柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

10月23日(水)安堂ホセ×柳美里×ロバート キャンベル 朗読と対談について

2024年09月14日 14時07分33秒 | 日記

安堂ホセ × 柳美里 × ロバート キャンベル 朗読と対談
『「今、ここにいる」ことをめぐる語り合い』(Authors Alive! ~作家に会おう~)

 

日時:10月23日(水)17:30-20:00(開場:17:00)

 

開催場所:早稲田大学小野講堂(東京都新宿区戸塚町1-103 早稲田大学27号館 地下2階)

出演:安堂ホセ、柳美里、ロバート キャンベル(進行と対談)

主催:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)

入場:無料(事前申し込み制。申込多数の場合抽選) 未就学児入場不可

https://www.waseda.jp/culture/wihl/other/7269


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「THE END OF AUGUST」ツアー 2023

2023年09月27日 23時33分57秒 | 日記
  • 9月29日(金)

KOREA SOCIETY“AUTHOR TALKS”VIDEO INTERVIEW収録

https://www.koreasociety.org/arts-culture/item/1723-author-talks-yu-miri

 

 

  • 10月1日(日)

BROOKLYN BOOK FESTIVAL

https://brooklynbookfestival.org/

 3:30 pm「Fiction/Of Spirits and Monsters」

 From the peripheries of death, in a Taiwanese village, occupied Korea, and a decaying Mexican estate, come stories of lives marginalized by sexual orientation and class, and devastated by war and grief. In Kevin Chen’s Ghost Town (translated by Darryl Sterk) and Yu Miri’s The End of August (translated by Morgan Giles), the dead tell and reveal many tales, whereas in Gerardo Sámano Córdova’s Monstrilio, the dead comes back to life, to horrifying effect. Moderated by Jeremy Tiang, novelist, translator, and playwright.

https://brooklynbookfestival.org/event/of-spirits-and-monsters/

 

 

  • 10月3日(火)

Middlebury College“SPEAKING EVENT”

 

 

  • 10月5日(木)

PRINCETON UNIVERSITY “SPEAKING EVENT”

                   

 

  • 10月7日(土)

CITY OF ASYLUM LITERARY FESTIVAL

https://cityofasylum.org/pittsburgh-international-literary-festival/

 3:00 pm「Where Are the Women in Translation?」

 This panel presents a moderated conversation between three distinguished women in the literary field, Ebru Ojen, Yu Miri, and Marit Kapla, as they discuss what goes into writing the experiences of women and what it’s like to have those experiences be translated into different languages. This conversation will dive into the author’s own works, as well as the biases and obstacles in the realm of translation—a space where only 30% of books translated into English are by women.

https://cityofasylum.org/program/litfest-women-in-translation/

 

 

  • 10月14日(土)

CHELTENHAM LITERATURE FESTIVAL EVENT

https://www.cheltenhamfestivals.com/

 10:30 am「Yu Miri and Morgan Giles」

 Yu Miri won Japan’s most prestigious literary prize, the Akutagawa, meanwhile her novel Tokyo Ueno Station was hailed as ‘a masterwork from one of Japan’s most brilliant outsider writers’. Together with her lauded translator Morgan Giles she discusses The End of August, a ground-breaking, multi-generational novel about a Korean family living under Japanese occupation with Daniel Hahn.

https://www.cheltenhamfestivals.com/literature/whats-on/2023/yu-miri-and-morgan-giles

 

 

  • 10月17日(火)

BLACKWELL’S MANCHESTER

https://blackwells.co.uk/bookshop/home

THE END OF AUGUST: Yu Miri and Morgan Giles in conversation

https://www.eventbrite.co.uk/e/the-end-of-august-yu-miri-and-morgan-giles-in-conversation-tickets-705377802997

 

 

  • 10月19日(木)

BBC Radio 3「Free Thinking」

https://www.bbc.co.uk/programmes/p047v6vh

 

