暗部関連技術
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「学園都市 (とある魔術の禁書目録)」の記事における「暗部関連技術」の解説
メタルイーターMX 対戦車ライフル「バレットM82A1」に無理矢理連射機能を追加した、「鋼鉄破り」の名を持つ試作モデル。仕様は全長184センチ、50口径、銃口初速は時速1200キロ、発射速度はフルオート射撃で秒間12発。反動だけで大の大人がひっくり返り、チャチなヘルメットなら粉々に砕くほど凶暴。 「絶対能力進化計画」で「妹達」に配備された。 F2000R 「オモチャの兵隊(トイソルジャー)」の通称で呼ばれる積層プラスチック製のアサルトライフル。弾丸は5.56ミリ。赤外線により標的を補捉し、電子制御で「最も効率良く弾丸を当てるように」リアルタイムで弾道を調整する機能を持つため、風向きや標的の予想回避パターンなどを考える必要がない。銃身をぐるりと覆う衝撃吸収用の特殊ゴムと炭酸ガスによって射撃の反動は「卵の殻すら割らない」ほど極限まで軽減されており、同様に発射時の炸裂音も最小限になっている。 「絶対能力進化計画」で「妹達」に配備された。 体晶(たいしょう) 暴走能力者の脳内の分泌物質を採取して凝縮・精製した結晶体で、意図的に能力を暴走させる物質。『超電磁砲』には「能力体結晶(のうりょくたいけっしょう)」の名で登場し、『一方通行』に登場する暗部組織「フルコース」からは「ネクター」の名で呼ばれる。 発生に必要なのは特別な「感情」だと想定されている。反復性偶発性念力(RSPK)症候群を引き起こすことで知られ、発生時にも生成者の肉体を蝕むなど、基本的にデメリットしかない。滝壺理后の「能力追跡」ような一部の能力を高める効果もあるが、普通は強化された能力を制御できなくなり、使用を続けると使用者は「崩壊」する。 「絶対能力進化」実験に用いる案もあったが、この方法が成功する確率は絶望的なものだと「樹形図の設計者」からの演算結果が出されており、使用者への負担が大きすぎて使えないとメインストリームからは捨てられていた。だが、木原幻生は本編より数年前、最初の被験者から採取された「ファーストサンプル」と呼ばれる結晶を能力者に与えて暴走させることで絶対能力者を作り出そうとしたが、この試みは失敗する。アニメ『超電磁砲』にて、テレスティーナはこれを流用してレベル6を作り出そうとしたが、美琴たちに阻止された。 また、発症率は高くないが身体の中で能力の暴走がゆっくりと続く病気があり、意図せず能力の暴走が続くために消耗し続け、最終的には死に至る。 T:GD(タイプ:グレートデーン) 象のように長い鼻を持つネコ科肉食獣のような形をしたロボット。名称は『超電磁砲』より。装甲はチタン合金と合成樹脂からなり、盲導犬ロボット用歩行プログラムが導入されている。マイクとカメラを搭載し、無線ネットワークを利用して会話もできる。捜索用の設計であるため、パワーはあまり高くない。 オジギソウ 特定の周波数に応じて特定の反応を示す、目に見えないほど微細な反射合金の粒。回路も動力もないのでナノデバイスというほど大したものではない。しかし、複数の周波数を利用すればラジコンのように操ることが可能で、空気中の雑菌に付着させて散布し、電磁波でに呼応して細かいアームを開閉する事で、金属を切り取り、細胞を1つ1つ毟り取るように殺す事すら可能なミクロ兵器である。爆発や暴風などによって空気中の微粒子をまとめて薙ぎ払われると無力化される欠点がある。 「未元物質」兵器 第二位・垣根提督の能力「未元物質」が有する「この世のものでない性質を物質に付与できる」特性を利用して生み出された兵器。Equ. DarkMatter 顔の二倍以上ある大きさの金と白で彩られた発光するのっぺりとした穴のない仮面。戦闘時に展開される仮面と同じ素材の翼は、針葉樹を切り倒すほどの攻撃力と銃弾はおろか不完全な「原子崩し」をも防ぐだけの防御性能を持つ。ただし「仮面」であるため、スーツとの隙間を狙われると防ぎきれないのが弱点。 カブトムシ 「未元物質」でできた白いカブトムシ型の兵器。太い角はスプリング式で弾丸を放つ砲身となっており、羽の振動で人の言葉を話し一方通行の技術を応用した衝撃波の方向を歪める技や発生させた高周波で周囲にいる人間が身に着ける衣服の余剰空間を共振させることで浮遊させる能力も持つ。 「一端覧祭」で打ち止めを確保するために5機が投入されたが、口頭で命令を受理したため解釈の差が生じ互いに攻撃しあうことになってしまう。