これから読む徹夜小説
はてな「徹夜するほど面白かった小説を教えてください」[参照]のエントリからピックアップして、一作家一作品でリスティング。続けて読むと睡眠時間がゼロになってしまい、生活に支障をきたす(かもしれない)ので注意しながら読むつもり。
た・の・し・み ~ (^^
アドバイスいただいた皆さまに大感謝。はてなポイントじゃ足りないぐらい
■これから読む徹夜小説
永遠の仔(天童荒太)
第六大陸(小川 一水)
ガダラの豚(中島らも)
傭兵ピエール(佐藤賢一)
ゼウスガーデン衰亡史(小林恭二)
魔術師(J.ファウルズ)
北壁の死闘(ボブ・ラングレー)
イヤー・オブ・ミート(ルース.L.オゼキ)
スワン・ソング(ロバート.R.マキャモン)
シャドウ・ダイバー(ロバート・カーソン)
カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー)米川正夫訳 /岩波文庫版
■徹夜を覚悟・徹夜した小説
火車(宮部みゆき)某弁護士事務所では、新人研修に使う
半落ち(横山秀夫)ラストで号泣、涙で読めねぇ
ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)読むジェットコースター
摩天楼の身代金(リチャード・ジェサップ)「最高」の冠を付けたい
悪童日記(アゴタ・クリストフ)「ふたりの証拠」「第三の嘘」と一緒に!
ベルガリアード物語(D・エディングス)ドラクエとFFを足して2倍した面白さ
大聖堂(ケン・フォレット)2006年のNo.1スゴ本
告白(町田康)読むロック(ただし8beat)
復讐する海(ナサニエル・フィルブリック)これが冒険小説ではなく、実話であることに衝撃を覚えずにはいられない
女王陛下のユリシーズ号(アリステア・マクリーン)男泣きに泣いた。声をあげて哭いた
■既読のからのよりぬき(徹夜保証)
塩狩峠(三浦綾子)
屍鬼(小野不由美)
黒い家(貴志祐介)
白夜行(東野圭吾)
日本沈没(小松左京)
燃えよ剣(司馬遼太郎)
ドグラ・マグラ(夢野久作)
ホワイトアウト(真保裕一)
虚無への供物(中井英夫)
嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原万里)
星を継ぐもの(J.P.ホーガン)
グリーン・マイル(S.キング)
ダレン・シャン(ダレン・シャン)
キリンヤガ(マイク・レズニック)
シャドー81(ルシアン・ネイハム)
百年の孤独(ガルシア・マルケス)
夏への扉(ロバート.A.ハインライン)
ゲームの達人(シドニイ・シェルダン)
ケインとアベル(ジェフリー・アーチャー)
アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)
存在の耐えられない軽さ(ミラン・クンデラ)
クリスマスのフロスト(R.D.ウィングフィールド)
レッドオクトーバーを追え!(トム・クランシー)
寒い国から帰ってきたスパイ(ジョン・ル・カレ)
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コメント
ゼウスガーデンを推奨させていただいたmats3003です。
リストに乗っけていただきありがとうございます。
小林恭二では、瓶の中の旅愁も面白いですよ。こっちは入手がやや困難ですが。
投稿: mats3003 | 2006.03.07 18:47
はじめまして。SF分野もお好きでしたら
「マルドゥック・スクランブル」全3巻/冲方丁
がお奨めです。エロス・バイオレンスのバランスが良く一気に読めるかと。
第24回日本SF大賞受賞作です。
投稿: がーごいる | 2006.03.08 08:07
同じくSF小説でしたら、瀬名秀明の
「ブレイン・ヴァレー」ですね。下巻が怒涛の
流れなので、徹夜覚悟で読み終えないと
いけませんね。
科学用語や引用がバンバン出てくるので、それが
向かない人にはキツイかも?
あとは、アーサー・クラークの
「2001年宇宙の旅」かな?
昔のSF小説なのに全然古臭くない!
