デジタル覆面
ブロードバンド低廉化、blogの普及により、個人スナップをネットにアップロードする人が飛躍的に増えた。アップする人にとっては個人アルバムを公開するノリだろう。親類縁者や知人に公開する場合、これほど便利なツールはあるまい。
その一方で、個人情報の最たる「顔」が手軽に気軽に流通できる下地ができたともいえる。新しい犯罪手法「インターネットの個人サイトで女児を物色した」でも示唆した通り、犯罪予備群がターゲットを物色するとき、blogは強力なツールとなるだろう。
かつて子供服の通販カタログを収集する(;´Д`)ハァハァな人がいた。服を買うためではなく、ここではとても書けない別の目的のために使っていた。今は違う。例えばgoogle「運動会」「学校」イメージ検索を見ると、沢山の児童の顔、顔、顔が並ぶ。クリック一発でどこの学校で、いつの運動会なのか分かる。
BBCニュース"Do babyblogs violate children's privacy? "(育児ブログは子どものプライバシーを侵害しているか?) には「google等に引っかかりにくくなるよう、控えめに」とアドバイスされているが、子どもの写真を載せる人は、できるだけ沢山の人に見て欲しくて、アップするんじゃぁないかと。
また、"Schools, parents, teachers at odds over kids' photos on Web sites "(学校サイトに児童の画像を載せるか? ~学校・両親・教師の見解の相違~)を読むと一部の学校で「デジタル覆面(digital masking)」の必要性が挙げられている。学校行事をネットで広く紹介したいという考えがあり、その一方で、撮影された児童・生徒の肖像権・プライバシーの権利を守るべきだという考えがある。折衷案として挙がっているのが顔部分だけマスクを掛け、個人を特定できないようにする「デジタル覆面」という訳だ。
一読したとき笑止千万と思った。確かに笑ったが「2chやThe★あたりにオマエの子ども画像が晒されてたらどうする?」と自問してみてガクゼンとなる。"Schools, parents, teachers at odds over kids' photos on Web sites"記事より一部を引用する。下線は私が引いた。
拙訳
トライ&エラーですか。自分の子でトライしてほしいですな。詳細な議論ですか。いつするのでしょうね。この犯罪手口が現実化したときかな?
さて。9月、10月は運動会の季節ですね。
--
参考blog:Achikochi"Masking Faces of Children on Web Sites"

| 固定リンク
コメント