そのうち「カブトムシ05」と呼ばれる機体が滝壺の「能力追跡」の干渉を受けたことで打ち止め達を守る決断をし、打ち止めとフレメアに振り回されながらも残りの4機を振り切って逃走を続ける。本体の干渉により崩壊が進んでいたが、逆にすべてのシステム権限を握るという形で新たな「垣根提督」として変化した。 サンプル=ショゴス 南極由来の新種の寄生生命体とされる物。タコやぶよぶよの脂肪のようにも見える黒色の物質で、ぬめった夜光塗料のような光を放つ。感染力は低いが宿主の脂肪を溶かして空きスペースを確保する形で寄生し、脂肪に代わる栄養分の分配を行っているため、摘出すると宿主は確実に死亡する。 南極調査に訪れたパトリシアの肉体に寄生しその命を蝕むが、宿主に施術を行っていた暮亞に襲いかかったところを上条の「幻想殺し」で消滅する。「生命体」とされていたが、「幻想殺し」で打ち消すことが可能だったことから異能の産物であることが判明、その正体は変色した「未元物質」であった。 その後、当該能力者の意思を無視して第三者が制御できるという性質に目をつけた木原唯一によって、切断した「理想送り」を外科的に接合するために利用された。 ライフアーマー シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。アルマジロのような曲線の装甲で構成された、極めて小さな駆動鎧。装甲には電子制御で衝撃を逃がす機構が備わっており、純粋な防御力は高い。他駆動鎧のインターフェイスユニットとしての能力を持ち、内部に格納される事で、外側に着込んだ駆動鎧をそのまま操作出来る。 ハイウェイチーター シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。四足型で地上を時速750㎞で走行可能。 Emergency(エマージェンシー) シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。「外部装甲」としての駆動鎧とは一線を画す存在であり、粘性のある黒いオイルのようなものと、帯状のゴムのような素材で構成される。「分厚い装甲を着込む」ような他の駆動鎧と違い、人工的な筋肉を外側から着込んだような、デザインとしては不完全な状態で装着する。千切れた腕を外殻で繋ぐことで強引に修繕したり、人間の肉体を無視した無数の歪な腕を生やすなど、中の人間の状態など関係なく戦闘を続行することが可能であり、手足や筋肉の負傷はもちろんのこと、内臓破壊や失血、脳の負傷であっても「経由(バイパス)」してしまう。 エネミーブラスター シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。八本足の巨大な虫の上部に人間の上半身を取り付けたような、異形の大型駆動鎧。左腕には機関銃、右腕には滑空砲を搭載。ロシア平原での野戦を想定したモデル。広域電波式の照準を搭載しており、その精度は高く、走行中に連射しても5000メートル先の標的に95%以上の確率で命中させる。 ビーランチャー シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。情報戦に特化した駆動鎧であり、清掃ロボや警備ロボが発する電波の傍受や、装甲内部から伸びるケーブルを接続することでの通信網傍受を得意とする。「エッジ・ビー」の操作による遠隔補佐や情報戦を得意とする。 恋査(れんさ) 超能力者全員が反逆したときに備えて製造された、人間の視床下部を搭載して動くサイボーグ。詳細は「とある魔術の禁書目録の登場人物#恋査」を参照 狙撃蜂(そげきばち) 薬味が開発した特殊な弾丸。ダーツのような形状で、標的に突き刺さると発射式投薬ケースに詰め込まれた大量のギ酸が一気に投与される。恋査の運用に耐えきれなくなった視床下部が演算誘導部品として使われており、通常ではありえないような軌道を描いた精密狙撃も可能となっている。 簒奪の槍(クイーンダイバー) 圧倒的な速度を以て食蜂を確保するために開発された兵器。外見的には50個もの小さな車輪がついたライダースーツで、背には小型のジェットエンジンが搭載され、時速200㎞以上の速度で走行可能。航空燃料の漏出への対策として一応不燃性のガスが噴出されるようになっている。 ストロビラ 脳をいじらずに人間の精神を高精度で操作するための装置。首の後ろに埋め込まれ、20cm以上にもなる繊維が心臓にまで達し、その刺激によって分泌されるホルモンの量を調節する。 鋼の臼歯(モラトゥース) 直径2メートル程、質量にして1トンの球体を、全周に32個ある穴からの噴射で浮遊させて複数同時に操るという兵器。 