今日の日本語ここはタイだ! 【悪い意味】
タイの人が外人に対してよく使う言葉
タイの暗部を全て包み隠す都合のいい言葉で、最後の捨て台詞に多い。
「ここはタイだ!文句あるか!嫌なら国に帰れ!」というニュアンス
【良い意味】
オレがよく使う言葉
法整備やルールは欧米並みだその運用は緩やかで、何をやっても大概のことは許される(*1)という意味。
「ここはタイですよ、日本の習慣に従う必要はありません」というニュアンス
(*1)許されるかどうかは、法やルールではなくタイの人の価値観による。
旅先や滞在地で「自転車があったら便利だろうな〜」と思ったことはないだろうか?
そりゃあ便利だろうけど、自家用車ならともかく公共交通機関に自転車を積むなんて手間かかるでしょ?
めんどくさいことは嫌なんだよね〜、便利さと面倒くささで相殺されちゃうんじゃない?
って思っている方がほとんどではないかな?
たしかに、日本でそれをやろうとすると、公共交通機関のルールを調べたり問い合わせしたり、実際に持ち込もうと思ったら他の乗客から白い目で見られたり嫌味を言われたり・・・
「他人に迷惑をかけるな〜!」という言葉が大好きな国民。
タイの人が外人によく言う言葉「ここはタイだ!」(悪い意味で)と同じくらいね(´∀`σ)σ
色々とめんどくさいのだが、タイにはそんな制約はほとんどなく、まさに「ここはタイだ!」(いい意味で)なのだ。
そんな便利で簡単で安く上がる「タイで輪行」について書いてみる。
旅先でレンタル自転車やバイクを借りて走ったことがある人は少なくないだろう。
徒歩や現地の交通手段を使うより行動範囲が広がるし、何と言っても時間や場所に制約されないというのが最大のメリット。自分の行きたいところに行きたい時に行って好きなだけ時間を使える。
それに、観光地の場合、現地の交通手段は意外にバカにできないくらい高い場合も少なくなく、経済的なメリットも大きい。
今回の「自転車でタイ・ラオス国境を渡る」旅で列車輪行を初めて体験した。
これで、今まで経験した輪行は
1、飛行機輪行
2、バス輪行
3、列車輪行
(1)手荷物として客車に持ち込む
(2)貨物車に積載
と、ほぼ全ての輪行形態を経験した。
ロードバイクを買って1年以内に3種類の輪行を経験したローディーって少ないはずだ。
日本の様な制約はほとんどなく、いつでもどこでも公共交通機関に自転車を積んで旅先で乗れる。
そんな経験をここでまとめてみる。
なお、ここで対象にしているのはロードバイク等であり、折りたたみ自転車であればほぼ全ての公共交通機関に持ち込めるので敢えて書かない。
飛行機輪行
■形態(荷姿)と費用(料金)LCC以外は手荷物重量に含まれるので無料。
LCCはエアラインによりけりだが、通常の荷物料金に含まれる場合とスポーツ用品料金を徴収される場合があるので発券前に要調査。
《参考》
Thai Smile:145 x 160 x 110cmまで積載可能。手荷物重量内であれば無料。
Air Asia:サイズ機材によるが、通常の輪行箱なら問題無し。スポーツ用品料金がかかる。
Nok Air:サイズ機材によるが、通常の輪行箱なら問題無し。スポーツ用品料金がかかる。
基本的には「箱」に入れる必要がある。
国内線の場合は日本でも箱に入れるのは義務ではなく、袋やそれに代わるものでいいのだが、破損のリスクが高いので箱入れがオススメ。
■メリット&デメリット確かに飛行機であればタイ国内はもちろん、海外へも簡単に行ける。
だが、箱の場合は飛行機を降りた後の扱いに困る。
空港からホテルへの移動ですら場所によっては載せられる移動手段がない、あっても移動手段が限られるため運転手に足元を見られ高額料金を請求される可能性がある。
また、箱を持っての移動は実質不可能なので、拠点のホテルを中心にしなければならず、移動範囲が限られる。
箱を折りたためる場合は、ホテルに頼んで保管してもらう手もあるが、いずれにしてもまた戻ってくるという制約からは逃れられずいろいろ不便。
以上の理由から、タイ国内での飛行機輪行はあまりお勧めできない。
タイでは飛行機以外の輪行手段が豊富なので困らないはず。
輪行箱についてはこんなソフトタイプもあることはあるが、いずれにせよ現地到着後に箱(袋)の扱いに困ることは同じ。
■オススメ度★☆☆
鉄道(タイ国鉄)輪行
■形態(荷姿)と費用(料金)(1)手荷物として客車に持ち込む=無料ただし、そのままではおそらく無理(断られる)で、折りたたみ自転車は折りたたんで、ロードバイクやMTBは前後輪を外した状態であれば可能。ただし、車掌の指示に従うこと。
袋(輪行袋)や箱に入れる必要はない。
車両によりけりだが、前後ホイールを外した状態で立てかける場所がある車両と無い車両がある。
