MAKE YOURSELF COMFORTABLE　～まあおたいらに～

やまぶき黄夜行寝台車の夜明け

（やまぶきき　やこうしんだいしゃのよあけ）

やまぶきや千鳥ヶ淵に一叢の

（やまぶきや　ちどりがふちにひとむらの）

Muku

今日の季語　(Season Word of the Day）

🔹山吹（やまぶき）：春　子季語：面影草（おもかげぐさ）、かがみ草、八重山吹、濃山吹（こやまぶき）、白山吹、葉山吹、山吹の花、山吹咲く、野山吹。≪参照：角川書店版『合本俳句歳時記』、同『新版季寄せ』≫
🔹解説：　日本原産のバラ科の落葉低木で、各地の山野渓谷に自生する。晩春から黄金色の五弁花を咲かせ、一重と八重がある。八重のものは結実しない。別種に白山吹があり、花は四弁。❖山吹にまつわる話は多くあり、太田道灌が狩りの途中で雨に遇い、農家で簔を借りようとすると、若い女が山吹の花を差し出して「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき」と詠んだ話は有名（常山紀談）。≪角川書店版『合本俳句歳時記』≫
🔹歌の通釈：　七重八重に花は咲いているけれど、山吹が実の一つさえもないように、蓑一つさえもないのは悲しいことです。≪水垣久『やまとうた』≫
🔹私註：　本歌は中務卿兼明（かねあきら）親王（延喜14年：914-永観2年：987）の作で、応徳3年（1086）に奏上された勅撰和歌集『後拾遺和歌集』（20巻1218首）の第1154として巻19に収められています。太田道灌（永享4年：1432-文明18年：1486）はそれよりずっと後の室町時代の武将。また『常山紀談』（じょうざんきだん）は更に後の江戸時代中期の明和7年：1770）に完成したとされる逸話集。つまり「若い女」は本歌を“詠んだ”のではなく“借りた”のです。本歌が人口に膾炙されていたことを示す逸話と言えるでしょう。なお本歌五句の「かなしき」は「あやしき」が後に直されたとされています。≪参照：水垣久『やまとうた』、Wikipedia≫

　　　　　山吹のしだるるさまは離れみる　／富安風生

　　　　　山吹や皇居の中に勤めもち　／富安風生

閑雲記（Diary）

🔹秦野の桜

　「はだの桜みち」は全長6.2㎞に約七百本の桜が植えられている神奈川県随一の桜の並木道。
　それと並行するように街を流れる水無川の川辺りの桜並木は歩きやすい散策地。
　弘法山は富士山を望む花の名所。
　新葉と山桜が淡色に煙る山裾の春景色も、盆地の町秦野ならでは。
　また秦野は古より旅人を桜湯でもてなしてきた宿場町。
　今も人々が八重桜畑を守り、日本の生産量の殆んどの桜の塩漬を作り続ける町。
　秦野は桜をこよなく愛する町。

🔹お断り：　天候次第ですが、明日（または明後日）から１２日までの間は山中湖で過ごす予定です。わずかな期間ですが、その間は記事の更新が遅れるかもしれません。冠動脈のステント手術予定（一年前に治療出来なかった複雑部）の打ち合わせがある１３日には秦野に戻っています。あらかじめご了承のほど。

　Stand with Ukraine （ウクライナと共に）
- 773 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for full-scale invasion of Ukraine

- Europe and World News （欧州・世界情勢）:
🔹UN News （国連ニュース）　🔹NATO News （北太平洋条約機構ニュース）
- Supports （支援）: I support the activities of following organizations:
🔹国境なき医師団 　🔹国連UNHCR協会