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きまぐれな日々

衆院選は予想通り民主党が圧勝し、「政権交代」が起きることになった。自民党の下野は、1994年以来15年ぶりとなる。1994年に自民・社会・さきがけの連立政権が成立した時は、自民党もついに社会党と組まざるを得なくなったか、と思い、まさかその後15年間も政権与党の座を守り続けるとは思いもよらなかった。特に、2001年の小泉純一郎政権以降、日本は政治も社会もガタガタになってしまった。新政権は、日本を立て直す重大な責務を担うことになる。菅直人もしばらくは四国遍路の続きをする暇などないに違いない。

自民党は119議席に議席を減らした。83人いた「小泉チルドレン」は10人を残すだけとなった。公明党は小選挙区の全候補者が落選するなど21議席にとどまり、共産党(9議席)と社民党(7議席)は現状維持、国民新党は1議席減の3議席にとどまった。「みんなの党」が1議席増の5議席、新党大地は現状維持の1議席、新党日本は田中康夫が当選して1議席、平沼グループは3議席、その他無所属が3議席(うち連立政権系が2議席)を獲得した。

小選挙区制が極端な結果を招くことは、今さら書くまでもないのでくどくどとは述べない。問題は、「政治改革」論者がもくろむような「(民主党と自民党による)政権交代可能な二大政党制」ができあがったといえるのかということだ。今回、自民党にどんな政治家が残るのか、私は注目していたが、結局残ったのは世襲議員と右翼議員ばかりだった。私は、無所属を含めて、当落線上にいるといわれた8人の右翼候補の当落に注目していた。町村信孝、中川昭一、稲田朋美、森喜朗、野田聖子、高市早苗、平沼赳夫、鳩山邦夫。彼らのうち、落選したのは「もうろう会見」で不信を買った中川昭一だけだった。安倍晋三、麻生太郎、城内実などは余裕の楽勝だった。投票日の朝、朝日新聞7面に載った自民党の全面広告には、日の丸と思しきグレーに塗りつぶされた円をバックに、「日本を壊すな。」と大書されていたが、日本をぶっ壊したのは自民党政権だったのだから、「お前が言うな」と言いたくなる。広告の文面も、「偏った教育の日教組に、子供たちの将来を任せてはいけない。」などと書かれているが、自民党はかつての国民政党から、ひどいイデオロギー政党に落ちぶれてしまったんだなあと思う。イデオロギーにばかり走って国民生活にかかわる問題をないがしろにした自民党が嫌われていることを何もわかっていない。そして、自民党をガタガタにした森喜朗、安倍晋三や麻生太郎が残り、世襲の小泉進次郎が当選し、小泉チルドレンの中でも極右の稲田朋美が生き残り、6年前の選挙でさえ落選した高市早苗が比例復活とはいえ議席を守った。落選濃厚と見られた野田聖子や小池百合子も、土壇場で比例復活を果たした。自民党が次期総裁に誰を選ぶのかはわからないが、残っている議員の顔ぶれから考えて、たとえ清和会以外から総裁が出たところで、自民党の右翼イデオロギーむき出しの体質は変わらず、党勢の急回復は望むべくもないだろう。

それにしても、自民党最大の敗因は、麻生太郎を総裁として選挙を戦ったことだろう。麻生というと、野中広務に対する差別発言で悪名が高いが、最近出た野中広務と辛淑玉の共著『差別と日本人』(角川oneテーマ21, 2009年)の中で、野中広務は、

麻生太郎が、(2001年)3月12日の大勇会の会合で「野中やらAやらBやらは部落の人間だ。だからあんなのが総理になってどうするんだい。ワッハッハッハ」と笑っていた

と書かれた手紙を受け取り、この真偽について自民党の政治家たちに聞いたところ、のち国民新党に転出した亀井久興が、確かに麻生がそうした発言をしたと証言したことを明らかにしている。

これは、おそるべき発言であって、「あんなのが総理になってどうするんだい。ワッハッハッハ」というのは、麻生太郎自身に向けて発せられるのが相当の言葉だ。しかし、自民党はそんな麻生太郎に国民的人気があると勘違いして、麻生を総理大臣にして選挙を戦って惨敗した。これは、解党に値する知性の劣化というほかなく、私は自民党が119議席もとったのは議席の与え過ぎだと思う。自民党と民主党の二大政党制など幻であり、今後の日本の政治は多党制へと移行しなければならない。

それにしても、こんなひどい差別意識を持つ麻生太郎を易々と当選させてしまった福岡8区の有権者には呆れるばかりだ。同じことは、国籍法改正に関して、差別意識むき出しの醜いブログ記事を書いた城内実を圧勝させた静岡7区の有権者についてもいえる。これでは、日本人というのは差別に鈍感な民族であると言われても仕方がない。麻生太郎や城内実らの差別主義者を落選させることは、次回総選挙の課題として残ってしまった。

今回、有権者は民主党の圧勝をもたらしたが、懸念していた通り保坂展人(社民党)や亀井久興(国民新党)を落選させてしまった。かつてコイズミの郵政民営化に熱狂したと同じ人たちが、今回は「政権交代」の風に流されたのだからどうしようもないが、今回の選挙結果をもって有権者の民度が向上したなどとは間違ってもいえない。

最後にマスコミの予想と結果との関係だが、北陸・中国・四国・九州や青森県などではアンダードッグ効果が見られたが、都市部では逆にバンドワゴン効果が起きた。福井県と高知県では自民党が全勝し、このうち高知1区は橋本大二郎と民主党候補が票を食い合ったための漁夫の利だったが、福井1区の稲田朋美が小選挙区で当選したのには失望させられた。四国では小選挙区で自民党が民主党の5議席を上回る8議席を確保し、地元メディアを握る香川1区の平井卓也をまんまと復活当選させてしまったし、中国地方では広島県以外の4県で自民党はすべて小選挙区の議席を守り、民主・国民新の計9議席を上回る計10議席(平沼赳夫を入れれば11議席)を獲得したために、せっかく小選挙区で落選させた広島4区の中川秀直を比例で復活当選させてしまった。石川2区の森喜朗の当選を含め、北陸・中国・四国は自民党の極悪議員にとどめを刺し損ねた結果が目立った。もっとも、こうした地方の自民党の「最後の抵抗」が、かえって自民党の復活を難しくするかもしれない。地方の有力者との結びつきと右翼イデオロギーを特徴とする政党に明るい未来があるとはとても思えず、今後とも自民党の党勢は衰える一方であると考えるべきだろう。今回の下野で、公明党との提携が解消されるのも自民党にとっては痛く、自民党は今後万年野党に甘んじることになるに違いない。

