2014-01-01から1年間の記事一覧

大阪の公明党は近代政党の体をなしていない、大阪都構想協定書に「賛成」しておいて住民投票で「反対」するとは自己矛盾そのものだ、創価学会が支配する公明党は二重の「憲法違反」を侵している、2014年総選挙を分析する(その15)

幾ら「ウソも方便」だとはいえ、これではあまりにも人(社会)を馬鹿にした話であり、日本国憲法を踏みにじる行為ではないか。12月30日の読売新聞によると、公明党大阪市議団は(これまで反対してきた)大阪都構想の是非を問う住民投票を来年5月に実施…

公明党が維新の「大阪都構想」の住民投票に協力するなんて、これはもう「狐(維新)」と「狸(公明)」の騙しあいだ、だがその裏には安倍政権と維新との間に国会での協力関係の「密約」があったのではないか、2014年総選挙を分析する(その14)

12月26日、読売新聞のスクープ記事以来、大阪では蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。なにしろ「公明潰しをライフワークにする」、「公明にやられたまま、人生を終わらせるわけにはいかない」とこれまで口を極めて公明党を罵倒してきた橋下市長の…

表向きは信任、実質は「モラトリアム(様子見)信任」の第3次安倍内閣が発足した、長期政権との世評とは裏腹に安倍政権の政治基盤は砂上の楼閣だ、2014年総選挙を分析する(その13)

12月24日、総選挙の結果を受けて第3次安倍内閣が発足した。衆院では自公与党が3分の2を超える326議席を占め、改憲発議が可能になる「危険水位」に達した(参院では達していない)。安倍政権は解散前、国会で守勢に立たされていた。「政治とカネ」…

議会政治を否定してまで大阪都構想にしがみつく「橋下ポピュリズム政治」の末路や如何に、大阪維新の会の「プレ住民投票」はお騒がせと悪あがき以外の何ものでもない、2014年総選挙を分析する(その12)

2014年総選挙の結果が大阪で思わぬ余波を生んでいる。予想外の「善戦」に気をよくしたのか、橋下氏(大阪維新)が前代未聞の大阪都構想の「プレ住民投票」に乗り出したのだ。「プレ住民投票」とは「(大阪都構想を)住民投票で決めるかどうかを決める住…

維新が土俵際で踏み止まったことをどうみるか、それは「国政政党」としての維新の限界が明らかになり、「地域政党」としての大阪維新との溝が深まったことだ、2014年総選挙を分析する(その11)

今回の総選挙で番狂わせがあったとすれば、「苦戦」との前評判が高かった維新が42議席から41議席へと1議席減にとどまったことだろう。国会では議席数が全てだから、維新は「苦戦」ではなく「善戦」したことは間違いない。だが、比例代表得票数・得票率…

「アベノミクス選挙」による勝利は、「アベノミクス不発」による危機とコインの裏表関係にある、2016年参院選挙がその試金石になるだろう、2014年総選挙を分析する(その10)

これはどの国政選挙でも共通することだが、通常、有権者が投票に際して最も重視する政策は、景気対策や雇用・所得の確保、年金・医療・福祉など社会保障の充実、子育て・教育といった国民生活に直結する身近な政策が常に上位を占める。今回の総選挙における…

2014年衆院総選挙はいったいどんな選挙だったのか、それは「安倍政権の、安倍政権による、安倍政権のための総選挙」だということだ、2014年総選挙を分析する(その9)

12月14日の投開票日前後の1、2週間は猛烈に忙しかった。選挙前の1週間は各紙の選挙予測をフォローするのに明け暮れた(大阪維新の動向に関しては少し見誤った)。14日当日は投票締め切り時間(午後8時)から始まった選挙速報を深夜まで見ていた。…

大阪維新は、「ワン」(総選挙での惨敗)、「ツー」(次期統一地方選での大敗)、「スリー」(次期ダブル首長選での敗北)の3連打(ワン・ツー・スリーパンチ)を浴びて来年には消滅するだろう、2014年総選挙を分析する(その8)

この2日間、たまたま大阪で研究会があり、その前後に大阪選挙区の選挙情勢についていろんな人たちと意見交換する機会があった。大阪や堺の知人友人たちとの議論を通して明らかになったことは、各選挙区において「自公選挙協力=自公旋風」が恐るべき力を発…

無党派層はなぜ自民に回帰するのか、無党派層を一括りにして選挙動向を見るのは危険だ、無党派層のなかにも「固定票」「中間票」「浮動票」がある、2014年総選挙を分析する(その7)

2014年12月8日に掲載された毎日新聞の衆院選中盤情勢調査(12月5〜7日実施)は、読み応えがある記事が多かった。「自民圧勝」と伝えた各紙の序盤戦調査では十分に解明されていない疑問点について、掘り下げた分析が随所に見られたからだ。なかでも2…

「第3極=保守補完」政党は、結局のところ自民支配を助け、そして消えゆく存在だった、「自民党圧勝」を予測する各紙の衆院選序盤情勢分析を読んで、2014年総選挙を分析する(その6)

