帰ってきたのかよ!週刊世界日本ハムファイターズ! 10月31日号
´選手・監督・コーチ、その他球団関係者の皆様、今シーズンも有難う御座いました。そして梨田監督、4年間お疲れさまです。梨田監督への想いは、改めて書かせていただこうと思います。
【10月29日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
日 2‐5 西
勝:牧田
負:榊原
S:‐
【10月30日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
日 1‐8 西
勝:西口
負:石井
S:‐
※埼玉西武ライオンズがファイナルステージ進出
【10月29日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
日 2‐5 西
勝:牧田
負:榊原
S:‐
【10月30日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
日 1‐8 西
勝:西口
負:石井
S:‐
※埼玉西武ライオンズがファイナルステージ進出
【10月29日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
負けちゃいました、苦しくなりましたね。ただ、戦術的な間違いはなかったと思います。誤算はありましたが。
ダルビッシュ投手の降板は、それこそ短期決戦のCSならではのものだったかと。「とことん短期決戦の戦い方が出来ないバカ監督」なんて文句も言うのは自由ですが、随分とピントがずれてやがんなぁ、とね。
ペナントレースなら続投してますよ、当然のように。ただ、CSではダルビッシュ投手の大車輪的登板なくして勝ち抜けない、そしてダルビッシュ投手でも"まさか"は有り得る、そういう点からペナントレースとは違う投手繰り・・・ダルビッシュ投手と同様に日本ハムが誇る救援投手陣、勝利の方程式である増井・武田久両投手に託すと言うのは、決してあり得ない事ではない筈です。
此がペナントレースの長丁場であれば、「ダルは完投能力が高いし、救援投手は翌日以降に温存しよう。ダルの日はブルペン休養日だ」となるかもしれません。ですが、第1ステージ最大3連投のあと最短でも2日の休み(実際には移動と調整ですが)があるなら、何も起用を躊躇う事がないわけです。絶対的エースのダルビッシュ投手に、絶対的な勝利の方程式を組み合わせる、ペナントレースではそうそう見られない豪華継投が可能な訳ですよ。
その中で誤算と言えば、ダルビッシュ投手の1失点、そして久投手の1失点でしょう。此は想定しろと言うのがおかしい、本当にまさかofまさかですよ。シャアがジャブローでウッディさんに墜とされるくらいに考えられない、まさかダルビッシュ投手と久投手が共に失点して試合を振り出しに戻されてしまうとは。彼処は同点で止められたのが、却って苦しくなったかとね。勝ち越された方が、寧ろ良かったんじゃないかと。
榊原投手は・・・彼処で榊原投手に代えられる投手がいましたか?右打者のところで「宮西出せ!」とかは単なる自棄ですし、結局榊原投手以上に信頼できる投手がいなかった訳で。日本ハムが誇る救援投手陣とはいえ、いい投手を順番に出し尽くしてしまえば、もうお手上げなんですよ。
打線はもう1点だけどうにか出来ればね、ダルビッシュ投手と久投手の誤算があっても逃げ切れた訳ですが。ダルビッシュ投手と久投手の誤算はどうしようもないですが、打線はどうにかして欲しかった。でも、此が今年の限界、此の範囲内でどうにかするしかないってのもあるんだけどね。投手の負担が大きいよ。
こうなると4年も前の話を持ち出して「あの頃は良かったのォ~」と懐かしむ御老体が増えますが、あの時だって一つ狂えばこうなる可能性は充分にあった。偶々上手く行ってしまっただけで、それを理想と言うのはどうかと思うね。寧ろそこに縋って攻撃を軽視する風潮が、状況の改善を阻んだんじゃないかと。
ファンだけじゃなく選手まで言ってるでしょ?「日本ハムの野球は点をとる野球じゃない。守りで試合を作る野球だ」とか。つーか、点をとらずに何を守るの?と。
そんな中、復帰した賢介選手が1番・二塁手で先発出場、そして終盤までほぼフル出場と言っていい出場。安打はありませんでしたが、初回の先頭打者として四球を選び、先制機を演出しました。ぎこちなくも感じましたが、やはり足を痛めている糸井選手よりは動けている、走れている感じはしました。なんとか安打も見たいですが、賢介選手に1本出たら盛り上がるよなぁ。
【10月30日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
はい、負けました。これでいいですかね?「恥ずかしいから負けてしまえ!」「第1ステージ2連敗で終わってしまえ!」なんて言ってた方は、徹夜で祝勝会ならぬ"祝敗会"で酒塗れの酒浸りで月曜日を迎えてるのでしょうね。あなた方が望んだ結末なのだから、どうぞ存分にお喜びくださいませ。
あなた方が大嫌いな監督・コーチ・編成スタッフは元より、選手や広報さん達、果てはバッピやブルペン捕手など関係者一切の気持ちを踏み躙って、どうぞ御満足下さいませ。