あと、小政党も今のままでは将来は暗い。特に、ほとんど主張が変わらない社民党と共産党が別々の党であるために大きな無駄が生じていることを今回ほど強く感じさせた選挙はなかった。このまま民主党がもくろむ「比例区定数削減」なんかをやられたら、両党は事実上消滅するだろう。今後の政治のあり方として、民主党にブレーキをかけるべきは、自民党ではなく社民主義勢力であると私は考えており、そのためには今回以上に自民党を衰退させて、社民主義勢力を育てる必要がある。それには、社民党や共産党自身が変わる必要もあるのではないかと強く思うものである。


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 どうもお久しぶりです。選挙中は友人に頼まれ、活動していました。有権者の反応が思ったよりも良かっただけに、手抜きなしでやりました。
 ところで、「ろくでもない議員」といえば、中村喜四郎が今回も当選していました。
 極右議員の大健闘といい、今回の選挙は、質の悪い議員がしぶとかった印象が強くあります。それでいて、保坂展人が落選してしまったのが痛すぎです。
 自民が超大敗したわりには、ほとんど喜べない選挙でした。強いてあげるなら、公明党役員全滅ぐらいでしょうか。
 そもそも、政権交代などという言葉がある事自体、民主主義国家とは言えない気もします。王政や貴族政が民政になるとか、独裁が終わるとかいうのなら、政権交代と言うでしょう。しかし、民主主義をいやしくもかかげているのなら、多数意見を大前提としつつ、少数意見が常にそれなりに採用されているのが当たり前です。
 アメリカが世界のすべてだと思っている人が多すぎます。CHANGE中毒からもういい加減に脱却すべきだと思います(何とかCHANGE勢力などというしゃれにならないことをいっていた人もいましたが)。
 私は、現状維持だって立派な対案だと思っています。「批判反対しか能がない」などという人がよくいますが、マイナスよりもゼロが良いと考えるのは自然な事だと思います。
 余談ですが、野田聖子を極右議員に加えていらっしゃったのは、靖国参拝したからでしょうか。この人は評価できる点も結構ありますが、児童ポルノ禁止法推進派ナンバーワンです。そこもマイナスということで、ブログ主さんは見ていらっしゃるのか。児ポ法といえば、同じく推進派ナンバーワンの葉梨が落ちたのは良かったと思いますが。極右ばかり当選していた中で、また同じ茨城で冒頭の中村喜四郎が当選した一方でよく惨敗したな、とは思いました。
 ところで、民主党はこの時期におはちを回されたわけです。安全保障で右顧左眄しています。スキも多い政党です。党首が二人続けて金銭問題でやられています。今回の勝利について、なにか政権をなすりつけられたような印象もあります。
 今回の選挙は熱心にやりました。しかし、この結果を見て、私は政治に期待する事はほとんど無くなったかなとおもいます。選挙に行かない人を悪だという人がいますが、本当に考えた上で行かないならそれもありかなと思っています。利益誘導されたり、デマに煽動されたりして投票するより遙かにマシでしょう。
 もちろん、期待しなくなることと、意見や主張をなくす事とは全く別の事です。いろいろ勉強もしていくつもりですし、このブログをこれからも愛読していきたいと思っています。

2009.08.31 10:11 URL | puyonyan #- [ 編集 ]

1.自民党はろくでないごろつき右翼ばかり残った
2.保坂氏や亀井氏を落とした選挙民はどうしようもない
3.日本人は先進国中差別に最も鈍感な国民
である(ある日本滞在イギリス人曰く)

まだまだですね!  

2009.08.31 10:16 URL | たけ   #- [ 編集 ]

“平和の敵”稲田朋美は絶対に落ちろ!と願っていたら、受かってしまいました。ずいぶん大掃除できたような気もしますが、生理的に受け付けない町村、伊吹、小池、武部らはゾンビでした。「歴史が変わった」とか言う人もいますが、中川、笹川、久間、柳沢、島村、ちょんまげ、絆創膏、などが落ちた(いいね!)とはいえ、森、安倍、麻生、小物では、稲田、高市などが通ったので、バンザイの手が途中で止まってしまいました。国民新党のジェントルマン亀井久興氏は生理的に受け付けてた人なので、ちょっと残念でした。公明党の太田、北側、冬柴トリオは期待通りでした。しかし、麻生のしがみつきは、ちょっとした表彰ものでしたね。

2009.08.31 10:32 URL | ブランコ #PKwU/2ew [ 編集 ]

自民党が右翼政党の度合いを強めていくことは間違いないと思われる。ただ問題は今回の結果は自民党が内政で失敗した訳であって国民の右傾化に歯止めが掛かったわけではないことだ。仮に民主党が内政に失敗したら今度は自民党に振れるだろう。決して(総体として)社民党や共産党には振れないだろう。その場合今度は極右政党として再出発した自民党が政権を担うわけでその危険性は今までの比ではない。

その意味では社民党には躍進を期待していたがそれが果たせず残念である。ただ共産党が躍進しなかったことは救いである。批判勢力としての共産党は必要だが、それ以上は危険である。極右勢力同様共産党は危険な政党である。全体主義政党であって民主主義とは相容れない政党である。表面上は社民党にも近いことを声高に叫ぶものの本質はまったく違う存在である。社民党と共産党を同じものとして考えるのは本質を見誤っていることに他ならない。

2009.08.31 10:40 URL | 総選挙の結果を受けて #- [ 編集 ]

初めまして。
以前から何度かトラバを先に送りつけてご挨拶が後になってしまいました。
秋原葉月と申します。
今後民主党がアメリカ、財界にいい顔して中途半端な政策しか出来ず国民の失望を買ったら「やっぱり自民党でないといけないか・・」と、自民が若干は盛り返すかもしれませんね。でもその自民はもはや維新政党なんとかみたいな極右デンパ政党になっちゃってますから再び力をつけることはもうあってはいけないと感じます。
そうならないためにも、民主党はアメリカ、財界に媚びへつらうのはやめて欲しいのですが・・

2009.08.31 11:21 URL | 秋原葉月 #449pMq2M [ 編集 ]

落選してほしかった議員の話よりも、当選してよかった議員の話をして下さらないでしょうか?

