きかん‐じゅう〔キクワン‐〕【機関銃】
【機関銃】(きかんじゅう)
銃弾を持続して連射することを前提に作られた銃。機銃と略されることも。
口径20mm未満のものを指すことが多いが、国によって基準が違っていたりするので、一概には言えない。
機関砲と比べて1発の威力は小さいものの連射速度と弾道性能に優れる。
口径は7.7mm、12.7mm等のものが多い。
実戦デビューは1904年の日露戦争。
その後、第一次世界大戦で大規模に使用され、それまで行われていた歩兵の集団戦法を無効化し、以後の戦闘において欠かせない武器になった。
その後さまざまなサイズの機関銃が登場したが、兵士が持ち運びながら使用できる軽機関銃(分隊支援火器)と、陣地、車両、航空機などに固定して使用される重機関銃に大別される。
小型の軽機関銃は自動小銃と似た部分もあるが、小銃が弾薬の装填数や銃身の過熱の問題から一時的な連射しかできないのに対し、機関銃は比較的長時間の連射を前提に設計されている点で大きく異なる。
関連:ガン 同調装置
機関銃
機関銃(マシンガン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:53 UTC 版)
「機関銃」も参照 連射を目的とした銃。機構によって反動利用のものとガス圧利用のものに大別される。 現在の主要機関銃とは構造が違うが銃を連射するために考案された初期の案である、ガトリングガンやミトラィユーズ、ノルデンフェルト式機銃にコーヒーミル・ガンなどの手動式連射火器も機関銃に類別される場合がある。 重機関銃(ヘビーマシンガン) 固定陣地、車両搭載機関銃として、堅牢で持続発射ができる機関銃。ただし重いため、運搬には2-3人を要する。 米軍・自衛隊のブローニングM2重機関銃、ソ連のZPU-1重機関銃など、正確には口径14.5mmから12.7mmサイズの大口径弾を使う銃を指し、通常の小銃弾を使う重機関銃は中機関銃(ミドルマシンガン)として区別されることもある。マキシム機関銃や旧日本軍の九二式重機関銃などはこちらへ分類される。 軽機関銃(ライトマシンガン) 重機関銃の「重量があり素早く陣地転換できない」問題を解消するため軽量化を施した機関銃で、1人で運搬できるようにしたもの。堅牢性や持続発射能力などは重機関銃に劣る。ルイス軽機関銃、ZB26、RPD軽機関銃などがあるが、近年は汎用機関銃や分隊支援火器にその地位が移行しつつある。 汎用機関銃 銃架を交換することで、重機関銃と軽機関銃両方の用途を併せ持たせた火器。ドイツのMG34が嚆矢とされる。ベルト給弾式のために銃手の他に、射撃にはなるべく弾薬ベルトを補佐して給弾を手伝う装填手が必要になる。威力重視のため、アサルトライフルの使用する小口径弾を使わず、フル規格の小銃弾を用いている。M60機関銃、ラインメタルMG3、PKM機関銃などがある。 分隊支援火器 軽機関銃から発展した銃で、装填手の補助なしで1人で完全に携帯・操作が可能な火器。こちらも射撃持続性は重機関銃には劣る。嚆矢は米軍のブローニングM1918。分隊と行動を共にする性質上、補給の観点から歩兵用の小口径弾と弾薬は共通である。現在ではミニミ軽機関銃、RPK軽機関銃などがある。一般のライフルマンが扱うアサルトライフルと比較すると、あまり高くない射撃精度や交戦相手から見て目立ちやすいデザインなどの欠点があり、それらを克服するため最近はM27 IARなどのアサルトライフルとさほど変わらない見た目をしたものも登場している。 短機関銃(サブマシンガン) 拳銃弾などを発射する小型の機関銃。威力と射程に劣るが、小型軽量で素早い運用ができる。第一次世界大戦時下のドイツが、このメリットを塹壕戦に用い効果を上げた。世界各国はサブマシンガンを妥協の産物としメリットを見出せなかったが、冬戦争においてフィンランドのスオミ KP/-31が戦果を上げて以来は各軍で活躍し、アメリカのトンプソンやソビエトのPPSh-41等が知られる。1970年代以降はアサルトライフルのメカニズムを取り入れ、高性能の銃に発展している。 パーソナルディフェンスウェポン/PDW ボディアーマー(防弾チョッキ)を貫通できる威力と小型軽量さを両立させた、新しい概念の銃。ピストル弾を使用するサブマシンガンは近年の市街戦に最適だが、近年では一端のテロリストや非正規軍にもピストル弾程度なら防げるバリスティックアーマーが普及しており殺傷が困難となっているので、それを克服するため開発された。本来は「Personal Defence Weapon(個人用防衛火器)」の名の通り後方部隊のために開発された『ライフル弾のようにボディアーマーを貫通するに充分な貫通力、サブマシンガンの小型軽量さを兼ね備えた銃器』というコンセプトの銃だが、在ペルー日本大使公邸占拠事件でFN社製のPDWが使用されたことを皮切りに、西側諸国の特殊部隊でPDWの採用例がある。ピストル弾ではなく小銃弾をスケールダウンした新開発の弾丸を使用する傾向があり、使用する弾丸の種類が増えることは補給上好ましくないので現在では広い採用に至っておらず、特殊部隊や民間軍事会社の一部が採用しているにとどまっている。P90など。
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機関銃
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:18 UTC 版)
名詞
発音(?)