先発は武田勝投手。序盤のフライアウトは気になりましたが、大怪我する事なく5回を1失点の好投。その5回の1失点は残念ですが、昨日のダルビッシュ投手よりもいい感じだったんじゃないでしょうか?左右の違いはありますが、中村投手は"ダルビッシュもどき"を目指すよりは、この日の武田勝投手を目指した方が良いんじゃないかと。そういう御手本になりうる良い投球でした。
続いて6回からはウルフ投手。これも短期決戦ならではの起用。とはいえ1年前までは救援投手を務めていたウルフ投手、先発としては不安のあるスタミナも、救援では充分、2イニングスを確り抑えて勝利を期待させてくれました。結果から言えば、もう1イニングいかせた方が、後ろの投手繰りも楽に、そして柔軟にできたかなぁ・・・とは考えてしまいます。
さてここからが問題。いや、問題でもなく致し方無く、そして相手が此方を上回っただけなんですがね。石井投手が走者を残して降板。すると増井投手が打ち取った当たりを二塁手、CSで待望の復帰を果たした賢介選手が落球!後逸!これで勝ち越しを許すと、続く9回も続投の増井投手が炎上、代わった宮西投手も"おかわり君"中村選手に打たれて7点差。最終盤で試合が音より早く壊れてしまいました。
増井投手ですが、本来ならば9回頭から登板させたかった筈で、それが繰り上がっての準緊急登板、それで守備の乱れがあったものの、実質的には打ち取ってますし、決して悪くなかったと思います。そしてそういう経緯もあり、9回も続投と言うのは当然の判断だったと思います。
もし、増井投手が9回も続投した事に対し「救援投手は回を跨ぐと抑えられない」という「アドレナリン理論」を引用してベンチの投手繰りを批難されるのであれば、寧ろ私は8回を榊原投手に任せたらどうだったかな?と。前日の雪辱と言うのもありますし、増井投手を予定通り9回頭から登板もさせられましたしね。
ただ短期決戦で、前日痛い失点を喫した榊原投手を、あの場面で起用するのは勇気が要りますし、負けても次戦あるリーグ戦なら兎も角、負けたら終わりの試合では中々出来ない事でしょう。そして前日良かった・・・今季守護神の前を任せていた増井投手に託すという判断も、決して間違いではなかったと思います。失敗と間違いは違うんです。
最後は宮西投手。此の場面での登板は、今季苦しみまくった宮西投手へのメッセージも込められていたのかな?とは。前日も延長の場面で宮西投手じゃなく林投手が登板しましたし、ここ数日の調子は良くなかったのでしょう。ですが、それでも彼処であえて宮西投手と言うのは、梨田政権4年間を支えた左腕への、感謝と激励の意味を込めた、梨田監督のメッセージなんじゃないかな?と。
今季は色々ありました。右打者対策と統一球対応で苦しみ、思うような結果が出ない序盤、痛い失点も何度もありました。去年まで当たり前のように取れていたアウトが取れない、そんな状況に苦しみ、"当たり前"の結果を出せた時に、感極まって涙を流す事もありました。
昨年まで盛んに「宮西を抑えに!」「宮西のワンポイント起用やめろ!」などと言ってた方々も、無責任さを露呈するように「もう宮西は諦めろ」「大事な場面で投げさせるな」と掌を返す。そんな状況でも、梨田監督を始め日本ハムベンチは宮西投手への信頼を変えず、出来るだけ有効な場面で使おうとし続けました。
「甘い」と言うかも知れません、実際甘いのでしょう。ですがそうして選手を信じて期待する、そして仕事を任せて伸ばしていく。宮西投手に限らず、増井投手も榊原投手もそうですし、新人の斎藤佑投手もそうでした。野手では中田選手や陽選手、糸井選手もそうして活躍の場を与えられて経験を積んできました。「失う恐怖」で奮起させるのではなく、「与えられる喜び」で力を発揮してもらう、そういう指導方針なのでしょう。
勿論、真摯さの欠ける選手には与えませんでした。中田選手なんか、それで二軍行きを命じられて、一部マスメディアやアンチ梨田には「梨田は中田が嫌い」「梨田は好き嫌いで選手を使っている」などとも言われました。決して甘いだけじゃないんです。厳しくするところは厳しくして、与えるべき選手に与えるべきものを与えているだけなんです。ただ、優しすぎるんです。
宮西投手は案の定打たれました。止めを刺された死に体に、更に追い討ちをかけるような特大アーチ。ついぞ宮西投手は、良い形でシーズンを終えることができませんでした。ですが、彼処で苦しんだ宮西投手が後続を断っていたら、それをきっかけにチームに勢いが生まれたのではないか?また、本来こういう場面を任されるべき投手なんだと、宮西投手の自信にも繋がったでしょう。
悔しい結果ではありましたが、来年以降・・・次のこういう場面では確りと抑えて見せて、此の試合で期待されたのはこういうことだったと思わせて欲しいものです。その時の解説者が梨田さんなら面白いんですけどね。
打線は幾度の好機もモノに出来ず、4回のホフパワー選手のソロ本塁打の1点のみ。やはり出て、繋いで、進めても、決められないのが痛かったですね。稲葉選手の当たりが野手の守備範囲に飛んだのも痛かった。此の決められなかったチームの記憶を、中田選手や陽選手には忘れないで欲しい。そして来季以降、君らが決める、その為に周囲がお膳立てをする、そんなチームの中軸となって欲しい。悔しさも空しさも、明日へ伸びる為の大事な養分ですよ。