2009.08.31 11:24 URL | jala #- [ 編集 ]

 kojitakenさんがおっしゃるように、今後自民党が復活することはないでしょう。
 仮に失政などで民主党批判が高まるとすれば、民主党が分裂して、新自由主義寄りと、社会民主主義寄りに分かれる流れでしょう。
 その新自由主義側と、自民党の安倍や稲田、野田、小池らが結びつくことは、これまでの悪政とイデオロギー臭が強すぎて、受け入れられないでしょうから、多党制に向かわざるを得ないのではないでしょうか。
 それにしても、自民党有名議員で比例で救われてた議員が多く、彼らはやはり議員削減、比例削減に賛成するか見ものですね。

2009.08.31 12:16 URL | cube #- [ 編集 ]

「諸君」か何かの保守系雑誌に「保守再生は俺に任せろ」と豪語した麻生太郎が実際総理大臣に就いたらそれに反することをやったどころか、その結果がこんなことになってしまうという大バカを果たす結果になってしまった。まあ、自衛隊派兵や北朝鮮のミサイル対策等評価できる部分もあるが…やはり真に保守再生をはたし、日本を変えるのは石原慎太郎しかいないのかと思う…

それにしても民主党による左翼政権成立によって在日の参政権や人権擁護法案が成立してしまったらどうなるのかが危惧される。仮に民主党政権が短命に終わってしまったとしても将来に禍根を残すことになりはしないかを心配する…

2009.08.31 15:30 URL | どーも #syYSEaHs [ 編集 ]

麻生氏が「大バカ」に至ったのはまさにそういうシンタロー的価値観に頼って、主要政策が留守だったからじゃないですか。

在日参政権だのニンジン擁護だの、一つ覚えで針小棒大に些事を煽ったところで、今回の自民党チラシでそれ散々やった戦術ですから。
大半の国民はそんなものどうでもいいとしか思ってないですよ、選挙結果見る限り。

2009.08.31 18:54 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

てか民主党って左翼政党なんですか?(笑)

まあ田母神的、新風的尺度にかかれば、
極右以外ぜーんぶ左翼ってことでしょうけど

2009.08.31 19:37 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

あの某宗教政党の指示、失礼支持母体がかつてお得意とした怪文書を彷彿とさせるかの如き誹謗ビラ。あれを公党中の公党である天下の自民党が作ってばら撒いたというのですから、もうダメだなこりゃと嘆息しました。
自民党は、いったんゼロクリアしてやり直さないと、今のままじゃあどうにもならんでしょうな。

2009.08.31 20:50 URL | 謎のカスパール・ハウザー #- [ 編集 ]

すみません。
人のブログのコメント欄なのに、カッとなって乱暴に書いてしまいました。
どうもさん、みなさん、すみません。
(出来れば前の書き込みは消してほしい。恥ずかしい。)

落ち着いて言い直します。

ーーーーここから言い直しーーーーー

石原さんは保守に含まれません。
保守は謙虚さから安易な変化や発展を嫌い、国家や資本の横暴に対して地域や伝統の立場から批判を加えます。
自由主義・民主主義の拡大は認めますが、その変化は人々が吟味出来るような漸進的なものでなければならないと考え、敢えて異を唱え人々に再考を促します。

要するに、謙虚さと知恵が保守です。
この辺はイギリスの思想史から学べます。
まさかご存じないとは思いますが、念のため書いておきます。保守主義はヨーロッパからの輸入思想です。ですから日本の保守主義者は自身をヨーロッパ的な物差しで自分たちが保守かどうか判断出来ます。

で、石原さんはと言えば、どれも当てはまらない。
石原さんは保守ではなく、権力志向が強くポピュリズムで支えられているので、権威主義や全体主義に分類されると思います。

保守の代表的人物と言ったら、やはり我が県の民選知事第一号の国分謙吉翁あたりが妥当でしょう。
高村光太郎が「岩手の人沈深<牛<の如し(中略)地を住きて走らず 企てて草卒ならず、ついにその成すべきを成す」と詠んだモデルの方です。

2009.08.31 21:38 URL | sonic #GCA3nAmE [ 編集 ]

sonicさん、

ご要望(?)にお応えして、1つ前のコメントを削除しました。

2009.08.31 21:44 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

僕のイメージだと、日本における保守主義は国粋主義(国家社会主義的なもの)的なものになってしまいます。

何故靖国にこだわるのか、東京裁判を認めないのか、集団的自衛権を行使したがるのか…
まるでわからないですね…

世界史を改めて見るまでもなく、愛国者を自称する者達が(彼らが嫌う)亡国の先鞭をつけている訳です。

自民党がいい意味でのバランスの取れた保守主義は福田赳夫政権までじゃないかと思います。

日本に定住を希望する裕福な外国人には参政権を認めるくらいの提案をしてもいいと思いますけどね。

今回の歴史的惨敗は、自民党がかつて持っていた政党としての柔軟性が喪失したことと小泉構造改革路線を明確に総括してこなかった無責任さによるものだと考えます。

平沼氏みたいな人を総裁に担ぐようなら、党勢の拡大は望めないと予測します。
遅くなりまりましたが、管理人さんにはゆっくり休んで、また鋭い指摘の効いたエントリーを更新して頂きたいと存じます。

