自分が自分であることを証明するのは難しい 1発勝負は力んでしまうよね
アテネオリンピック体操団体の時の狩屋アナウンサーの名実況。「冨田が、冨田であることを証明すれば、日本は勝ちます」
いつも通りの演技、力が出せたら金メダル確定。
しかし、どうだろう?
金メダル確実と言われて金メダルを獲得した選手はどれ位いるのだろうか?
長野オリンピックでリベンジしたが、リレハンメルの原田選手。
OPのルッツで転倒、FPでは序盤の3Aで転倒、
演技後半に3Aを決めて銀メダルの伊藤みどり。
メダルを獲得できなかった選手もいる。
高梨沙羅選手。
「大事な試合に合わせていく力が、自分には一番足りないものだと思う」
そうだろうか?
見ていないから何とも言えないけれど、
誰だって勝ちたい!と思うと力んでしまうと思う。
しかもW杯では53勝。
優勝が当たり前。
期待されている人が結果を出す。
普通に実力が出せたら優勝する力はあるのに、
1発勝負は力むし、緊張するだろう。
ミシェル・クワン、イリーナ・スルツカヤ。
オリンピックでは金メダル確実と言われていたのに、
実際金メダルを獲ったのはタラ・リピンスキー、サラ・ヒューズ。
若手の勢いのある選手がノビノビ演技をしていた。
しかも金メダルが決まった時、2人とも大絶叫してたよね。
そしてすぐに引退した。
金メダリストは勝者だろう。
しかし、私は敗者に魅力を感じる。
トリノオリンピック後、
笑顔で「That's life(それが人生)」とコメントしたスルツカヤ。
フリーは緊張でガチガチになっていた。
何度経験してもオリンピックは特別な舞台。
テレビで見ている方も緊張した。
高梨選手はメンタルトレーニングも大切かもしれないけれど、
金メダル確実と言われて獲れなかった先輩の話しを聞いてみたらどうだろう?
緊張しすぎて覚えていないとか、我を忘れたというコメントをよく聞くが、
それだけではないと思う。
何故失敗したのか、何故負けたのか?
テレビ番組ではよく金メダルへの軌跡とか、
金メダリストの特集を組むことが多い。
勝つ時というのは周りが良く見えているのか、
どんな状況だったとか、こんな考えをしていたとか饒舌に答えることが出来る。
作戦、戦略が当たったとか、ツキがあったとか。
敗者は傷口に塩を塗る行為なので、特集はされる訳がない。
されても何年もたってからだ。
でもそれぞれの協会は何故負けたのか検証して、対策をして欲しい。
そしてマスコミはあまり騒ぎすぎないで欲しい。
冬の競技は日本が強すぎて、ルール改正されたことが多々ある。
高梨選手もだけど、伊藤選手も強いから少々心配しておりました。
化粧がどうのこうのとバッシングもされているけど、
自分が好きでメイクしているんだから別にいいじゃないか?
以前、札幌の大倉山展望台に行った時、あまりの高さに足がすくんだ。
高所恐怖症気味なのもあるのですが、
リフトに乗ってスキージャンプ競技選手気分を味わったものの、
急勾配のアプローチに「マジ??」「こえー(怖い)」という馬鹿な感想しか出てこなかった。
旦那と2人でここから飛ぶっておかしいだろうと意見が一致した。
崖の上から飛び降りる(やったことはないが)気分じゃないか??
どの競技も見慣れてくると簡単なことをやっているように見える。
バッシングしている人は一度競技場を体感してみたら良いと思う。
急勾配だけではなく、雪、風。
過酷な競技だと思い知ることが出来る。
結果だけではなく応援したいものだ。
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