2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍内閣・自民党の高支持率を分析する(2)、高村薫・高橋源一郎・内田樹氏の論説から、維新と野党再編の行方をめぐって(その5)

社会不安がナショナリズムを台頭させ、安倍内閣の高支持率につながっているとの分析は、作家・高村薫さんの見解にも共通するものがある。高村さんは、朝日新聞のオピニオン欄・『耕論、消費される物語』(2014年4月22日)のなかで次のように語っている。 「…

安倍内閣・自民党の高支持率を分析する(1)、「政策評価=絶対評価」と「気分評価=相対評価」という2つの評価基準、維新と野党再編の行方をめぐって(その4)

時の内閣や政党に対する評価基準には、「政策評価=絶対評価」と「気分評価=相対評価」という2つの基準があるのではないかと思う。憲法、原発、所得、雇用、社会保障、教育など国の基本政策に強い関心を持つ人たちは、政策の良し悪しで内閣や政党を評価す…

戦後最悪の改憲政権なのに安倍内閣の支持率はなぜ高いのか、“1強多弱=自民ダントツ1位”の政治構造を分析する、維新と野党再編の行方をめぐって(その3)

前回、この1年間で国民の護憲意識が飛躍的に高まっていることを述べた。なのに、戦後最悪の改憲政権である安倍内閣および自民党への支持率が(低下しつつあるとはいえ)依然として高レベルにあるのはなぜか。毎日、日経、朝日、読売各紙の最新の世論調査結…

集団自衛権の行使容認のためには、「行けるところまで行く」「使えるものは何でも使う」、安倍首相の大阪入りの狙いと国会対応、維新と野党再編の行方をめぐって(その2)

4月19日、来阪した安倍首相は、橋下維新共同代表・松井幹事長の案内で「あべのハルカス」を視察するなど維新との友好関係を久し振りでアピールした。「責任野党・みんな」が渡辺氏の借金問題で使いものにならなくなった現在、目前に控えた集団自衛権の行…

来年4月の統一地方選・大阪府議選での自公選挙協力は、大阪維新の会を壊滅させるほどのインパクトを与えるだろう、維新と野党再編の行方をめぐって(その1)

4月13日の各紙は、来年4月の統一地方選の大阪府議選において、自民・公明両党が選挙協力する方針で一致したことを伝えた。扱いはそれほど大きいものではなく、注意しなければ見落とす程度の記事に過ぎないが、その影響はすこぶる大きいと言わなければな…

これほど度し難い人物がかっていただろうか、慰安婦発言に続く橋下「愛人発言」が示すもの、橋下市長は大阪市民の名誉のためにも直ちに退陣すべきだ、大阪出直し市長選をめぐって(その18)

慰安婦発言のときもそうだったが、こんな下劣(下司)な人物の発言をテーマにブログを書くことなど思いもよらなかった。でもこれが“公人”としての大阪市長の発言だから、大阪市民の名誉を守るためにもその責任を追及しなければならない。無視したり放置した…

日本維新の会と結いの党の合併をどうみる、私党集団の野合か、保守翼賛勢力の総結集=右翼政党の旗揚げか、大阪出直し市長選をめぐって(その17)

渡辺8億円問題で「第3極政党=個人商店=私党」の存在感が一段と希薄化する中、日本維新の会は4月5日、執行役員会で6月22日の今国会会期末までに結いと合併する方針を確認し、その前段階として参院での統一会派を結成することを決定した。この動きを…

“個人商店政党=私党”の破綻と悲劇、大阪維新の会(橋下商店)とみんなの党(渡辺商店)の消長がもたらす野党再編の行方、大阪出直し市長選をめぐって(その16)

大阪出直し市長選が一段落したと思っていたら、今度はみんなの党・渡辺代表の8億円借金問題が俄然クローズアップしてきた。渡辺氏本人は「体調不良」だとか「口がきけない」とかの理由でいまだに雲隠れしているが、そのうち「入院」でもするつもりなのだろ…