糸井選手は強硬出場。前日の試合での本塁突入時に、捕手のレガースに脛を打ち付けて、相当な痛みがあった模様で、試合前の練習にも制限が出ていたそうです。その影響は正直小さくありませんでした。今季終盤は怪我を押しての出場となり、此のCSでも本来のスピードやパワーは影を潜めていました。思うように出来ない悔しさは当然あったと思います。是非ともオフに万全に整えて、来季は悔しさを爆発させて欲しいと思います。
野手の起用で言うならば、石井一久投手が出てきた場面で、稲葉選手に二岡選手を代打で出せなかったかな?とは。二岡選手の調子が悪かったなら仕方なかったですが、稲葉選手も左に弱くなりましたし、ペナントレースでもこういう場面での交代もありましたし、やってみても良かったんじゃないかな?とは。ただ、二岡選手の具合がよくないなら、稲葉選手で行くしかないんですけどね。きっとそうだったのでしょう。
ホフパワー選手は一矢報いましたね。どうやら来季もチームに残りそうな気配ですが、なんとか今年の経験を活かして、本来期待されていた実力を見せて欲しいものです。
此の後に続きます。
【終戦】
本当に終わりました。選手・監督・コーチ・その他球団関係者の皆さま、今年も・・・例年になく困難な環境下で、例年通りの熱く激しく楽しいプロ野球を有難う御座います。リーグ優勝を逃し、CSも第1ステージ敗退で日本一への挑戦も敵わず、此の結果は悔しくもあります。ですが、そう思える試合を見せて頂けたことは、ファンの端くれとして感謝しかありません。本当に有難う御座います。
此のCSでの戦い方、特に投手起用にはペナントレースと同様に疑問の声もありました。ですが、ファイナル進出ではなく日本一奪還を目標とするならば、こうする他なかった・・・これで勝てなければ目標達成は不可能だったと思います。
初戦でのダルビッシュ投手の降板に「なんで完投させない」「ファイナルの前にまずは第1ステージだろ?」という声も。確かにそれで第1ステージは優位に進められたかもしれません。ですが、結果としてファイナルステージでダルビッシュ投手の先発に影響が出たら、ファイナルステージを勝ち抜く事は難しくなる訳です。
つまり、ファイナルステージを見据えて戦えば、第1ステージが辛くなる。だけど第1ステージを勝ち抜く為に死力を尽くせば、ファイナルステージが厳しくなる。結局、勝ち抜く事は厳しかったんだろうな、とはね。
勿論、戦う以上は最大最高の目標は狙うさ。それを目指していくに決まってる。「勝てるわけないんだから」とか「恥ずかしいから負けてしまえ」なんて、それこそ現実逃避じゃないか?眼前の戦いから逃げている、戦えば万に一つの勝ちはある。だが、逃げては勝ちも負けもない。あなた方が望んだのは「現実的な敗戦」ではなく、辛い戦いから目を背けた「戦線離脱」「敵前逃亡」じゃないのか?
それでもまぁ、あなた方の望む結果になったわけだ。存分に喜べば良いさ。好きなチームの敗戦を、心から喜べば良い。
さっきもアレしたし、何度もアレして来てますが、打線に決定力がないのがね。糸井選手が怪我の為に調子を落としている状況で、小谷野選手も不調、稲葉選手も勝負強さが衰えて来ていて、本来主力に紛れて活躍する筈の若手選手を全面に出さざるを得なかった。そして経験の少なさからやはり調子を落としてしまった。そういう状況を最後まで打破できなかった。
繋ぐ野球なんて言いますがね、前回優勝時や平成18年の日本一の時は「結果として」繋がっていたというだけで、「自分で決めようと思わない」「後ろに回すことだけを考える」そういう「他人任せ」な野球じゃなかった筈。決めるべき選手はきっちり決める意識があったと思う。勿論、意識以前に現状では能力が不足し、同じ野球は出来ないのも事実ですが。
美談となってる平成19年も、全てが上手く行きすぎてああなっただけで、どこかで誤算があったら一気に崩れ去っている可能性もあった。それこそ今年の9月のようにね。ああいう綱渡りを目標にしていたら、なにより投手が持たんですよ。投手が安心して実力を発揮するためにも、援護のための決定力は今後の課題ですよ。
スカウトと育成がモットーのチームですから、大きく外部に依存する事はないと思います。ですが、来季の中田選手や陽選手が、真の中軸打者として結果を残せるかはまだ未知数。それでも中田選手や陽選手の成長を待つか?それとも外部の人材を添え木のように補強するか?或いは中軸を外部依存に戻すか?
外部依存となると、やはり相手に足元を見られ、場合によっては良いようにコントロールされる恐れもあります。此は国防・軍事なんかと一緒です。敵対する可能性のある組織に"借り"は作りたくないものです。
外国人選手にしても、常に出物があるわけでもなし、当たりを引いても活躍すれば年俸が跳ね上がってチームを圧迫する。それで放出となれば、その都度戦略の修正を迫られる。勿論、国内で実績のある選手は高値が障害となる。
長年チームの主砲を外国人や移籍選手に頼ってきて、そういう苦しみは知り尽くしているのだろう。なので中軸候補として中田選手や陽選手を獲得し、身体能力の素晴らしい糸井選手を投手から野手に転向させた。今回のドラフトでも、彼らの後に続く中軸候補を補充した。
外部の状況に左右されないチーム戦略を実現すべく、攻撃面の軸となる選手は、なるべく自前で育成する。そういう方針から、大幅な補強は無いものと思う。だとすると、中田選手と陽選手がモノになるまで、我慢するしかないのだろうか?
