恋おしえ鳥
2015/09/26 Sat
セグロセキレイ(雄?) (散歩道:神奈川県横須賀市 2015.9.26)
案内はここまでか恋おしえ鳥 /むく
(あんないはここまでか こいおしえどり)
「恋おしえ鳥」とはセキレイ(鶺鴒)のことで秋の季語。
歳時記には、このほかに、道おしえ鳥、嫁ぎおしえ鳥、嫁ぎまなび鳥、妹背鳥(いもせどり)、石叩き、庭叩きなどとも呼ばれるとあります。
セキレイの代表的な種類としてはセグロセキレイ(背黒鶺鴒)のほか、ハクセキレイ(白鶺鴒)、キセキレイ(黄鶺鴒)があります。
薄墨鶺鴒(うすずみせきれい)の名も見られますが、辞書によれば、これは白鶺鴒と同じだということです。
ハクセキレイ(雌?) (散歩道:神奈川県横須賀市 2015.9.21)
ハクセキレイ(幼鳥) (散歩道:神奈川県横須賀市 2015.9.21)
キセキレイ (八ヶ岳高原:長野県上諏訪群 2015.7.27)
俳句では、総称して鶺鴒と詠まれることも多いようですが、キセキレイは黄鶺鴒とそのままの名前で詠まれる場合が少なくありません。
飛騨川の木曽川となる黄鶺鴒 /中島文子
鶺鴒の中で一番多いのは白鶺鴒のようで、実際、町場でもよく見かけられます。
したがって、石叩き、庭たたた、道おしえ鳥等と言えば、この白鶺鴒を思い浮かべることが多いかと思います。
拙作の掲句(旧詠)は、もちろん単なる言葉遊びとして詠んだものです。
誤解のなきよう、ひとこと弁明申し上げておきます♪
テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術
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