2018-01-01から1年間の記事一覧

731部隊検証の新たな展開(10)、731部隊基地の建設について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その140)

今年も最後のブログになった。今年は身辺雑事が多すぎてブログが疎かになったことをお詫びしなければならない。決して怠けていたわけではなかっただが、テーマが分散して書き辛くなり、ついつい間隔が開いてしまったのである。ちなみに、高校や大学同期の同…

731部隊検証の新たな展開(9)、ハルビン社会科学院731研究所の最近の活動及び731部隊基地建設について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その139)

京都大学での731部隊隊員の学位論文検証(予備調査)が遅々として進まないのに比べて、最近のハルビン社会科学院731研究所の活動は目覚ましいものがある。なかでも中心になっている楊彦君(社会科学院教授、731部隊遺跡陳列館副館長)の存在が際立…

731部隊検証の新たな展開(8)、京都大学における予備調査その後、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その138)

前回のブログからもう1カ月近くも経った。だがこの間、京都大学からは予備調査に関する回答がない。「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(「検証を求める会」)が結成されたのは今年の1月20日、1年間の活動を締めくくるため…

731部隊検証の新たな展開(7)、100部隊の実験室、細菌兵器の開発について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その137)

もう1つの付図コピーは、三友が配属された二部一科(細菌、試験研究)の実験室がある「二部庁舎」(1941年当時)の平面図である。しかし、平面図といっても部屋の名称、番号、位置関係などが記されているだけで、間口や奥行きは記されていないので個々の部屋…

731部隊検証の新たな展開(6)、100部隊施設配置図をめぐる議論について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その136)

皇宮博物院の研究員からいきなり100部隊の建物配置図と称する付図のコピーを示され、これについて意見を求めたいと言われたときはいささか戸惑ったが、その時点で、私が述べたコメント(一連の質疑応答も含めて)をまとめると、次のようになる。(1)通…

731部隊検証の新たな展開(5)、100部隊施設配置図について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その135)

731部隊についての出版や論文は、日本国内に限ってもおそらく数百点を下らないものと思われる。これに対して、100部隊関係の資料は皆無に近く、公刊されたものとしては僅かに100部隊隊員・三友一男の『細菌戦の罪―イワノボ将官収容所虜囚記』(泰流…

731部隊検証の新たな展開(4)、偽満皇宮博物院での議論経過、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その134)

長春訪問の前に、丸田氏(清水建設ОB)の助言を受けたことは極めて有益だった。氏は元同僚2人とともにわざわざ博多駅まで私を出迎えていただき、その後長時間にわたって現地での活動の話をしていただいた。聞けば、氏は戦中の新京生まれとのこと、ハルビン…

731部隊検証の新たな展開(3)、偽満州皇宮博物院での100部隊遺跡調査が本格化している、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その133)

国外に目を移すと、中国東北部の731部隊の本拠地、黒竜江省ハルビン市では、陳列館の拡張整備や基地全体の公園整備に加えて、731部隊の本丸ともいうべき「ロ号棟」(マルタ収容施設、人体実験室など)の発掘調査が進み、このほどが『侵華日軍第731…

731部隊検証の新たな展開(2)、京都大学が検証求める会の要請に応じて「予備調査」に着手した、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その132)

7月26日、京都大学が会議室を用意して検証求める会の要請趣旨を聞き、要請書を受理した。大学側からは、研究倫理・安全推進担当副学長の野田亮氏(医学系研究科教授)をはじめ、当該事務局の室長など5人が出席した。検証求める会からは鰺坂、池内、広原…

731部隊検証の新たな展開(1)、「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」が結成された、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その131)

2011年9月、「15年戦争と日本の医学医療研究会」(以下、「戦医研」という)の第9次訪中調査団に同行して、中国黒竜江省ハルビン市の731部隊遺跡調査に参加してからもう8年余の月日が流れた。この間、戦医研の会誌(第12巻第1号、2011年12月)に…

番外編、前市職労委員長の顧問辞任でヤミ専従問題の幕引きさせてはならない、神戸市職労幹部は全員責任を取るべきだ、身辺雑話(7)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その130)

この間、海外主張などの仕事が立て込んでいて、ほとんど拙ブログを更新できない状態が続いてきた。内心忸怩たる思いだ。海外出張の目的についてはいずれ報告したいが、神戸市職労のヤミ専従問題については近く第三者委員会の報告が出されるとのことだから、…