12月4日、各紙の衆院選序盤情勢の調査結果は、見出しも記事も驚くほどよく似たものだった。「自民、300議席超す勢い、民主伸び悩み、維新不振」(朝日新聞)、「自民300議席超す勢い、民主70前後、維新減」(毎日新聞、共同通信)、「自民、30…

維新は2014年衆院選の大阪選挙区で壊滅的敗北を喫するだろう、「出るも地獄」「留まるも地獄」の維新内幕(4)、2014年総選挙を分析する(その5)

衆院選における大阪選挙区(19選挙区)は、その時々の風を最も受けやすい「突風選挙区」だと言われている。固定票が少なく浮動票が多いので投票率がそのたびに大きく変動し、その時々の空気によって選挙結果が激変するのである。しかもその揺れ方が大きい…

橋下・松井、衆院選出馬騒動をめぐるマスメディア論調の推移、「ラプソディー」(狂詩曲)から「フィナーレ」(終楽章)へ、そして「レクエイム」(葬送曲)へ、「出るも地獄」「留まるも地獄」の維新内幕(3)、2014年総選挙を分析する(その4)

橋下・松井両氏の衆院選出馬騒動が終わった。見るも無残な結末だ。11月24日、維新の党橋下共同代表(大阪市長)は市内4カ所で街頭演説を行い、「大阪のために国政に出ないと判断した。これがベスト・チョイス(判断)。新聞には維新の議員が反対したと…

恥も外聞もない橋下・松井両氏の衆院出馬断念表明、公私の分別もつかない気まぐれ行動は自分の首を絞めるだけだ、「出るも地獄」「留まるも地獄」の維新の内幕(2)、2014年総選挙を分析する(その3)

記者会見も開かず(開けず)、身内の会合で衆院出馬への態度表明をすると言っていた橋下・松井両氏がついに出馬断念に追い込まれた。昨11月23日、大阪市内で開いた松井氏の後援会パーティーの席上、橋下氏と松井氏が支援者たちに揃って出馬断念を伝えた…

橋下「維新の党」共同代表(大阪市長)は本当に衆院選に出馬するつもりなのか、「出るも地獄」「留まるも地獄」の維新の内幕、2014年総選挙を分析する(その2)

かねてから(どこでも書いてあるような)国政選挙のことなどつべこべ言わずに、「もっと関西の話題に集中すべき」とのご意見をいただいていた。やっとその時がきたようだ。今日午後解散される衆院選挙について橋下氏が例によって「出る」「出ない」とのあや…

GDP2期連続マイナスの衝撃、単なる「リシャッフル解散」のつもりが「アベノミクス審判選挙」に発展した、2014年総選挙を分析する(その1)

「地方創生」と「東京一極集中」の話題はこの際一時中断して、2014年解散・総選挙を論じようと思う。昨夜18日午後7時過ぎのテレビで安倍首相の記者会見を見て本気でそう思った。安倍首相の解散表明に何ひとつ批判的な質問も解説もできないNHK政治…

【臨時掲載その2】 福島知事選と沖縄知事選そして総選挙をめぐる若干の話題について、しばらく拙ブログを休んでいた理由と言い訳(1)

ここ暫くは拙ブログ(つれづれ日記)を休んでいた。でも、怠けていたのではない。他の仕事と重なり身動きがとれなかったのである。他の仕事というのは、ひとつは同時並行して書いている同人ブログ『リベラル21』で10月26日に行われた福島知事選に関す…

【臨時掲載】 京都の市電をまもる会、回顧と展望〜歴史文化都市京都には路面電車がよく似合う〜、同志社大学人文科学研究所第83回公開講演会から

2014年11月8日(土)の午後、同志社大学人文科学研究所主催の第83回公開講演会が今出川キャンパスのクラーク記念館クラーク・チャペル(国の重要文化財、1979年指定)であった。タイトルは「市民化する住民、開発と公害に生きる」、講演者は藤井祐…

「東京一極集中=世界都市東京」を推進するイデオローグ群像、その活動水準は学者の域を遥かに超えている、安倍政権における目玉政策と経済動向の乖離(4)、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その13)

東京一極集中を前提とした「世界都市東京」を喧伝するイデオローグは山ほどいるが、政界、官界、業界、学会、マスメディなど関連分野の全てにわたって大きな影響力を持っている人物はそれほど多くない。通常の場合はそれぞれの得意分野があり、官界に強い影…

「東京一極集中=世界都市東京」を目指すアベノミクスは、「地方創生=地方植民地化」を推進する「都市国家構想」と連動している、安倍政権における目玉政策と経済動向の乖離(3)、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その12)

少しブログが滞ってしまった。(11月8日の午後1時から同志社大学クラークチャペルで開催される公開シンポジウムで「京都の市電をまもる会」の話をすることになり、その準備に時間をとられていた)。今回からテーマを再び「アベノミクス」に戻すことにし…

「安倍1強体制」の潮目が変わった、もはやアベノミクスの神通力が効かなくなり、これからは「落日矢の如し」の日々が始まるだろう、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その11)