 

  • 10月22日(日)

LONDON LITERARY FESTIVAL EVENT

https://www.southbankcentre.co.uk/whats-on/festivals-series/london-literature-festival

 noon「Yu Miri: The End of August」

 Join bestselling writer Yu Miri and her translator Morgan Giles as they present Yu’s latest novel to be translated into English, The End of August.

https://www.southbankcentre.co.uk/whats-on/literature-poetry/yu-miri-end-august?eventId=957048


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『8月の果て』が英国・米国で翻訳出版されます

2023年05月23日 14時04分13秒 | 日記

こんにちは、珍念さんです。
ブログをご覧のみなさん、こんにちは。お久ぶりです。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?

2004年に刊行した小説『8月の果て』が、
イギリスの出版社 Titeld Axis から6月29日に、アメリカの出版社 Riverhead から8月1日にそれぞれ翻訳出版されます。

翻訳者はどちらも、『Tokyo Ueno Station(JR上野駅公園口)』を翻訳された Morgan Giles(モーガン・ジャイルズ)さんです。

 

イギリス版のカバーは、こんな感じです。

https://www.tiltedaxispress.com/store/the-end-of-august

 

そして、アメリカ版のカバーは、こんな感じ。


https://www.penguinrandomhouse.com/books/715496/the-end-of-august-by-yu-miri-translated-by-morgan-giles/

 

どちらも事前予約が始まっています。
それぞれの公式サイトから注文するか、日本のネット書店などを利用してみてください。
(英国 Tilted Axis は、社の方針で Amazon での販売がありませんのでご注意ください)

 

あと、
1933年創刊のアメリカ書評誌『カーカス・レビューズ』に書評も掲載されています。
興味はあるんだけど英語はちょっと……という方は、Google翻訳DeepL などを使って読んでみてください。
https://www.kirkusreviews.com/book-reviews/miri-yu/the-end-of-august/

 

これを機に『8月の果て』を読んでみようか、と思った方は、新潮文庫(上・下)が入手可能です。
https://www.shinchosha.co.jp/book/122931/

『JR上野駅公園口』とは、うって変わって、大長編の小説です。
読み始めはペースをつかむのに少し時間がかかるかもしれませんが、それこそ「呼吸」が合ってくるとどんどん読み進められると思います。


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お願いします。

2023年05月08日 11時16分00秒 | 日記

5月12日に、ブックカフェ裏の古倉庫を改装した「Rain Theatre」で、「常磐線舞台芸術祭2023」の記者発表を行います。

(Rain Theatre の初披露でもあるので、5月11日に、友人の飯舘村・綿津見神社の多田仁彦さんに清祓式を執り行ってもらいます)

 

記者発表には実行委員の、

平田オリザさん

小松理虔さん

古川日出男さん

相馬行胤さん

が参加します。

(和合亮一さんのみ、高校の授業があるため、ビデオ参加となります)

http://joban-line-paf.jp/

 

5月12日は、奇しくも、23年前に癌で死んだ伴侶であり演劇の師でもある東由多加の誕生日です。

東は、劇場を愛し、いくつもの小劇場を作ったので、きっと喜んでくれると思います。

友人のみなさん、

柳美里の長年の読者のみなさん、

青春五月党の観客のみなさん、

フルハウスのお客様、

時折しか更新しないにもかかわらず、このブログをちょくちょく覗いてくださっている貴方にご報告があります。

 

みなさんのおかげで、5月6日現在、145名・社に、南相馬市小高区のブックカフェ「フルハウス」裏の小劇場「Rain Theatre」に、365万7500円のご寄付をいただいております。

これから、ご寄付をお申し出くださっている会社・個人のご支援、

自己調達資金を含めて、Rain Theatreの椅子購入費の支払いには、なんとか漕ぎつけられそうです。

 


