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仔猫が来た! 第一弾。

私は先月の30日まで
見るからに熟女のこの猫と”ふたりきり”で暮らして来ました。
この”ヒト”は
10年前の5月1日、
ノラ猫ミケヤマの子として
東京のマンションの庭先に誕生した4匹の中の
いちばん小さかった雌猫です。
名前をコミケと申します。
ノラの子ゆえか人見知りであまりなつかず、
扱いがむずかしいと言えばむずかしいかも知れない猫です。
それで付かず離れずの微妙な距離を保った暮らしを
何年か営んでいました。

それが5年前、
それぞれに最愛の相手としていた黒猫クッちゃんを亡くし、
思いがけず”ふたりきり”の暮らしとなったのです。
すると互いの寂しい心が寄り添って
徐々に親密度が増していきました。
それからは一人と一匹支え合い、
手を取り合い、
様々な難関を乗り越え今に至っています。
”ふたりきり”の静かで穏やかな生活に”ふたり”充足しておりました。

こみけ


室内飼いで、ときどき動物病院で検診などしていると、
事故の危険も病気の芽も消え、
猫も長寿となって20数年生きたりします。
私の飼った猫の中では
片眼の白猫メエの22年が最高記録。
猫で22年は人間ならば100歳ほどで、
枯れ木のように静かに没すという大往生を遂げました。

ではコミケがメエに倣ってその年齢まで生きたとすると、
私は70代半ばになることになっています。
いや、運が悪ければすでに死んでいるかも知れません。
生きていても、
病に伏して猫を飼うどころではないかも知れないし。
うんにゃ、患ってはいないにしても、
猫を飼う気力・体力・財力がはたして残っているだろうか・・・。

なんて考えると、
現在63歳の自分には
コミケを「最後の猫」とするしかないのが判ってきました。
もう一度黒猫を飼ってみたいところでしたが。


しかし想定外のことが
ここ熊本のささやかな一角にも起きてしまう。

先月(5月)の30日、
生後ひと月半ほどの手のひらサイズの仔猫が2匹やって来たのです!
大きく見える食器ですが、
ずべてミニサイズのものです。
右が雄、左が雌の姉弟(兄妹か?)。
まだゆらゆらして足もともおぼつかないおチビちゃんたち。

すみれとむーたん40日

といっても、もちろん、
勝手に向こうから
ちろちろとやって来たわけじゃありません。
里親になる覚悟と誓いを立てて、
orangeの久子さんの車で
熊本市動物愛護センターまで譲り受けに行ったのです。

決意のきっかけは、
5月23日、24日と
熊本朝日、熊本日々の両新聞に立て続けに載った
熊本市動物愛護センターにおける
“保護猫収容能力の限界”を訴える記事でした。
限界を超えたら“殺処分”となる懸念あり。
それで緊急譲渡会が開かれるから
ぜひ足を運んで欲しいという内容でした。
カメラを見つめる仔猫の写真の上の
「私たちを見捨てないで」という大きな文字。
胸にグサッと突き刺さりましたね。

ええいッ!ぐだぐだ言っているときか!
猫たちを残して自分が死ぬようなことになっても、それはそのとき!
世話ができなくなっても、それはそのとき!
コミケが怒り心頭に発したとしても、それはそのとき!
コミケとふたりの静かな暮らしが消滅したって、それはそのとき!
とにかく今は命を救う方が大事なことではないかしらん!
と、近年めずらしく奮起したわけで。
1匹くらいならコミケも耐えてくれるのではとも思ったりして。

センターから連れて帰り、
仔猫が家の空気に慣れるよう、
コミケが仔猫の匂いに慣れるよう、
仔猫たちはしばらく2階に“隔離”することにしました。
カゴから出してよくよく見れば、
選んだわけでもないのに2匹とも
ずいぶんと可愛らしくてびっくりです。

こちらはおそらく姉と思われる雌猫(300g)
すみれ40日


わずかに小さいので弟と思われる雄猫(250g)
むーたん40日


なんとかトイレに座れました。
むーたん



家具やら雑貨やらのモノ選びは得意ですが
たくさんいる中の誰を助けるかを“選ぶ”ことは
自分には出来そうにありません。
で、コミケとの相性を考え
「とにかく幼い男の子を1匹」とだけ注文。
すると係の方が
センターを入って直ぐの玄関脇に置かれたケージの中から
乳離れ直後らしい4匹の仔猫のうちの1匹を取り出してくれました。
小さな白靴下をはいた灰色の仔猫です。
容姿をいちいちチェックすることは禁じて、
どんなコだってかまわないからと言おうとしたら、
「あれ、このコは女の子だ」と係員さん。
「雄もいますよ」と
今度はやせっぽちのキジ猫を取り出してくれました。
右に白靴下、左にキジ柄。
共に片手に乗る大きさです。
両方手に取った以上、
右か左かどちらかを選ぶことなど出来ましょうか!
「2匹連れ帰ります」と想定外の、
しかし至極当然の言葉が出てしまったということの次第。


連れ帰った翌日、
2階がうるさいと思ったのか
コミケが一度階段を上ってチェックを入れに来ました。
で、2匹を両手に掲げて「ほらっ」と見せたら
「シャーッ」と怒って駆け下りて
・・・やれやれ先は長そうですな。

ウチに来て三日目の6月2日、
動物病院へ。
センターから譲り受けたあと直行して
猫エイズ、猫白血病、鼻気管炎のウイルス感染がないか調べて貰った病院です。
ここがこれから2匹のかかりつけ医院となります。
人間の赤ちゃんもですが動物も
こういう病院を見つけていることが大切ですね。
ウンチがゆるいので整腸剤を貰い
体重を量りました。
なんと3日で弟は50g増えて姉と同じ300gに。
ということは、
ゆるいウンチの主は姉の方でしたかね。
でも2匹共とにかく元気。
ころころゆらゆらぱたぱたぺこぺこと、
走り回りころげ回って、
ばたんと眠り込んでいます。


  ─むーたんという名がつきこの日姉に追いつく─

ウチに来て三日目。弟むーたんの体重は300gに。名前の由来はオデコのM柄。
むーたん46日


  ─ぜんたいに菫の可憐 名づけてすみれ─

姉すみれはまだ300gのまま。
すみれ46日


何にでも興味あり。
すみてとむーたん46日


これ以上長くなるとアップできないので
第一弾はここで終わります。
           
 ─── To be continued ───

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