この本がスゴい!2004
今年読んだ中で、最もスゴい本をピックアップする。名付けて「スゴ本・オブ・ザ・イヤー」なんちて。
最も面白い本「ダレン・シャン」
現在4巻目(全12巻、最終巻は先日発売)だが、まちがいなく今年のNo.1だッ。久々に「物語にハマる楽しさ」を味わいながら、ページを繰る手を愛しみながら読んでる。未読の方のために、中身の紹介はしない。予備知識ゼロでどうぞ。ダークでエグ味のある描写があるため、万人受けはしないだろうが、「何か面白い本ない?」と訊かれたら今年はこいつを推す。
最も仕事に役立った本 "Project Management Body of Knowledge 2000"
プロジェクトマネジメントの教科書。テクニカルな面よりも、繰り返し読むことにより多くの「気づき」が得られた。即座に仕事に役立つということはなく、仕事の取り組み方に変化が起きた。文書の書き方が変わった。計画を立てる順序を変わった。情報を共有する方法が変わった。その変化とは、「目標を定めて、目標へ向かって動く/動かす」「品質・コスト・期間は、目標との差で管理する」というやり方になった。あたりまえじゃんというツッコミ上等。真の意味で実践することはかくも難しい。現在PMBOK3版を熟読中、来年はこれが最スゴ本になるかな?
最萌本「おもいでエマノン」
Air の原作だと激しく思い込みながら読んだSFファンタジー。ステゴTシャツもゲルルンジュースも出てこないが萌えた、というより悶えた、というより少し泣いた。ここでの旅人は往人ではなく観鈴。太古からの全ての記憶を持つ少女。彼女は、さまざまな時、場所の「往人」たちとの出会い、別れを繰り返す。彼女は転生を繰り返しはるかな時の中を生きてきた。まさに「えいえんはあるよ、ここにあるよ」といえよう。(この紹介文のネタが分からない人は読んではいけません、ただの旧いSFです)
最スゴ本「カラシニコフ」
同名の銃「AK-47」を追ったノンフィクション。朝日新聞連載中から注目。読むと陰鬱な気分になるが読まないではいられなかった。単行本で通しで読んでさらにぐったりとなる。原爆の発明を罪とするなら、AK-47も同罪だろう。いや、誰でもカンタンに扱えて、効率的に人を殺せる点で、もっと罪深い。戦時とはいえ子どもに殺人を強要する話は涙が止まらなかった。しかし、最終章「銃をおさえこむ」には光がある。銃に汚染された失敗国家から立ち直り、ついには銃をコントロールする話。淡々と書いている分、感動的ナリ。
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コメント
Dainさん、こんばんわ、
「ダレン・シャン」は娘のfavoriteです。もうむさぼるように読んでいました。親がこういう親なので、すっかりアニメオタク、SFオタクに洗脳されてしまいました。将来が...
「エマノン」なつかしいです。オチはかきませんが、結構「!」って感じでした。本当にsense of wonderを感じます。
投稿: ひでき | 2004.12.27 18:53
ひできさん、コメントありがとうございます
「ダレン・シャン」は面白いですよー 娘さんだけにハマらせるのはもったいないです、ここはお父さんも一緒にぜひ。児童書に抵抗あるなら原書でもおすすめです。装丁が子ども本ぽくなく、かつ読み易い英語です。
「NO NAME」を原作として、とても美しく哀しいストーリーのゲームがあります。名は「Air」。いわゆるギャルゲーなので、ひできさんにはオススメできませんが。ただ、来年は映画が公開されるので一部のグループでスパークするでしょう…
投稿: Dain | 2004.12.28 01:39
Dainさん、こんばんわ、
あっというまに大晦日ですね。
そうそう、「NO NAME」ですよね(笑)。「おすすめできない」というのはいかにもはまりすぎて、人格障害を起こしてしまいそうだからでしょうか(爆)。いや、それにしてもアレを原作としてどうギャルゲーになるのか...世の中私の想像を絶する事態が随所におこっているのですね。
では、これから年越しで「ダレン・シャン」にチャレンジしてみます。
来年もよろしくお願いいたします。
投稿: ひでき | 2004.12.31 17:55
ひできさん、コメントありがとうございます。
年越しでダレン・シャンですか、贅沢な年納めかも…(私はDQ8で年納め)
「エマノン」は確かに良質のSFですが、萌える話ではないため、「萌本」として期待される方にはオススメできない、という意味です。これを原作としたギャルゲーは、そう、萌えます(w… そこは、ひできさんの想像を絶する世界でしょう… かなりの人気で、2004アニメ化、2005映画化と快進撃中です。
来年もひできさんにとって素晴らしい一年でありますように。
投稿: Dain | 2004.12.31 21:07