柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

誕生日

2013年09月11日 23時44分53秒 | 日記
今日は、昨年急死したhakkaの誕生日。
生きていれば36歳になる。
亡くなった親しい人の誕生日は、心持ちが難しい。

もちろん、亡くなったからといって、その人との出逢いや思い出が無になるわけではないから、その人が生まれた日は、自分にとって特別な1日であることには変わりないのだけれど――、昨年8月に突然死者となった彼に、「お誕生日おめでとう」や「Happy Birthday To You」の声を掛けることはできない。

死んでしまった人は、生きている私たちと同じ時を過ごしてはいないと思う。

けれど、死亡したその一瞬で、その人の時間が完全に閉じられてしまうとは思えない。

死者は、現実の時間の流れに並行して過ごすことはできないけれど、一瞬一瞬に居合わせることはできる――、この場に居合わせることはできないけれど、この時に居合わせることはできるのではないか――、そう感じることがある。

死は、きっと終わりではない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【新刊情報】『人はなぜ「いじめ」るのか―その病理とケアを考える』

2013年09月11日 10時05分04秒 | 日記
第1章は山折哲雄さん、第2章は柳美里を囲んでの座談会です。
座談会の参加者は、

生野照子さん(弘道会浪速生野病院心身医療科部長)
山岡昌之さん(日本摂食障害治療研究所所長)
鈴木眞理さん(政策研究大学院大学教授)

http://www.cbr-pub.com/
CBR という出版社から発売され、10月第1週には書店に並ぶと思います。
定価は、本体1,300円+税。

医学系の書籍ですので、お近くの書店に医学関係のコーナーがない場合は、
書店での「取り寄せ」がおすすめです。
(店員さんに、予約したい本があるのですが、とお尋ねください)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする