視床下部とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 場所 > 部分 > 視床下部の意味・解説 

ししょう‐かぶ〔シシヤウ‐〕【視床下部】

読み方:ししょうかぶ

間脳一部で、視床下側にあり、脳下垂体につながる部分自律神経系中枢で、体温調節物質代謝調節睡眠生殖など、生命維持に最も重要な統御機能をもつ。


視床下部

間脳底部にある切手大の器官視床は、視神経床部の意味です。とくに下部は、自律神経中枢となり、代謝、食、性のはたらきなど、生命機能大きく関わっています。


視床下部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 04:24 UTC 版)

脳: 視床下部
脳内での視床下部の位置。赤色で示す領域が視床下部。
ヒト脳の矢状断面における視床下部の位置。
名称
日本語 視床下部
ラテン語 hypothalamus
略号 Hy
関連構造
上位構造 間脳前脳、広義の脳幹
構成要素 漏斗核、室傍核視索上核、視索前核、背内側核、腹内側核、後核、乳頭体核、外側核、視床下核
画像
アナトモグラフィー 三次元CG
Digital Anatomist 内側
下方
下方
下方
冠状断(視床)
水平断(視床下部)
傍矢状断
関連情報
IBVD 体積(面積)
Brede Database 階層関係、座標情報
NeuroNames 関連情報一覧
MeSH Hypothalamus
グレイ解剖学 書籍中の説明(英語)
テンプレートを表示

視床下部(ししょうかぶ、: hypothalamus)は、間脳視床の前下方で、第三脳室下側壁)に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢である。中脳以下の自律機能を司る中枢がそれぞれ呼吸運動や血管運動などの個々の自律機能を調節するのに対して、視床下部は交感神経副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。

構造

  • 室周層にある下垂体前葉ホルモン調節因子を分泌する漏斗核(弓状核、隆起核)
  • 視床下部の前部で室周層と内側群の間にあるオキシトシンを産生する室傍核
  • 視索の背外側および腹内側にあるバゾプレッシンを産生する視索上核
  • 内側核群にあるGnRHを分泌する視索前核
  • 摂食中枢(空腹中枢)を含む背内側視床下部核(背内側核)
  • 満腹中枢を含む腹内側視床下部核(腹内側核)
  • 交感神経と連絡する後核
  • 大脳辺縁系と連絡し、感情形成に関与し、嗅覚と自律神経と関係する乳頭体核
  • 外側核群にある交感神経と連絡する外側核
  • 視床下部の後外部にある視床下核

分泌するホルモン

摂食行動

視床下部外側野を破壊すると動物を摂らなくなり、刺激するとさらに摂る現象が確認されている。視床下部外側野は摂食行動を促進するので摂食中枢: feeding center: Appetitzentrum)と呼ばれる。

一方、視床下部腹内側野を破壊すると動物は餌をさらに摂り、刺激すると摂らなくなる。視床下部腹内側野は摂食行動を抑制するので満腹中枢: satiety center)と呼ばれる。

摂食行動に対し、摂食中枢、満腹中枢は拮抗的に働く神経性調節を行い、いずれの中枢にもグルコース遊離脂肪酸インスリンなどに感受性を示す神経細胞が存在する。

飲水行動

バソプレッシン分泌による腎臓の集合管での水の再吸収が行われるのと同時に、視床下部にある渇中枢が刺激されて口渇を感じて、飲水行動を取る。

性行動

視床下部からのホルモン放出により性ホルモンの分泌を促して、性行動に向かわせると共に視床下部にある性中枢が刺激されて性行動が発動される。

その他

画像

関連項目

外部リンク


「視床下部」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



視床下部と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「視床下部」の関連用語






6
ジー‐アール‐エフ デジタル大辞泉
100% |||||





視床下部のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



視床下部のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
花王ロリエ花王ロリエ
Copyright © 1994-2025 KAO CORPORATION. All Rights Reserved.
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの視床下部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS