鎌倉文化(かまくらぶんか)
鎌倉時代の文化。
院政期の文化と室町文化の間に位置する。
公家文化に武士や禅宗の文化が加わった。
前半は平安時代から引き継いだ京都の公家による貴族文化が中心となった。
やがて武士が公家文化を取り入れつつ、武士の気風と合わさった独自の文化が形成された。
また、中国からは禅宗など南宋や元の文化も伝わって影響を受けた。
保元の乱から治承・寿永の乱などの武士の戦いの影響もみられる。
文学では平安時代に続いて、和歌集、説話集、軍記物語などが多くつくられた。
仏教では様々な鎌倉仏教の活動があり、東大寺の復興は仏像彫刻など美術も発達させた。
建築様式では平安時代以来の和様に、大仏様、禅宗様が加わった。
絵画では絵巻物が多くつくられ、似絵や頂相も描かれた。