をならべていたら、女性店員に「サユをおもちいたしましょうか?」と声をかけられ、耳を疑った。さゆ。とっさに漢字が浮かばない。白湯か。なつかしい。「セーキはじぶんで洗いますか?」。病院の風呂場で、高校でたてくらいの明るい看護助手に言われたことがある。セーキ。あれからもうすこしで10年がたつ。セーキはさっぱりつかってない。セーキ不使用のうちにファシズムがきた。じぶんの身近がいちばんあぶない。じぶんと配偶者、恋人、親兄弟、同僚、アホ上司、クソ会社、バカ学校…があぶない。「権力の右傾化」と言うはやすし。問題を外在化するのがいちばん簡単だ。しかし、おのれの足下のこの流砂をどうするのか。流れるじぶんをどうするのか。徒労を承知でけんかするしかない。負けを覚悟して、どつきあうことだ。Aさん、自殺はしばらく延期しようぜ。お願いします。障害者は障害者なりに、まだ動く口なり手なり指なりで、まず、けんかしよう。もっと狂いましょう。けんかしまくって、野垂れ死にしましよう。先に逝った者たちの、これからは弔い合戦だ。なんどでも、なんどでも、けんかしよう。短篇ふたたび中断。ダフネに行ったら、また貼り紙あり。「ベンモウチュウ入荷待ちのため臨時休業します」。はい、了解。OK。OK牧場。エベレストにのぼらなかった。(2014/02/19)
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・さもあらばあれ、造化の翁がつくりなしたる活世界、げにや醜き日の本の、かくまでおぞましき安倍晋三と籾井勝人!胸くそがわるくなる。歯医者。歯医者のトイレで小排泄。小便の湯気にさえファシズムがくゆりたつ。帰りにエベレストにのぼった。気分晴れず。短篇漸進。でもないか。(2014/02/20)
蒼い雪.JPG
・なに?閣議決定つまり首相の意思ひとつで集団的自衛権の行使が可能になるだと!?一大事だ。とてつもない発言である。驚天動地の暴論だ。これこそ号外ものである。臨時ニュースをなぜ流さないのか。君たち、編集局長、記者諸君、ニュースの軽重、順列がひっくりかえってるぞ。人権弾圧オリンピックなどクソくらえでよい。なんということだ。安倍晋三は憲法第96条論議をひっこめて、こんどは、ヒトラー内閣が1933年に成立させた「全権委任法」(国民と国家の危難を除去するための法)を真似しはじめている。安倍の発言は「立法権を政府に委譲せよ」というのにひとしい。「全権委任法」によりドイツがどうなったか、だれもが知っているはずではなかったのか。ワイマール憲法は完全に死文化した。日本国憲法も死文化させられようとしている。安倍は戦時体制をつくろうとしている。弱虫は弱虫なりに、泣き虫は泣き虫なりに、怠け者は怠け者なりに、引きこもりは引きこもりなりに、パラサイトはパラサイトなりに、死にぞこないは死にぞこないなりに、犬もネコもスズメもミミズも、「反対!」の声をあげよう。そして、安倍たちにここまで自信をつけさせている「恐怖の気流」についてかんがえてみよう。エベレストにのぼった。(2014/02/21)
SOBA:上記、辺見庸さんが言及している「全権委任法」に関連する動画を末尾にアップ(海外ドキュメンタリー ナイトセレクション ヒトラー 第2回「独裁者」)
日本国憲法第96条
第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
金属.JPG
・エベレストにのぼらなかった。チョコを4粒食った。ヘドロのようにからみつく言葉をたちきって、〈それぞれがそれぞれの夜のもとに、それぞれがそれぞれの死のもとに、無愛想に…〉あるいて、たちもどればよいのだ。それだけの話だ。だれもこないし、どこにもいかない。(2014/02/22)
大嘘つきのチューリップ.JPG
・エベレストにのぼった。ダフネにはいきませんでした。犬を散歩させてもらった。散歩させてもらうって変ないいかたですね。犬が雪の上でオシッコした。黄色い染みができた。雪が冷たいもので、犬は前肢をかたほうあげていた。展開というほどのこともないのですが、ちょっと展開のようなことをいたしました。どうなるかはわかりません。チョコを4粒食べました。コーヒーをマグカップで2杯飲んだ。韓国製加湿器に、自力で、水を満たす。とても重かった。きょうではなく、昨日のことだったかもしれない。(2014/02/23)
過去.JPG
・なし。エベレストにのぼりませんでした。ひとしきり助詞について悩んだ。犬を散歩させてもろた日に、空になった韓国製加湿器のポリタンクを自力にて水で満たした、じゃなく、韓国製加湿器に自力で水を満たす、か。それからですね、ですます調とである調の混在について、じぶんでわざとそうしておきながら、とてもひるみました。われながらとまどったのであります。コーヒーをマグカップ3杯。犬不在時に、クリームパン2個、わりわりと食う。犬にたいする罪悪感すこひ。クリームパン残り1ケ。大排泄1回。小排泄5回。犬、遠吠え1回。(2014/02/24)
完全版 1★9★3★7 イクミナ (上) (角川文庫)と
完全版 1★9★3★7 イクミナ (下) (角川文庫)です。
辺見庸さんの『増補版1★9★3★7』と、
堀田善衛さんの『時間』(岩波現代文庫)です。
辺見さんの『1★9★3★7』(イクミナ)です。
辺見庸さんが、私事片々(2014/03/03)で言及していた動画です。
2014.02.28 経産省対話集会:急逝した堀内良彦氏への追悼アピール《6/10》
The River
http://youtu.be/oq1SONYzjaw
