名門がまさかの敗退 箱根の元スターが過ごす「駅伝のない正月」
毎日新聞
2025/1/1 08:15(最終更新 1/1 08:15)
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新春恒例の大学と実業団の駅伝は、陸上長距離界で最大のイベントだ。しかし、2025年の年明けをやりきれない思いで迎えた関係者がいる。現役時代は強豪の駒沢大とコニカミノルタでエースとして活躍し、現在はコニカミノルタの監督を務める宇賀地強さん(37)。選手と指導者生活を通じて初めて「駅伝のない正月」を過ごしたという。
「当たり前だと思っていたレースがない。私自身、大学入学後からこれまでの約20年、正月に駅伝がないという状況を経験していないので。期待してくれた会社やファンの皆さんへの申し訳なさ、あとは自分自身の情けなさ……。まだ自分の中で消化しきれていません」
宇賀地さんは24年4月、コニカミノルタのコーチから監督に昇格した。その初年度、元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選となる11月3日の東日本大会で11位に終わった。本大会に進める上位10チームに入れず、連続出場回数は「39」で途切れた。
ニューイヤー駅伝で優勝8回を誇る名門にとって衝撃の結果だった。レース後、競技場のそばで行われた結果報告会。応援に駆けつけた社員らを前に、選手たちはぼうぜんとしていた。主将の米満怜選手(26)は「落ちるところまで落ちてしまった」と涙に暮れた。宇賀地さんも「まだ混乱している」と語るのが精いっぱいだった。
宇賀地さんへの取材は、ちょうど1カ月後の12月3日だった。
場所は東京都日野市にあるコニカミノルタの選手寮。チームの歴史を彩った名選手たちの写真が壁紙として飾られ、栄光のトロフィーが所狭しと並んでいた。
予選敗退を受け、それまでのチーム作りを省みたという。
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