決定力もそうだが、"中堅力"も足りない。プロ10年前後の脂の乗った世代が著しく薄い。賢介選手が離脱し、小谷野選手も不調となると、若手とロートル(失礼)しかいなくなってしまう。ベテランも常時出場は難しく、結果として実績の乏しい若手が前面に突出・露出する事となる。これでは厳しいのは当然、こういうチームでよくぞ2位に滑り込んだモノだ。
此の辺りも球団はどう考えるか?ただ、若手が経験を積むには、出場機会を得られやすいという一点のみにおいて、良い環境であるとも言える。
細かいところを言えば、左打者が弱いとか、二軍の内野手が足りないとかもある。そうしたところをどう解消していくか?現状の育成でクリアできるか?それとも外部からの補強に手を出すか。そういうところも楽しみにしたい。補強がなければ、育成に目処がついたものとも考えられます。
投手陣では、なんと言ってもダルビッシュ投手の去就。「ルールに則った移籍は認める」は必ずしも「ダルビッシュ投手を積極的に売りに出す」訳ではない。あくまで一般論として、認めざるを得ないモノは認める他ないと言っているだけで。ただ、それがダルビッシュ投手の場合は一般論とはならず、「ダルビッシュ投手に移籍の意思があり、球団も容認した」という事になるらしい。
勿論、ダルビッシュ投手自身が移籍を望み、球団が引き留められないのならば認める他ない。だが、各種情報を纏めると、必ずしも最初から白旗という訳でもなく、必要な選手としての慰留は行うらしい。兎に角「ダルビッシュはー、日本ハムからー、出ていけー!(出ていけー!)」という訳ではないようだ。
勿論、移籍を希望していてその気持ちが覆らなければ移籍を容認する他ない。そういう覚悟は必要だとは思う。ですが、「居なくなる!居なくなって欲しい!居なくなれ!」と言うのはなにか違うと思うんですがね。寧ろそういうのを強調される方の方が、最低限の覚悟もできていないんじゃないかとか。
仮に居なくなったとしたら、その穴は非常に大きいですよ。斎藤佑投手はまだ埋められる程ではなく、仮に菅野投手が入団しても埋められはしないでしょう。数年間、チームはダルビッシュ投手の穴に頭を悩ませる事になると思います。"ダルの穴"は、結局のところ忘れるより他に解消手段がないんじゃないかと思う。
ここで期待したいのはやはり、今季ローテーションに定着しきれなかった糸数投手、吉川投手、大塚投手、中村投手といったところ。特に糸数投手は後がない。なんとか持てる力を出しきれれば、ダルビッシュ投手にも迫る活躍ができると思うのだがなぁ。
今年の新人では、斎藤佑投手がおよそ1ヶ月半の離脱もあったが、なんとかローテーションを守ることができた。終盤は内容的にも成長が見られ、来季が非常に楽しみな投手だ。是非とも援護して、勝たせてあげて欲しい。
乾投手と榎下投手も一軍デビューを果たしたが、少しほろ苦い結果となった。しかし彼らも始まったばかり。是非とも来季は今季以上の活躍を見せて、一軍に定着して欲しい。
まだまだ若いチーム。ベテランが健在の内になんとか成長して、主力に育って欲しい。そこは新監督の意識と手腕、我慢強さにかかっている。なんとか伸ばす方向に導いて欲しいものです。
【阪神次期監督事情】
「次期監督に日本ハム・梨田監督最有力!」などとファンを惑わせた、阪神さんの次期監督騒動。結局は和田コーチの昇格で決着し、球団としても「繋ぎ」や「短命」とはせず、常識的な3年契約となる模様で。まぁ、それで幸せだというのなら、それで良いんじゃないですか?悪くないと思いますよ。
そこで気になる梨田監督。HBCラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」にて日本ハムOBで解説者の岩本氏が梨田監督に訪ねたところ、梨田監督のもとにはそういう話は全くなかったそうで。関西方面では一時「阪神梨田監督誕生間違いなし!」だったということも、全く存じなかったようで。
何て言いますかね、巧い具合に阪神の真弓降ろしに使われたな、と。本当にセの球団はこういう事をするから好きじゃない。もう少し、相手の立場も考えて名前を出せと。
それにしても・・・その報道に相乗りして「阪神のオファーがあったから日本ハムを見捨てて逃げるんだ」とか言ってた方々。梨田監督の処にそういう話が来ていなかったという事実はどう受け止めるんでしょうね?まさか好き放題言って、事実と違ってたら知らんフリとか、そういうわけじゃないでしょうね?
【騙し討ち人拐い球団日本ハムざまぁwww】
元アニメ監督の山本寛さんが、日本ハムのCS敗退に対して「ざまぁ」とのことで。まぁ、日本ハムを嫌いな方がそういわれるのは別に構わないですがね。つーかヤマカンさん、野球チームに「ざまぁ」いってる場合ですか?って。寧ろ「フラクタルざまぁ」なんですが。
で、引退はしたの?
【世界日本ハムなう】
終わっちゃいましたね。梨田監督については後日改めて何かをアレしようかな?とは。まぁ、4年間お疲れさまですよ。リーグ連覇のチームを任せられて、やりづらいところはあったと思いますが、将来の主力選手を育てながらの好成績、4年間で一度もシーズン負け越しがない、これは素晴らしいと思いますね。
恐らく近日中に栗山新監督が発表となるのでしょうが、栗山新監督は将来のGM就任前の現場体験。どういう事をやるのかが気になります。
故障者も続出し、満足なオーダーを組めない辛さもありました。とりあえずは傷を癒して、来季は理想の戦いができるようにしてもらいたいものです、はい。
・・・ここまでアレして時間切れ。ってか朝に仕上げようと思ってたら寝坊しちゃいまして。まぁ、この先はアレなんですがね、まずは日中にケッペル投手とウルフ投手の残留が決まりまして。とりあえずローテーション投手が3枚同時に抜ける、そんな地獄のシナリオは回避されたわけで(再来年はわかりませんけど)。
此で後はダルビッシュ投手なんですが、ファルサさんが「息子は移籍の話なんてしてねーYO!」とかお漏らししちゃったようで。折角ダルビッシュ投手がのらりくらりとマスメディアを釣って楽しんでる処に、流し網で全部かっさらっていくようなもの。此にダルビッシュ投手がヘソを曲げて「おもんねーからアメリカいくわ」とかならない事を願うばかりですが。それが狙いかな?