基本は以下の貨物車だが、貨物車が連結していなければ客車に持ち込むしかないので、なるべく混雑しない時期・時間帯が望ましい。
(2)貨物車に入れて運ぶ=有料タイの国鉄は一般的な旅客列車に貨物車が連結されていることが多い。
貨物車が連結していれば、そのままの状態で貨物車に積む。
別途貨物料金が必要。
■貨物車が連結されているかを調べる方法タイ国鉄はインターネットで乗車券を発券することができるが、貨物分の料金はインターネットでは支払えない。
乗車券ををまず発券した上で当日早めに駅に着き、所定の貨物料金支払い場所に現物を持って行き料金を支払う。
ノンカイ駅では乗車券発券窓口で同時に支払いをしたが、これは駅によってマチマチだと思うので駅員に要確認。
ここで一番知りたい情報は「貨物車が連結されている車両はどれだ?」ということだが、調べた範囲で公開されている情報は見つけられなかった。
ただし、このサイトは少し情報が古いが「貨物車が連結されている列車番号」はもちろん、どういう手順でやればいいのかを非常に詳しく書いてあるので参考になった。
Transporting Motorcycle On Thailand Trainここに載っていない列車に乗る場合や、事前に確実に知りたければ駅に出向いて駅員に確認するしか方法はないかな?
貨物料金はノンカイ→バンコク(約600km)で90バーツだった。
■メリット&デメリット列車での移動は長距離バスと比べて時間がかかることが多く、遅延も少なくない。
しかし、客車はバスに比べゆったりしていて、長距離移動でも立ち上がったり歩くこともでき気晴らしにもなる。
また、タイの駅は郊外にあることが多く、小さな駅なら駅前に交通手段がない場合も少なくない(というか全く何もない駅も多い)
自転車があれば、駅からどこにでも行くことができる。
ただ、列車自体の本数は1日2−4本程度の路線も多く、路線網も日本と比べるとはるかに貧弱なので、日本の感覚で「電車で♪」というわけにはいかないかな。
■オススメ度★★☆
長距離バス輪行
■形態(荷姿)と費用(料金)タイには長距離を走る大型バス(日本でいう観光バス、高速バスサイズ)と短中距離を走るロットトゥというハイエースなどのバン型がある。
(1)大型バス基本の荷姿はそのまま。箱や袋に収納する必要なない。
どんなバスでも自転車をそのまま積める訳ではなく、バス会社やバスの様式によって変わってくる。
特に新型の2階建車両の場合、荷物室が比較的小さく自転車をそのまま積めない車両もある。
実際、トラートのバスターミナルであるバス会社から「荷物室が小さいから普通の自転車は積めない」と言われた。
そんなバスしかない場合は、前後ホイールを外すことによって積める場合もあるかもしれないので、バス会社職員にきちんと説明すること。
積込み例-1トラート→バンコクのエアコンバス(距離:約300km)
積込み料金:100バーツ
この場合、自転車をゴムバンドで荷物室の支柱にくくりつけて動かないよう運転手が全てやってくれた。
ただし、バス会社や荷物室の構造によってマチマチ。
積込み例-2バンコク⇔カンチャナブリーのエアコンバス(距離:約110km)
積込み料金:100バーツ
この場合は、後部の非常口から積み込んだ。トイレの前で邪魔かとは思うが(笑)
積込み例-3サンクラブリー→カンチャナブリーのノン・エアコンバス(距離:約210km)
積込み料金:100バーツ
この場合は、後部座席近くにある箇所の座席を取り外し荷物置き場にしてあった。
自転車を積むには最適なスペースだった。
積込み例-4前輪を外して積むケースもあるようだ。
(2)ロットトゥ基本的に乗客だけでいっぱいいっぱいになってしまう車なので、そのまま車内に積むのはおそらく不可能。
ただし、前後ホイールを外せば後ろドアと後ろ座席の隙間に積めるかもしれない。
また、ルーフキャリアーを付けているロットトゥの場合は、自転車を屋根の上に乗せてくれる場合もあるらしい。
ロットトゥでルーフキャリアーを付けているのを見た記憶はないのだが、マイクロバスなどでは確かにある。
これは未経験だが、実際にマイクロバスの屋根に乗せているのを見たことはある。
(3)ソンテオ地方の乗合タクシー。
都会のソンテオには付いてない場合もあるが、田舎だとルーフキャリアが付いていることが少なくない。
積込み例-1トンパプーム→サンクラブリーのソンテオ(距離:約77km)
積込み料金:20バーツ
この場合は、上のルーフキャリアに乗せてくくりつけてくれた(運転手が全部やってくれる)。
積込み例-2サンクラブリー→スリーパゴダ・パスのソンテオ(距離:約22km)
積込み料金:20バーツ(往路は無料だったが、復路では取られた。運転手による?)
