発送電分離「電力自由化」でもうひと言
繰り返すまでもなく発送電の分離は電力自由化の一環で、1990年代から日本でも議論されてきたけど、先行してきた欧米の状況をみると、成功しているとは言い難く、試行錯誤の途上。われわれ一般庶民にとって気になるのは電気料金が下がるかどうかという点ですが、欧米では巨大電力会社の寡占化により効果は今一つ。逆に、日本の電力会社やその後ろ盾になっている政治家はカリフォルニアの大停電などを引き合いに出して自由化に反対しています。
つまることろ、市場競争原理一辺倒と電力会社の殿様商売という二つの落とし穴を忘れず、電力は極めて公共性の強いインフラだという認識から、自由化議論を進めるべきではないでしょうか。