2009.08.31 22:20 URL | 葉隠 #CRmGiUQU [ 編集 ]

私は教育を受けたのが古いので、保守というと保守本流をイメージします。具体的な人名を挙げると、大平正芳、宮沢喜一、加藤紘一あたりですね。「国家社会主義」と「保守」は私の頭の中ではマッチせず、だから岸・福田(赳夫)や中曽根なんかは「保守を僭称する者」というイメージで、「右翼」という言葉ならしっくりきます。

だから、今の自民党で主流を占める政治家たちは、「右翼」ではあっても「保守」とはとても思えません。もちろん、平沼や城内は論外です。

2009.08.31 22:35 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

「差別と日本人」は辛さんの解説が過多な気もしたが、戦後の日本共産党、同和運動の対立が取り上げられて面白かった。

今回の選挙結果で、自民以上に存亡の危機にあるかも知れないのが社民、共産というのは全く同感。
社民は保坂さんを落としたことが大きい。
共産も、高速無料化や自由貿易を反対するなら、現実的な対案を示す必要がある。

2009.08.31 23:03 URL | SW #- [ 編集 ]

管理人さんありがとうございます。

確かに保守じゃなくて右翼ですよね(笑) 僕なら後藤田正晴氏や町村金吾氏でしょうか…

アメリカでいうとニクソン元大統領ですね。電撃的な中国の国交正常化によって、冷戦終結の土台を作りました。

今、悪評高い新自由主義もF・ハイエク『隷属への道』を読み直しましたが、自由放任主義を厳しく戒めているのように思えてなりません。

本来、できるだけ規制を撤廃して自由を確保することと競争しても格差がなるべくできないルールを作ることは矛盾しないと思うのですが…

新自由主義も創始者達の思想からすると、政策レベルでかなり変質しているように思えてなりません。

まして、日本では、 選択の自由すら奪われ、減税もなく、生活に困窮せざるを得ない人を多数出したのが小泉改革です。
自由主義的政策とは程遠い小泉改革は、別の尺度で評価されるべきだと思う次第です。

2009.08.31 23:33 URL | 葉隠 #5iFjgEJk [ 編集 ]

おざわ氏
「まあ幹部連中が浮かれたくないという態度はよくわかる。
しかしそれでもなお引き締める必要があるので、
武田信玄が残した『甲陽軍鑑』の一節を引く。
『八分の勝ちは危うく、九部十分の勝ちは味方大負けの下地なり』。
要は『勝って兜の尾形大作』と同じ意味だw」

2009.09.01 00:46 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

マスゴミは自民党の動向を取り上げているが、マスゴミ自体が自民党とくっついた時期が長く切り替えが出来てないのでは???
 民主党の動向を取り上げるべきでは???

2009.09.01 05:55 URL | ぶじこれきにん #U9m.xr6A [ 編集 ]

いやあ、千葉4区船橋市、みんなの党の野やしきいとこ、惨敗しました。
予想していたこととはいえ、民主党幹事長代理 野田佳彦、否、『民主党』の壁は厚かった。

6月船橋市長選挙で、自公と結び付いて公約破りの4期目目指す現職市長を、民主党内「3期以上の地方首長は応援しない」という約束事に逆らってまで、自らのしがらみのもと応援し、当選させたことなど物ともせずに、見事『民主党』野田佳彦を選出された。
そのぐらい、自民党公明党への拒否感嫌悪感が民主党にそのまま流れた選挙でした。

私はこの結果をもってして、選挙に参加投票なされた方々に文句をつけるつもりは一切ありません。
自らが朝は05:30から夜は23:00まで、ほぼ1カ月の間欠かさず支援してきた候補が負けた選挙結果であっても、いやだからこそ、選挙民の皆さんの下した結果には頭を垂れこそすれ、それを軽んじる心持ちには到底ならないし、なれない。

唯一の救いは、「みんなの党」が東海や近畿の比例区で(候補出していなかったものだから)それぞれ1議席、計2議席返上せざるをえなかったほど、「郵政改革見直すべし」の国民新党より支持を受けていた、ということです。

kojitakenさんから見たら噴飯物でしょうが、やはり国民は「民主党」のみならず、改革を進めていく勢力にやはり多大な期待を抱いている。
この点は特筆すべき選挙だったな、と改めて思います。

2009.09.01 09:28 URL | shimura #XQYq98OQ [ 編集 ]

“マスゴミ”って言葉は、ネトウヨと陰部論に傾倒している方が
好んで使う傾向があるように思うのですが。
民主党支持系ブログの中にも良く見ますが、その一因としては
植草一秀さんまでもがマスゴミって言っちゃってることにも
あるように思います。
植草さんは影響力のある方だけに使う言葉にも慎重になるべきだと
思うんですけどね。
いやマスコミ批判はすごく大事だと思うんですけど
マスゴミって十把一絡げに言っちゃうのも問題だと思うんですけどね。
ネトウヨとかユダヤ陰謀論者とかがやっているように、
あいつは反日だ、サヨクだ、親中だ、北の回し者だ、ユダヤ金融資本の傀儡だ、
マスコミの背後にはユダヤ金融資本が云々などと言って、
レッテルを貼り、複雑な要素が絡んでいる事象を捨象してしまって、
単純化した構造にすべてを押し込めちゃう。
マスゴミって言葉もそういう文脈でのレトリックを感じます。

あと脱線しますけど、
右巻きの人たちってやたら“正論”って言葉を使いますよね。
夕べ2chの政治板を見ていたら、例の田母神さんの広島平和記念式典に
被害者や犠牲者の遺族はいない発言にふれて、田母神さんは正論じゃん、
正論、正論、と繰り返してるバカを見て噴出してしまいました。
やっぱり例の雑誌の影響なんですかね。(笑)

2009.09.01 09:53 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

「マスゴミ」という用語の件ですが、確かにネット右翼が愛好する言葉です。

http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/SankeiShakaibu/status/3651489549 に、