椅子設置工事、通路誘導灯設置工事、保健所・消防署・建築事務所の各検査が終了したら、改めてご報告します。

 

Rain Theatre、まずは小劇場としてオープンします。

 

しかし、映画館として機能させるためには、映像機器を揃えなければなりません。

 

これが、非常に高額なのです。

 

「ご寄付のお願い」ページを読んでいただき、ご協力いただけると、大変有難いです。

https://sites.google.com/site/yumiribibliographicdata/OSPA


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現状報告

2023年05月08日 11時13分00秒 | 日記

前回のブログの更新は、4月16日でした。

術後の様子をご報告いたします。

顔の腫れは、ようやく、親知らずを抜いた程度の腫れに落ち着き、首の上下左右の可動域も広がってきました。

しかし、相変わらず、わたしは流動食・離乳食しか食べられません。

唾液が出ると、顎と口の筋肉が攣り、「痛いぃぃ!」と思わず叫んでしまうほどの痛みに襲われるので、味が濃いもの(特に、ヨーグルト、ジュースなどの酸味があるもの)は食べられないし、現状全く噛めないので、ちょっとでも固形の粒があると吐き出さないといけません。

どれくらいの感じかというと、木綿豆腐は、離乳食用の濾し網で潰してもぼそぼそするので、絹豆腐しか食べられません。
(写真の絹豆腐は賞味期限が切れていますが、「消費」期限ではなく「賞味」期限。自分が食べる分には問題ありません)

 

市販のレトルト食品を中心に、家族にブレンダーでペースト食を作ってもらい、自分で自分を励ましながら、赤ちゃん用のシリコンスプーンでひと匙ひと匙食べています。

赤ちゃん用スプーンを使う理由は、口が開かないからです。

50代女性の最大開口の平均値は約5cmだそうですが、わたしはどんなにがんばっても2.5cmしか口が開きません。

顎と口の筋力を取り戻すリハビリを行わないといけないのですが、痛いのでサボりがちです。

というのは、顎切手術を受けなければならなくなったそもそもの引き金は、子ども時代の歯列矯正の失敗による「咬合崩壊」です。

退院した足で矯正歯科に向かい、全ての歯に矯正器具を装着してもらいました。
(術後2週間で、口腔内に大きな縫い目もあったので、とても痛くて、つらかった……)
通常みなさんがイメージする矯正器具に加えて(現在、切断した下顎2箇所をチタンプレートで固定していますが、それだけじゃなくて)手術時に上下4箇所の奥歯の歯茎の歯槽骨部にネジ(歯科矯正用アンカースクリュー)を埋め込んでいます。

歯の移動効率を高める(目的の歯を狙った位置に確実に動かす)ために、骨自体を固定源とする治療法です。通常2〜3年かかる治療期間を約1年に短縮することができます。

口を開けようとすると、様々な金属の出っ張りが口の内側の肉に引っかかり、痛い。

その出っ張りに固まる粘土みたいなの(商品名はGISHY GOO ギシ グー)を貼り付ける手もあるんですが、衛生上、長時間の使用はダメみたいです。粘土をはずす時に矯正器具が歪む可能性を考えると、針金が飛び出してしまったりする緊急時にしか使用できません。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MTZUE3Q/

というわけで、食べることが苦行みたいな状況は秋頃までは続きそうですが、何人かの友人が心配して、流動食を作って小分け容器に冷凍して送ってくれたり、プリンを送ってくれたり、フルハウス常連のお客さまがプリンや甘酒を差し入れてくださったりするので、非常に助かっています。

