MAKE YOURSELF COMFORTABLE　～まあおたいらに～

くこの花　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.12）

　　　　藪陰にゆかしや秋の枸杞の花　／むく

　　　　　　　　　（やぶかげにゆかしや　あきのくこのはな）


　日蔭に咲いている枸杞の花が目に入ったのは仲秋も終わりに近づいてから。
　日当りの良い場所では夏頃から咲いていたのでしょう。
　そろそろ実が赤くなり始めているでしょうか。
　先日の吟行会の折に見かけた花を撮れればよかったのですが、カメラを持参しなかったので、その前に別の場所で撮った証拠写真です。

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テーマ : 詩・和歌（短歌･俳句･川柳）など
ジャンル : 学問・文化・芸術

オオムラサキシキブの実　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.24）

　　　　山の子の並んで栗を売る峠　／むく

　　　　　　　　　（やまのこのならんで　くりをうるとうげ）


　八百屋やスーパーで売っている栗を見ると、つい思い出す景色。
　アジアの西の端の国の思い出。

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つわぶき　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.24）

　　　　道すがら母に届ける栗おこわ

　　　　　　　　　（みちすがら　ははにとどけるくりおこわ）


　十三夜の昨日は吟行会。
　新主宰他大勢の句友が東京、横浜などからお見えになって盛況でした。

　上は句会後に推敲した句で、以下は風人子選に採っていただいた２句。
　仮名遣いは提出句のままに。


　　　　教会のバザー賑はふ秋一日

　　　　　　　　　（きょうかいのばざーにぎわう　あきひとひ）


　　　　また一羽鵯の来る寺庇　／むく

　　　　　　　　　（またいちわひよどりのくる　てらびさし）


　互選では、自分の提出句７句を除く161句の中から採った７句のうちに、同じ人の句が３句ありました。

　　　　　　　　　　ゆるびなきすみずみまでの秋の晴　／桂子

　　　　　　　　　　秋薔薇一つ一つに海の風　／桂子

　　　　　　　　　　菊月の菊の溢れて地蔵堂　／桂子

　句会後は１１月３日のデモ行進の実行委員会へ直行。
　慌ただしい一日でした。
　十三夜の月も、中秋の名月と同じように、歩きながら見上げることに。

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山椒の実　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.12）

　　　　山椒の実今年最後という肴　／むく

　　　　　　　　　（さんしょうのみ　ことしさいごというさかな）


　世の中には自分にそっくりな人が三人いると言われます。
　自分ではありませんが、家内にそっくりな人に遇ったことがあります。

　福岡に行った時のことで、一日の仕事を終え、ホテル近くの小料理屋の暖簾を潜ると、カウンターの中に家内が立っていたのでした。
　一瞬、頭の中が大混乱。
　「…そうやってすぐに羽を伸ばすんだから」という家内の声が聞こえたような気がして、そのまま表に出てホテルに戻ろうかと思ったほど、狼狽。
　何とか自分を取り戻してカウンター席に座り、その女将の顔を改めてしげしげと眺めたのですが、見れば見るほどよく似た人でした。
　一見の客がいきなりそんなことを口にしては無用の誤解を招くだけ、と黙って一人静かに手酌。

　肴に、何枚かの大皿に盛ってカウンターの上に並べられた料理の中から、目の前にあった鰯の山椒煮を注文。
　鷹の爪と一緒に実山椒を載せて出された一品の、初めて口にする美味しさ。
　「秋になると毎年自分で摘んで乾す…」と、その女将が語っていた実山椒が香ばしい。

　顔が瓜二つでも、あの鰯の山椒煮の味を家内に求めるのは土台無理というものだろう、と諦めています。
　

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十月桜　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.18）

　　　　落城の悲話に十月桜かな　／むく

　　　　　　　　　（らくじょうのひわに　じゅうがつざくらかな）


　　　　もののふの悲話の十月桜かな

　北条氏に滅ぼされた三浦一族を偲んで。

　十月桜は冬桜とも。
　花期が長く、年内は咲き続けているかと思います。

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　　　　靴一足新調秋の更衣　／むく

　　　　　　　　　（くついっそくしんちょう　あきのころもがえ）

翡翠（かわせみ）　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.18）

　電池切れで写真を撮れなかった日曜日の探鳥。
　自分の不注意ですが、忙しく過ごした一週間だったことも理由の一つではあったかと。
　そんな出来事があったことを、私から離れて一人でどこかへ小鳥を見に行ったガンコちゃんには知らせず。
　そんな時に限って、私の目の前にはいろいろな小鳥が来るわ来るわ。