番外編、神戸市職労幹部は即刻総辞職すべきだ、腐敗幹部を一掃しない限り労働組合に未来はない、身辺雑話(6)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その129)

このところ、神戸市の市役所一家体制の土台となってきた市職労幹部のヤミ専従問題が次々と暴露され、果てしない泥沼状態に陥っている。9月末には、地方公務員法で認められている組合専従期間の上限7年を超えて専従を市から許可されていた役員が過去に10人(…

番外編、市役所一家体制の基盤となった労使協調路線、身辺雑話(5)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その128)

市議会でヤミ専従問題を追及された市行財政局長は、その温床に「阪神・淡路大震災以降の労使協調路線があり、震災後、労使協調で財政危機を乗り越えてきた。その中で組合活動をしやすいようにと配慮があった。なれ合いと言っても過言ではない」と釈明してい…

番外編、神戸市長が「市役所に亡霊が徘徊している」と市職労本部役員を批判、身辺雑話(4)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その127)

久元神戸市長は9月18日、市職労本部役員の「ヤミ専従」問題を解明する第三者委員会(弁護士6人で構成)の初会合で大胆な言葉を放った。神戸新聞はその内容を次のように伝えている(2018年9月19日)。 「冒頭に久元喜造市長は、ヤミ専従について『市役所に亡…

番外編、神戸市副市長の任期途中解任と市職労幹部の「ヤミ専」問題発覚の背景、身辺雑話(3)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その126)

つい最近のことだ。9月9日(日)の午後、市民団体の主催で「三宮再整備構想を考えるシンポジウム」が神戸三宮で開かれた。暫らく鳴りを潜めていた市民団体が久しぶりに大同団結し、神戸市政の目下の最大テーマである三宮再整備構想(以下、市プロジェクト…

番外編、『神戸百年の大計と未来』(晃洋書房、2017年)の出版後日談、身辺雑話(2)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その125)

話は少し以前に遡るが、今からちょうど1年前に神戸市政を総括した『神戸百年の大計と未来』を神戸在住の友人3人とともに出版した。出版社は、学術書を広く手がけている京都の出版社・晃洋書房。350頁余のかなり分厚い本なので定価が相当高くなり、出版社…

番外編、『ねっとわーく京都』コラム執筆のこと、身辺雑話(1)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その124)

8月上旬以来、1ケ月以上にわたって拙日記を休筆していた。猛烈な暑さ続きでダウンしたのと、これまで関わってきた諸活動が夏休み中に急展開を見せ、その対応に忙殺されていたためだ。おまけに関西を襲った台風21号で我が家の屋根も思わぬ損傷を受け、応…

猛暑続きでも秋風は吹いてくる、長期に亘る異常気象の後遺症が安倍政権への〝飽き〟を着実に加速させている、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その123)

京都は灼熱の地だ。一名、「釜地獄」ともいわれる。私が京都に来たのは1950年代の後半、いまから60年も前のことだ。だが、今年の夏ほど「暑い=熱い」と思った年はない。とにかく「死ぬほど暑い」と言いたいぐらいの連日の猛暑なのだ。どこかへ逃げ出…

〝吹き出物〟のように次から次へ出て来る自民党議員の暴言、国民はいつまでこの政党に我慢するのか、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その122)

「魚は頭から腐る」というが、頭やはらわたはもとより尾ひれや背びれまで腐っているのが今の自民党だ。それでいて国会では絶対多数の議席を占めているのだから、彼・彼女らのなかには「自省」という言葉がないのだろう。要するに、「言いたい放題」「したい…

保守岩盤層が形成されるなかで、野党共闘路線の膠着状態をいかに打開するか、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その121)

今年1月22日から始まった第196回通常国会が7月22日、閉幕した。今国会では、モリカケ問題の引き続く疑惑隠蔽、財務省による公文書の改ざん、同省次官のセクハラ問題、防衛省の日報隠蔽など、どれ一つ取って見てもそれだけで内閣が吹っ飛ぶほどの大不祥事が続…

百聞は一見に如かず、安倍首相も出席した豪雨災害予報中の「赤坂自民亭」の宴会写真、気象庁も国民も怒っている、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その120)