2014/03/01 に公開
概要:
2014年2月28日 毎週金曜日恒例の、経済産業省対話集会【本館前】
呼びかけ:火炎瓶テツ(@tetsu_molotov)と仲間たち
ETV特集(1998年、放送月日は不明)
作家・辺見庸 世紀末の風景 堀内君と私 〜痛み 恐怖 孤独 怒りの内実〜
nob S
https://youtu.be/Jz8C21bUfWg
2015/08/08 に公開
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。MediaFireはPCでは使い辛くなったのでipadを推奨。ipadで左記リンクをタップするとSafariの別頁が開き「Download(…MB)」の表示が出るのでタップする。黒い画面に変わり20秒から40秒待つと再生開始(時間帯、夜間は回線が混むので駄目)
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SOBA:血友病、HIVの堀内良彦氏が出てくるこの動画は、いくら検索で調べてもNHK放送日を特定できませんでした。一言で言うなら、ネットから消されている感じ。3分21秒の所で「作家 辺見庸(54歳)」との字幕があり、辺見さんの誕生日が1944年(昭和19年)9月27日なので服装から見て1998年10月頃の放送だと思います。なお、堀内良彦氏は2014年1月下旬に内臓破裂のため入院。翌月2月25日夜8時逝去。葬儀は、2月28日(金)14:00~15:00、杉並区荻窪駅前の光明院慈雲殿斎場。堀内さんの人となり、そして最後入院からの様子は、アワプラネットTV白石草さんが連続ツイートされてます(→http://togetter.com/li/635063)。
ETV特集(1998年4月30日放送)
作家・辺見庸 世紀末の風景 心の内戦〜自死を巡って〜 死者たちへの想像力
辺見庸 世紀末の風景
nob S
https://youtu.be/qzzaEE5G4ng
2015/08/08 に公開
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
SOBA:映像最初で「作家・辺見庸 世紀末の風景」と出た後、3分32秒の所で「心の内戦〜自死を巡って〜」と出ます。「死者たちへの想像力」はこちら1や、こちら2(pdf)で確認。こちら2では5頁(/全27頁)の所で、「1999年4月30日NHK・ETV特集で」となっていたが、
辺見さんが5分44秒の所から「一昨年は2万3104人の人が亡くなっている訳です。確かその前年は2万2千人台でしたけれども」と話しているので取りあえず1998年4月30日放送とした。(自殺対策白書から警察庁のCSVファイルで「1996年H8,総数23,104,男15,393,女7,711」※)
※参考:自殺者数の推移(自殺統計)
資料:警察庁「自殺統計」より内閣府作成
↑映像の31分48秒で出てくる↓イラン アッバス・キアロスタミ監督『桜桃の味』。
Taste of Cherry 1997 『桜桃の味』
manaf s
https://youtu.be/ZEoLOjumO0c
2014/01/11 に公開
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(Wikiより)『桜桃の味』(おうとうのあじ、ペルシア語: طعم گيلاس Ta'm-e-Gīlāss、英語: Taste of Cherry)は1997年のイラン映画。アッバス・キアロスタミ監督・製作・脚本による。
第50回カンヌ国際映画祭(1997年5月7日から5月18日)において今村昌平監督の『うなぎ』と共に作品賞に相当するパルム・ドールを受賞した作品である。
以下、辺見庸さんが私事片々(2014/02/21)で言及している全権委任法についての関連動画です。(堀内良彦氏関連に戻る)
NHK広島放送局、「1997-02-11 NHK海外ドキュメンタリー ナイトセレクション ヒトラー」の第2回「独裁者」。
なお以下「video.fc2.com」の埋込動画はパソコンでは見られるけれど、ipadでは「動画を取得できませんでした」となり見られない。「Sサーバーにアップ」から見てください。
1997年2月11日23:50(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第2回「独裁者」
http://video.fc2.com/content/20140203EtfypHP3&suggest
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。MediaFireはPCでは使い辛くなったのでipadを推奨。ipadで左記リンクをタップするとSafariの別頁が開き「Download(…MB)」の表示が出るのでタップする。黒い画面に変わり20秒から40秒待つと再生開始(時間帯、夜間は回線が混むので駄目)
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以下、要所のメモ。全権委任法については9分30秒の所から。
2分25秒から、その日から暴力がじわじわ幅をきかせ、
3分27秒から、ヒトラーのスローガンの一つが有言実行、
5分11秒から、始まった各地での思想弾圧、
6分18秒から、国会選挙を予定するが言論統制や反体制者へのテロを実行、
6分45秒から、ヒトラーは「今は非常事態であり上からの革命のプロセスなのだ」と説明、一党支配のための過半数を目指していた、
