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破れ障子とだらりのカーテン

すみれ・むーたんのいたずら盛り2匹の手により
ウチがどんどん
“猫使用”になっていくのを実感する今、
ほかの連中もこうだったのかを確認するため
昔の猫のアルバムを繙きました。
そしたら10年くらい前の
若かりしコミケが着手した
猫的窓辺制作の現場写真が出て来たので紹介します。
わりと“良き窓辺”なのです。

今では猫のお相撲さんほどに豊満なる彼女も
1歳当時は細身で身軽で、
障子に駆けのぼることなどお茶の子さいさいの
お転婆娘でした。
で、マンション1階の部屋の
ベランダ側の障子をこんな風にいじり始めました。
(写真の縮尺法がわからないので右が切れてます)

 こみけも昔は



特に一番下の段はめちゃくちゃいじって破れ放題。
仕方ないから(飼い主が)破れ個所をきれいに剥がすと
こんな具合になりました。

こみけの窓



ね。
飼い主に「障子を開けて」と頼まなくても
好きなとき思うがまま、
顔を出し、
腕を出し、
日向ぼっこができるのだから
猫にとってはこの上ない“良き窓辺”なのです。

でも外から見ると、
ただただ障子がズタズタでボロボロの部屋・・・
でしかないのですよね。
まるで、
DVで悲惨な事件の起きた現場として
ニュースに登場する部屋みたいで、
これは考えものでした。

で、
ほかのボロボロズタズタ部分もすべて剥がしてみたのです。
そしたら、意外、
雪見窓みたいなことに変貌したので。

最終的に



フレームに切り取られたら庭が美しく見えてきた。
紅葉の色も苔の緑も
奥ゆかしくちょっと顔を出すだけだから、
いっそう気になる。
バリバリ出過ぎってやっぱりダメだわ、
ちょっとだけがうるわしいわけよ、と、
怪我の功名と言いますか、
コミケのおかげで
いい勉強ができました。

(以上、プリントをさらにデジカメ撮影したものゆえボヤボヤ画像ですみません)

で、現在に戻って嘆かせていただくと、
去年の秋の終わり頃から
すみれ・むーたんがついに
“障子破り”の楽しみに気付いてしまったのです。

私が寝室としている和室には
廊下に面して3枚の障子がありまして、
それを破られては困るので
常に3枚重ねで敷居の端に寄せ、
2匹(さすがにコミケは障子破りから卒業)の目から守ってきました。
しかし冬となれば寒さがこたえ、
風よけと室温保持のため
ついに3枚の障子をはらはらはらと引いたわけです。

3枚の障子には破れの個所がなかったので、
初めのうち
彼らはそれが“いとも簡単に破れる”ことに
気付かなかった。
でもあるとき、
転げ回った勢いでぶつかると、
“バリッ”と向こうの世界に出たからびっくり仰天!
破れることを知ったそのときの2匹の目の輝きと、
その破れ穴を確認するかのように幾度も行き来する様を見て、
ああ、とうとう・・・と観念しました。
障子越しの薄ぼんやりした白い光を楽しむ暮らしの終焉でした。

こないだなんてこんな風です。(むさくるしい部屋を出してすみません!)


あ? ムクの声かな?

あ、鳥の声が



どれどれ、やっぱ、ムクドリじゃん!

庭だな




すみちゃん、来てみ。ムクがいるよ。


すみちゃん、来てみ



えっ、ほんと?

ほんと?



あ、いるいる、見に行こー。

見に行こうっと



・ ・・という風に、破れをフル活用しています。
先日はなかった穴が右方向にできたことを思うと、
ゆっくりですが穴の拡張工事は確実に進んでいる様子。
だからって、今、張り替えることはできません。
また同じことが繰り返されるだけですからね。
東京時代のコミケ使用の障子戸も
結局10年間張り替え無しでした。
猫をお飼いの他のお宅はどうなんでしょう。
障子、毎年張り替えてますか?


ついでに言うとカーテンもひどいことになっています。
特に目隠しのレースのカーテンは、
爪の引っかかりがよろしいようで
2匹でぶら下がるからボロボロです。
カーテンレールからも半分はずれている。
これも直してもすぐ同じことになるから、
ここのところ
ウチのカーテンは“だらりの帯”状態。
で、昨日はこうでした。



ややや、またムクの野郎だ。(写真のサイドが切れています、すみません)

あ、また鳥だ



え−、どこどこ? (カーテンの左側と見えないけれど右側がだらっとなっています)

どれどれ



カーテン開けるね。(右サイドの大事な個所が切れてます。すみません)

カーテン開けよか?




よいしょ

よっしょ



こらしょ

こいしょ



と、まあ、こんな具合で、
かわいいと言えばかわいいんですけどね。
問題はもうすぐ訪れる父の一周忌です。
ウチに家族が集まるのです。
動物はいっさい飼わない・飼ったことがないという
潔癖症できれい好きで動物苦手の
兄嫁、弟嫁、そして従姉妹は、
破れ障子とだらりのカーテンをどう思うだろう、
と考え始めると心配で、
おちおち寝てはいられない今日この頃になっています。




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