トンガで水不足深刻 「1リットルを29人で…」 離島支援に難しさ

気象衛星「ひまわり」が観測した海底火山の噴煙=気象庁のウェブサイトから
気象衛星「ひまわり」が観測した海底火山の噴煙=気象庁のウェブサイトから

 南太平洋・トンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火は発生から1週間以上が経過した。しかし離島が多く通信状況も不安定なことから、噴火や津波による被害の全容は明らかになっていない。国際社会からの支援は本格化しており、飲料水を載せた航空自衛隊のC130輸送機も22日、現地に到着。支援活動を開始した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、人口の8割以上にあたる約8万4000人が被災した。これまでに確認された死者は3人、負傷者は14人。トンガ政府は19日、全土に非常事態宣言を出したと発表した。首都があるトンガタプ島で100棟の家屋が損壊し、全家屋が倒壊したマンゴ島の住民62人は別の島に避難した。

 損傷した通信用の海底ケーブルは復旧しておらず、国外との連絡を衛星通信に頼る状況が続いている。

170の島々、海底堆積物で航行困難

 「1日1リットルの水を3世帯29人で分け合っている。飲料水もマスクもガソリンも足りない」。首都ヌクアロファの高校の女性職員、マライアさん(28)は毎日新聞の電話取材にこう訴えた。

 15日午後5時(日本時間同日午後1時)ごろ、自宅にいたマライアさんは大きな爆発音を聞いた。すぐに地震で家が激しく揺れた。停電したためラジオをつけると、津波警報を伝えている。数十分後、辺りが真っ暗になった。トンガ上空が噴煙に覆われていた。自宅は海から徒歩3分の高台にある。間もなく低地に…

この記事は有料記事です。

残り2515文字(全文3111文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();