　翡翠の写真は、電池を充電してから、夕方別の場所に撮りに行った時のもの。
　うっぷん晴らしだった、かな。

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榠樝（かりん）　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.3）

　　　　公園に果実捥ぐ人秋うらら　／むく

　　　　　　　　　（こうえんにかじつもぐひと　あきうらら）

柿　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.8）

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がまずみ　（観音崎公園：神奈川県横須賀市　2015.10.6）

　　　　がまずみや紅の待針使う母

　　　　　　　　　（がまずみや　べにのまちばりつかうはは）


　　　　がまずみの紅の待ち針針刺しに

ひよどり　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.12）

　ガマズミの実もよく食べる鵯（ひよどり）。


　　　　がまずみを口にどの子もしかめ面　／むく

　　　　　　　　　（がまずみをくちに　どのこもしかめづら）


　　　　しかめ面どの子もがまずみを口に


　私が育った宮城県ではがまずみを「そぞみ」と呼んでいましたが、辞書にも載っていない方言なのか、幼児語だったのか。

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小鷺　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.9）

　　　　裾上げに十日かかると秋の暮

　　　　　　　　　（すそあげにとおかかかると　あきのくれ）


　久しぶりにGパンを。
　当面は工場用に、それが済んだら探鳥用に…と思ったのですが。
　裾上げに時間がかかるのはGパンだからでしょうか。
　それにしても１０日とは…。

紅花ぼろ菊　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.9）

　　　　ぼろ菊のくすみがちなる紅の色　／むく

　　　　　　　　　（ぼろぎくの　くすみがちなるべにのいろ）


　ぼろ菊にもいろいろ種類があるようです。

背高泡立草　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.12）

ススキ　（散歩道：神奈川県横須賀市　2015.10.12）

　もう使われなくなった車輌のようです。

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秋明菊　（くりはま花の国：神奈川県横須賀市　2015.10.1）

　　　　口々に秋明菊と庫裡の外　／むく

　　　　　　　　　（くちぐちにしゅうめいぎくと　くりのそと）


　今週から久々に連日の通訳業務。
　会議に加えて工場視察もあり、声が涸れ気味。
　街頭でマイクを握ったりして少し慣れたかと思いましたが。
　喋っている時間の長さが他の人たちの７～８倍にはなる計算。

　あと五週間続くので少しは体重が減る…かな。

　今日も夕方から街頭に。
　雨には弱いので、止んでくれるといいですが。

　ちょっとの雨でも駅まで車で迎えに来てくれるようにガンコちゃんに電話をするので、「張子の虎」だと言われています。
　上手いことを言うもんだ。

ガマズミの実　（衣笠山公園：神奈川県横須賀市　2015.10.5）

護衛艦「むらさめ」　（浦賀水道：神奈川県横須賀市　2015.10.7）

　潜水艦救難母艦「ちよだ」　（浦賀水道：神奈川県横須賀市　2015.10.7）

１０月１８日の観艦式の予行演習とかで、波の荒い沖を海上自衛隊の艦が。
　観音崎公園の山の上に居たところ、やがて、東京湾の入口方面から地を揺るがすような砲声がつぎつぎと。
　実弾ではなく礼砲の練習とか。

　観艦式が迫った昨日の練習には３０隻ぐらいの艦が出動した由。
　原子力空母をはじめとする米海軍第七艦隊の母港であり、海上自衛隊の主力戦艦の母港である横須賀は軍港の町。
　明治以来ずっと海軍の町であり続けているとも言えるでしょう。

高西風（たかにし）　（浦賀水道：神奈川県横須賀市　2015.10.7）

　これは漁船のようです。

高速ジェット船「セブンアイランド虹」　（浦賀水道：神奈川県横須賀市　2015.10.7）

　東京の竹芝桟橋と伊豆七島のうちの大島、利島、新島、式根島、神津島の間を運航している船です。
　写っている陸地は三浦半島とは対岸の房総半島です。

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