映画と合わせて読むと徹夜になりますな。
投稿: D MAN | 2006.03.08 11:04
エンダーのゲームがお勧め
分厚い本だけどこれでおわりかぁと思ってしまう
投稿: qwe | 2006.03.08 15:58
とりあえず新保氏と浅田氏はガチ
投稿: くじら | 2006.03.08 22:07
佐藤賢一氏の「カルチェ・ラタン」もかなり面白いです。
投稿: やーんす | 2006.03.08 22:18
ベタだが、神林長平著「戦闘妖精雪風<改>」、及び「グッドラック戦闘妖精雪風」を勧めたい。
投稿: ハナレ | 2006.03.08 22:28
虎口からの脱出、景山民夫
後半の怒涛の展開がすばらしい
投稿: じゅん | 2006.03.08 23:33
mats3003 さん
「ゼウスガーデン」は大昔から読んでおきたい小説としてランクインしているにもかかわらず、なかなか読めていません。よしっと読めばすぐなのに… 良い機会です、読むかー。
がーごいるさん
確かこのへん↓で知って既読ッす。アニメまだぁ?
平均律:バロットとウフコック
http://heikinritsu.com/archives/20040214-rune_balot.html
わたしの感想:「マルドゥック・スクランブル」はスゴ本
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/03/post_2.html
D MAN さん
「パラサイト・イヴ」が絶品でしたが、そこで燃え尽きたのだと。
クラーク忘れてた!「2001」と「2010」しか読んでいない。「2061」と「3001」をあわせて四部作だと二徹コースですな!
qwe さん
どこかでオススメされて手に取ったところまでは記憶しています…が、肌が合わなかったのか、読んでいません。リトライしよか…
くじらさん
…のうちで「この作品こそは!」というのは?
ハナレさん
「雪風」強し… DVD じゃダメ? 手にして判断しますね。
じゅんさん
読みます。読まずに死ねるか、の逸品ですな。
投稿: Dain | 2006.03.10 23:33
既に読まれているかもしれませんが、
大いなる遺産はどうですか?
初めは本の厚さから見て徹夜しそうではなかったのですが、読み終えた時は朝でした!
投稿: nekoganaku | 2006.03.15 21:54
どうも、お久しぶりです。最近ろくに本を読んでないので(砂糖菓子・・・も積んだままです)、この質問に乗るのも腰が引けていました。ですが、個人的に夏への扉よりも徹夜度が上だったので、どうしても月は無慈悲な夜の女王を推しておきたいと。まだ出ていないようですし。燃えます。そして読後は切ないです。
投稿: Sucker | 2006.03.17 03:26
nekoganaku さん、コメントありがとうございます
ディッケンズだと「コパフィールド」が未だ積ン読ク山にあります…
Sucker さん、どうもです
ハインラインできましたかー、ちょっと探して手にしてみますね
投稿: Dain | 2006.03.17 07:30
カラマーゾフの兄弟・・・。思い出すだけで動悸が激しくなるくらいの名作ですねw
ラインナップを見るとかなり既読の本があることを承知の上で
サン・テグジュペリ「夜間飛行」
シェンキェーヴィチ 「クオ・ワディス」
E・ブロンテ「嵐が丘」
モーム「月と6ペンス」
トルストイ「戦争と平和」
夏目漱石「虞美人草」
安部公房「箱男」
堀辰雄「風立ちぬ」
井上靖「蒼き狼」
大御所ばかりで申し訳ないですが
どうでしょう。
投稿: pyramidsong | 2006.03.17 14:14
pyramidsong さん、名作ぞろいできましたかー
名作は必ずしも徹夜本にはならないかと。
ただ、「クオ・ワディス」は忘れてました!これは読んでおかないと!
ありがとうございます。
投稿: Dain | 2006.03.17 23:30
書き込み失礼します。
良書に対する皆様の意気込み、大っ変、参考になりました。お礼と言ってはなんですが、私の徹夜本を…時代小説ばかりですが。
「二人のガスコン」(佐藤賢一)
佐藤賢一作品はちょっと切ないラストが定番なんですが、これはその点を内包しつつも、全編凄まじい血の熱さです。
寝るのを忘れる程。震える。奮い立つ。モチベーションが下がったときに是非。
隆慶一郎では、「見知らぬ海へ」を。
未完ですけど、他の作品とは舞台が違う(海だから)点で、展開の読めない感じがイイです。
あ、でも徹夜する前に読み終わるかも。
もう一本、隆慶一郎から「死ぬことと見つけたり」を。すいません、これも未完ですが。
正直、「葉隠」にあまり良いイメージが無かったんですけども、この作品は若き日に隆氏の読んだ『物語としての「葉隠」』のべらぼうな面白さを十二分に具現化してます。
無茶苦茶です。そこがまさに隆慶。
どうでしょう。完全に趣味の世界ですが、共有して頂けたら望外の喜びでございます。
投稿: 功夫 | 2006.03.18 00:55
スゴい紹介ですね、読みたくなる気がわいてきます。
いずれも未読なのがありがたいです、「ガスコン」から読んでみようかと。
投稿: Dain | 2006.03.19 08:30
カラマーゾフの兄弟おもろかったです!!
