地域政党・大阪維新の会の圧勝に終わった大阪ダブル選。維新政治を転換させるチャンスと踏んだ非維新の政治団体「アップデートおおさか」の関係者らは、想像以上の大敗にショックを隠しきれない。「市民派」候補を追い求め、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の是非で戦った非維新は何を間違えたのか。
過去の非維新の得票にも遠く及ばず
投票が締め切られた直後の9日午後8時、大阪府知事・大阪市長のダブル選で報道各社が維新の勝利を一斉に伝えた。その約15分後、アップデートが擁立した市長候補の元自民党市議、北野妙子氏(63)が伏し目がちに記者会見場へ姿を現す。「市民のうねりを起こしたかった。結果を重く受け止めている」と淡々と敗戦の弁を語った。
非維新の共産党の元参院議員や参政党の公認候補も出馬した知事選と異なり、市長選は維新対非維新による事実上の一騎打ちとなった。しかし、維新が公認した元府議の横山英幸氏(41)が65万を超える票を得たのに対し、北野氏は約26万票と倍以上の差を付けられ、全く歯が立たなかった。過去のダブル選で非維新の市長候補の得票が40万~50万票だったことを考えると、あまりにも振るわない結果だった。
誤算に終わった市民派擁立
「市長選が最後のチャンス」。自民などの非維新側では2022年秋ごろから、ダブル選でも特に市長選への期待が高まっていた。松井一郎市長(当時)の政界引退で新人対決となる今回は、候補や戦略次第では維新の勢いを止める絶好の機会と捉えていた。
こだわったのが市民派候補の擁立だ。…
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