対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント/ Anti-Art-Attachment ) アレイスターが殻に閉じこもって世界を騙しながら「魔神」達を滅ぼすために生み出し、木原脳幹が運用する駆動鎧。略称は「A.A.A.」で、「魔術を絶滅させる者の装備」とも呼ばれる。一学区につき一つハンガーが存在し、装備する際には無数のコンテナが脳幹の元に飛来し、戦術徹甲切削錐・ミサイル・レーザービーム・プラズマ砲などといった無数の武器を展開する。5トンを超える重量がありながらマッハ6で空を飛ぶ。変形機能もあり、2人乗りにして索敵、兵装設定、照準、着弾確認などを助手に任せて負担を減らす、大型バイクにして地上を走行するといった応用も可能。 上記のように科学の皮をかぶっているものの、コアの部分に使われているのは魔術である。魔術に関する部分は一般的なシジルの応用で、内部に設けられた工学的には意味のない回路をアンテナとして、アレイスターの肉体とリンクしてその力を遠隔転送する中継スポットにあたり、作中ではシューティングゲームに例えられている。医療用の外付けサイボーグの技術を応用した科学の産物でありながらコアとなるブラックボックスの部分には魔術が使用されているために、科学しか知らない者では完全に解析することができず、能力者が装備して行使すると副作用によるダメージが発生する。 脳幹が負傷してコールドスリープ状態になった後、唯一との戦闘以降は美琴が奪取。リバースエンジニアリングができなかったブラックボックスの部分はそのまま残して、自分用のA.A.A.を複製、使用しており、学園都市からの疎開時には徹底的に分解されてバリ島へ持ち出された。 また、木原唯一の手で「エレメント」を原料にした、アレイスターの力を一切介さない新たなA.A.A.が作成された。 エレメント 炭素ベースの「還元生命」と呼ばれる外装に、魔術的な火水風土の元素を加工した「魂のようなもの」を搭載した疑似生命。生物を模した兵器で、上条達はその大きさごとに便宜的にクラス分けを行っており、戦闘用の3m級のクラス1から100m超のクラス6までが存在し、さらにクラス0とでも言うべき米粒大の羽虫が情報を仲介している。高温環境下で活動が低下するという性質があるほか、一定の超音波によって避けることができる。木原唯一が上里への復讐という最大の目的を果たしたことで全個体に機能停止指示が送られた。 滞空回線(アンダーライン) アレイスターが用いる情報網及び情報収集装置。ナノサイズの装置で学園都市中に5000万個程ばらまかれている。アレイスターが表向きの監視網から外れている出来事にも精通しているのはこの装置のため。その性質上、学園都市の最機密情報が蓄積されている。ピンセット 正式には超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター。素粒子サイズの物を掴み解析するための装置。手の甲に携帯電話のような小さなモニタがある金属製のグローブのような形状で、人差し指と中指についたガラスでできた長い爪のようなもので素粒子を抽出し、爪の中のさらに細い金属杭のようなパーツで各種測定を行う。「スクール」が滞空回線を解析するために第18学区の素粒子工学研究所から盗みだす。 横紙破り(ULエクスプローダー) スターティングピストルにも似た形の銃。「滞空回線」のナノデバイスをかき集めて起爆するという装置で、学園都市内であればどこでも粉塵爆発を起こすことができるとともに短時間のみ学園都市上層部に一切監視されない空間を作り上げるというオモチャ。 信号寄生(パラサイトハードウェア) 光ファイバー内を流れる信号に直接張り付いて移動するナノデバイス。光の物体を押す僅かな力だけで運搬される非常に小さいハードウェアなので、ソフトウェアを検索するだけのセキュリティソフトでは検出できずに素通りさせてしまう。 レディバード 木原端数が製造したアンドロイド。詳細は「とある魔術の禁書目録の登場人物#レディバード」を参照 フリルサンド#G ドレンチャー=木原=レパトリが開発した人工的な幽霊。詳細は「とある魔術の禁書目録の登場人物#フリルサンド#G」を参照 舌禍抜取(フィッシングタン) 舌の裏に吸いつけて、無線信号によって舌を強固に巻き取り丸ごと引っこ抜く単4電池サイズのデバイス。無理に取り外そうとすれば、リチウムイオン電池が吹き飛んで下顎がなくなる危険性もある。 凶悪犯罪者を脅して従えるために、鉄装が使用した。 ファイブオーバー 「純粋な工学技術で、基となった才能を超える」ことを想定して作成され、超能力者と同じ方式を再現し同等かそれ以上の破壊力を生み出した兵器。