空に酔う。
この3ヶ月ばかり
“人生の諸問題”にいろいろと見舞われて、
ブログ更新をさぼってしまいましたが、
本日より気を取り直し
“おばさん目線の熊本報告”再開させていただきます。
21日は日本中が金環日食に湧きましたね。
あいにく熊本は曇りで、
かすかに部分日食が見えた地域もあったようですが、
我が家からは何も見えませんでした。
でもテレビ画面で見ているだけで
かなり感動的でした。
あらためて、
自然の“技”はすごいと何度も叫びながら
見続けたものです。
で、つられて本棚から美しい一冊を取り出しました。
これも自然の“技”がたっぷりと収められた
山内悠さんの写真集『夜明け』です。
富士山の7合目、
地上3000メートルの山小屋に
600日間住み込んで、
定点観測で撮影された雲の上の夜明けのいろいろが、
ひと言の説明もなく延々と続きます。
空と太陽と雲の織りなす奇跡のような光景に
言葉なんぞは要らないのです。
600日、毎朝異なる雲であり光であり。
人間の想像を遙かに超えた雲の形であり光の諧調であり。
それらをここであらためて知り。
見ても見ても見たりずに見て。
この空の彼方に引き込まれてもいいかもしれないような気がして。
それを“永遠”と呼ぶのだろうか。
こんなつたないデジカメ写真ではこの本の魅力は伝わらないので
ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。
ちなみに出版社は赤々舎です。
ちまちました心の憂いが“雲平線”の彼方に消えていくこと
間違いナシです。
地平線、あるいは水平線、または氷平線のように見える
はるばる向こうの天と地の境界線を
“雲平線”
と呼ぶことを、
4月の終わりに熊本の橙書店で行われた
『夜明け』のスライド&トークショーで
山内悠さんから教わりました。
橙書店のスライドショー
橙書店というのは
カフェorangeに隣接の
熊本でも飛びきり小さな本屋さんです。
そこには店主の田尻久子さんが好きで選んだ本しか置かれていません。
だから例え何百万部売れている本でも、
超々ベストセラーでも、
見つからないことが多々あります。
巷の流れに呑み込まれない
インデペンデントな本屋さんなのです。
ゆえに
本を作っている人たちには気になる存在となっていて、
東京からいろんな編集者が訪れます。
私の知り合い編集者も続々やって来ました。
自分が手掛けた本が置かれていたら、
それこそ感激し、
探していた本を見つけたら、
「ここにあった!」と大喜びし、
みんな何冊も買い込んでにこにこと帰って行きます。
話は戻って、
“雲平線”ですかぁ・・・
素敵な名前ですよねえ。
写真集では何ひとつ知り得なかったこれらの写真の生い立ちも、
この日のトークで腑に落ちました。
写真家・山内悠さんは今年35歳ですが、
私のようなおばさんから見ると子供みたいな好青年で、
この日は短パンスタイルでした。
一見都会っ子なのですが、
2005年から毎年6月〜10月を
富士山7合目の山小屋「太陽館」で過ごしていると言います。
なにゆえ富士山に入るのかというと、
空と岩と風と小屋以外何もないところに居られるだけ居たら
自分はどうなるのだろうか・・・
ということに興味を覚えるからだそうです。
7月8月の夏山シーズンは「太陽館」の手伝いで忙しいが、
登山客のいない6月9月10月は、
近くの一カ所、
宙に張り出したような形になっている
撮影に絶好のポイントにカメラを設置して
“夜明け”を追い続けたと言います。
撮影枚数、実にウン万枚。
その中の選りすぐり47枚がここに収められています。
“人生の諸問題”にいろいろと見舞われて、
ブログ更新をさぼってしまいましたが、
本日より気を取り直し
“おばさん目線の熊本報告”再開させていただきます。
21日は日本中が金環日食に湧きましたね。
あいにく熊本は曇りで、
かすかに部分日食が見えた地域もあったようですが、
我が家からは何も見えませんでした。
でもテレビ画面で見ているだけで
かなり感動的でした。
あらためて、
自然の“技”はすごいと何度も叫びながら
見続けたものです。
で、つられて本棚から美しい一冊を取り出しました。
これも自然の“技”がたっぷりと収められた
山内悠さんの写真集『夜明け』です。
富士山の7合目、
地上3000メートルの山小屋に
600日間住み込んで、
定点観測で撮影された雲の上の夜明けのいろいろが、
ひと言の説明もなく延々と続きます。
空と太陽と雲の織りなす奇跡のような光景に
言葉なんぞは要らないのです。
600日、毎朝異なる雲であり光であり。
人間の想像を遙かに超えた雲の形であり光の諧調であり。
それらをここであらためて知り。
見ても見ても見たりずに見て。
この空の彼方に引き込まれてもいいかもしれないような気がして。
それを“永遠”と呼ぶのだろうか。
こんなつたないデジカメ写真ではこの本の魅力は伝わらないので
ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。
ちなみに出版社は赤々舎です。
ちまちました心の憂いが“雲平線”の彼方に消えていくこと
間違いナシです。
地平線、あるいは水平線、または氷平線のように見える
はるばる向こうの天と地の境界線を
“雲平線”
と呼ぶことを、
4月の終わりに熊本の橙書店で行われた
『夜明け』のスライド&トークショーで
山内悠さんから教わりました。
橙書店のスライドショー
橙書店というのは
カフェorangeに隣接の
熊本でも飛びきり小さな本屋さんです。
そこには店主の田尻久子さんが好きで選んだ本しか置かれていません。
だから例え何百万部売れている本でも、
超々ベストセラーでも、
見つからないことが多々あります。
巷の流れに呑み込まれない
インデペンデントな本屋さんなのです。
ゆえに
本を作っている人たちには気になる存在となっていて、
東京からいろんな編集者が訪れます。
私の知り合い編集者も続々やって来ました。
自分が手掛けた本が置かれていたら、
それこそ感激し、
探していた本を見つけたら、
「ここにあった!」と大喜びし、
みんな何冊も買い込んでにこにこと帰って行きます。
話は戻って、
“雲平線”ですかぁ・・・
素敵な名前ですよねえ。
写真集では何ひとつ知り得なかったこれらの写真の生い立ちも、
この日のトークで腑に落ちました。
写真家・山内悠さんは今年35歳ですが、
私のようなおばさんから見ると子供みたいな好青年で、
この日は短パンスタイルでした。
一見都会っ子なのですが、
2005年から毎年6月〜10月を
富士山7合目の山小屋「太陽館」で過ごしていると言います。
なにゆえ富士山に入るのかというと、
空と岩と風と小屋以外何もないところに居られるだけ居たら
自分はどうなるのだろうか・・・
ということに興味を覚えるからだそうです。
7月8月の夏山シーズンは「太陽館」の手伝いで忙しいが、
登山客のいない6月9月10月は、
近くの一カ所、
宙に張り出したような形になっている
撮影に絶好のポイントにカメラを設置して
“夜明け”を追い続けたと言います。
撮影枚数、実にウン万枚。
その中の選りすぐり47枚がここに収められています。
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