投稿: neko | 2006.03.22 20:04
すごい内容でとても魅力のあるサイトですね。
ちょくちょくよらせていただきます。
私のお薦めは松岡圭祐さんの「バグ」と「伏魔殿」です。
バグはあっと言わせてくれますし、「伏魔殿」はいぶし銀の魅力があります。
投稿: pisces | 2006.03.23 20:43
neko さん
ついに最終兵器「カラ兄」を読んでしまったのですね、おめでとうございます。これからは何を読んでもこれを基準に比較することになるでしょう…
pisces さん
お誉めいただき光栄です。松岡圭祐作品は手にとって第一印象で決めてみますね。
投稿: Dain | 2006.03.24 23:09
おはよー
朝だよー
投稿: | 2006.10.16 05:32
かれこれ1年近く経つエントリーにもかかわらず、いまだにこのスゴ本ページを参考にさせていただいている者です。
おかげさまで、去年は「ベルガリアード物語」に始まり、「大聖堂」、「星を継ぐもの」といった数々の名作に出会えて、感謝してます!
そんな私が最近どっぷりはまったのが「氷と炎の歌」シリーズです。「ベルガリアード」や「大聖堂」が楽しめた人だったら、確実にのめりこめると思いますよ~。最近日本語訳の第3部が刊行されましたが、盛り上がり方が半端じゃないです。
投稿: shaw | 2007.01.22 18:38
>> shaw さん
「氷と炎の歌」シリーズは嫁さんがハマっています
「ものすごーくおもしろーい」と言ってます
「ベルガリアード」や「魔法の国ザンス」ぐらい面白いと言ってます
全部出たらイッキ読みしようと、虎視眈々と狙ってます
投稿: Dain | 2007.01.23 01:41
これだけの読書量でSFもお好きなようなのに、なぜ、ハイペリオンシリーズが出てこないのか、不思議なんですが。
投稿: pei | 2007.02.23 12:31
>> pei さん
ご指摘の通りです。
ダン・シモンズは「鋼」「雪嵐」あたりを読んでいますが、かの有名な超大作は未読です。アツく「読め」とオススメする声があまり聞こえなかったようで…
pei さんから見ると、「○○誉めるくらいならハイペリオン読め」の○○に相当するものは何でしょうかね?
投稿: Dain | 2007.02.24 23:58
ハイペリオンは私も一押しです
私にとってアシモフのファウンデーションと同じくらい面白かったです。エンディミニオンの覚醒まで読むにはかなりの量がありますが、ザクザクと貪って読みました。
SFならクラークの宇宙のランデブーもお勧めします。気づいたら読み終わっていました。
グレッグイーガンのディアスポラもワクワクして読めました。かなり硬いSFで歯応えがあり顎が疲れる感がありますがすばらしいです。
投稿: manabe | 2007.02.27 02:02
>> manabe さん
「ハイペリオン」は読む前が幸せのような気がします。なぜなら、知らないからこそリスペクトできるから。例えば、イーガンすごいよ!とオススメされて「万物理論」を読んだのですが、期待MAXで取り掛かった結果↓
「万物理論」バレ抜き/バレ入りで
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/02/post_4.html
「失望したくなければ、期待しないことだ」は誰の台詞だったか…
投稿: Dain | 2007.02.28 00:48
今更ですが、追加推薦です(というか、最近出たので)。
佐藤亜紀の「ミノタウロス」。
新刊なので、図書館は難しいかもしれませんが、一気読みでしたので。ロシアの地主(旦那)に成り上がった男の次男が主人公。この旦那というのが、言ってみれば、地頭と豪族の間のようなもの。そこに革命が降って来ると。騙されたと思って読んでください。旧作(天使、雲雀、等。これらはまだ救いがある)も文庫になって出ているようです。
投稿: 金さん | 2007.05.31 10:25
>> 「金さん」さん
オススメありがとうございます、佐藤亜紀ですか…
大蟻食での発言や、いわゆる「日蝕」vs「鏡の影」論争で、いまいち食指が動かない作家です、スミマセン。
ただ、「ミノタウロス」の評判からすると、食わず嫌いをやめるための一冊目になるかもしれませんね。
投稿: Dain | 2007.06.02 23:51
ライトノベルでも良いようなので、それも含めていくつかお勧めを
リンク張った方がいいんですかね?amazonでタイトルで出るから良いかナーと思ったりして。
殺戮に至る病:我孫子武丸
この人、腹話術探偵と近未来ハードボイルドの二枚看板なんですけど、あまり売れないのか寡作です。有名どころとしては、かまいたちの夜というゲームのシナリオ書いた人です。知ってるかもしれませんが。
黄金の魔女が棲む森1-5:麻木未穂
西のよき魔女っぽい感じの話と見せかけて、かなり真面目に(かつライトに)ローマ帝国の頃の神様の流行り廃りを描いたファンタジーです。
見所は実年齢30over見た目15歳の美少女のツンデレ(いささか特殊ですが)。きめ台詞は「子供産むから種よこせ」
神様のおきにいり1-4:内山靖二郎
平凡な少年と座敷童子のSNEG小説・・・と思いきや、かなり真面目に書いてある"人間以外との"ラブコメというか(成立するのか?というところも含めて)。書いてる人はクトゥルフTRPGのシナリオで有名な人のようです。(この本はクトゥルフは関係しません。)
封仙娘娘追宝録(20巻ぐらい):ろくごまるに
このシリーズと、食前絶後(残念ながら絶版、味覚魔道といういいアイディアがあるんですが)というデビュー作しか書いてない人です、どう紹介すればいいのか・・・JOJO好きなら面白いと思う確率が高いです。毎回欠陥宝貝と対決するんですが、解決方法が予想の斜め上(でも納得いく)な場合が多いもんで。(偶然敵を倒す、時を止める、時間を遡る等、いろんな宝貝が敵ですww)
気ままに書いてたら長くなっちゃいました。すみません。
投稿: ぼえぼえ | 2007.06.27 03:48
>> ぼえぼえ さん
たくさん教えていただいて、ありがとうございます
「殺戮に至る病」のみ既読です。察しのとおり、「かまいたち」でファンになり、「殺伐」のラストで瞠目&のけぞりました(そして1ページ目から読み始めました)…
オススメいただいた中で輝いて見えるのは、「神様のおきにいり」です。ぼえぼえさんの惹句「平凡な少年と座敷童子のSNEG小説・・・と思いきや」にかなり惹き寄せられてます。SNEG小説── 至言ですな。
投稿: Dain | 2007.06.28 00:59
ジョン・アーヴィングのウォ-ターメソッドマンと、ポール・オースターのリヴァイアサン。
両作家の長編は全て読んでいて、どちらもそれらの中でベストっていうのが僕の意見です。
(リヴァイアサンは、文字通り気付いたら夜が明けていました。)
投稿: yanaka | 2007.07.31 13:46
>> yanakaさん
エンタメ系ではありませんが、アーヴィングもオースターも中毒性がありますね。わたしの場合、アーヴィングなら「サイダーハウス・ルール」、オースターなら「ムーン・パレス」が一番好きですな。
投稿: Dain | 2007.07.31 22:47
遅くなりましたが、町田康「告白」、読ませていただきました!こちらで徹夜小説と銘打たれていたので覚悟して表紙を開きましたが、本当に飲まず食わず眠らずで最後まで一気読みでした。久々に文章の波にさらわれたというか、酩酊したというか、とにかく楽しめました。ただ読後は酷い倦怠感に襲われて、もう何もしたくなくなってしまったので・・・ある意味これも劇薬小説なのかもしれませんね。スゴ本、と出会えました。きっかけを下さってありがとうございました。
私からも、徹夜小説として「百年の孤独」をオススメしたかったのですが、もうDainさんは既読とのことなので・・・他にも何か探してみたいと思います!
