This best shot
次回アップ予定:Scene-210 秋川『山田大橋、網代橋、新秋川橋』(09/16 12:00)
今回は秋川高架橋から遡上して、引田橋までの紹介です。先ずは、秋川沿いに1km程進み、北400mに在る臨済宗建長寺派寺院の眞城寺から寄ります。境内の落慶記念碑によると、1351年(観応2)足利基氏が開基となり、大光禅師復庵宗己を請じて開山としています。其の後、幾多の変遷を経て荒廃していたが、1579年(天正7)に八王子城主北条氏照が再興したと伝えられています。山号:興国山、本尊:延命地蔵菩薩像、所在:あきる野市上代継344。境内の垂れ桜は樹高7.5m、幹周り2.8mで、あきる野市の天然記念物に指定されています。
眞城寺から西300mに、臨済宗建長寺派寺院の観音寺が在ります。境内の由来碑によると、応永年間(1394~1427年)に広徳寺2世江印徳禅師により開山しています。山号:渕上山、本尊:聖観世音菩薩像、所在:あきる野市渕上354。
観音寺から西250mに渕上出雲神社が在ります。創建は不詳、昔は出雲大明神と云い、明治維新の神仏分離で社名を改称しており、先程の観音寺が別当でした。祭神:大国主神、所在:あきる野市渕上310。狛犬は1990年(H2)の奉納です。入口鳥居脇にツバキの碑が立っています。かつては樹高約20m、幹周り2.3mの大きなツバキだったそうですが2006年(H18)に枯れてしまい、都の天然記念物も解除されています。碑の隅に小さくH18年枯死と刻まれています。
出雲神社から西に400m程に真言宗豊山派寺院の真照寺が在ります。境内の案内板によると、891年(寛平3)義寛上人によって創建されたと伝えられています。入口の山門は通称「赤門」と呼ばれ、1688年(元禄1)の建立で市の有形文化財に、薬師堂は都の有形文化財に指定されています。山号:引田山、院号:金蓮院、本尊:不動明王像、所在:あきる野市引田863。
真照寺の西150m程に引田熊野神社が在ります。凡そ500年前の勧請と伝えられていますが、寛文年間(1661~1673年)に古記録等を焼失している為、詳細は不明です。江戸時代には熊野権現と称していましたが、明治初年に熊野神社と改められています。祭神:伊奘諾尊、伊奘册尊、所在:あきる野市引田724-2。狛犬は2008年(H20)の奉納です。ジージージ~、今年は地元では聞くことが少なくなったセミの声も、此処では五月蠅い位に鳴いています。暑いので桜の木陰で一緒に夏を聞きながら一休みです。
熊野神社から南に400mの秋川へ戻り、六枚屏風岩を見に行きます。川沿いを歩いていると獣の匂い、近くに何か居るね。約50頭の乳牛を飼育している前田牧場の牛舎が在りました。柵の前で撮っていると、此方に近付いて来てカメラを舐められそうになったので撤収。牧場の背後に六枚屏風岩が見えます。大規模の土柱が並列する特異な崖の地形として、都の天然記念物に指定されたもので、奥多摩山地麓に広がる丘陵を形成する礫層が、秋川の洪水激流によって急な崖を作り、数百年以上の浸食後退を繰り返して高さ10m以上の六つの土柱が出現され、其れが屏風に見立てられ六枚屏風の俗称が与えられたものです。現在、第四柱は消失しています。所在:あきる野市引田1774。云われてみないと見落とす景色ですね。
バーベキュー場(リバーサイドパーク一の谷)受付の裏手に引田八雲神社が在ります。創建は永禄年間(1558~1570年)と云われ、檜原城主平山氏重の家臣、志村肥前守景元が当地を領していた時、尾張国海東郡に在った津島牛頭天王社を勧請したのが始まりで、古くは祇園牛頭天王社と呼ばれていました。1870年(M3)に八雲神社に改称されています。別当は正音寺でした。祭神:須佐之男命、所在:あきる野市引田776。狛犬は1940年(S15)の奉納、台座に蝉の抜け殻、此れは今年の奉納ですね(笑)。
引田八雲神社から秋川沿いに300m程進むと、今回終着地点の『#08引田橋』です。橋の東詰め近くに臨済宗建長寺派寺院の寳泉寺が在りましたので、先に紹介します。天文年間(1532~1555年)に、小田原城主北条氏康が村の北東に小庵を開き、薬師如来を安置したのが始まりと伝えられています。山号:龍渕山、本尊:薬師如来像、所在:あきる野市引田681。境内にパイナップルのような実が付いている木が在ります、ホオノキ(朴の木)でモクレン科の落葉高木です。
引田橋は秋川左岸のあきる野市引田と右岸の同じくあきる野市引田とに架かり、一般道が通ります。橋名は地名からの命名です。
名称:引田橋
構造種別:5径間鈑桁
河口からの距離:6.5km
橋の長さ:約125m
有効幅員:約6m
完成:1974年(S49)
>>>後書き<<<
寳泉寺の西側に宝泉寺坂と呼ばれている坂が在り、今回の帰りは此の坂道を延々と登ってJR武蔵引戸まで歩きましたが、超キツイ坂です。此の先、秋川は渓谷地帯に入り、此の様な坂道が多くなる事を想像すると心が折れそうです(笑)。
折れそうな心を支えるにはスタミナだな、牛ステーキに大蒜でどうだ!ソースは玉葱おろし。万願寺とうがらしは辛くないって云うけど辛いのが好きなので、偶に辛いのに当たると嬉しくなります。炒めても旨いね。鶏カラに大蒜素揚げ、ビールが進みますね。
カイワレで隠れて良く見えないけどカツ閉じ煮です、此れもビールに合います。麻婆豆腐も辛いのが好きなので山椒を沢山振り掛けますが、少し掛け過ぎたのでトマトでマイルドに調整です(笑)。鶏胸肉ソテー、皮目パリパリの予定で炒めていたら、フライパンに皮が貼りついて失敗、テフロンが擦り減ってきたのでそろそろ買い替え時かな。
次回は引田橋から遡上して、山田大橋、網代橋、新秋川橋までの紹介です。
コメントがありましたら、[拍手]ボタンから送って下さい(非公開扱いです)。拍手だけでも結構です、開いたウィンドウは閉じて下さい。
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
紹介しています
.
. ご訪問ありがとうございます