【福島原発】5/4/水★3号機の爆発は水素爆発か?核爆発ではないのか!小出裕章氏に聞く、MBS毎日放送ラジオ。
小出先生が話された半減期についての所、僕自身の感想などを若干詳しくメモしておきました。
※関連ブログ:小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
【福島原発】5/4/水★3号機の爆発は水素爆発か?核爆発ではないのか!
by nyugankenshin
http://www.youtube.com/watch?v=QfMsauUspfI
水野晶子アナウンサー:
福島第一原発3号機の爆発について、3月14日(11時)の爆発、これまで水素爆発という事だったが、核爆発だったんじゃないかと海外から指摘されている話しが、アメリカの専門家からあります。黒い煙が上がっていてその点について小出先生にうかがいたいとリスナーからあります。
小出裕章:
核爆発、核暴走と私たち使いますけれども、そう言う事が使用済み燃料プールの中の燃料で起こるという事は私は思っていませんでした。私は水素爆発だと思っていますし、いずれにしろ水素爆発が起こった事は確実だと思いますけれども、それに伴って核暴走が起きたかどうかに関しては多分ないと私はズーッと思ってきました。ところが色々なデータが次第に出てきまして、私が今一番注目しているのは包括的核実験禁止条約と言うのがあって世果中のどこかで秘密裏に核実験が行われているかどうかと言う事を監視する測定機関があり、日本の場合高崎にあって、大気中の微量な放射性物質を常に監視しながらどこかで核実験が行われているかどうかをズーッと監視している組織があるのです。包括的核実験禁止条約を検証する世界的な組織です。その為の日本の組織もあってそれが高崎で観測を続けてきた訳ですが、その施設で放射性物質を測ってきた所、3月の15日から16日にかけて空気中の放射性核種も勿論していたのですが、その日は東京にももの凄く濃密な放射性物質が飛んできた日なんですけれども、その高崎の研究機関で測定した所、ヨウ素の135と言う放射線核種が大量にあったという報告がなされています。ヨウ素の135と言う放射線核種は半分に減るまで6.7時間という比較的寿命の短い放射能、ですから67時間ですから三日も経てば1000分の1になってしまうと言う非常に寿命の短い放射線核種なんです。もし福島の原子力発電所が3月11日の地震で停止したのであれば、その時原子炉の中にあったヨウ素135は3月15日の段階ではほとんどもうないと思っていいと思います。
※SOBA:小出先生が話された半減期について。
ヨウ素135の場合、半減期が6.7時間、10倍の67時間なら言うまでもなく半減期が10回、例えばスタート時1000として計算すると最初の半減期
の6.7時間後には500、残り9回分は250、125、62.5、31.25、15.625、7.8125、約3.9、約1.95、最後10回目の半減
期には約0.976。つまり半減期10倍の67時間で1000分の1になる。逆に言うなら、1000分の1になる時間を計算したければ、半減期を10倍す
ればいい。例えば半減期がおよそ30年と長い、セシウム137なら1000分の1になるのは300年後、4分の1になるのでも30年掛ける2で60年後に
なる、90年後でも8分の1にしかならない。前に小出先生が確かセシウム137について話しをした時に「半減期が30年、つまり数百年の問題になるので
す」と言っていた。前記のように計算してみれば確かにその通りである事が分かります。ましてバラ撒かれた放射性物質の絶対量が大量になるなら大変な被害を後世に残すという事です。
小出裕章:
ヨウ素135はもう4日経っている訳ですから、ほとんど無いはずなんですが、その高崎で測っていた測定機関によると膨大なものがあった。もしその測定値が正しいとすればそのヨウ素135は3月15日、あるいは3月14日に(新たに)産み出されたと考える以外にありません。そうすると3月14日に3号機で爆発が起きたというその時にできた可能性と言うのは考慮すべきかと思います。
水野晶子アナウンサー:
そうすると、3号機が水素爆発としたならば、このヨウ素145が(135の間違い)膨大な量で検出されたと言うことは考えにくいんですか。
小出裕章:
水素爆発だけならそんな事は無いんですね。水素爆発に誘発されて使用済み燃料中の使用済み燃料のある一部が吹き飛ばされてと言うか、集まって再びウランの核分裂反応が異常に進んだという状況を仮想するんですね、仮想するというかそんな事があったと言う事を説明する一つになるかも知れないと、。
水野晶子アナウンサー:
あ、この時間にヨウ素135が沢山あると言う事の説明の一つとしてはあり得る、考え得るって事ですね。
小出裕章:
そう言う事も考えなければいけないのかなと思うようにいま私はなっています。
水野晶子アナウンサー:
水素爆発を引き金にしてもしかしたら核分裂反応が使用済み燃料で進んだかも知れないと言うこと、。
小出裕章:
そのための一つのかなり有力な証拠と言うものが出てきている訳です。ただこう言う放射性物質の測定と言うのは東京電力も何度も何度も間違えた情報を出してきた、ある訳ですから高崎の包括的核実験禁止条約を検証するための機関が間違った情報を出したと言う可能性もあると思います。情報に関しては常に注意しながら考えなければいけませんが、もしその測定データが正しければ3号機の爆発というのはヒョッとすると核暴走というのが起きたのかも知れないと私はいま思い始めています。
近藤勝重
先生、この事とレベル7との因果関係って言うのはないんですか。
小出裕章:
ありません。要するに核暴走が起きたか起きなかったかと言う事と全く関係なく環境に出てきた放射能の量というのは別に測定されてる訳ですね、多数の地点で、。それでもう多数の核種が出てきてしまっている事は確定している訳です。ですからそれが壊れて溶けてしまった原子炉の中から出てきたのか、あるいは一時的に核暴走というのが起きてある程度の放射性核種がその時に噴き出してきたのかと言う事、まあどちらでもいいんですけれども、もう出てきた放射性核種自身の量は分かっていますので、レベル7はもう動かない事実です。
以下、要約。
3月15日の段階でレベル6は遥かに超えていたと思っていた。政府の専門家達もその段階でもうレベル7だと思っていたと言っている。
日本で核暴走が起きるとは誰も思っていなかった。原子力発電所の安全性をもう一度考え直す必要がある。
核の暴走は一時的なものでもう終わっている。
核分裂で出来る放射性物質は原子炉の中でゆっくり出来ようと、核爆発で出来ようと全て同じ。ただし短い寿命の核物質は閉じ込めてあればすぐに無くなっているが、使用済み燃料のような所で(核暴走が)起きると短い寿命の放射性核種が沢山環境に出てきてしまう。それを高崎の研究機関が検出したと言っている。
5/4/水---原発推進の重鎮登場-本人いわく「原子力村の外れです...」 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=tfX1i64mDUE
5/4/水---原発推進の重鎮登場-本人いわく「原子力村の外れです...」 2/2
http://www.youtube.com/watch?v=kEi-q8qqN54
【福島原発】5/3/火★今?5000枚のシミュレーション結果公開
http://www.youtube.com/watch?v=R8wuXIfH8b4
【福島原発】5/2/月★1.小佐古さんとは喧嘩相手です 2.水棺は困難
http://www.youtube.com/watch?v=tpMTeIj-2vg
関連:
福島原発事故、小出裕章先生(京都大学原子炉実験所)に聞く、MBS毎日放送ラジオ。(3月25日~4月28日)
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※原発関連で3冊:
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