MAKE YOURSELF COMFORTABLE　～まあおたいらに～

ボスポラス海峡 (Bosporus Strait, Türkiye)
Attribution: Pxfuel

　トルコ国名の英語表記 (Turkey changes name to Türkiye)

　2021年12月4日、トルコ政府はその国名の英語表記を"Turkey"から#Türkiye"に変更することを決定しました。
　母音"ü"は「ウ」と「イ」の中間音と言われますが、日本語にはない発音なので、英語でトルコと言うときの発音は「タキィエ」でほぼ良いのではないかと思います。
　“ü”は“ウー・ウムラウト”と呼ばれるドイツ語のアルファベットと同じです。
　ラムラウトとは“u”の上に付いた２つの点のことです。
　パソコンで“ü”と入力できない場合は、“u”で代用して構わないのではないかと思います。
　長年愛用している英和辞典や和英辞典は変えようがありませんが、ことが国の名前の問題なので、相手に配慮する姿勢は表したいものです。

　オトガル （Otogar）

　オトガルは長距離バスの駅（ターミナル）のことです。
　鉄道が発達していないトルコでは、行き先がどんなに遠くでもバスで旅行するのが一般的です。
　トルコの長距離バスはとても清潔で、日本の高速バス以上に快適…だと私は思います。

　大都市に限らず、小さな地方の都市にも必ずオトガルがあります。
　オトガルにはたくさんのバス会社の施設があり、洗車作業員をはじめとするサービスマンがいます。
　停車時間が３０分あるオトガルなら、そのオトガル内のレストランで、たくさん並んだセルフサービス・メニューから選んで、食事を取ることも出来ます。
　予め調理されたセルフサービス・メニューは、注文や調理の時間が省けるので合理的です。

　バスの座席が、美しい見知らぬ異性の隣になる幸運は期待できません。
　トルコもイスラム教国の一つだからです。
　他のイスラム教国に比べ、世俗主義国家と言われるトルコの戒律は緩いと思います。
　しかし、道中の長いバスの中で見知らぬ男女が相席となるほど寛容ではないようです。

　夏、バスがオトガルに着くと、胡瓜を入れた容器を抱えた少年が寄ってくることがあります。
　胡瓜を囓って涼しくなろう、というのでしょう。
　買うと、千切った新聞紙に包んだ塩を一緒に呉れます。
　味噌ではなくて塩ですが、どことなく日本ぽくて、ホッコリしたものです。