2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

731部隊遺跡跡地を取り巻く昨今の周辺市街化状況と保存整備計画の課題、中国東北部ハルビン市731部隊遺跡訪問記(2)

戦医研の調査日程は、中国侵略日本軍第731部隊罪証陳列館(以下、731陳列館という)とハルビン市社会科学院731研究所(以下、731研究所という)の協力の下に組まれた。2004年以来、すでに8回に及ぶ訪問調査を通して両国の共同研究も各方面…

閑話休題、中国東北部ハルビン市731部隊遺跡訪問記(1)

9月18日は、80年前(1931年)に満州事変の発端となった柳条湖事件が発生した日だ。関東軍が中国東北部の奉天(現・瀋陽)近郊の柳条湖で満鉄線路を爆破し、これを中国側の仕業だとして侵略を開始した。その日から、満州事変は日中戦争、アジア太平…

「スピード辞任」は「スロー復興」、野田政権論(4)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その36)

最近の政局の動きは恐ろしく早い。野田内閣の発足から僅か9日目の9月10日、早くも重要閣僚の1人、鉢呂経済産業相が辞任した。表向きは本人の申し出による辞任だそうだが、本当のところは事態の紛糾を恐れた野田首相の更迭によるものだろう。「適材適所…

鉢呂経産相の「死のまち」発言の波紋、野田政権論(3)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その35)

9月8日、東日本大震災発生から半年を目前にして、野田首相は鉢呂経産相、細野原発担当相を同行して、福島第1原発や周辺市町村を視察し、佐藤雄平知事と会談した。野田氏は財務相時代に被災地を訪れたことがないというから、これが初訪問となる。それにし…

「被災者・被災地のピンチ」は「財界・財務省のチャンス」、”増税ボーイズ集団”の登場、野田政権論(2)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その34)

2011年9月2日、民主党政権になってから僅か2年余りで早くも3番目の野田内閣に変わった。党内グループの閣僚配分をみると、政界では党内融和・挙党態勢づくりを重視した「内向き派閥均衡人事」と評されているように、小沢派はもとより各派のバランス…

“綱領なき政党・民主党”の漂流過程、野田政権論(1)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その33)

まだ組閣人事が終わってもいない段階で、野田政権を論じるのは「時期尚早だ」と言われるかもしれない。しかし「どじょう(どぜう)内閣」といった低レベルの政治評論、政局報道が飛び交う中で、どのマスメディアも、またマスメディア御用達の政治学者たちも…