渡来人(とらいじん)

渡来人(とらいじん)
古代に中国や朝鮮半島から日本列島に渡って来た人々。
主に4世紀の後半から7世紀にかけて、様々な技術・文化をもたらした。
かつては帰化人という用語を使用していたが、それに置き換えて渡来人という用語を使うようになった。
研究者により使用法が一定しないが、帰化人よりも広い意味を持たせることが多い。

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帰化人(きかじん)

帰化人(きかじん)
古代に中国や朝鮮半島から日本列島に渡って来て定住した人々。
渡来人と同じ意味で使用されることもあるが、帰化人のほうが狭い意味であることが多い。
主に、自らの意志で渡って来たこと、定住していることなど、限定的な意味を持たせている。
また、帰化という語は、中華思想によるもので、異民族が天皇の徳による支配に従う意味もあり、律令国家以降に使用する考えもある。

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漢氏(あやうじ)

漢氏(あやうじ)
渡来系氏族の一つ。
大和国(奈良県)を拠点とした東漢氏(やまとのあやうじ)、河内国(大阪府の東部)を拠点とした西漢氏(かわちのあやうじ)があった。

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東漢氏(やまとのあやうじ)

東漢氏(やまとのあやうじ)
渡来系氏族の漢氏の一系統。
倭漢氏とも書く。
姓は直、684年の八色の姓では忌寸。
応神天皇のときに渡来した阿知使主とその子・都加使主(つかのおみ)の子孫と伝わる。
朝鮮半島の出身ともされるが、後漢の霊帝の子孫を称した。

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阿知使主(あちのおみ)

阿知使主(あちのおみ)
古代の渡来人(帰化人)。
後漢の霊帝の曾孫で、東漢氏の祖だと伝わる。
応神天皇のときに渡来したという。

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西文氏(かわちのふみうじ)

西文氏(かわちのふみうじ)
渡来系氏族の一つ。
姓は首。
河内国古市郡のあたりを拠点とした。
応神天皇のときに渡来した王仁の子孫と伝わる。

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王仁(わに)

王仁(わに)
古代の渡来人(帰化人)。
和爾吉師ともいう。
西文氏の祖だと伝わる。
応神天皇のときに阿直岐(あちき)の推薦で百済から渡来し、『論語』『千字文』をもたらした。
難波津の歌(難波津に咲くや此の花冬ごもり今は春べと咲くや此の花)を詠んだと伝わる。

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秦氏(はたうじ)

秦氏(はたうじ)
渡来系氏族の一つ。
山背国(山城国)の太秦などを拠点とした。
応神天皇のときに渡来した弓月君の子孫と伝わる。
朝鮮半島の出身ともされるが、始皇帝の子孫を称した。

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弓月君(ゆづきのきみ)

弓月君(ゆづきのきみ)
古代の渡来人(帰化人)。
秦の始皇帝の子孫で、秦氏の祖だと伝わる。
応神天皇のときに百済から渡来したという。

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今来漢人(いまきのあやひと)

今来漢人(いまきのあやひと)
古代の渡来人(帰化人)の一種。
新漢人とも書く。
「いまき」は新たに渡来したという意味で、5世紀後半に東漢氏に統括されるようになった。

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段楊爾(だんように)

段楊爾(だんように)
百済の五経博士。
6世紀の初め、継体天皇のときに百済から渡来した。

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司馬達等(しばたっと)

司馬達等(しばたっと)
6世紀の渡来人(帰化人)。
仏教公伝よりも前に仏像を安置し、仏教を信仰していたという。
孫は鞍作鳥(止利仏師)。

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漢字(かんじ)

漢字(かんじ)
中国で作られた表意文字。
真名(まな)とも言った。
かつては日本や朝鮮半島、ベトナムなど中国周辺の地域で使用されており、現在も使われている地域がある。
日本列島にも早くから伝わっており、後1世紀には「漢倭奴国王」印のように中国で作られたものがすでにあった。
記紀によれば、応神天皇のときに王仁によって『千字文』が伝えられたという。
5世紀後半には『宋書』倭国伝にみえる倭王武の上表文や稲荷山古墳出土鉄剣銘、江田船山古墳出土鉄刀銘のように日本列島でも漢字が使用されていた。
律令制における公式の文書では漢字のみの漢文が使われており、明治時代になるまで続いた。
一方で、万葉仮名のように漢字を表音文字として使用するようにもなり、平仮名や片仮名へと発展した。

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千字文(せんじもん)

千字文(せんじもん)
中国で作られた文字の習得書。
「天地玄黄」で始まり、4文字ずつの計1000字からなる。
梁の武帝の命により周興嗣が撰した。
日本には応神天皇のときに王仁がもたらしたと伝えられている。

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儒教(じゅきょう)

儒教(じゅきょう)
中国の春秋時代の孔子による教えをもととした思想。
前漢の武帝のときに董仲舒の勧めで国教となり、以後の歴代の王朝も重視した。
日本には応神天皇のときに王仁が『論語』をもたらし、継体天皇のときに五経博士が相次いで百済から渡来したされる。
古代の律令国家を形成する思想の一つとなり、鎌倉時代以降は武士の道徳・秩序として取り入れられていった。

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論語(ろんご)

論語(ろんご)
中国・春秋時代の孔子の言行録。
儒教の経典として重視された四書の一つに数えられる。
日本には応神天皇のときに王仁によってもたらされたと伝わる。

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五経博士(ごきょうはかせ、ごきょうはくし)

五経博士(ごきょうはかせ、ごきょうはくし)
儒教の経典のうち、『易経 』 (『周易』)、『書経 』 (『尚書』)、『詩経 』 (『毛詩』)、『春秋』、『礼記』の五経を教える官職。
中国・前漢の武帝のときに董仲舒の献策ではじめて置かれた。
日本には6世紀に百済から段楊爾らが遣わされている。

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仏教伝来(ぶっきょうでんらい)

仏教伝来(ぶっきょうでんらい)
6世紀に朝鮮半島を経由して伝来した。
公伝は、『上宮聖徳法王帝説』『元興寺縁起』では戊午の年(538年)、『日本書紀』では欽明天皇13年の壬申の年(552年)とする。
私的には公伝よりも早く、渡来人により伝わっていた。

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北方仏教(ほっぽうぶっきょう)

北方仏教(ほっぽうぶっきょう)
日本、朝鮮半島、中国などに伝わった仏教。
ベトナムを除く東南アジアなどに伝わった南方仏教に対する。
北伝仏教、大乗仏教(だいじょうぶっきょう)ともいう。

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上宮聖徳法王帝説(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ)

上宮聖徳法王帝説(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ)
聖徳太子の系譜や伝記などを集めたもの。
平安時代に成立。
『日本書紀』と異なる系統の所伝が書かれている。
仏教公伝を戊午の年(538年)とする説の根拠の一つとなっている。
『天寿国繡帳』などの銘文も載せている。

外部リンク
上宮聖徳法王帝説 | 総本山知恩院
http://www.chion-in.or.jp/04_meiho/hob/jyo.html

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