9分30秒から、3月の新国会に向けヒトラーは更なる権力の拡大を目論んでいた。それは憲法の改正と全権委任法を通過させること。政府に全権を委任するこの法案が可決されればヒトラーは国会や大統領の承認なしに法律を制定出来る様になる。議会はついに自ら権力を放棄する決定を下した。(辺見庸さんが私事片々(2014/02/21)で全権委任法について言及している部分に戻る)
13分22秒から、1933年のメーデー、ヒトラーはこの日を国民の祝日に定め労働者を喜ばせた。その一方でヒトラーの頭には労働組合をつぶす計画が出来上がっていた。メーデー翌日ナチスの突撃隊が労働組合事務所を襲った。
14分32秒から、多くのドイツ国民はヒトラーのやり方に疑問を持たなかった。それどころかヒトラーのような強力な人物を待ってさえいた。1929年の大恐慌により700万人もの失業者を抱えた社会、絶え間なく続く政党のいざこざ、そんな中で国民は強い指導者への憧れを強めていた。国民はナチスに協力しナチスの手先となり密告が日常茶飯事になった。
24分42秒から、こうしてドイツでは正義を打ち砕くのに何の手続きも要らなくなった。秘密警察、国民の権利を剥奪する法律が矢継ぎ早に制定された、保護拘禁命令。
38分25秒から、独裁者は国民を適当に機嫌良くさせておこうと考える。そこで時には盛大なお祭りが必要になる。ベルリンオリンピックはヒトラーが政権につく前から開催が決まっていたが、ヒトラーはそれが自分の為の競技会であるかのように振る舞った(まさにヒトラーが「国威発揚」の場に使ったベルリン・オリンピック)。
以下、第2回「独裁者」以外残りの「海外ドキュメンタリー ナイトセレクション」をアップしておきます。
1997年2月11日0:10(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第1回「扇動者」
http://video.fc2.com/content/20140203UyctY5f3/
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
1997年2月11日23:50(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第2回「独裁者」
↑第2回は上で最初に紹介しました。
1997年2月13日0:10(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第3回「私人」
http://video.fc2.com/content/20140204KhSNSVLv&suggest
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
1997年2月18日0:10(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第4回「恐喝者」
http://video.fc2.com/content/20140204babW9aB7&suggest
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
1997年2月19日0:25(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第5回「軍司令官」
http://video.fc2.com/content/20140204VwAD4Vdx&suggest
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
1997年2月20日0:10(制作ZDF ドイツ1995年)
ヒトラー 第6回「犯罪者」
http://video.fc2.com/content/20140204G6NCknqC&suggest
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以下埋め込みなし。ストレージ・サーバーにアップしたので見てください。MediaFireに保存。MediaFireはPCでは使い辛くなったのでipadを推奨。ipadで左記リンクをタップするとSafariの別頁が開き「Download(…MB)」の表示が出るのでタップする。黒い画面に変わり20秒から40秒待つと再生開始(時間帯、夜間は回線が混むので駄目)
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ヒトラーと6人の側近たちⅠ (制作ZDF 1996年)
ヒトラーと6人の側近たち 1、2
ヨーゼフ・ゲッベルス Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
ヘルマン・ゲーリング Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
ヒトラーと6人の側近たち 3、4
ルドルフ・ヘス Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
ハインリヒ・ヒムラー Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
ヒトラーと6人の側近たち 5、6
カール・デーニッツ Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
