高校日本史用語事典

縄文時代（じょうもんじだい）・縄文文化（じょうもんぶんか）
日本列島における旧石器文化の次の文化。
1万何千年も前から数千年前まで、約1万年間。
そのはじめは更新世末期からで寒冷であったが、徐々に温暖になり現在よりも暖かい時期もあった。
狩猟・漁労の採集経済の段階で、打製石器・磨製石器や縄文土器・弓矢を使用。
土器の編年で、草創期・早期・前期・中期・後期・晩期の6期に区分される。
世界史での新石器時代にあたるが、水稲耕作や牧畜は当てはまらない。

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

縄文土器（じょうもんどき）
縄文時代の土器。
大森貝塚で出土した土器からモースによって名づけられたcord marked potteryをもとに日本語にしたもの。
煮炊き用の深鉢形土器がはじめに出現し、浅鉢形土器・注口土器・香炉形土器など多様な型式になっていった。
装飾のあり方も多様で、縄目の縄文のほかに、撚糸文・押型文・沈線文・押引文・条痕文・爪形文・隆帯文・無文などがある。

外部リンク
みたか遺跡展示室　特集！　みたかの縄文土器
http://www.mitaka-iseki.jp/kikaku4/newpage17mk.htm
http://www.mitaka-iseki.jp/kikaku4/newpage18mk.htm

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隆起線文土器（りゅうきせんもんどき）
上部に粘土を帯状にいくつも貼り付けた土器。
特に縄文時代草創期のものをいう。
長崎県の泉福寺洞穴、福井洞穴などで出土している。

外部リンク
干溝遺跡出土隆起線文土器 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=234682

須坂市立博物館だより - さよなら微隆起線文土器
http://blog.suzaka.jp/suzaka-museum/2012/06/09/p19694

石小屋洞穴遺跡出土　微隆起線文土器（複製品）　信州須坂のおたから
http://www.city.suzaka.nagano.jp/otakara/search/item.php?id=808

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爪形文土器（つめがたもんどき）
爪でつけたような文のある土器。
特に縄文時代の隆起線文土器に続くものに多く見られる。

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尖底土器（せんていどき）
底の尖った土器。
縄文時代早期に多く見られる。

外部リンク
下弥堂遺跡の尖底土器 - 信州の文化財 - 財団法人 八十二文化財団
http://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=4575&seq=0

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ジャンル : 学問・文化・芸術

深鉢形土器（ふかばちがたどき）
深い鉢の形をした土器で、横幅より高さのほうがあるもの。
底は尖底や平底があった。
縄文時代全般に見られる。

外部リンク
縄文土器深鉢 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=47068

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ジャンル : 学問・文化・芸術

火炎土器・火焔土器（かえんどき）
火炎のような形をした土器。
主に隆線文と沈線文で装飾されている。
新潟県の馬高遺跡で最初に発見された。
新潟県周辺で出土しており、特に信濃川上流中流域が中心となっていた。
縄文時代中期の中頃に集中している。

外部リンク
火焔土器の特徴と解説 | 火焔街道
http://www.kaen-kaido.com/r_contents/manabu_about01.html

九州国立博物館 | 文化交流展示情報　トピック展示 ： 雪と火炎土器
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre98.html

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注口土器（ちゅうこうどき）
注ぎ口がついている土器。
特に縄文時代後期・晩期に東日本で発達した。

外部リンク
東京国立博物館 - コレクション 名品ギャラリー 館蔵品一覧 注口土器（ちゅうこうどき）
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=J37265

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亀ヶ岡式土器（かめがおかしきどき）
縄文時代晩期に東北地方などに広まった土器。
形や文様は多種で、朱色に塗られたものが特徴的。
青森県の亀ヶ岡遺跡が主要な遺跡。

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夜臼式土器（ゆうすしきどき）
縄文時代晩期から弥生時代初に九州北部に広まった土器。
福岡県の夜臼遺跡が主要な遺跡。
板付遺跡では水田跡とともに出土している。

外部リンク
板付遺跡弥生館の展示物　～その１～
http://itazuke-iseki.kmtk4.net/tenji-1.html

福岡市埋蔵文化財センター：土器・土製品　夜臼式土器　（縄文・晩期）
http://itazuke-iseki.kmtk4.net/tenji-1.html 福岡市埋蔵文化財センター：土器・土製品　夜臼式土器　（縄文・晩期） http://www.city.fukuoka.lg.jp/maibun/html/myc/doki/68.html" target="_blank" title="http://www.city.fukuoka.lg.jp/maibun/html/myc/doki/68.html">http://www.city.fukuoka.lg.jp/maibun/html/myc/doki/68.html

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磨製石器（ませいせっき）
石を磨（みが）いて製作した石器。
一部では旧石器時代に出現していたが、縄文時代から本格的に使用された。
打製石器に対する石器。

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磨製石斧（ませいせきふ）
斧形の磨製石器。
日本では縄文時代より使用された。
弥生時代には太型蛤刃石斧、扁平片刃石斧、柱状片刃石斧など大陸の影響を受けたものが作られた。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　磨製石斧
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=24

磨製石斧 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=12734

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石鏃（せきぞく）
石の鏃（やじり）。
縄文時代に入って弓矢が用いられるようになると打製石鏃が使用された。
弥生時代には一部で磨製石鏃が見られた。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　石鏃
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=28&show=20&mode=0

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石匙（いしさじ、せきひ）
つまみ部分がある石器。
石匙という名称ではあるが、刃があり、匙として使用されたわけではない。
動物の皮などをはぐときに使用したとされる。
つまみの位置により、縦型と横型がある。
打製石器で縄文時代に見られる。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　石匙
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=26&show=20&mode=0

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ジャンル : 学問・文化・芸術

石皿（いしざら）
平面がある皿のような磨製石器。
磨石などで、上にのせたものを砕いたりすり潰したりしたとされる。
縄文時代のものが多い。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　石皿
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=32&show=20&mode=0

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

磨石（すりいし）・敲き石（たたきいし）
球や円筒の形をした石器。
石皿とともに使用された。
縄文時代のものが多い。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　磨石･敲石･凹石
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=31&orderby=v001A&show=20&mode=0&min=0

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石棒（せきぼう）
棒状の石製品。
縄文時代に見られ、儀礼や祭祀で用いられたとされる。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　石棒
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=41&show=20&mode=0

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ジャンル : 学問・文化・芸術

石剣（せっけん）
剣の形をした石製品。
縄文時代のものは石棒と同様なもの。
弥生時代のものは銅剣や鉄剣を模したものとされる。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　石剣
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=42

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石錘（せきすい）・土錘（どすい）
石錘は石の錘（おもり）。
土錘は土器の欠片や粘土製の細長い形状の錘。
主に縄文時代以降に使用された。

外部リンク
重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　石錘
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=30&show=20&mode=0

重要文化財 御経塚遺跡出土品 - 野々市デジタル資料館　土錘
http://digitalmuseum.city.nonoichi.ishikawa.jp/iseki/modules/plist/index.php?page=viewcat&cid=20&show=20&mode=0

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黒曜石（こくようせき）
ガラス質の火山岩で、割れた部分が鋭くなり、打製石器の材料となった。
主に黒色。
産地は、和田峠、姫島、阿蘇山、白滝、十勝岳、神津島、腰岳など。
原産地ごとに成分が異なることから、原産地と石器の出土地との関連付けがなされている。
黒耀石と表記されることもある。

外部リンク
縄文の風景・下宅部遺跡／東村山市
https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/tanoshimi/rekishi/furusato/tenji/h12/sinhakken4/simoyakebe.html

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