対して、超能力者とは違う方式を採用しつつ、見た目の上は超能力者と似た結果を出力できる兵器をOS(アウトサイダー)と呼ぶ。 FIVE_Over. Modelcase_”RAILGUN”(ファイブオーバー モデルケース・レールガン) 第3位「超電磁砲」を機械的に再現・超越する為の駆動鎧。 外見はカマキリに似て、御坂美琴の能力を機械的に再現・発展させた「Gatling_Railgun (ガトリングレールガン)」と呼ばれる鎌状の主砲を搭載し、一発一発が本物をも上回る銃撃を毎分4000発撃つ事が出来る。有効射程の中ならマッハ4で飛ぶ空対地ミサイルでさえ高精度で叩き落とすが、ガトリング式の宿命として、大量の弾をばら撒く代わりに精密狙撃できるほどの精度はない。破壊力が高過ぎて一定以上の距離が開くと空気摩擦で弾丸の表面が溶けて軌道がブレてしまうのが欠点で、風速7m、-12℃の低温環境で砲身をさらして通常弾を発射した場合、1000m以上で誤差が許容不可能となる。 また、あくまで地上の敵を攻撃するための兵器であり、飛行機能は攻撃ヘリと同じく地上を掃射する運用を実行するためのもの。そのため、爆撃機のように上空から攻撃する兵器には弱い。 シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つだったものは、基本的に人間が乗り込んで操縦するタイプの兵器で、たとえ搭乗者が動けなくてもその人間のシナプスを制御システムに組み込む事で自動的に戦闘を行う事も可能。しかし、その場合だと単調な攻撃しかできなくなるのが欠点。黒夜が浜面達を抹殺するため送り込んだが、攻略した浜面が搭乗し逆に反撃された。その後わずか1カ月にも満たない間にその弱点を克服し、完全な無人兵器として改良され、バゲージシティ制圧やオティヌス討伐に投入されることとなった。 アニメ版『超電磁砲』には、テレスティーナの装備として「御坂美琴の能力を解析してより強力に作ったレールガン」が登場する。ファイブオーバーとの関連性は不明。 FIVE_Over OS. Modelcase_”MENTAL_OUT”(ファイブオーバー アウトサイダー モデルケース・メンタルアウト) 第5位の「心理掌握」を再現するためのファイブオーバーOS。デザイナーズゲルという人工的な脂肪分で構成された、クリーム色のタコにも似た吸盤付きの機械の腕を持つ「身にまとう兵器」。磁性制御モニターによって対象の周囲にある風景をすべて書き換えることで記憶や精神状態を間接的に弄繰り回すものだが、あらゆる方向から見て違和感のない映像を作り上げるために現状では複数の人の目を必要とするという弱点があるため、量産体制は整っていない。 ハイレグ水着のような形状の強化スーツとして身体能力を補強する事も可能で、極度の運動音痴である食蜂でさえA.A.A.を装着した美琴の移動について行けるだけの運動性を発揮できるようになる。 FIVE_Over. Modelcase_”MENTAL_OUT”(ファイブオーバー モデルケース・メンタルアウト) 第5位の「心理掌握」を再現するためのファイブオーバー。本体だけで4メートルに達する巨体を誇るヒメバチを模した軍用兵器。「心理掌握」の厳密な作動方式が不明で再現不可能だったため量産はされていない。その不足分を補う機構として食蜂本人を内部に取り込み、800方式の出力子で発動様式をモニタリングすることで完成するという本末転倒なもの。歩行はもちろん、4枚の薄羽根を高速振動させ飛行する機能も備わる。 FIVE_Over. Modelcase_”MELT_DOWNER”(ファイブオーバー モデルケース・メルトダウナー) 第4位の「原子崩し」を再現したファイブオーバー。透明な巨大クラゲのような異様なシルエットをした、有人・無人を切り替えられるハイブリッド兵器。量子コンピュータからの派生技術で作られた「敢えて観測しない」機械で、ドーム状の本体の中で電子を加速させ、波形でも粒子でもない中間で扱い、一面に広がる触手から撃ち出す。鉛弾を発射する機能もある。 FIVE_Over OS. Modelcase_”ACCELERARATOR”(ファイブオーバー アウトサイダー モデルケース・アクセラレータ) 第1位の「一方通行」を再現したファイブオーバーOS。ワゴン車よりも大きなカニの化け物のような外見で、構えた盾の表面は微小なイソギンチャクに似た10億以上の群体制御シリンダー、あるいは分散型電気収縮ジェルで覆われ、ベクトル操作をしている「ように見せている」。
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