楽しみに満ちた日常の裏側で、ほぼ同時に進行しはじめる暗躍。
動いているキャラクターは変わっても『アリソン』の頃からと構成は変わっていないなー。
落ち着く反面、それで良いのかなぁ……とか不安にも。
定番といえば言えますけれど、それってマンネリと紙一重かなーと思えますし。
んでも『リリアとトレイズ』と異なる心境でいられるのは、やぱし、旧作のキャラクターが出張っていないことでしょうか。
唯一既知であるメグミカにしても、どういう行動規範で動くのかわかってませんし。
新鮮な楽しみ?みたいなー。
ラリーとニックのテンポ良い会話とか、時雨沢センセらしい楽しさにあふれているなーと感じるのですよー。
生きている会話というのとも違くて、むしろ生き生きとしている文章とでも言いましょうか。
これぞライトノベル!という気もするのですけれど、地の文を多くする最近の傾向からすると、少し時代が古いラノベの様式なのかもですが(^_^;)。
まぁ、でも、しかし。
物語としての構成にはうなずけても、この上下巻という販売体制はどうなのかなー……とか思ったりして。
たとえばキャラクターの個性をひとつでもハッキリさせた上で区切っているワケでもなく、ただただ事件へのイントロまでへの時間を動かしただけの内容っていうのはなぁ……。
次巻への引きという点からすれば、ここでひとつ分けるというポイントであるには違いないのでしょうけれど。
……でも、「このあとどうなるの!? もうwktkが止まらない!」ってトコロで引いているわけでも無いような。
まだまだ安全地帯にキャラクターはいるわけで。
うーん、うーん……。
このあたりがギリギリのラインなのかなぁ。
上下巻にするため、であるならば。