栗山新監督もほぼ決定しました。CS終了後、日本シリーズ開幕前に正式発表となるようでして、どんどん動いていきますね。立ち止まってられません、来季はもう始まってます。次の戦いに向けて、スタートです。
選手や監督がスタンドに挨拶にいった際の残念な事とかはまた別の機会でたっぷりと。まぁ、何処かから聞き付けた古参面が、一部を全体のように書き立てて罵るかもしれませんがね、先に。
↓以下TB用リンク
負けちゃいました、苦しくなりましたね。ただ、戦術的な間違いはなかったと思います。誤算はありましたが。
ダルビッシュ投手の降板は、それこそ短期決戦のCSならではのものだったかと。「とことん短期決戦の戦い方が出来ないバカ監督」なんて文句も言うのは自由ですが、随分とピントがずれてやがんなぁ、とね。
ペナントレースなら続投してますよ、当然のように。ただ、CSではダルビッシュ投手の大車輪的登板なくして勝ち抜けない、そしてダルビッシュ投手でも"まさか"は有り得る、そういう点からペナントレースとは違う投手繰り・・・ダルビッシュ投手と同様に日本ハムが誇る救援投手陣、勝利の方程式である増井・武田久両投手に託すと言うのは、決してあり得ない事ではない筈です。
此がペナントレースの長丁場であれば、「ダルは完投能力が高いし、救援投手は翌日以降に温存しよう。ダルの日はブルペン休養日だ」となるかもしれません。ですが、第1ステージ最大3連投のあと最短でも2日の休み(実際には移動と調整ですが)があるなら、何も起用を躊躇う事がないわけです。絶対的エースのダルビッシュ投手に、絶対的な勝利の方程式を組み合わせる、ペナントレースではそうそう見られない豪華継投が可能な訳ですよ。
その中で誤算と言えば、ダルビッシュ投手の1失点、そして久投手の1失点でしょう。此は想定しろと言うのがおかしい、本当にまさかofまさかですよ。シャアがジャブローでウッディさんに墜とされるくらいに考えられない、まさかダルビッシュ投手と久投手が共に失点して試合を振り出しに戻されてしまうとは。彼処は同点で止められたのが、却って苦しくなったかとね。勝ち越された方が、寧ろ良かったんじゃないかと。
榊原投手は・・・彼処で榊原投手に代えられる投手がいましたか?右打者のところで「宮西出せ!」とかは単なる自棄ですし、結局榊原投手以上に信頼できる投手がいなかった訳で。日本ハムが誇る救援投手陣とはいえ、いい投手を順番に出し尽くしてしまえば、もうお手上げなんですよ。
打線はもう1点だけどうにか出来ればね、ダルビッシュ投手と久投手の誤算があっても逃げ切れた訳ですが。ダルビッシュ投手と久投手の誤算はどうしようもないですが、打線はどうにかして欲しかった。でも、此が今年の限界、此の範囲内でどうにかするしかないってのもあるんだけどね。投手の負担が大きいよ。
こうなると4年も前の話を持ち出して「あの頃は良かったのォ~」と懐かしむ御老体が増えますが、あの時だって一つ狂えばこうなる可能性は充分にあった。偶々上手く行ってしまっただけで、それを理想と言うのはどうかと思うね。寧ろそこに縋って攻撃を軽視する風潮が、状況の改善を阻んだんじゃないかと。
ファンだけじゃなく選手まで言ってるでしょ?「日本ハムの野球は点をとる野球じゃない。守りで試合を作る野球だ」とか。つーか、点をとらずに何を守るの?と。
そんな中、復帰した賢介選手が1番・二塁手で先発出場、そして終盤までほぼフル出場と言っていい出場。安打はありませんでしたが、初回の先頭打者として四球を選び、先制機を演出しました。ぎこちなくも感じましたが、やはり足を痛めている糸井選手よりは動けている、走れている感じはしました。なんとか安打も見たいですが、賢介選手に1本出たら盛り上がるよなぁ。
【10月30日】CS1st 対埼玉西武 札幌ドーム
はい、負けました。これでいいですかね?「恥ずかしいから負けてしまえ!」「第1ステージ2連敗で終わってしまえ!」なんて言ってた方は、徹夜で祝勝会ならぬ"祝敗会"で酒塗れの酒浸りで月曜日を迎えてるのでしょうね。あなた方が望んだ結末なのだから、どうぞ存分にお喜びくださいませ。
あなた方が大嫌いな監督・コーチ・編成スタッフは元より、選手や広報さん達、果てはバッピやブルペン捕手など関係者一切の気持ちを踏み躙って、どうぞ御満足下さいませ。
先発は武田勝投手。序盤のフライアウトは気になりましたが、大怪我する事なく5回を1失点の好投。その5回の1失点は残念ですが、昨日のダルビッシュ投手よりもいい感じだったんじゃないでしょうか?左右の違いはありますが、中村投手は"ダルビッシュもどき"を目指すよりは、この日の武田勝投手を目指した方が良いんじゃないかと。そういう御手本になりうる良い投球でした。
続いて6回からはウルフ投手。これも短期決戦ならではの起用。とはいえ1年前までは救援投手を務めていたウルフ投手、先発としては不安のあるスタミナも、救援では充分、2イニングスを確り抑えて勝利を期待させてくれました。結果から言えば、もう1イニングいかせた方が、後ろの投手繰りも楽に、そして柔軟にできたかなぁ・・・とは考えてしまいます。
