「ベッドタウン」と画一化された街 どう描くニュータウンの未来像

インタビューに応じる多摩市の阿部裕行市長=2024年12月19日、多摩市役所で、矢野純一撮影
インタビューに応じる多摩市の阿部裕行市長=2024年12月19日、多摩市役所で、矢野純一撮影

 東京都の多摩、稲城、八王子、町田の4市にまたがる多摩ニュータウンは、住民の高齢化や団地の老朽化などさまざまな課題に直面している。ニュータウンの中でも最も古い団地を抱える多摩市の阿部裕行市長に、ニュータウンの課題や未来像について話を聞いた。

起きなかった「住宅すごろく」

 ――多摩ニュータウンの特徴は?

 ◆高度経済成長期に丘陵を切り開いて、働く人たちの街が作られました。開発当時は「住宅すごろく」が起きると言われていました。最初は賃貸団地に住んで、余裕が生まれると分譲団地に移り住み、最後は戸建て住宅を購入すると想定していたようです。ところが住民はここが気に入り、ずっと住み続けています。

 ――なぜ「住宅すごろく」が起きなかったと思いますか?

 ◆住みやすく、魅力があるからです。公園などの植樹によって緑豊かな街に生まれ変わりました。1人当たりの市立公園面積は多摩都市部の26市でトップの約14平方メートルです。コミュニティーもできあがり、移り住んできた人たちは、終(つい)の棲家(すみか)として第2のふるさとのように感じています。

ニュータウンは「実験都市」

 ――高齢化率が30%を超える団地もありますが、ニュータウンの課題は?

 ◆街は生き物です。…

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