そうそう、話すことは、ちょっとずつ出来るようになってきてはいますが、矯正治療の影響もあり、さ行・た行の発音が出来ず、なかなか聞き取ってもらえず、苛立っています。

こんなに長期間しゃべることに支障が出るとは思わず、わたしの見通しが甘かったです。いずれにせよ、夏以降に怒涛のようにやってくるしゃべる仕事をクリアしなければ……

今日は、これから、東京で仕事があります。朝8時01分小高発の常磐線に乗り、次は上野です。

術後はじめて外部の人と話をするので、会話が成立するだろうか、という不安はありますが、可能な範囲でがんばってみます。


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離乳食

2023年04月16日 17時27分00秒 | 日記
とにかく、固形のものはどんなに小さくても食べられないんです。

全く噛めないから。

固めのゼリーもダメですね。

舌で潰せるやわらかいもののみ。

自宅で食事する時は、なんでもブレンダーとマッシャーで潰して食べているし、面倒臭い時はレトルトの流動食で済ませています。
みんなで外食する時は、わたしだけ飲食可のテーブルがある公共施設で降ろしてもらって、ひとりで瓶詰めの離乳食を赤ちゃん用のシリコンスプーンでゆっくりゆっくり食べます。

量は少ないけど、カロリーは高いから、そんなに痩せてはいませんよ。

6月半ば頃には、離乳食から卒業できるかな……

あ、あと、口の中も麻痺しているので、熱いものが食べられない。

コーヒー、紅茶、緑茶もホットは危険だから、飲めない。

口の中の縫い傷がけっこう大きいので、怖いしね。






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退院

2023年04月08日 16時43分00秒 | 日記
退院しました。

病院から自宅へと向かう道すがら、
自分の閉所恐怖症、高所恐怖症、パニック障害が高じてしまっていることに気づきました。

エレベーター、怖い。特に、人が何人か乗っていると、狭くて、怖くて、窒息しそうになる。

下りエスカレーター、頭から下に真っ逆さまに落下しそうで、蹲って顔を両手で覆うか、手すりベルトを両手で握りしめ額を手すりベルトに押し付けないと、恐怖に耐えることができない。

タクシー、車、息が苦しくなり、ドアハンドルに手をかけている自分に気付き、走行中の車から飛び降りたら死んでしまう、と窓を全開にしてもらう。

マスク、アイマスク、イヤホンをすると、過呼吸になりそうになる。

という精神状態なので、当分、映画館、劇場、ライブ会場、展覧会場には行けないし、車、エレベーター、エスカレーターには乗れないな。

まず、体から緊張感(危機感)を抜いて、深呼吸をして、自分を落ち着かせないといけない、ということはわかっていても、今やどこにパニック発作につながるヤバいスイッチがあるかわからないから、常に緊張状態にある。

流動食(離乳食でも可)は6月半ばぐらいまでは続くわけだし、うまく発語できない状態も続く。

長い目で見て、焦らないことが肝心だ。

入院中にずっと気になっていた小高川沿の桜並木を歩いた。

すっかり葉桜になってしまっていた。

手術と入院で、満開の桜は見逃してしまったけれど、道には花びらが敷き詰められていた。

小高川のあちこちに花筏ができていた。

ああ、きれいだな、と思った。

きれいなものに触れること、小説を書くことで、精神と心の方から少しずつ治癒に導いていこうと思う。

入院中にいただいた、みなさまの温かいお心遣いと励ましのお言葉に心より感謝いたします。

ありがとうございました。










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うつらうつら

2023年04月04日 17時41分02秒 | 日記
写真は、病室の壁に貼ってある注意書きです。
基本、ベッドの上にいます。
電動ベッドなので、頭を立てたり下げたり、高さを上げたり下げたりして、ベッドの上で暮らしています。