- き↗かんじゅー
関連語
翻訳
- アイルランド語: meaisínghunna (ga) 男性
- アラビア語: رَشَاش (ar)
- アルメニア語: գնդացիր (hy)
- イタリア語: mitragliatrice (it)
- イド語: mitralioso (io)
- ウェールズ語: dryll peiriannol (cy) 男性, gwn peiriant (cy) 男性
- ウクライナ語: автомат (uk) 男性, кулемет (uk) 男性
- 英語: machine gun (en), machinegun (en)
- オランダ語: mitrailleur (nl) 男性
- カタルーニャ語: metralladora (ca) 女性
- ギリシア語: πολυβόλο (el) 中性
- クメール語: កាំភ្លើងយន្ត (km) (kampləəŋ yʊən)
- グルジア語: პულიმიოტი (ka), ტყვიამფრქვევი (ka)
- サハ語(ヤクート語): аптамаат (sah)
- スウェーデン語: kulspruta (sv) 通性
- スペイン語: ametralladora (es) 女性
- スロヴァキア語: guľomet (sk) 男性
- セルビア・クロアチア語: mitraljez (sh) 男性 strojnica (sh) 女性
- タガログ語: ulipaltog (tl), ametralyadora (tl)
- チェコ語: kulomet (cs) 男性
- チュヴァシュ語: автомат (cv)
- 中国語: 機槍 (cmn), 机枪 (cmn) (jīqiāng), 機關槍 (cmn), 机关枪 (cmn) (jīguānqiāng)
- 朝鮮語: 기관총 (ko) (機關銃 (ko))
- デンマーク語: maskingevær (da) 中性
- ドイツ語: Maschinengewehr (de) 中性, MG (de) 中性
- トルコ語: makineli tüfek (tr)
- ナヴァホ語: beeʼeldǫǫh tʼáá bíniʼdii bikʼa ádiih yiyiinííłígíí (nv)
- ノガイ語: окшашар (nog)
- ノルウェー語:
- ノルマン語: fûsi-machinne (nrf) 男性
- ハンガリー語: gépfegyver (hu), géppuska (hu)
- フィンランド語: konekivääri (fi)
- フランス語: mitrailleuse (fr) 女性
- ブルガリア語: картечница (bg) 女性
- ベトナム語: súng máy (vi)
- ベラルーシ語: аўтамат (be) 男性, кулямёт (be) 男性
- ペルシア語: مسلسل (fa) (mosalsal)
- ポーランド語: karabin maszynowy (pl) 男性
- ポルトガル語: metralhadora (pt) 女性
- ポンペイ語: kikansu (pon)
- マオリ語: pū mīhini (mi)
- マン島語: gunn jeshaght (gv) 男性
- ラトヴィア語: ložmetējs (lv) 男性
- ルーマニア語: mitralieră (ro) 女性
- ロシア語: автомат (ru) 男性, пулемёт (ru) 男性
「機関銃」の例文・使い方・用例・文例
- 彼らは機関銃で武装した
- 機関銃
- マークⅡ型機関銃
- 彼は機関銃を持って侵略者たちを寄せ付けなかった。
- 機関銃の集中射撃.
- 50口径の機関銃.
- 機関銃のタタタという銃声.
- 機関銃がタタタタと鳴った.
- 機関砲、機関銃
- 機関銃での攻撃または低空飛行の飛行機からの大砲砲火
- 低空飛行する飛行機から、機関銃または大砲を発射して攻撃すること
- 軽い装甲(と、通常、機関銃)を備え、車輪で動く軍事戦闘用車
- 軽機関銃
- 機関銃を使用するために柔軟に結合されたストライプに詰められた弾薬(通常小口径の)
- ガス圧力によって操作された短機関銃
- 1分に500発分以上の発砲が可能なベルト装弾式の機関銃
- それらが回転することにより、順番に火がつくいくつかの銃身を備える機関銃の初期の形
- ロシアで作られた一種の短機関銃
- .30ミリメートル以下である軽機関銃
- 英国製の軽量の短機関銃
機関銃と同じ種類の言葉
- 機関銃のページへのリンク