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腐敗臭と発酵臭を分かつ線はあるのでしょうか。シュールストレミングを食べた体験談を読むとそれは腐敗臭ではないのかと不思議に思います。 食べ慣れてるせいか納豆の臭いなど気にしたことはないですが、そうでないと酷い悪臭に思えるようです。曇りにタケノコ干して失敗するとかなり強烈な臭いを出してコバエがわきますね。それでも腐敗臭ではないとは思います。

回答(4件)

発酵は、人間にとって有用な微生物、乳酸菌、麹菌、酵母などが、特定の環境下で食品中の成分、主に炭水化物やタンパク質を制御された形で分解する過程を指します。この分解によって、酸味や旨味成分、アルコール、エステル、有機酸といった、私たちにとって好ましいとされる香気成分が生成されます。納豆や味噌、酒、チーズなどがその代表例です。これらの食品の独特な香りは、微生物の働きが生み出したもので食品の保存性を高めたり風味を豊かにしたりする効果があります。 腐敗は、食品中で望ましくない微生物、主に嫌気性細菌などが無秩序に繁殖・活動し、食品を分解する過程です。この過程では、タンパク質が完全に分解されてアンモニア、硫化水素、インドールといった不快な刺激臭を持つ物質が生成されます。これは食品が劣化し、食べられなくなるサインで私たちの体が危険と認識する臭いです。 シュールストレミングは、この腐敗と発酵の境界線上に位置する非常に興味深い食品です。制御された腐敗とも言えるもので、塩漬けにすることで特定の微生物の活動を促しつつ、食品が完全に食べられなくなるほどの腐敗は抑制しています。 現地の人にとっては許容範囲の臭いで文化的な背景や食習慣によって発酵食品として認識されていますが、慣れない人にとっては、腐敗臭と区別できないほどの強烈な臭いに感じられるのは当然のことです。 納豆の独特な香りも、納豆菌による健全な発酵過程で生じるもので日本人にとってはなじみ深いものです。くさやのように強烈な臭いを放つ食品も、その漬け汁の中で増殖した微生物が魚のタンパク質を分解することで発生します。 成分的には肉が腐ったときに生成されるものと共通する部分もありますが、これもまた発酵食品として受け入れられている例です。 結局のところ、腐敗臭と発酵臭を分ける明確な線引きは、微生物の種類と活動の制御の有無にあります。 計画的かつ有用な微生物の活動によるものが発酵、無秩序で有害な微生物の活動によるものが腐敗。臭気を人間が好ましいと判断するか、不快と判断するかは、文化や食習慣、個人の経験によって大きく異なります。

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非公開さん 「腐敗」と「発酵」を分かつ線が人間にとって好ましいと判断されるか否か (それが普遍的なものでなく、特定の食習慣のある一部の集団に限定される場合 も含めて)にあるのと同じく、それを発酵食品として許容される臭気なら 腐敗臭ではないと考えます。 シュールストレミングは現地でもそのままガバガバ大量に食するものでも ありませんし、現地の人にとっては許容範囲なのでしょう。 というか、習慣による慣れによるものでしょうけど。 こういうのは本場のある種の異様ににおいのキツイチーズとか、納豆とか 例には事欠かないでしょう。日本の食品でいえば、「くさや」なんかも そのいい例でしょう。あの強烈なにおいは、漬け汁の中で増殖した微生物が 魚のタンパク質を分解することで発生するもので、成分的には肉が腐ったときの ものと基本的には差がありません。でも方や、強烈な悪臭ではありますが 発酵食品の発酵臭として許容され、片や完全に腐敗臭として認識される。 まあ通常くさやを食べたことのない人なら、日本人でも間違いなく くさやのにおいも腐敗臭扱い決定でしょうけど。

発酵と腐敗は微生物が食品を何らかの形で化学変化させる現象を指す 意味では全く同義であって、その現象が人間にとって好ましい変化の ときが発酵、好ましくないときが腐敗、と呼んでいるにすぎません。 また発酵食品は特定の地域の食文化と密接につながっていることが多く、 そことは異なった地域ではむしろ拒否されることも少なくありません。 特定の地域に限定されていても好まれるものは、その地域以外では 受け入れられていなくても発酵食品と位置付けられるので、発酵と腐敗の 境界線上にある食品などというものは存在しません。 また臭気成分の違いにより発酵臭と腐敗臭が区別されるものでもなく、 例に出したくさやなどは臭気成分としてはタンパク質の腐敗で発生する ものと寸分違いがありません。 あくまでも発酵食品に位置付けられるものが発酵臭、腐敗現象に位置付けられるものが腐敗臭です。成分が全く同じであっても。

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AIアイコンClaude(Anthropic)

腐敗臭と発酵臭を分ける線は、主に微生物の種類と代謝過程にあります。 発酵臭の特徴: ・有用微生物(乳酸菌、酵母、麹菌など)による制御された分解過程 ・主に炭水化物やタンパク質の部分分解 ・酸味や旨味成分の生成が中心 ・アルコール、エステル、有機酸などの香気成分が生成 腐敗臭の特徴: ・腐敗菌(主に嫌気性細菌)による無秩序な分解 ・タンパク質の完全分解によるアンモニア、硫化水素、インドールなどの生成 ・不快な刺激臭が強い シュールストレミングは、確かに腐敗と発酵の境界線上にある食品です。これは「制御された腐敗」と言えるもので、塩漬けによって特定の微生物の活動を促進しながら、完全な腐敗は抑制しています。 納豆の場合は、納豆菌による発酵で生じるジアセチルやアンモニア化合物が独特の香りを作り出しますが、これは健全な発酵過程です。 タケノコ干しの失敗例は、望ましくない微生物が繁殖して発酵が腐敗に転じた状態と考えられます。 結論として、腐敗臭と発酵臭を分ける明確な線はありませんが、一般的には: ・制御された微生物活動による計画的な分解→発酵 ・無秩序な微生物活動による分解→腐敗 と区別できます。また、文化的背景や食習慣によって「受け入れられる臭い」の範囲も異なります。

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発酵臭と腐敗臭の違いは、主に微生物の活動によるものです。発酵は食品を保存し、風味を増すために意図的に行われ、納豆やシュールストレミングのように特有の強い臭いを持ちますが、食べることが可能です。一方、腐敗は食品が劣化し、食べられなくなる過程で発生する臭いです。発酵臭は文化や慣れによって受け入れられることが多いですが、腐敗臭は一般的に不快とされます。

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