> ここまで「マスゴミ」無し。朝日だったら20個はマスゴミタグ・コメントがついてるだろうが。

というブクマコメントがついている通りです。つまり、ネット右翼が朝日新聞などを批判する時に用いるのが普通です。

それと植草一秀氏のブログですが、ブログ開設以来一貫して城内実のブログをリンクしていて(現在も上の方の「関連LINKS(順不同)」と書かれたところに載っています)、以前には城内実のブログでの主張を好意的に紹介していたことがありました。植草氏は、「反米」を接点にして城内実のような排外主義右翼と親和性があるという印象を私は持っています。

『雑談日記』のSOBAさん(大の反共主義者)も、「マスゴミ」という言葉を好んで用いていますね。

2009.09.01 10:09 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

来たる首班指名で「麻生」と書くかどうかで自民党内でもめてるみたいですね。いっそのこと自主投票にしちゃえば、彼らの本音が見えていいと思うんですが。

2009.09.01 10:35 URL | 144M #rZFRC36c [ 編集 ]

民主党に国民は一票を託して300議席与えた。その付けは国民が払うだろう。
 なぜなら民主党の本質が新自由主義的だからだ。①経済・介護・年金・福祉政策があまり無い。消えた年金が合って年金に取り組んだが、財源が不明確。おそらく本音は消費税アップが財源なのでは??②安保政策は国連待機軍、PKO派兵に積極的。憲法9条堅持の平和政策に消極的。③外交は北朝鮮に厳しく制裁を辞さない。中国にも厳しい。日米同盟堅持の従米政策を取る。④凶悪犯罪に厳しくモラリスト。⑤高速道路無料化に積極的。⑥
大企業の規制撤廃に積極的な新自由主義。こういう政党をチェンジで選んだ国民はこんなはずじゃなかったと臍を噛むだろう。
 09年の選択は国民にいい結果をもたらさないだろうと予言しておく。
 チェンジの中身が社民・共産と言う護憲リベラル政党の伸びに結び付かず、新自由主義政党の民主党独裁の引き金を引いたと後世の歴史に描かれるだろう。

2009.09.01 12:43 URL | ぶじこれきにん #U9m.xr6A [ 編集 ]

マスゴミはその通り、マスゴミでしょう。表現はそれぞれ、別にネトウヨと同じ言葉でもいいじゃないですか。
朝日は、「小沢支配」、「高速無料化・子供手当は民意に反している」などという切り口で早速、民主党の足を引っ張ってますよ。
どうしても、一般庶民に金を還元したくないんでしょうね。
高速といったって、一般道と別会計にするから「採算」云々が気になるので、もう作ってしまった国有インフラと考えれば、無料化して物流コスト削減に少しでも貢献してもらえばいいわけです。瀬戸内海の3本の大橋なんか、いつもガラガラなのはそれこそ無駄でしょう。
CO2増加というのも根拠はあいまいでしょう。一般道は代わりに空くわけですし、信号待ちのアイドリングがその分減るわけですから。一般道の長距離トラックなどが減れば、他の有害排気物質や、騒音公害なども緩和されるでしょうし。
共産や社民が反対するのは全く解せませんね。そういうところが、私がこの両党を評価できないところなのです。

2009.09.01 13:13 URL | cube #- [ 編集 ]

私も高速道路無料化には疑問を感じます。

これについて、日経エコロミーの連載コラム「飯田哲也のエネルギー・フロネシスを求めて」の最新記事
「各党マニフェストを読む――総選挙後の環境エネルギー政策の行方<下>」
http://eco.nikkei.co.jp/column/iida/article.aspx?id=MMECcm001024082009の第2章「3周遅れvs周回遅れの高速道路無料化」http://eco.nikkei.co.jp/column/iida/article.aspx?id=MMECcm001024082009&page=2が納得いく反対理由を述べています。
結びの部分を転載します。

>高速道路を造り続ける料金プール制や民営化はもちろん見直すべきだが、有料制は堅持すべきである。ただし、それは「高速道路を造り続けるため」ではなく、温暖化を抑制し、公共交通を発達させ、地域社会を豊かにするための、まったく新しい料金体系として見直せばよい。たとえば料金の一部を地方の財源として組み入れ、地域社会をコンパクトシティに誘導するために、トラムや自転車道整備などの公共投資や、公共交通を拡充し安くするための経済支援に用いるといったことを考えてもよいのではないか。

尚、今回の飯田氏の記事は、環境問題だけでなく価値観や選挙制度の見直し(「2項対立」から「複雑系の熟慮政治」へ)まで及んでおり、全てにとても共感できるものでした。

2009.09.01 14:12 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

高速無料化すると、公共交通が衰退するという因果関係も?ですね。
瀬戸内のフェリーなど、淘汰される分野もあるでしょうが、逆に、高速バス網が安く、豊富になれば、マイカーを使わなくなるとかもありうるでしょう。
それから、無料化と、いくらかでも有料にするのとは料金所、検問所設置が交通渋滞要因になり、大きな差があります。
私は、作ってしまったインフラは出来る限り無料で開放し、使い尽くすことが一番経済的に合理的だと思いますね。

2009.09.01 14:56 URL | cube #- [ 編集 ]

