トンガで水不足深刻 「1リットルを29人で…」 離島支援に難しさ
毎日新聞
2022/1/23 20:44(最終更新 1/23 21:39)
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南太平洋・トンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火は発生から1週間以上が経過した。しかし離島が多く通信状況も不安定なことから、噴火や津波による被害の全容は明らかになっていない。国際社会からの支援は本格化しており、飲料水を載せた航空自衛隊のC130輸送機も22日、現地に到着。支援活動を開始した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、人口の8割以上にあたる約8万4000人が被災した。これまでに確認された死者は3人、負傷者は14人。トンガ政府は19日、全土に非常事態宣言を出したと発表した。首都があるトンガタプ島で100棟の家屋が損壊し、全家屋が倒壊したマンゴ島の住民62人は別の島に避難した。
損傷した通信用の海底ケーブルは復旧しておらず、国外との連絡を衛星通信に頼る状況が続いている。
170の島々、海底堆積物で航行困難
「1日1リットルの水を3世帯29人で分け合っている。飲料水もマスクもガソリンも足りない」。首都ヌクアロファの高校の女性職員、マライアさん(28)は毎日新聞の電話取材にこう訴えた。
15日午後5時(日本時間同日午後1時)ごろ、自宅にいたマライアさんは大きな爆発音を聞いた。すぐに地震で家が激しく揺れた。停電したためラジオをつけると、津波警報を伝えている。数十分後、辺りが真っ暗になった。トンガ上空が噴煙に覆われていた。自宅は海から徒歩3分の高台にある。間もなく低地に…
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