アルベルト・シュペーア Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
ヒトラーの側近たちⅡ 3回シリーズ(制作ZDF 1998年)
第1回 アドルフ・アイヒマン —忠実な官僚—
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
第2回 ヨーゼフ・メンゲレ 〜死の天使〜
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
第3回 マルティン・ボルマン —総統の影—
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。
『ヒトラー 〜最期の12日間〜(日本語字幕版)』
(2004年公開、日本では2005年に公開)
映画でアドルフ・ヒトラー(総統)を演じるブルーノ・ガンツ。画像をお借りしたサイトはこちら。映画批評がなかなかよいので一読をお勧めします。
↓この映画が見られるサイトのリンクをはっておきます。なお原題『Der Untergang』(英題:Downfall)、原題はドイツ語で「失脚」「没落」の意味です。
『ヒトラー 〜最期の12日間〜(日本語字幕版)』
http://muryoueigadouga.blog10.fc2.com/blog-entry-6908.html
↑↓リンク先頁の最後の所にこの映画。もし見られなければ下記で、
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。MediaFireはPCでは使い辛くなったのでipadを推奨。ipadで左記リンクをタップするとSafariの別頁が開き「Download(…MB)」の表示が出るのでタップする。黒い画面に変わり20秒から40秒待つと再生開始(時間帯、夜間は回線が混むので駄目)
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↓同じく字幕版ですが、ロングバージョン版で2分割です。
『ヒトラー 〜最期の12日間〜(日本語字幕版)』
Sサーバーにアップ その1 ←MediaFireに保存。
Sサーバーにアップ その2 ←MediaFireに保存。
↑エヴァ・ブラウンが死の直前ヒトラーとの簡素な結婚手続きをする時に結婚書類の署名欄に「Eva B……」と書きかけたが、すぐに気がついて「B」に線を引いて消し「Eva Hitler」と書き直す場面や、ゲッベルス夫妻の蒸し焼き状態アップシーンや、進駐してきたソ連の女性兵士がお目当ての戦利品を手にはしゃぐ姿など、スタンダード版では編集で省略された場面がいくつか出て来ます。
参考:下記は英語の字幕版です。埋め込みタグがないので、リンクだけの紹介です。
Watch Der Untergang - Downfall 2004 Full Movies Episode 1
http://www.moviexk.net/watch-movie-der-untergang-downfall-2004-1479
Watch Der Untergang - Downfall 2004 Full Movies Episode 2
http://www.moviexk.net/watch-movie-der-untergang-downfall-2004-1480
動画をダウンロードしてから、字幕が追えない部分は止めて下記グーグル翻訳頁にコピペして意味を追いながら見るとよいかも。
https://translate.google.co.jp/
(↓クリックすると拡大します)スクロールして見るなら。
↑の画像は、映画・つぶやき(若者もするなるブログというものを(おじさん)もしてみんとてするなり。)ブログさんからお借りしました。言及エントリもお勧めしておきます。
↑↓上記画像をクリックして拡大するとオリヴァー・ヒルシュビーゲル(監督)と、ベルント・アイヒンガー(制作/脚本)、お二人のコメントを読めます。以下、テキスト起こしです。
「ヒトラーの晩年、常に彼の傍らにいた秘書ユンゲと出会ったことはショックだった。
53000冊にも及ぶ関連書籍は、どれも彼のある側面しか語っていないことが分かったからだ。
本当の歴史を理解するために、そして隠蔽された真実を多くの人に伝えるために私はこの映画を撮ったのだ」
ーオリヴァー・ヒルシュビーゲル(監督)
「私はドイツ語を使い、ドイツ人俳優とドイツ人監督でこの映画を撮影したかった。
ナチス問題は、明らかにドイツの歴史の中でもっとも暗く、もっとも衝撃的な出来事だ。
私は戦後に生まれた世代に属するが、もちろんこれはわれわれの歴史でもある。つまりわれわれが正面から見据えなければならない出来事なのだ。私はドイツ映画製作者たちがこの題材をあらゆる意味で真摯な姿勢で映画にする勇気を持ってもいい頃だと確信している。不寛容、人種差別主義、狂信的行為がどんな結果を招いたか伝えるために」
-ベルント・アイヒンガー(制作/脚本)
ネットの動画だとどうしても画質が悪かったり、使い勝手が良くなかったりします。最後に、『ヒトラー ~最期の12日間~ 』のDVDをご紹介しておきます。←リンク先のレビューに出て来る皆さんのコメントは一読の価値ありと思います。
先ず普通版です。
次にロングバージョン(2枚組)版です。
次は、スペシャルエディション版です。
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