ときどき、うつらうつらすると、夢をみます。

ーー夕暮れの埠頭の海水の中に息子(14、5歳)と二人で首まで浸かっている。
日没の太陽は見えず、海面は重油のように黒くてらてら光っている。

「あッ! いま、足んとこに魚がいたッ! 手づかみで獲っていい?」わたしは息子に訊ねるが、息子からの返事は無い。

と、わたしたちの隣に大きなマグロみたいな魚が浮かび上がる。
泳いではいない。
尾鰭を動かしてるから、生きてはいる。

「これ、二人で陸にあげて、漁師さんに買ってもらおうよ」
とわたしが言い、わたしは頭の方を、息子は尾っぽの方を持って、二人で魚を埠頭の上まで引き摺りあげる。

コンクリートの上の魚をよく見ると、体には熊みたいな焦げ茶の毛が生えていて、顔は人間の男ーー、両目を閉じて苦しそうに口を開けている。

漁師がやってきて、その顔にかがみ込む。
「この魚には金は出せないな。水を飲ませた方がいい。元気になれば、切り身に出来っから。切り身にすりゃあ元の形は誰にもわからない。買ってやるよ。水、水を飲ませてやってな」と、漁師は元来た道を去っていく。

わたしと息子は、もうほとんど陽が残っていない埠頭を見渡し、水道を探すが、無いーー。

ここで、目覚めました。

他にもいくつか、千切れ雲みたいに流れてきては消える映像の断片を見たけど、もはや、思い出せない。


































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今日は、ダメでした。

2023年04月04日 04時03分00秒 | 日記
昨日は眠れたんですが、
今日は眠れませんでした。

午前1時に眠って、2時間後の3時に目覚めて、それっきり……

とにかく唾液と痰が気になって、上半身を起こしては、痰を吐いたり、唾液をのみ込むためにストローで水を吸い上げたりーー。

まぁ、大きな手術でしたからね。

2ヶ月は顔が麻痺したままだし、普通食は食べられません。

不眠は、10代半ばからずっとだし……

仕方ない仕方ない。






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鮮やかな夢

2023年04月03日 07時00分00秒 | 日記
28日に手術を受けてから、痛みと苦しみを耐えることに全ての力(精神・肉体・心)を使い果たし、
「わたし」は極度の緊張状態でした。
睡眠薬をいつもの倍量飲んでも眠りに至ることは出来ませんでした。

ところが、昨夜は、零時から(午前3時に一度だけ目覚め、トイレに行きましたが)6時まで眠ることが出来ました。

1週間ぶりに夢をみました。
とても鮮やかだったので、ご紹介します。

久しぶりに小高の家に帰ると、薄暗い部屋に黒い塊が20ぐらい蹲っている。
家の中なのに、波打ち際に打ち上げられた魚みたいな感じで転がっている。
足元に動物の糞尿が散らばっていることから、あぁ、野良猫が入り込んでしまったのだな、と思う。
その塊は、寝ているのか、死んでいるのか、全く動かない。
足元の塊に手を伸ばした瞬間、噛まれた。
アシカのようにも見えたし、カワウソのようにも、イタチのようにも見えた。
わたしはその動物の生死を確認してから袋に入れていき、糞尿を片付けていった。

すっかりきれいになった部屋のことを、フルハウスの村上副店長に報告し、「あそこの部屋は、フルハウスの倉庫にしてもいいよ。棚を作れば、日販さんの段ボールとか本のカバーとか包装紙なんかの資材も並べられる」と提案すると、余計なことを言われたという感じで、「そりゃそうでしょ」とそっぽを向かれる。

場面が飛んで、釜山のような坂の多い町。
小さな飲食店がひしめき合う曲がりくねった路地を下ると、突き当たりに昔の八百屋のようなつくりの店があり、そこがわたしの家のようだ。
近所で、何人かのお年寄りが亡くなったということで、どの家の前にも弔問客への振る舞いの準備のための白菜(キムチ用か?)が届いている。
家(八百屋)に入ると、上り框にクリーニング屋の収集袋のような大きな青い袋が2つ置いてあって、
中には洗濯済の濡れた服がぎっしり詰め込まれている。
母が、溜まった洗濯物を持っていって、洗ってきてくれたのだな、葬儀の邪魔にならないようにどこかに干さなきゃ、と思う。