投稿: 秋 | 2007.08.27 00:35
「氷の海のガレオン/オルタ」YA小説に分類されているけれど。小学生が主人公なのに。本の虫、群れない、ハイブロウ過ぎてクラスで浮いている、etc...身に覚えがあると思います。12年前の元本なら、図書館にもある筈。お勧めです。
投稿: 金さん | 2007.08.27 16:38
>> 秋 さん
「告白」、読んだのですねー
あの酩酊感覚は、直接三半規管にキますね
特に獅子舞から見るところできゅうッとやられました
G.マルケス「百年の孤独」は、確かに徹夜小説かもしれませんが、一気に読んだらもったいないかも。まだ1回しか読んでいないので、繰り返し読みたいですね(新訳も出ているみたいだし)。
>> 金さん さん
「ミノタウロス」、オススメありがとうございました。久しぶりにかっちりとした(上出来の)小説を読んだ心地です。いい小説書きますよね、佐藤亜紀さんは。勢いで訳本「バーチウッド」も手を出してみました。やはり優れた小説です(読み手を選ぶけど)。
金さん さんのオススメは、わたしと違うけれどイイものばかりです(←これが嬉しい)。アドバイスに従って金さん さんの「氷の海のガレオン/オルタ」を読みます。
投稿: Dain | 2007.08.27 22:39
こんばんわ。はじめまして。
ビジネス書を参考にさせてもらえそうです。
私も佐藤夫妻はかなり好きです。
ミノタウルスと、バーチウッドはちょうど読んだところです。
興味深い本数あれど、その中でも特に徹夜小説といえば
『本格小説』水村 美苗
『アラビアの夜の書物』古川日出男
この2冊(いや、文庫だと2冊じゃないですけど)がガチで徹夜小説でした。まさに寝食忘れて読みました。本当に徹夜してしまいますので、徹夜不可なときはお勧めしません。アラビアのほうは特に、お読みになればベストオブ徹夜小説の称号を受けるにふさわしい本とお分かりになると思います。内容が、寝食を忘れて読んでしまう呪いの本についてのお話なので。
本格小説はネタバレ厳禁なので内容には触れませんが、両方とも、ただのジェットコースターではなく、ひねりがきいていて、読了後の満足感もひときわです。
投稿: 直 | 2007.08.30 04:07
>> 直 さん
教えていただきありがとうございます、両方とも未読です。
「アラビア」は、嫁さんを始めとしたくさんの人からオススメされているので、読みます。また、「本格小説」はそれほど引力を持っていませんでしたが、ちょっと手にとって嗅いでみますね。
「バーチウッド」は最近読みました。技巧が目立つ、いかにも小説らしい小説ですね。
投稿: Dain | 2007.08.30 07:35
わあ、すみません『アラビアの夜の種族』でした。
でも、通じたみたいでよかったです。
『本格小説』は導入部、作家本人の幼いころの思い出からはじまり、このあたりがちょっと冗長なんですが、これはこれで必要だったんだということが読み終えてからわかります。全てにおいて計算しつくされた小説です。
あと、もうひとつ、これは徹夜というより、劇薬のほうに分類されるのでしょうか、マーク・Z. ダニエレブスキー『紙葉の家』もお勧めです。残虐描写はあまりありませんが、全ての登場人物が精神的に追い詰められまくります。なぜここまでに偏執的な描写をするのかの意図が全くわからなくてそれが読者の立ち居地を危うくさせる感じです。訳者がGJなことと、印刷技術の粋を凝らした迷宮の書であることが有名ですが、格調高い幻想小説というわけではなく、膨大な注釈に気を取られすぎないようにすればさくさく読めます。ただし、読後感は悪いです。もちろん、『隣の家の少女』ほどではないですが。
投稿: 直 | 2007.08.31 16:50
>> 直 さん
「紙葉の家」って… 書店で強烈に呼びかけられた記憶が。本そのものに仕掛けが施してるようだったので、スルーしてたのですが、中身も期待していいみたいですね。劇薬ランキングは今書いているので、お楽しみに…
投稿: Dain | 2007.09.01 10:10
はじめまして。
古いコメントについて便乗させて頂きますが、新保裕一さんで
