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ウクレレ再見!

(もう日が改まってしまいましたが)7月20日の正午前、
頂点はオータサン(旧ステージネーム、ハーブ・オオタ)から裾野はアマチュアまでの
およそ800人のウクレレ・ミュージシャンが一堂に会す
年に一度のウクレレ・フェスティバルが、
本日ホノルルで開催されます・・・
というニュースがラジオから聞こえてきたので「え?」と顔を上げました。
というのも、
10年くらい止めていたウクレレを再開しようと久しぶりに取り出して
ちょうどチューニングをしていたときだったからです。
なんとまあタイミングのいいことでしょう!
こういう偶然の出来事がけっこう起きるタイプなので
それほど意外ではないのですが、
しかしこれは幸先いいぞ、の予感に今日は一日中上機嫌で過ごせました。

チェロの練習だけでも手一杯なのに何でまたウクレレを再稼働するッちゅーの?
という自問もあるにはありますが、
チェロの開放弦「ラ・レ・ソ・ド」からウクレレの開放弦「ラ・ミ・ド・ソ」に
頭と指を切り換える行為はとてもとても新鮮で、
忙しくなるけれど認知症予防や老化防止にいいんじゃないかと自答して、
午後からちょっぴりポロロンポロロン奏でてみました。

これが昔ホノルルで購入した大事なウクレレです。
布張りケースは一点物で、可愛いでしょ?と自慢なのです。

久しぶり久しぶりにウクレレ


チェロと並ぶと年の離れた姉妹のよう。
弦楽器は大きさに関係なくフォルムがきれいですよねえ。
ちなみに演奏するとき
チェロは少女を抱くが如し、ウクレレは猫を抱くが如し。

弦楽器姉妹



何故今になってウクレレを再開する気になったか、というと、
先週の金曜日(7月17日)の夜、
熊本市内のライブハウス「RUDE BAR」まで
ウクレレ・ミュージシャン藤井康一さんのライブに馳せ参じたことによります。

藤井さんライヴ



ブルースバンド「ウシャコダ」の
ヴォーカリスト兼ウクレレ、サックス、ハーモニカ担当でありながら、
あるときはウクレレひとつであらゆるジャンルを歌い上げるウクレレ・マンであり、
またあるときは
中年なのに少年ぽい小粋なバンド「リトル・ジャイブ・ボーイズ」で弾けたり、
さらに天下の「牧伸二」から
非公式ながら
「牧伸三」の芸名を頂戴しているエンターテイナーの顔もあり・・・・と、
藤井さんをひと言で説明するのは難しいのですが、
何といっても私にとって他の肩書きより重要なのは
“我がウクレレのお師匠さん”ってことにあります。

10年以上前の話になりますが、1年くらいでしたかね、
藤井さんのスケジュールに合わせ月に一度くらいだったか、
6,7人で夜に集まり
♪ポロロンポロロン♪♪
しみじみと教わっていた時期があるのです。
生徒というのは当時私がバイトしていた東京・恵比寿のバー「モーヴ」の常連さん。
小説家ありOLあり起業家あり書道家あり小学生あり私あり・・・で、
全員初心者のスタートでした。
そしてその集大成として一年後、
みんなで練習に練習を重ね、
ありがたくも「モーヴ」の場を借り、
発表会までやらせてもらったのでした。
汗だくだくで何とか3曲披露できたのも、
緊張で顔の引きつっている我々を
柔らかくまとめてくれた藤井お師匠さんのおかげです。
我が生涯一度きりの“発表会”の記憶は
今でも胸の奥の奥に、こっそりと、けれど鮮やかに刻みこまれています。
そして応援に駆けつけてくれた編集者岡みどりさんの、
涙を流しながら見守っているような表情も私は生涯忘れません。
(岡さんは4年前他界されましたが)

私がバイトしていた頃、
藤井さんは「モーヴ」で年に1、2回
プライベート・ライブをやってくれていました。
その夜は狭い店内に常連さんたちがぎっしり集い、
大フィーバーとなるのです。
フィーバーなんて古い言葉で笑われそうですが、
でも、何しろ狭いところに人が集まり熱気むんむん盛り上がると
店内の温度もかなり上昇して正真正銘“フィーバー”なのです。
そういうことを何度か繰り返し、
藤井さんも常連さんもフィーバー疲れかここ数年ライブ話は消えていました。
それがこの7月、久しぶりに開催ということで友人から連絡があり、
ではではよろしく伝えてくれと頼んだのですが、
後日「このあと熊本でもライブ予定らしいですよ」と嬉しい知らせ。
それがこの7月17日の夜のことです。

熱唱する藤井さん。相変わらずスタイルいいな。

また熱唱



一緒に歌えるくらいに覚えている懐かしい曲の数々に
ひとりで来てきゃあきゃあ弾けているオバサンでしたが、
初めての店なので他のお客さんたちは
“薄気味悪かった”のではないかと今は反省しきりでおります。
でも、やっぱり、藤井さんのライブは、じっとしていろと言われても無理。
オリジナル曲、古い曲、
ジャズあり、エルヴィスあり(これが傑作!)、語りあり、と実に多彩で、
しぜんと体が動くのです。
「モーヴ」よりかなり広いこの店内でも
ヒートアップして途中からみな踊り出していました。   

恰好は相変わらず若々しいけど白髪が増えた藤井さん。
それも又良し。

熱唱



ライブ終了後、記念写真を撮ってもらいました。
のっぽの藤井さんとチビの私が一緒に写ると、
どっちのスケールが正しいのか判らなくなる不思議な構図。

記念写真



藤井さんは7月8月、「ウクレレ抱いた渡り鳥」の全国ツアーをやっています。
で、また8月の10日に来熊予定で、
次回は早い時間からワークショップをやって、そのままライブへ突入・・・
という楽しい企画らしいです。
そこで私もワークショップに参加して藤井さんから教えを請いたく、
ゆえに久方ぶりにウクレレを取り出した・・・というわけなのでした。

在熊で、ウクレレやりたい、藤井さんから教わりたい、と思われる方、
どうぞご参加下さいませ。
詳細は「Private Lodge café&diner」096-323-3551 まで。

それにしてもここに至るまでの説明が相変わらず長かったですね。
常に友人知人の皆さん方から「ブログが長すぎる!」との非難を浴びております。
「今はラインやツイッターのように短文が主流で、
長い文章を書くのはオジサンオバサンだけだよ」とも言われてしまいましたが、
しょうぶんなので短くできないのです。
それに逃げも隠れも出来ない正調オバサンなのだし。

とにかく長時間のご拝読ありがとうございました。

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