さてここからが問題。いや、問題でもなく致し方無く、そして相手が此方を上回っただけなんですがね。石井投手が走者を残して降板。すると増井投手が打ち取った当たりを二塁手、CSで待望の復帰を果たした賢介選手が落球!後逸!これで勝ち越しを許すと、続く9回も続投の増井投手が炎上、代わった宮西投手も"おかわり君"中村選手に打たれて7点差。最終盤で試合が音より早く壊れてしまいました。
増井投手ですが、本来ならば9回頭から登板させたかった筈で、それが繰り上がっての準緊急登板、それで守備の乱れがあったものの、実質的には打ち取ってますし、決して悪くなかったと思います。そしてそういう経緯もあり、9回も続投と言うのは当然の判断だったと思います。
もし、増井投手が9回も続投した事に対し「救援投手は回を跨ぐと抑えられない」という「アドレナリン理論」を引用してベンチの投手繰りを批難されるのであれば、寧ろ私は8回を榊原投手に任せたらどうだったかな?と。前日の雪辱と言うのもありますし、増井投手を予定通り9回頭から登板もさせられましたしね。
ただ短期決戦で、前日痛い失点を喫した榊原投手を、あの場面で起用するのは勇気が要りますし、負けても次戦あるリーグ戦なら兎も角、負けたら終わりの試合では中々出来ない事でしょう。そして前日良かった・・・今季守護神の前を任せていた増井投手に託すという判断も、決して間違いではなかったと思います。失敗と間違いは違うんです。
最後は宮西投手。此の場面での登板は、今季苦しみまくった宮西投手へのメッセージも込められていたのかな?とは。前日も延長の場面で宮西投手じゃなく林投手が登板しましたし、ここ数日の調子は良くなかったのでしょう。ですが、それでも彼処であえて宮西投手と言うのは、梨田政権4年間を支えた左腕への、感謝と激励の意味を込めた、梨田監督のメッセージなんじゃないかな?と。
今季は色々ありました。右打者対策と統一球対応で苦しみ、思うような結果が出ない序盤、痛い失点も何度もありました。去年まで当たり前のように取れていたアウトが取れない、そんな状況に苦しみ、"当たり前"の結果を出せた時に、感極まって涙を流す事もありました。
昨年まで盛んに「宮西を抑えに!」「宮西のワンポイント起用やめろ!」などと言ってた方々も、無責任さを露呈するように「もう宮西は諦めろ」「大事な場面で投げさせるな」と掌を返す。そんな状況でも、梨田監督を始め日本ハムベンチは宮西投手への信頼を変えず、出来るだけ有効な場面で使おうとし続けました。
「甘い」と言うかも知れません、実際甘いのでしょう。ですがそうして選手を信じて期待する、そして仕事を任せて伸ばしていく。宮西投手に限らず、増井投手も榊原投手もそうですし、新人の斎藤佑投手もそうでした。野手では中田選手や陽選手、糸井選手もそうして活躍の場を与えられて経験を積んできました。「失う恐怖」で奮起させるのではなく、「与えられる喜び」で力を発揮してもらう、そういう指導方針なのでしょう。
勿論、真摯さの欠ける選手には与えませんでした。中田選手なんか、それで二軍行きを命じられて、一部マスメディアやアンチ梨田には「梨田は中田が嫌い」「梨田は好き嫌いで選手を使っている」などとも言われました。決して甘いだけじゃないんです。厳しくするところは厳しくして、与えるべき選手に与えるべきものを与えているだけなんです。ただ、優しすぎるんです。
宮西投手は案の定打たれました。止めを刺された死に体に、更に追い討ちをかけるような特大アーチ。ついぞ宮西投手は、良い形でシーズンを終えることができませんでした。ですが、彼処で苦しんだ宮西投手が後続を断っていたら、それをきっかけにチームに勢いが生まれたのではないか?また、本来こういう場面を任されるべき投手なんだと、宮西投手の自信にも繋がったでしょう。
悔しい結果ではありましたが、来年以降・・・次のこういう場面では確りと抑えて見せて、此の試合で期待されたのはこういうことだったと思わせて欲しいものです。その時の解説者が梨田さんなら面白いんですけどね。
打線は幾度の好機もモノに出来ず、4回のホフパワー選手のソロ本塁打の1点のみ。やはり出て、繋いで、進めても、決められないのが痛かったですね。稲葉選手の当たりが野手の守備範囲に飛んだのも痛かった。此の決められなかったチームの記憶を、中田選手や陽選手には忘れないで欲しい。そして来季以降、君らが決める、その為に周囲がお膳立てをする、そんなチームの中軸となって欲しい。悔しさも空しさも、明日へ伸びる為の大事な養分ですよ。
糸井選手は強硬出場。前日の試合での本塁突入時に、捕手のレガースに脛を打ち付けて、相当な痛みがあった模様で、試合前の練習にも制限が出ていたそうです。その影響は正直小さくありませんでした。今季終盤は怪我を押しての出場となり、此のCSでも本来のスピードやパワーは影を潜めていました。思うように出来ない悔しさは当然あったと思います。是非ともオフに万全に整えて、来季は悔しさを爆発させて欲しいと思います。