お薦めなのは「奪取」です(既読でしたらすみません)。
あの疾走感は徹夜必至です。
上巻を読んだ後に、眠気のあまり泣く泣く下巻に手を伸ばすのを
あきらめた覚えがあります。
読む予定の本はたっくさんあると思いますが、もし手にとっていただけたら幸いです。
投稿: ぴよ | 2007.09.13 13:01
>> ぴよ さん
教えていただいて、ありがとうございます
真保さんですか… 読み始めるとグイグイ引っ張られますね。「ホワイトアウト」と「奇跡の人」でおなかいっぱいですが、新幹線・飛行機のおともにいいかも。
投稿: Dain | 2007.09.14 22:34
最近、久々に徹夜してしまったSF小説「タフの方舟」なんかはいかがでしょうか。
SF好きな方よりファンタジー好きな方のほうがどっぷりと浸かれる話かもしれませんが。
ジョージ・R・R・マーティン先生の本を
「氷と炎の歌」→「タフの方舟」→「サンドキングズ」
という順で読み進めてきたのですが、
どれもはずれがないというか、どれも粒揃いですっかりファンになってしまいました。
氷と炎の歌、はやく続きがでないかなぁ…。
投稿: shaw | 2007.10.16 00:48
>> shawさん
マーティン御大の「氷と炎の歌」は、嫁さんが「完結してから読み始めなさい、さもないと…!!」と脅すので、一行たりとも読めません。読む前から徹夜保証なことは分かっているのですが…
「タフの方舟」も(嫁さんは)チェック済みのはずなので、お伺いを立ててみます。
投稿: Dain | 2007.10.17 06:14
そうですね、「氷と炎の歌」は完結を待って読むのがいいのかもしれません。
が、しかし!
作者による今後の構想と執筆スピードを考えると、
順調に行ったとしても少なくともあと5年は待たされるのでは…と思います。
投稿: shaw | 2007.10.18 00:15
>> shaw さん
了解です、大丈夫です、待ちますぞ~
でも「タフの方舟」は手にしてみますね。
ともあれ、オススメありがとうございます。
投稿: Dain | 2007.10.19 01:01
はじめまして。
最近このサイトを知りました。とても読書の参考になり助かっています。
一つ私のおすすめの本を紹介しますと、
京極夏彦著「嗤う伊右衛門」です。
京極さんの本は読まないようですが、この本は京極堂のシリーズとは違って四谷怪談をもとにした話で、とにかく面白いです。特にラストで感動しました。時代が江戸なので少し文章がよみにくいところもありますが、うぶめの夏などに比べたらページ数も少なく、かなり読みやすいと思います。是非読んでみてはいかかでしょうか。
投稿: う | 2007.11.19 20:41
>> う さん
京極堂のオススメ、ありがとうございます
嫁さん曰く、「伊右衛門は読まなくていい」ので、やめておきます(まだ「匣」の方が良しとのこと)。
いずれにせよ、京極弁当匣は読むのに一苦労しそうですね。
投稿: Dain | 2007.11.20 00:09
カラ兄の帯でこのブログのことを知って二年、毎週末更新されるのを楽しみにしています。
おかげさまで立て続けにスゴ本との出会いが続いています。
小心者なのでコメントは初めてなのですが、
そんな小心者の私をしてコメントせしめるだけの魅力を持った小説に出会ったのでご報告させていただきます。
それは・・・・
米原万里「オリガ・モリソヴナの反語法」です。
既読かとも思いましたが、検索しても出てこなかったので挙げさせていただきました。
あの「嘘つきアーニャの真っ赤な嘘」をゴツく、さらに豊饒に、そして精緻に練り上げられたような作品です。
是非、ご賞味ください。
投稿: K | 2008.05.11 11:17
>> Kさん
オススメありがとうございます。
カラ兄の新訳をした亀山郁夫氏をして、「ニッポンのカラマーゾフ」と言わしめている大傑作ですね。
もちろん読みます!
投稿: Dain | 2008.05.11 22:48
はじめまして!皆さん紹介された中になかったようなので紹介させて下さい。ダン・シモンズの「ハイペリオン」シリーズは徹夜すると思います!
