「役割り」
誰に言われなくても、働くのが好きだからという理由で洗濯や掃除をするイスラに対し、食っちゃ寝の日々を送る怠惰なキール。
双子でもティーンとは大違いと腹を立てるジョゼ。
今回、はじめてキールの髪を下ろした姿が拝めました!
目がしょぼしょぼだったのが難点ですが、華奢だし、背低いし、女の子みたい。
一方のティーンは顔の作りは同じはずなのに、相変わらず凛々しくて男前。
そんなティーンにアオイは「世界の平和のために必要なのはなんだと思いますか?」と尋ねます。
答えはいろいろあるけど、そのひとつはエネルギー。
一方、グールドもまた調理場で「世界の平和のために必要なものはなんだと思う?」と尋ねてました。
怠惰な生活を送っていたキールは船員達の反感を買い、嫌々ジャガイモの皮剥きを手伝わされていたのですが、それにしてもキール、料理下手!
皮のほうが厚いし、ジャガイモがもったいないです!
グールドにそれを指摘されたキールは、「こんなことやったことないんだから仕方ないだろ!」と逆ギレ。お子ちゃまですね。
「では、何ができる?」
「博打!」
お馬鹿過ぎです! この場面でそんなこと、思っても口に出しちゃマズイって!
「働かざる者、食うべからず」
今度は鶏に水をやる仕事を与えられたのですが、それすらもまともにできず、鶏を檻から逃がしてしまう駄目駄目っぷり。
逃げた鶏を捕まえようと追いかけていたキールは、そこで小型のコンピューターを見つけ、懐かしがります。
衛星で過ごしていた子供時代に使ってたようですね。
グールドに「キールはどうだ?」と聞かれたジョゼは、「話になりません。何一つまともにできず、すぐサボってはイスラの元へ」と苛々しながら報告。
結構、キールのこと気にかけて見てるみたいですね。
しかも、「夫婦でもないのに、男が女の部屋に入り浸るなど、許しがたいことです」って、ジョゼってすごい潔癖症!
そういうところ、可愛いなぁ~。
「事務総長はあの子を相当甘やかして育てたようだ。あの子はヤビツで何不自由なく育ってきたのだ。ティーンとは違う」
確かに、今のキールは駄目駄目です。
アオイは仕事一筋な人なので、きっと義母の務めとしてキールに好きなことをさせ、必要なもの、欲しいもの買い与えても、しつけとかはしてこなかったのでしょう。
勿論、ほとんどコミュニケーションもなかったに違いありません。
グールドは笑ってジョゼの報告を聞いていましたが、「しかし、このまま好き勝手をさせておくわけにはいきません!」と言われて豹変。
「無論、そんなつもりはない!」と、厳しい顔に!
グールドはキールに新しい仕事を与えます。
一方、アオイ&ティーン。
石油王、Mr.キングを懐柔するためにやってきたのですが、キングの車や服装を悪趣味と思っても、とりあえず笑顔で再会を喜ぶアオイ。
抱きしめられて嫌な顔をしても、それをキングには悟らせません。
まあ、大人の常識ですね。ワキーンワキーンってヤツですよ(違)。
キングは車の中でビールを勧めるのですが、アオイは「結構」と断ります。
これから大切な話をしなければなりませんからね。
石油の産出が順調なことを確認したアオイは、ヤビツが攻撃されたことを伝えます。
それに対し、アメリカの恥だとグールドに強い反感を抱くMr.キング。
「新国連の総会を欠席なされた理由は?」
「結局、新国連成立には至らなかったじゃないですか」
「つまり、あなたもグールドと同じ考えだということですか。新国連など必要ない。力の強いもの、このアメリカのような石油による豊かな経済力を持った国が世界を支配すればよいと?」
「冗談じゃない! 私はグールドとは違う!」
「では、アメリカは新国連を支持すると?」
「当然だ。本当のアメリカはあなた方を支持する。石油が必要なら、いくらでも出す!」
グールドの名と、力による支配って言葉を出してキングを懐柔し、約束をさせたアオイは、先程は断ったビールを自分と、部下にもらえないかと笑顔でお願い。
事務総長だけあって、駆け引きとか揺さぶり方がうまいですね。
ティーンもそんなアオイのことを意識しているようでした。
場面が変わってキール。
他の乗組員と一緒にグールドから頼まれた大きな塊を磨く仕事をしていたのですが、早速居眠りをして、ゲンコツを食らいます。
そして、自分が磨いていたのがトマホーク、ヤビツの町を襲ったミサイルだと知ったキールは作業を投げ出し、イスラと赤ちゃんを連れて逃げようとするのですが、その頃、イスラは医務室で掃除中でした。
本を片付けていたイスラは、その中の一冊を開いてみるのですが、どうやらイスラは字が読めないようですね。
ってゆーか、ハンマーズ・オブ・エデン以後に生まれた人は教育が相当遅れているのかもしれません。
それはさておき、イスラと赤ちゃんはわけが分からないままキールに連れられてどこかの部屋へ立て篭もり、ユリシーズがヤビツの町を襲ったことを聞かされます。
ジョゼはグールドにそのことを報告しようとしますが、グールドに「キールのことなら自分から出てくるまで放っておけ」といわれ、それ以上の進言はしませんでした。
「親切そうな顔してひどい奴だったんだ」「悪い奴だ」とグールドに憤りをみせるキールに対して、「グールドさんには似合わない。私の知っているグールドさんはとても優しい人なのに」と俄かにはキールの話を信じられないイスラ。
気分を変えるためか、文字を教えて欲しいとキールに頼みます。
いつか赤ちゃんに教えてあげたいみたいですね。
字を覚えて本が読めるようになったら、いろいろなことが分かるかもしれない。
イスラの前向きさって、尊敬しちゃいますね。見てると、気分が明るくなります。
まずは名前からってことでキールの綴りを教えて欲しいと頼むと、キールは指で「KEEL」と書いて教えてあげるわけですが、ただでさえ文字の読み書きができないイスラに、そんなので分かるはずがありません。
キールは小型のコンピューターを拾ったことを思い出し、それに「KEEL」と入力してイスラに文字を教えてあげました。
でも、本当にイスラの出産を助けたのは自分ではないのに、赤ちゃんの名前がキールってことに未だに複雑な心境のキール。
「本当に、『キール』でいいの?」
「勿論!(明るい笑顔付き)」
つらっ!
その後もずっと文字を教えていたわけですが、イスラの調子が悪くなって、キールは立て篭もり解除。
慌てて医務室へ。
まだ出産後まもないし、相当無理をしていたらしく、イスラはしばらく休養が必要なようです。
ベッドに横になりながらも、もう一度、「KEEL」の文字を見せて欲しいと頼むイスラに、キールはコンピュータに表示した文字を見せます。
そこへジョゼ&グールドが現われ、ジョゼはキールに平手打ち。頬、真っ赤です。痛そう。
グールドもまた、
「お前はいったん引き受けた仕事を途中で放り出した」」
「お前は私と躱した約束を破った」
「できないというのは恥ずかしいことではない。できないのなら出来ないといえばいい。それを何故誤魔化そうとする」
と厳しく叱責。
何も言い返せないキール。
病室でイスラがコンピュータを持っていたことから、キールがコンピュータを使えることを知ったジョゼとグールドは、ハンマー・オブ・エデン以後に生まれた子供でコンピュータが使える子供は、おそらくティーンとキールだけだろうって話すのですが、これでまた、キールの特別設定がひとつ増えましたね。
教育に問題があるのか、もともとの性格に問題があるのか、日常生活では駄目っぷりを披露しまくりのキールですが、キール好きとしてここは嬉しいです。
そして、「フリーダム」っていうのが、おそらくキールたちがいた衛星のことでしょうね。
眠るイスラを心配そうに見つめるキールに、軍医は「お前の評判は最悪だ。昼まで寝ているは、仕事はほっぽりだしてふらふらしているは、役立たずの無駄飯嫌いだとな。だから、自分が一生懸命働いて、お前のことを庇っているつもりだったんじゃないか?」と厳しい言葉を与えます。
イスラのことが大好きなキールに、これは流石に堪えますよね。
イスラが倒れたのは、自分のせいかもしれないんですから。
これでキールも心を入れ替えて、やるべきことはやるようになるといいんですけど、ヤビツ攻撃のことでグールドに対して嫌悪感を抱いたキールがそんな簡単に素直になるとも思えないし、難しいところです。
ラストのちびキール&ティーン映像はファンサービス?
勿論、おいしくいただきました。萌えた!
ところで。
今回から、EDの絵が変わってましたね。
なんか、キールが変な踊り踊ってるし、ちびキールorティーンは激プリだし、新キャラいっぱいだし、今後の展開も気になります。
でも、とりあえずは早くキール&ティーンの再会が見たいなぁ~。
OP Blue treasure 栗林みな実
ED 鈴木達央 VOICE