野手の起用で言うならば、石井一久投手が出てきた場面で、稲葉選手に二岡選手を代打で出せなかったかな?とは。二岡選手の調子が悪かったなら仕方なかったですが、稲葉選手も左に弱くなりましたし、ペナントレースでもこういう場面での交代もありましたし、やってみても良かったんじゃないかな?とは。ただ、二岡選手の具合がよくないなら、稲葉選手で行くしかないんですけどね。きっとそうだったのでしょう。
ホフパワー選手は一矢報いましたね。どうやら来季もチームに残りそうな気配ですが、なんとか今年の経験を活かして、本来期待されていた実力を見せて欲しいものです。
此の後に続きます。
【終戦】
本当に終わりました。選手・監督・コーチ・その他球団関係者の皆さま、今年も・・・例年になく困難な環境下で、例年通りの熱く激しく楽しいプロ野球を有難う御座います。リーグ優勝を逃し、CSも第1ステージ敗退で日本一への挑戦も敵わず、此の結果は悔しくもあります。ですが、そう思える試合を見せて頂けたことは、ファンの端くれとして感謝しかありません。本当に有難う御座います。
此のCSでの戦い方、特に投手起用にはペナントレースと同様に疑問の声もありました。ですが、ファイナル進出ではなく日本一奪還を目標とするならば、こうする他なかった・・・これで勝てなければ目標達成は不可能だったと思います。
初戦でのダルビッシュ投手の降板に「なんで完投させない」「ファイナルの前にまずは第1ステージだろ?」という声も。確かにそれで第1ステージは優位に進められたかもしれません。ですが、結果としてファイナルステージでダルビッシュ投手の先発に影響が出たら、ファイナルステージを勝ち抜く事は難しくなる訳です。
つまり、ファイナルステージを見据えて戦えば、第1ステージが辛くなる。だけど第1ステージを勝ち抜く為に死力を尽くせば、ファイナルステージが厳しくなる。結局、勝ち抜く事は厳しかったんだろうな、とはね。
勿論、戦う以上は最大最高の目標は狙うさ。それを目指していくに決まってる。「勝てるわけないんだから」とか「恥ずかしいから負けてしまえ」なんて、それこそ現実逃避じゃないか?眼前の戦いから逃げている、戦えば万に一つの勝ちはある。だが、逃げては勝ちも負けもない。あなた方が望んだのは「現実的な敗戦」ではなく、辛い戦いから目を背けた「戦線離脱」「敵前逃亡」じゃないのか?
それでもまぁ、あなた方の望む結果になったわけだ。存分に喜べば良いさ。好きなチームの敗戦を、心から喜べば良い。
さっきもアレしたし、何度もアレして来てますが、打線に決定力がないのがね。糸井選手が怪我の為に調子を落としている状況で、小谷野選手も不調、稲葉選手も勝負強さが衰えて来ていて、本来主力に紛れて活躍する筈の若手選手を全面に出さざるを得なかった。そして経験の少なさからやはり調子を落としてしまった。そういう状況を最後まで打破できなかった。
繋ぐ野球なんて言いますがね、前回優勝時や平成18年の日本一の時は「結果として」繋がっていたというだけで、「自分で決めようと思わない」「後ろに回すことだけを考える」そういう「他人任せ」な野球じゃなかった筈。決めるべき選手はきっちり決める意識があったと思う。勿論、意識以前に現状では能力が不足し、同じ野球は出来ないのも事実ですが。
美談となってる平成19年も、全てが上手く行きすぎてああなっただけで、どこかで誤算があったら一気に崩れ去っている可能性もあった。それこそ今年の9月のようにね。ああいう綱渡りを目標にしていたら、なにより投手が持たんですよ。投手が安心して実力を発揮するためにも、援護のための決定力は今後の課題ですよ。
スカウトと育成がモットーのチームですから、大きく外部に依存する事はないと思います。ですが、来季の中田選手や陽選手が、真の中軸打者として結果を残せるかはまだ未知数。それでも中田選手や陽選手の成長を待つか?それとも外部の人材を添え木のように補強するか?或いは中軸を外部依存に戻すか?
外部依存となると、やはり相手に足元を見られ、場合によっては良いようにコントロールされる恐れもあります。此は国防・軍事なんかと一緒です。敵対する可能性のある組織に"借り"は作りたくないものです。
外国人選手にしても、常に出物があるわけでもなし、当たりを引いても活躍すれば年俸が跳ね上がってチームを圧迫する。それで放出となれば、その都度戦略の修正を迫られる。勿論、国内で実績のある選手は高値が障害となる。
長年チームの主砲を外国人や移籍選手に頼ってきて、そういう苦しみは知り尽くしているのだろう。なので中軸候補として中田選手や陽選手を獲得し、身体能力の素晴らしい糸井選手を投手から野手に転向させた。今回のドラフトでも、彼らの後に続く中軸候補を補充した。
外部の状況に左右されないチーム戦略を実現すべく、攻撃面の軸となる選手は、なるべく自前で育成する。そういう方針から、大幅な補強は無いものと思う。だとすると、中田選手と陽選手がモノになるまで、我慢するしかないのだろうか?