私はフェイスブックもツイッターもやらない(できない)ので、西村官房副長官が拡散したツイッター写真、「赤坂自民亭」の宴会写真のことは当初知らなかった。知ったのは、インターネットで配信される共同通信社の7月10日のニュースからだ。12日からは…

野党共闘の大義と党勢後退の狭間に揺れる共産党のジレンマ、野党共闘と党勢拡大は両立するか(2)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その119)

京都新聞(2017年1月19日)は、共産党第27回大会における「野党共闘」への傾斜を党存立の基盤である財政面から分析している。「共闘への傾斜には、党員減少や財政難に直面する苦しい台所事情がちらつく」というのが分析視点だ。理由は、「党員数は約30万…

野党共闘の大義と党勢後退の狭間に揺れる共産党のジレンマ、野党共闘と党勢拡大は両立するか(1)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その118)

このところ、共産党の機関紙『しんぶん赤旗』の紙上では、連日悲鳴にも似た党勢拡大の訴えが続いている。全国各地での様子が日々克明に報道され、その日の成果が即時に報告される。このような紙面を見るとさぞかし党勢拡大が進んでいるようにも思えるが、そ…

「核の傘」追随路線からでは見えない米朝首脳会談の意義、それでも安倍外交は方針転換を迫られる、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その117)

私は外交問題についてはあまり詳しくないので、今回の米朝首脳会談の評価について的確な見解を述べることはできない。とはいえ、日本国民の1人として感想程度の素朴な意見を述べることは許されてよいと思う。外交問題の評価が一部の専門家やメディアによって…

大山鳴動して鼠一匹出ず、安倍政権打倒へのマグマはさらに大きくなった、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その116)

大山鳴動して鼠一匹出なかった。大阪地検特捜部は5月31日、安倍首相夫妻による森友学園への国有地売却を巡る一連の不正疑惑に関して、財務省、国交省関係者らの国有地の大幅値引き売却に対する背任や決裁文書の改ざんなど全ての告発容疑について、財務省…

安倍内閣支持率膠着の背景を分析する、究極の内政失敗を外交政策でカバーすることはできない、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その115)

共同通信社が5月12、13の両日に実施した全国世論調査では、安倍内閣の不支持率は50・3%(前回から−2・3ポイント)と高いものの、支持率は38・9%(同+1・9ポイント)に踏みとどまり、依然として40%前後の支持率を維持していることが判明した。底なしのモ…

愛媛・今治(頭)隠して加計(尻)隠さず、柳瀬前総理秘書官の参考人答弁を聞いて思うこと、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その114)

昨日5月10日、全国注視の的の柳瀬前総理秘書官国会答弁をテレビ中継で見た。午前は衆院、午後は参院での国会参考人としての答弁だ。短い時間での応答だったが、柳瀬氏の言う「個別案件への答弁」ではなく、「(疑惑の)全体像」を浮かび上がらせる貴重な…

「下司(ゲス)」が「下種(ゲス)」を庇う安倍政権の惨状、安倍内閣は「下衆(ゲス)」の集団と化した、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その113)

安倍内閣は4月24日、テレビ朝日女性記者へのセクハラ行為を重ねてきた福田財務次官に対し、処分保留のまま辞任を認めた。福田次官が辞任を申し出た理由は「職責を果たすのが困難」というもの、100パーセント(2万パーセントと言ってもいい)意味不明…

権力は腐敗する、安倍1強政治は絶対に腐敗する、安倍首相の日米首脳会談の目的はトランプ大統領との「私的取引」(ディール)にある、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その112)

このところ、聞くに堪えない、見るに堪えない「底なし」の腐敗現象が目の前に広がっている。モリカケ問題に象徴される安倍首相(夫妻)の国政私物化の事実を隠すため、国会では閣僚や官僚の虚偽答弁が相次ぎ、さらには答弁との矛盾がないように大規模な公文…

国政と地方政治は別か、京都府知事選で自公与党にまたもや相乗りした旧民進系3党に批判集まる、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その111)

2018年4月8日投開票の京都府知事選(投票率35・2%)は、旧民進系3党の無節操ぶりを象徴するような選挙結果となった。国政では自公与党に対して激しいバトルを繰り広げている旧民進系3党(希望、立民、民進)が、またもや(いつものように)与党…