続・本当は恐ろしい子どもの本
「本当は恐ろしい子どもの本」の続き。これはスゴ本じゃなく、ゴク本(極本)。極本とは、極端にスゴい本のことなり。ジャンルは「しつけ絵本」。たとえば「ねないこだれだ」が有名。「読み聞かせることで、ルールやマナーをしつける」ことが目的の絵本ナリ。
「ねないこだれだ」はこわい。いや、三歳の息子だけでなく読んでるオトナも恐い。「とけいがなりますボンボンボン…」で始まるぜんぜん救いのない恐怖譚。でも、これよりもさらにこわいのが「きれいなはこ」のラスト見開き。こ、これで終わるのか!?と絶句しきり。「ねないこだれだ」よりも理不尽で哀しく、やっぱり救いが無いお話。
そして、もっとこわい絵本があった。それが今回紹介する極本「もじゃもじゃペーター」ナリ。絶版本なので図書館から借りてきた。理不尽で哀しいお話のオンパレードなんだが、情け容赦の無い強烈なラストや電波を受けて描いたとしか思えない絵がおそろしい。
「スープなんか飲まない」とワガママな子や、火遊び、親指しゃぶりの悪癖をもつ子どもたちが辿る悲惨な末路。「親指をしゃぶっているとこわい仕立て屋さんがハサミをもってちょんぎりに来る」このシーンでの仕立て屋さんのイッちゃっている目を堪能してくれ。留守番中にマッチで火遊びした女の子が火ダルマになる様子に恐怖してくれ。「ヤダ食べたくない」とやせ細っていく子どもの姿におののいてくれ。
そして、こんなに恐ろしい本が「優れたしつけ絵本」だと一家に一冊おいてあるドイツという国に恐怖してくれ。いや絶対トラウマになるって!!
…息子はあまりのこわさに本を隠してしまった。だから今から探さなきゃ
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