決定力もそうだが、"中堅力"も足りない。プロ10年前後の脂の乗った世代が著しく薄い。賢介選手が離脱し、小谷野選手も不調となると、若手とロートル(失礼)しかいなくなってしまう。ベテランも常時出場は難しく、結果として実績の乏しい若手が前面に突出・露出する事となる。これでは厳しいのは当然、こういうチームでよくぞ2位に滑り込んだモノだ。
此の辺りも球団はどう考えるか?ただ、若手が経験を積むには、出場機会を得られやすいという一点のみにおいて、良い環境であるとも言える。
細かいところを言えば、左打者が弱いとか、二軍の内野手が足りないとかもある。そうしたところをどう解消していくか?現状の育成でクリアできるか?それとも外部からの補強に手を出すか。そういうところも楽しみにしたい。補強がなければ、育成に目処がついたものとも考えられます。
投手陣では、なんと言ってもダルビッシュ投手の去就。「ルールに則った移籍は認める」は必ずしも「ダルビッシュ投手を積極的に売りに出す」訳ではない。あくまで一般論として、認めざるを得ないモノは認める他ないと言っているだけで。ただ、それがダルビッシュ投手の場合は一般論とはならず、「ダルビッシュ投手に移籍の意思があり、球団も容認した」という事になるらしい。
勿論、ダルビッシュ投手自身が移籍を望み、球団が引き留められないのならば認める他ない。だが、各種情報を纏めると、必ずしも最初から白旗という訳でもなく、必要な選手としての慰留は行うらしい。兎に角「ダルビッシュはー、日本ハムからー、出ていけー!(出ていけー!)」という訳ではないようだ。
勿論、移籍を希望していてその気持ちが覆らなければ移籍を容認する他ない。そういう覚悟は必要だとは思う。ですが、「居なくなる!居なくなって欲しい!居なくなれ!」と言うのはなにか違うと思うんですがね。寧ろそういうのを強調される方の方が、最低限の覚悟もできていないんじゃないかとか。
仮に居なくなったとしたら、その穴は非常に大きいですよ。斎藤佑投手はまだ埋められる程ではなく、仮に菅野投手が入団しても埋められはしないでしょう。数年間、チームはダルビッシュ投手の穴に頭を悩ませる事になると思います。"ダルの穴"は、結局のところ忘れるより他に解消手段がないんじゃないかと思う。
ここで期待したいのはやはり、今季ローテーションに定着しきれなかった糸数投手、吉川投手、大塚投手、中村投手といったところ。特に糸数投手は後がない。なんとか持てる力を出しきれれば、ダルビッシュ投手にも迫る活躍ができると思うのだがなぁ。
今年の新人では、斎藤佑投手がおよそ1ヶ月半の離脱もあったが、なんとかローテーションを守ることができた。終盤は内容的にも成長が見られ、来季が非常に楽しみな投手だ。是非とも援護して、勝たせてあげて欲しい。
乾投手と榎下投手も一軍デビューを果たしたが、少しほろ苦い結果となった。しかし彼らも始まったばかり。是非とも来季は今季以上の活躍を見せて、一軍に定着して欲しい。
まだまだ若いチーム。ベテランが健在の内になんとか成長して、主力に育って欲しい。そこは新監督の意識と手腕、我慢強さにかかっている。なんとか伸ばす方向に導いて欲しいものです。
【阪神次期監督事情】
「次期監督に日本ハム・梨田監督最有力!」などとファンを惑わせた、阪神さんの次期監督騒動。結局は和田コーチの昇格で決着し、球団としても「繋ぎ」や「短命」とはせず、常識的な3年契約となる模様で。まぁ、それで幸せだというのなら、それで良いんじゃないですか?悪くないと思いますよ。
そこで気になる梨田監督。HBCラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」にて日本ハムOBで解説者の岩本氏が梨田監督に訪ねたところ、梨田監督のもとにはそういう話は全くなかったそうで。関西方面では一時「阪神梨田監督誕生間違いなし!」だったということも、全く存じなかったようで。
何て言いますかね、巧い具合に阪神の真弓降ろしに使われたな、と。本当にセの球団はこういう事をするから好きじゃない。もう少し、相手の立場も考えて名前を出せと。
それにしても・・・その報道に相乗りして「阪神のオファーがあったから日本ハムを見捨てて逃げるんだ」とか言ってた方々。梨田監督の処にそういう話が来ていなかったという事実はどう受け止めるんでしょうね?まさか好き放題言って、事実と違ってたら知らんフリとか、そういうわけじゃないでしょうね?
【騙し討ち人拐い球団日本ハムざまぁwww】
元アニメ監督の山本寛さんが、日本ハムのCS敗退に対して「ざまぁ」とのことで。まぁ、日本ハムを嫌いな方がそういわれるのは別に構わないですがね。つーかヤマカンさん、野球チームに「ざまぁ」いってる場合ですか?って。寧ろ「フラクタルざまぁ」なんですが。
で、引退はしたの?
【世界日本ハムなう】
終わっちゃいましたね。梨田監督については後日改めて何かをアレしようかな?とは。まぁ、4年間お疲れさまですよ。リーグ連覇のチームを任せられて、やりづらいところはあったと思いますが、将来の主力選手を育てながらの好成績、4年間で一度もシーズン負け越しがない、これは素晴らしいと思いますね。
恐らく近日中に栗山新監督が発表となるのでしょうが、栗山新監督は将来のGM就任前の現場体験。どういう事をやるのかが気になります。
故障者も続出し、満足なオーダーを組めない辛さもありました。とりあえずは傷を癒して、来季は理想の戦いができるようにしてもらいたいものです、はい。
・・・ここまでアレして時間切れ。ってか朝に仕上げようと思ってたら寝坊しちゃいまして。まぁ、この先はアレなんですがね、まずは日中にケッペル投手とウルフ投手の残留が決まりまして。とりあえずローテーション投手が3枚同時に抜ける、そんな地獄のシナリオは回避されたわけで(再来年はわかりませんけど)。
此で後はダルビッシュ投手なんですが、ファルサさんが「息子は移籍の話なんてしてねーYO!」とかお漏らししちゃったようで。折角ダルビッシュ投手がのらりくらりとマスメディアを釣って楽しんでる処に、流し網で全部かっさらっていくようなもの。此にダルビッシュ投手がヘソを曲げて「おもんねーからアメリカいくわ」とかならない事を願うばかりですが。それが狙いかな?
栗山新監督もほぼ決定しました。CS終了後、日本シリーズ開幕前に正式発表となるようでして、どんどん動いていきますね。立ち止まってられません、来季はもう始まってます。次の戦いに向けて、スタートです。
選手や監督がスタンドに挨拶にいった際の残念な事とかはまた別の機会でたっぷりと。まぁ、何処かから聞き付けた古参面が、一部を全体のように書き立てて罵るかもしれませんがね、先に。
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