場面が飛ぶ。
いいお天気。
わたしはフルハウスのテーブルに座って、外の通りを眺めている。
車道の向こう側を、カフェスタッフのさっちゃんの親友のなっちゃんが、
よちよち歩きの男の子の手を引いて歩いている。
なっちゃんは、もう一つの手にジョウロを持っていて、沿道に設置された植木鉢のお花に水をあげている。
美しい声で歌うようにフルハウスのメニューを口ずさんでいる。
その声は、ガラス越しのはずなのに、耳もとではっきりと聴こえる。
とても心地良い。

ふと、天井を見ると、カフェスペースを増築する前の入り口だった場所にスズメの巣が斜めに垂れ下がっている。
孵化したばかりの雛が5羽……親鳥の姿は見当たらない……外に逃げてしまったのか? 中に入れないのか?
雛たちは落下してしまう危険が高いし、脚立で巣の位置をなおしたとしても、親鳥が餌を運ばなければ餓死してしまう。
なんとかしなければ……

その後、わたしは見晴らしのいい丘のくねくね道を下りていくんですが、
スズメの巣をどこに避難させたのかは、覚えていません。


でも、今朝目覚めて、夢の働きによって、「わたし」がリラックスし、息を吹き返したのを感じました。

夢って、すごい。


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不眠の続報

2023年04月02日 16時23分00秒 | 日記
昨夜は、零時過ぎまで粘って起きてて、睡眠薬を2錠服用しました(顔下半分が麻痺しているので、錠剤をのみこめない。結局、口内でとけてしまい、水で流し込みました)
1時間後に、唾液をのみこめず自分の唾液でゴボゴボと溺れそうになるから睡眠どころじゃないんだと気づき、ベッドの頭部を18度ぐらいまで立てて(水平にしないで寝る)もうですね、1時間おきに痰を吐いて、水を飲むという決まりにしました

そしたら、断続的にではあるけれど、5時くらいまで眠れました。

今日の朝ごはんの流動食メニュー

ぎせい豆腐
茶福豆
味噌汁
おかゆ(ミキサーでペースト状に)
ヨーグルト



温泉卵が付いてて、お、久しぶりの卵だ!と喜んだんですが、食べられないんですよ。
卵を、おかゆの上にちよっとずつ移してね、プラスティックのスプーンでおかゆと混ぜ潰して口の中に入れようとするんだけど、どうしても固まりになっちゃうんです。ごっくんできないんですよ、固まりだと……

なんだか、食べることに疲れてきました。

昼ごはんの流動食は、半分ぐらいしか食べられなかった。

晩ごはんは、どうなるんだろうか……

できたらパスしたいけど、錠剤を胃に入れなきゃいかんから、な……

食べるのが、こんなにも疲れるだなんて……
               


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たいへん、です、ね。

2023年04月01日 21時21分00秒 | 日記
今日の晩ごはんの流動食メニュー

真鯛の野菜あんかけ
切干大根の炒め煮
フルーツ盛り合わせ
お吸い物


おかゆは、今朝まで全粥だったんですが、傷口に米粒が入りそうで怖くて口に入れられなかったので、ミキサーにかけて液状にしていただきました。

まだ顔下半分が痺れて、感覚が戻らないんですよね。

しゃべるのが難しい。

歯ミガキもできない。
口の中の腫れと縫い目に触れないように、前歯をこしょこしょっとみがき、消毒液を口に含み、顔を左右に倒す程度ですね。

いやぁ、大変ですね。

これからも、たいへん。

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覚醒

2023年04月01日 03時50分00秒 | 日記
3時ぴったりに目覚め、目覚めた空気がピリピリし、顔全体も痛みでピリピリしているので、電気をつけてわたしが通っているカトリック原町教会の幸田和生司教のブログを読んだ。