投稿: とうや | 2010.02.05 19:49
>>とうやさん
オススメありがとうございます。あちこちから凄い凄いと聞いています。以前手にはしたのですが、どうも馴染めずに放り出したことがあります。折を見て再トライするつもりです。
投稿: Dain | 2010.02.06 07:37
ドストエーフスキー カラマーゾフの兄弟 罪と罰
ゲーテ ファウスト
トルストイ 戦争と平和 などなど
投稿: しゅん | 2010.03.13 13:44
何年も前の記事にコメントすみません
このサイトには何年もお世話になってきたので私からもオススメの本を紹介したいと思います
文学
中島敦、「全部」
もう既に読んでいると思いますが、この人以上にはずれの少ない作家も珍しいですよね。日本の文学を読んでいて、ボルヘスやショーペンハウアーを想起させる作家がいたのは衝撃的でした。
ミステリー
舞城王太郎、「ディスコ探偵水曜日」
第5の奇書とか言われたり、言われなかったりする本。ただでさえいかれている舞城の中で最もいかれている本。もはやミステリーではない。
SF
グレッグ・イーガン、「ディアスポラ」
既にイーガンの著作を読んだことがあるみたいですが、食わず嫌いはもったいないと思います。この本こそ現代最高SF作家の最高の本だと断言できます。中身としては電脳世界、宇宙、未知との遭遇、そしてその最後には...と今までSFで扱われてきたテーマの総決算になっています。
ラノベ
最近、「幻想再起のアリュージョニスト」
魔法科高校の劣等生が連載していた「小説家になろう」で連載中です。サイバーパンク世界の住人がアストラル世界にダイブできるオカルトパンクな世界に転生する話です。これだけでは普通の転生ものなんですが、人工知能や再起性など「ゲーテル、エッシャー、バッハ」のようなテーマやソシュール的な言語観、ハイデガーの存在...などなどをパロディにしたガチのSFになっています。無料で読めるので是非オススメします
投稿: | 2015.06.05 00:12
>>名無しさん@2015.06.05 00:12
オススメありがとうございます、どれも鉄板の傑作だと思います。
中島敦は代表作だけしか読んでいないので、ちくま文庫で踏破するつもりです。「はずれなし」は完全同意です。
舞城王太郎は『煙か土か食い物』を読みました。ずっと猛ダッシュしつづける文体に犯られました。『阿修羅ガール』を強力にオススメされているのですが積読状態です。『ディスコ探偵』もチェックしますね。
イーガンは『万物理論』を読みました。これまた『順列都市』を読みなさいと猛烈にプッシュされていますが未読です。『ディアスポラ』も読みたいリストに入れておきます。
「万物理論」バレ抜き/バレ入り
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/02/post_4.html
『幻想再起のアリュージョニスト』は、これまた激烈にオススメされて、すこーしだけ読んだことがあります(出だしぐらい)。大風呂敷がたためるくらいに収束して、本、というメディアになったら手にしてみようかと思っているところです。
お返事が遅れてすみません、粒ぞろいのオススメ、ありがとうございます。
投稿: Dain | 2015.06.11 00:09
返信ありがとうございます
前回コメントしたものです
中島敦は未読がありましたか。これから読む機会があるのは羨ましい限りです。「文字禍」や「カメレオン日記」「悟浄出世」を特にオススメしておきます。
アリュージョニストは序盤がちょっと読みずらいんですよね。作者が書き慣れていないせいなのか、小説になろうテンプレの書きかたをしているせいなのか...2章ぐらいからは面白くなってきます。あと作者さんは、来月に本を出版されるそうです。なぜか新作書下ろしで。アリュージョニストもいずれ本になりそうですね。
少しうざがられそうですが、ちょっとマイナー所も紹介します(これで最後です、もうしません)
オウィディウス、「変身物語」
ホメロスもウェルギリウスもギリシャ悲劇も全部これ一冊読むだけでいいんじゃないかと思えるスゴ本。そして何よりもわかりやすくて、読みやすいです。
ジェイムズ・エルロイ、「ビッグ・ノーウェア」
エルロイといえば映画化された「ブラック・ダリア」や文体が特徴的な「ホワイト・ジャズ」の方が有名ですが、最も面白いのはこの本じゃないかなと。複雑に絡まりあったプロットが最後にひとつに纏まるのは圧巻の一言につきます。
投稿: | 2015.06.14 00:31
>>名無しさん@2015.06.14 00:31
返信が遅くなりすみません。
中島敦はちくまの三冊買って、夜更けに一編ずつ読んでいこうかと(文字通りイッキ読みしてしまいそう)。
それから、エルロイのお薦め感謝します。プッシュされる方は「どれも傑作」というので手を出しかねていたのです。『ビッグ・ノーウェア』読みます。
投稿: Dain | 2015.06.27 17:02