前回のブログでは、期待を込めて「(安倍)内閣支持率が急落するか?」と書いた。その前後に実施された各紙の世論調査では「急落」とまではいかないまでも、しかし「落ち目」であることははっきりした。つまり潮目が「上げ潮」から「引き潮」へと明らかに変…

「ダブル辞任」が「辞任ドミノ」に発展するか、それとも内閣支持率が急落するか、いずれにしても「安倍・期待イメージ内閣」を取り巻く情勢は下方局面に入った、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その10)

小渕経産相が辞任することは確実視されていたが、松島法相までが同じ日に辞めるという「ダブル辞任」は想定外だった。前回のブログでも書いたように、小渕氏の次は松島氏が標的になり、そのやり取りが安倍内閣のさらなる支持率の低下に「貢献」すると思って…

女性閣僚辞任問題で「地方創生国会」が吹き飛ぶ可能性が出てきた、「地方創生」はおろか「アベノミクス」が崩壊する日も近い、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その9)

安倍内閣が女性閣僚(小渕経産相)の「政治とカネ」問題で大揺れに揺れている。今日10月20日時点では「小渕、辞任必至!」というのが各紙の共通した見方だ。11月上旬発行の『ねっとわーく京都』(2014年12月号)の連載原稿のためにこのところ少しブロ…

「東京一極集中」を煽る発言の背後には、財界(不動産・金融資本)の「都市国家戦略」がある、安倍政権における目玉政策と経済動向の乖離(2)、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その8)

前回のブログで紹介した市川氏のような「東京一極集中が日本を救う」といった勇ましい発言が、「大学教授」という肩書きで発表されると如何にもアカデミックな響きに聞こえるかもしれない。だがマスメディアでの露出度が高い「大学教授」には、官僚出身者や…

遅遅として進まない「地方創生」を尻目に「東京一極集中」はますます加速する、安倍政権における目玉政策と経済動向の乖離、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その7)

「地方創生国会」と銘打ち9月29日から始まった鳴り物入りの臨時国会が、二枚看板の「地方創生」と「女性活躍」の具体化・政策化において難航している。もともとさしたる準備もないままに思いつきで作った即席の看板だから、中身も裏打ちもないのは当然だ…

消費税再増税を契機に安倍内閣支持率は急低下するだろう、「地方創生」を掲げて「地方消滅」を推進する安倍政権の究極の矛盾(2)、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その6)

集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定を契機に安倍内閣支持率が一時急低下した。その後の内閣改造人事の女性閣僚の起用で若干持ち直したものの、それ以降は支持率を持ち上げる要素が見当たらない。おまけに鳴り物入りで起用した女性閣僚陣が(一部を除い…

消費税再増税が「地方の首」と「安倍首相の首」を絞める、「地方創生」を掲げて「地方消滅」を推進する安倍政権の究極の矛盾、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その5)

消費税が今年4月5%から8%に引き上げられてから、この10月で半年を迎えた。安倍政権は来年10月に10%への再増税を予定しているが、その後の景気動向が思わしくないため、目下のところは「中立」との態度を装っている。だが、その本音が再増税にあ…

空文句と掛け声に終わった安倍首相の「地方創生国会」所信表明演説、「気概=竹やり精神」だけでは地方を救えない、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その4)

2014年9月29日、安倍首相は「地方創生国会」と銘打った臨時国会で所信表明演説を行い、「伝統ある故郷を守り美しい日本を支えているのは、中山間地や離島をはじめ地方にお住まいの皆さんです。そうした故郷を消滅させてはならない。もはや時間の猶予…

「東北復興」・「福島再生」がいつの間にか「地方創生」に摺りかえられようとしている、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その3)

このところ東日本大震災関連の「暗いニュース」は少しずつ脇に追いやられ、東京オリンピック関連の「明るいニュース」が次第に比重を増してきているような気がする。これはひとりマスメディアの編集方針の所為というよりは、一方ではニュースの受け手である…

「東京一極集中に歯止めをかける」といいながら、東日本大震災の被災地を見捨てて、なぜ「東京オリンピック」開催に血道を上げるのか、「地方創生」キャンペーンの意図と役割を分析する(その2)

9月29日から臨時国会が開会される。安倍首相は集団的自衛権関連の法案提出を一切避けて、「地方創生」と「女性の活躍」を二枚看板にして国会論戦に臨む構えだそうだ(毎日新聞、2014年9月24日)。しかも念の入ったことに臨時国会を「地方創生国会」などと…

「人口急減社会=地方消滅」プロパガンダの次は「地方創生」キャンペーンだ、なぜ「地方再生」ではなくて「地方創生」なのか、その政策意図と役割を分析する(その1)

日本創生会議による「人口急減社会=地方消滅」プロバガンダの口火が切られて以降、政府各省庁から堰を切ったように同種の提言や政策が打ち出された。 (1)5月8日、日本創生会議が『ストップ・人口急減社会』を発表。 (2)5月13日、政府の経済財政…