 今日のラザロの物語で最も印象的なのは「イエスは涙を流された」というところではないでしょうか。イエスはこの後、ラザロをよみがえらされるのですから、泣く必要はないとも言えるでしょう。でもイエスは涙を流したと伝えられています、それは悲しんでいるマルタやマリア、周囲の人々の悲しみに対する共感の涙でしょう。「もらい泣き」と言ってもいいかもしれません。「心に憤りを覚え」という言葉が2回出てきますが、それも激しい心の動きを表す言葉です。とても人間的なイエスの姿です。
 先々週の福音ではイエスは旅に疲れ、井戸のかたわらに腰を下ろし、やってきたサマリアの女性に「水を飲ませてください」と言われました。先週の福音では、生まれつき目の見えない人に出会ったイエスは、安息日にも関わらず、彼の目を見えるようにしました。そして今日の福音では、激しく心を動かし、悲しむ人とともに涙を流すのです。
 この人間的な弱さや苦しみ、痛み、そしてそこにある共感compassion。この共感の中にこそ、本当のいのちがある。これも復活のメッセージです。


四旬節(イエスが荒野で断食・修行した40日間にちなんだもの)は灰の水曜日(今年は2月22日)ではじまるけれど、今年は額に灰は受けられなかったし、明日の受難の主日(枝の主日)は病床で過ごすから枝を手にすることも出来ない。

もしかしたら、復活徹夜祭(聖土曜日)には退院できるかもしれない。

でも、口で聖体を拝領できない場合は、そのパンをどうすればいいのだろうか?

ミサの前に幸田司教に訊いて、聖体拝領の列に加わらなければならない。

手術直後、自力では唾ものめない痰も吐けない状態で、看護師さんに小さなスポンジで舌先を湿らせてもらった時、イエスが十字架上で絶命前に言ったとされる「渇いた」という言葉が耳に響いた。

それまでのわたしは「渇いた」という言葉の意味を知らなかった。

聖金曜日の大斎の断食も、ほとんど食べることができない中での経験というのは初めて。

飢えや痛みの中で四旬節を過ごしている信徒のみなさんと共苦したい、と思う。





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完全不眠3日目

2023年03月31日 23時09分00秒 | 日記
消灯の時間が怖い。
眠れる気がしない。
ギリギリまで起きていて、睡眠薬(デエビゴ)を2錠のもうと思う。

わたしの顔が、顎を二箇所切断されたという凄絶な痛みを覚えていて、身体中が緊張し、覚醒しているのだとしか思えない。

口の中の大きな縫い目と、顎全体の痺れも、ヤバい。




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流動食と眠剤

2023年03月31日 05時56分00秒 | 日記
流動食が始まりました。

上段左・牛肉の甘辛炒め
上段右・全粥
下段左・フルーツ(オレンジ)
下段右・里芋とさつま揚げの煮物

顎の骨が付くまでの2ヶ月間(5月末ぐらいまで)噛んではいけないので、流動食です。

胃に物を入れられたので睡眠薬のめる!
これで、28日、29日、30日の完全不眠を解消できる! ワーイ眠れる!
でも消灯の9時にのんだら、午前4時とかに目覚めちゃう可能性がある、と読書灯で0時まで粘って、のんだんですよ。いつものんでるデエビゴ(いつもは5mgだけど、10mgにした)を。

しかし、ゥワーッ!という自分の叫び声で目を覚まし、枕元の目覚まし時計に手を伸ばしたら午前1時半でした。
もう眠れそうにないので、そ読書灯をつけて、本を読んだり、妄想したりして、ようやく朝になりました。

眠れない夜は、長いですよね。
拷問みたいです。

夜通し点滴に繋がれているから、眠れないのかもしれない。

点滴は、いつまでですかね? 昨夜から医師や(複数いる)看護師に何度も訊いている感触だと、金・土いっぱい。日曜日は取って、シャワーを浴びてもいい、と言う人もいたけど、そう言わない看護師もいたから、今日、医師に確認してみよう。







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