cubeさん

>瀬戸内のフェリーなど、淘汰される分野もあるでしょうが、
>逆に、高速バス網が安く、豊富になれば、
>マイカーを使わなくなるとかもありうるでしょう。

フェリーに限らず、鉄道網への影響も懸念されます。
特に地方在来線のように採算は取れていなくても、地域住民にとっての
不可欠の足となっているのですから、高速道路無料化によって鉄道利用客減による
事業縮小になった場合、
お年寄りなどの(とくに地方などご老人だらけ)交通弱者にとっての
痛手となります。
高速道路無料化によって恩恵を受けるのは、流通業界などを初めとする
産業界と、自動車ユーザーであって、自動車を利用していない、
自動車を利用できない人たちにとっては上記のようなデメリットが考えられます。
うちの実家の老親を見ていても分かりますが、買い物でも旅行でも
どこに行くにも自動車を使っていた親父が、70過ぎて体や運動神経が衰えるに従い、
遠距離運転が難しくなり、徐々に車に乗る回数が減り、鉄道への依存度が増しています。
高速バスを利用するにせよ、そのターミナルに行くまでは鉄道を使いますしね。
鉄道に取って代わるだけの高速バス網を充実させようと思ったら、
それこそ高速道路網が現状ではとても足りず、拡充に追われるでしょうね。
まさか通行料を無料化しつつ、新たな高速道路の建設を続けろとでもおっしゃるわけでも
ありますまい。
cubeさんの議論は、車社会を前提とした主張で、交通弱者への配慮が
まったく感じられないのですがいかがでしょう。
cubeさんはおそらく都市部にお住まいで、地方の必ずしも公共交通の
発達していないところに住む高齢者所帯、低所得層など、車に乗れない、
車に乗らない人たちのことを
あまり念頭に置かれていないのでは?

>朝日は、「小沢支配」、「高速無料化・子供手当は民意に反している」など
>という切り口で早速、民主党の足を引っ張ってますよ。

高速道路無料化は、各種世論調査でも否定的な意見が多数派です。
朝日の社説も、政策実行の優先順位を明確にせよという主張の元で、
この政策についても柔軟に見直すべきと言っているだけです。

まさかcubeさんは、300議席を超える大与党の政策なんだから、
“マスゴミ”は足を引っ張るようなことを言うなとでもおっしゃるのですか?

2009.09.01 15:47 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

>高速無料化すると、公共交通が衰退するという因果関係も?ですね。

これは、既に実施されている自民党の「高速道路週末1000円」で実証済みではないでしょうか。

CO2についても飯田氏が記事中で紹介している非営利シンクタンク環境自治体会議・環境政策研究会による分析「高速道路無料化・暫定税率廃止に起因する環境・社会影響」http://sltc.jp/file/2009/08/20090810_kosokumuryo.pdfによればCO2排出量が少なくとも年間980万トン増加、しかも、この報告は、都市間交通など長距離交通への影響のみを集計したものなので、国内全体では、2~3倍に拡大する可能性があり、加えて公共交通手段の崩壊を招くことになれば、その分のCO2排出量の増加につながる可能性ありとなっています。

自民党政権は、公共土木工事に巨額の予算をつぎ込んできました。その中で特に優遇したのが自動車産業及び道路行政でした。新政権に求めたいのは自動車優遇政策を引き継ぐことではなく自動車がなくても暮らせる生活環境をつくることです。
飯田氏は「高速道路有料の現状は、皮肉にも「3周遅れ」のシステムが日本にもたらしてくれた未来型のシステムと考えるべきだ。」とも述べています。「欧米では高速料金無料化は当たり前。日本は遅れている」とは賛成者がよく言うことですが、環境重視の現在、むしろ「日本の有料システムこそ最先端」という考え方もできるのでは?
新自由主義にせよ二大政党制にせよ先をいった欧米で疑問の声が上がり始めているものをにわざわざ「欧米並みに」と追いかける愚行をくりかえすのはいいかげんにしたいものです。

とは言え、地域や各道路によって事情は異なるでしょうから、一律に無料化はだめとは言えない面もあるかもしれません。社民・共産にしてもやみくもに反対と言っているわけではなく、昨夜のNHKでも共産・市田氏は「優先順位で考えたら高速道路料金の軽減よりも福祉や教育なのではないか」と言ってましたが、これはもっともだと思います。

2009.09.01 16:44 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

高速道路の無料化には私は原則賛成派です。

理由としては…
1、道路利権を根絶できること
2、景気対策としては、定額給付金より様々な波及効果が見込めること。

3、今や生活の必需品たる自動車に関する過重な税制に対する見直しが期待できることです。
4、比較的短期間に政策効果が出ること。

鳩山新政権には、世論の圧倒的な支持を受けて誕生する以上、政権公約の根幹を見直すことは自殺行為と言えます。

様々な問題があると思いますが、『政権公約を反故にした』烙印を押されるよりは実行された方が日本にとっては良い結果になると考えます。

2009.09.01 18:15 URL | 葉隠 #CRmGiUQU [ 編集 ]

現代は、自動車は必需品とよく言われますね。
データを見ても、今や自動車の世帯保有率は約8割に達しています。
しかし、以下のURLのデータをご覧になってみてください。

http://www.jama.or.jp/lib/jamareport/100/01.html

所得階層別乗用車保有率を見ますと、低所得層では5割弱です。

また、ライフステージ別乗用車保有率を見ますと、
高 齢 期 = 子は(すべて)結婚して別居している世帯、
または子どもがいないか、単身で55歳以上の世帯 では、
微増してはいますが6割となっています。
ここでの高齢期の定義は55歳以上と低めに取っているので、
おそらく70代、80代となるとぐっと少なくなることは
間違いないでしょう。

これら、低所得層、高齢所帯にとって、
半数近い割合で自動車を持っていないのですから、
“今や自動車は必需品”という大前提の下での交通政策は、
弱者切捨ての発想になりかねません。
私が先の投稿で想定した高速道路無料化に伴うデメリットについて、
まずそれをかぶる人たちというのが、どういう地域の
どういう階層に多く発生するか
を考えてみる必要があると思います。

ぽむさんが以下のようにおっしゃっていますが、

>新政権に求めたいのは自動車優遇政策を引き継ぐことではなく
>自動車がなくても暮らせる生活環境をつくることです。

>飯田氏は「高速道路有料の現状は、皮肉にも「3周遅れ」の
>システムが日本にもたらしてくれた未来型のシステムと考えるべきだ。」
>とも述べています。「欧米では高速料金無料化は当たり前。日本は遅れている」とは
>賛成者がよく言うことですが、環境重視の現在、
>むしろ「日本の有料システムこそ最先端」という考え方もできるのでは?


