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性暴力を許さない

権力や立場を利用した性暴力の問題。告発の声が相次ぐ今、被害をなくしていくためには何ができるかを考えていきます。

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性暴力を許さない

レイプ告発は「灼熱の砂漠」 被害者が語る「SHE SAID」

写真は記者会見のイメージ=ゲッティ
写真は記者会見のイメージ=ゲッティ

 ライトと強い視線を浴び、顔をさらして性被害を訴えることは「灼熱(しゃくねつ)の砂漠」に放り出されるようなものかもしれない――。そう考えながら臨んだ記者会見。司会に促され、言葉を発した。「私は同業界の男性からレイプを受けた被害者です」

実名顔出しで記者会見

 2019年9月10日、東京・霞が関の厚生労働省記者クラブ。静まりかえった会見場にカメラのシャッター音が響いた。

 フリーで働く人や芸能関係者へのハラスメント被害の実態を公表するため、その場に立った。パソコンをタイプする乾いた音が響く中、背筋を伸ばして語った。

 「被害を恥じるようなことだと思っていません。被害者は痛々しい存在ではありません。ちゃんとした一人の人間であることを皆さんに知ってほしいと思い、今日は本名で顔を出してここに来ています」

声を上げるまでのリアル

 当時、元フリーの映像制作者として実名で性暴力の被害を公表した八幡真弓さん。その目に、現在公開中の米映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」はどう映るのか。

 (この先にストーリーに関する記述があります)

 映画は、米ハリウッドの女優らが大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン被告(70)から受けた性暴力被害をニューヨーク・タイムズ紙に告白し、17年以降の「#MeToo(私も)」運動に発展した軌跡を描く。

 記者たちは、女優らに対し、報道を前提に被害の実態を話してくれるよう説得を試みる。しかし、報復を恐れたり、口止めのための契約が既に結ばれたりしていて、簡単には証言を得られない。

 八幡さんは「声を上げることがどんなに困難かが丁寧に描かれているのは良かったと思いました」と評価し、自身の経験を振り返った。

 「取材を受けるということは…

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