この場合は、ルーフキャリアが無かったので、荷台(乗客が乗る場所)に逆さにして積んだ。
タイの田舎ではこの程度では誰も迷惑と思っていない(少ない資源を皆で協力しあって使う発想がある)ので、運転手に確認した上で躊躇せずに積もう♪
■メリットタイは日本と比べバス網が圧倒的に発達している。
バンコクからであれば、各県庁所在地は間違いなく直通バスがあるし、バスの経路上であれば大概のところで降ろしてくれるので、便利さは日本の比ではない。
また、地方の大きなバスターミナルは意外と市中心部から離れているので、自転車があればバスを降りた後の移動もスムース。
デメリットはほとんど思いつかない。
距離やバス会社によると思うが、概ね100バーツ前後だと思われる。
なお、タイの乗り物の種類については
ここを参照。
■オススメ度★★★
輪行(自転車を持って旅をする)メリット
最初に書いた通り、現地での観光やちょっとした移動にとっても便利。
時間や交通機関に制約を受けずに自由に移動できる。
■レンタル自転車との単純費用比較観光地の場合、レンタル自転車屋がある場合が多い。
場所や店、自転車のレベルにもよるが、ママチャリ系やそれに準じるレベルの場合は50バーツ前後/日が相場かな?
列車・バスとも自転車の積載費用が100バーツ程度(往復で200バーツ前後)なので、1−2日程度ならレンタル自転車を借りる手もあるが、4日以上なら自分の自転車を持って行くほうがコスト的は同じかお得。
■レンタル自転車との違い(メリット)(1)自転車そのものの整備レベルタイのレンタル自転車は「ブレーキが効かない、効きづらい」「妙にペダルが重い」「変速が効かない、効きづらい」なんてことも多い。
走ってみて意外に坂が多かったなんてこともあるので、乗り慣れた変速機付きの自転車があったほうが断然いい。
レンタル自転車のほうが安かったけどメチャクチャ疲れた・・・なんてことがあるかもしれないし。
(2)万が一の場合の修理キット一番怖いのはパンク。借りた場所から遠く離れた場所でパンクしたら最悪。
レンタル自転車は借りて初めてタイヤサイズが分かる場合が多いが、自分の自転車ならあらかじめ予備のチューブや修理キットを持っていけるので、現地で万が一のことがあっても安心。
(3)店の営業時間に左右されるそれに、店によってはデポジット(現金orパスポート原本)を預ける必要があったり、営業時間に制約を受けることもあり。
■犬対策これはタイならではかな?
タイで忘れてはならないのが犬(野犬、飼い犬を問わず)。
犬も頭がいいんで、自転車なら追いつける!と知っているから追跡されて威嚇される可能性はあるけど歩きよりは断然いいよね?
日が暮れてからの徒歩移動は自殺行為だよ。
アユタヤで野犬3匹のフォーメーション攻撃に合ったとき、重いペダルのママチャリで全力疾走してメチャクチャ疲れた。
「あぁ〜変速機付きの軽くて速いヤツだったら〜」と恨めしかったなー
■行動範囲これは言わずもがな。
行動範囲は断然広がる。
多少のアップダウンがあって、ゆっくり周りを見ながらでも1日あれば50-60kmは走れる(もちろん個人差あり)。
つまり、20-30km先程度だったら自転車で十分観光ができるよ。
そりゃあオートバイのほうが行動範囲は広いけどね。
■現地での保管も問題ない大概のホテルではよっぽど汚れている場合を除いて、スポーツタイプの自転車であれば部屋に持ち込むことが出来る。
オレの場合は、今まで多くのホテルに自転車で行ったが、部屋に持ち込むのを断られたことはない。
エレベーターのないホテルではロビーや駐輪できる場所を提供してくれることも。
自転車には寛容なタイ
***
ということで、輸送費用も安く簡単で現地での活躍間違い無し!
あれこれ頭で考えているよりもいちどやってみては?
「あぁ〜、自転車持ってきてよかった〜♪」となること間違い無し (^ー^)v
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