この点は、大いに賛成ですね。
日本をアメリカのような自動車社会にする必要もないでしょう。
そもそもが地理的、文化的条件が全然違うのですから。
世界に冠たる日本の鉄道網を衰退させる必要性がどこにあるんでしょうかね。

2009.09.01 19:33 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

「3周遅れの日本が結果として未来型だった」というのは、ほとんどの人に納得できる話ではないでしょう。とにかく、一度、追いついてみなければ。
ましてや、CO2削減の音頭をとっている欧米が、高速無料ないし、はるかに低料金なのですから。
公共交通手段振興については、高速料金ではなく、ガソリン税にその補助金分を上乗せするとか、別に考えるべきでしょうね。これは道路建設のための「暫定税率」でなく、欧州と同レベルの料金にあわせるとか説得すれば、受け入れられるかもしれません。
まずは景気対策・内需拡大への潤滑油として物流コストを減らすことだと思いますね。

2009.09.01 20:33 URL | cube #- [ 編集 ]

とりあえず高速の無料化或いは暫定税率の廃止は公的な「約束」です。
これを無意味に継続していた自民は許せませんし、国民的な合意も得ず、他に流用しようというのも反則でしょう。
新しい経費が必要であれば、充分な議論を経て別途新設すべきです。

地方の公共交通機関の衰退と言いますが、既に衰退しきっているという感があり、あてに出来ません。
高止まりしているガソリン税、自動車税などが、マジョリティとしての地方民の生活を圧迫し、貧困層の足を奪っているのでは。
自動車利用の利便性が向上することはプラスですし、そこをマイナスさせて公共交通へ強引にシフトさせるのは本末転倒です。
鉄道その他の振興策が要るのであれば、それは別途考慮すべきなのでは。

2009.09.01 22:21 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

Gl17さん

>とりあえず高速の無料化或いは暫定税率の廃止は公的な「約束」です。
>これを無意味に継続していた自民は許せませんし、
>国民的な合意も得ず、他に流用しようというのも反則でしょう。

公約ですけど、法的な契約ではないですよね。
それに私は民主には投票してませんので、その約束ですが、
少なくとも私と与党との間には成立してませんぜって
言いたくなります。
そんな公約を実現されては困るので反故にしてよって。(笑)
それに、民主党に投票した人たちの多くは、民主のマニフェストを
全部支持してるわけではないでしょう。
法的な義務であれば法的なペナルティが課せられますが、
マニフェストは道義的な公約ですので、
それを実行しない場合の責任は次回の選挙で国民から問われるわけです。
公約の不実行が気に入らないのならば、選挙でその責任が問われます。
いや選挙以前に世論が不満となって高まるでしょう。
不満の世論が高まらないのならば、それは国民が無関心か、
政策の不実行を容認している人が多数を占めているということでしょう。
私は学生時代、政治学の授業で、
民主主義とは、“治者と被治者の自同性をもたらす原理”と教わりました。
この定義によれば、
政治家がやること、やらないことの、その責任は究極的には、
国民の側にあります。なぜなら政治家を選んだのは国民だからです。
国民の代表者だからです。
極論すれば、
バカな政治家がいるとすれば、バカな国民が多数いることの証左です。
現に、民主に投票した人でも、この政策には批判的な知人は何人もいます。
彼らは、政権交代を優先し、多くのマニフェストには賛同し民主に投票はしたけど、
個別的に見てその政策に関しては
実行しては欲しくないと考えているのです。
少なくとも一国民である私は、
与党に対して、そんな愚かな政策はやらなくていいよ、
実行するなと批判しつづけるだけです。

>地方の公共交通機関の衰退と言いますが、
>既に衰退しきっているという感があり、あてに出来ません。

たしかに衰退していますが、さらなる衰退を促して良い
という話はありません。
地方でもどこでも駅前を中心に商業施設が展開されています。
街が駅を中心に作られているのです。
東京であれば、件の政策の影響はあまり受けないかもしれませんが、
地方とくに田舎に行くほど、駅の乗降客の減少による駅前の荒廃が進むでしょうね。
駅前のシャッター通りがさらにエスカレートすると推察します。
鉄道から自動車へと交通手段のシフトがさらに進んでいくと、
得するのは、たとえば国道沿いにチェーン店を展開している企業などの
ロードサイドビジネスでしょうね。
自動車利用客を呼び込むには駐車場が必要ですので、
資本力の差が集客力の差と直結してしまうのではないでしょうか。
現に幹線道路沿いを見てみれば分かります。
大きな駐車場を持つチェーン店の看板ばかりじゃないですか。
ファミレスなども大して味は旨くも無いのに人が集まるのは
利便性があるからです。
個人商店の多くが駅前に集まっているのは、人通りが多く、
小さな敷地と狭い店舗でも(つまり少ない資本でも)
徒歩や自転車で買い物できるという
利便性によるところが大きいという要因があげられるでしょう。

アメリカのようにだだっ広い国土を持ち人口密度の低い社会と
平地の少ない狭い国土に鉄道の駅を中心に人口の密集した社会とでは
地理的、文化的条件がずいぶん違うのではないでしょうか。
自民党が後押しした新自由主義的政策を批判しておいて、
件の政策によって、
結果的には新自由主義的な効果を押しすすめることになるのではないかと
見ています。


>高止まりしているガソリン税、自動車税などが、
>マジョリティとしての地方民の生活を圧迫し、
>貧困層の足を奪っているのでは。

件の政策とは別の制度で、別の話です。

>自動車利用の利便性が向上することはプラスですし、
>そこをマイナスさせて公共交通へ強引にシフトさせるのは本末転倒です。

ちがいます。逆です。
件の政策が、公共交通から自動車へと強引にシフトさせようと
しているのです。

また環境問題から見ても、CO2削減策と明らかに矛盾しているじゃないですか。
週末1000円を実行しただけで、前年同時期と比べてCO2排出量が50パーセントも
増えたというデータがあります。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090808ddm003020097000c.html

これで本当に無料化しちゃったらどうなります?


推察ですが、この政策を実行しちゃうと、
次の選挙で民主が多くの地方票を失う可能性があると見ています。
そうなると小選挙区制、さらには民主が主張している比例区の定数削減が実行された場合と
あいまって、また自民党にひっくり返る可能性があるのではないでしょうか。
つまり、
自分の主張した政策が、結果的に自分の首を絞めることになるのではないかと。
そうしますと、
右傾化を強めた自民党による国家社会主義的な色彩のある
政権の樹立の可能性さえ否定はできないと私は見ています。

2009.09.02 00:37 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

しつこいようですが、
休日だけ値下げするのと、常に無料なのとは、混雑具合は大きく違うでしょう。

また、新幹線があっても飛行機に乗る人がいるように、スピードや疲労・事故リスクを考えてマイカーを使わない人も多いと思います。
それから、普段の通勤や買い物など、短距離・中距離では、高速に迂回するのはかえって遠回りという場合も多く、駐車場の問題もあって、やはり鉄道を使うことが多いのでは。

変化は当然あるでしょう。淘汰される分野や場所、栄える分野や場所が当然出てきます。しかし、高速無料化で起こる変化なんてのは、自動車を使うからには遅かれ早かれ受け入れなければならない変化です。日本はそれが遅すぎたのだと思います。

2009.09.02 08:33 URL | cube #- [ 編集 ]

cubeさん

>瀬戸内のフェリーなど、淘汰される分野もあるでしょうが、逆に、高速バス網が安く、豊富になれば、マイカーを使わなくなるとかもありうるでしょう。

昨日及び一昨日の西日本新聞の記事です。

西鉄バス33路線減便 「千円高速」の影響理由に 月内にも福岡市内
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/119148

西鉄は、景気低迷や乗用車対象の「千円高速」割引の影響を受け、路線バスの赤字を補てんしていた高速バスの黒字が激減。赤字路線の維持が困難な状況に陥っている。新たに発足する民主党中心の政権は高速道路の無料化を打ち出しており、西鉄は「バス離れがさらに加速する」(幹部)と懸念している。

 西鉄によると、減便は福岡市内と郊外を結ぶ路線を含む約100路線のうち、運行本数の多い33路線で実施。乗客の少ない早朝や昼間の便について、5分間隔を6分間隔にするなどして減らす。1日に勤務する運転手の数を減らし、人件費など年間数千万円の経費削減を図る。営業所の統廃合も視野に入れている。

「希みが丘線」西鉄バス廃止 高速も減便
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/118964

西日本鉄道(福岡市)は1日、福岡県内の西鉄三国が丘駅(小郡市)と同筑紫駅(筑紫野市)を結ぶ、西鉄グループの路線バス「希(のぞ)みが丘線」を廃止した。また高速バス路線のうち、福岡‐小倉など計8路線で、毎日計23-28往復減便するダイヤ改正も行った。

 高速道路料金の「1000円高速」割引の影響で、赤字の路線バス事業を支える格好となっている、黒字の高速バス事業の収支が悪化。このため西鉄は「希みが丘線」のような赤字路線の運行見直しを急ぐ。9月中にも路線バスを減便する新ダイヤを策定する方針で、日常生活への影響は必至だ。


偶然にもちょっと前、たまたまNHKの番組で見たのですが、福岡のバス路線は日本一の充実度を誇っていたようです。

公約だから守らなければならない、公約を反故にしたと烙印を押されるなどと恐れる必要はないと思います。まして、フリスキーさんもおっしゃられているように高速道路無料化は、各種世論調査でも否定的な意見が多数派です。車に頼らない、弱者に配慮した未来像を描いて見せれば国民は必ず納得すると思います。

2009.09.02 11:30 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

マスコミが書いている世論の否定的意見は、財政不安からでしょう。だから、子育て支援も反対なのです。
増税・緊縮財政寄りのマスコミはそっちの方へ持って行きたいと思いますよ。
環境や弱者保護も大切ですが、左派政党がモデルにしている欧州社民党・共産党さえも主張していないことを、さも大切であるかのように主張するのは非現実的だと思いますね。
「非武装中立論」もしかり、この高速道路料金を今の水準で、などというのも、経済合理性を無視した後ろ向きな議論としか思えません。

2009.09.02 12:31 URL | cube #- [ 編集 ]

たかが人一人が移動するのに、一トン以上もある鉄の箱を街中で走らせるのが自動車です。
エネルギー効率は、鉄道の五分の一という国交省の試算もあります。
物的にも人的にも一括大量輸送との違いは明らかでしょう。
これに税金を投入して優遇策を図るということは(私はこれを全否定はしません)、
社会経済上必然的にどこかにしわ寄せが来ます。
そのしわ寄せとは、私が今までの投稿で挙げてきた点にも現れてくると
見ています。
現に、週末1000円の政策でどのような影響があったのかは多くの報道を
見れば分かることです。
それとも“マスゴミ”の言うことは全てあてになりませんか?

ちなみに、
高速道路無料化についてどんな議論があるのか
ググって見たのですが、問題点を指摘してコンパクトに整理してある
記事が見つかりました。
環境自治体会議環境政策研究所主任研究員の上岡直見さんという方が
今年の一月にJANJANに投稿されたもので、
「高速道路無料化より公共交通無料化を!」と題された一文です。

http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901260232/1.php

および
「衣食住」プラス「交」のセーフティネット

http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901020587/1.php

ここでの高速無料化の問題点の指摘は説得力があると感じています。

それと、
これは仮定の話ですが、もしも植草一秀さんが
高速道路無料化は見直しの余地があると
一言でも言おうものなら、
一斉に植草信奉者の方々も
右倣え右で、同調するんでしょうね。(^^;

2009.09.02 12:42 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

衆院選の結果、自民党で生き残った議員にろくな議員がいない、というのは同感です。ただまずは私も、物ごころついてから(?)ずっと望んでいた政権交代が実現したことを素直に喜んでいます。
民主党が掲げたマニフェストのうち、地方高速道路無料化について、kojitakenさんは批判的なお考えを示されてきていましたので、私はこちらのコメント欄でも何度か、無料化賛成の立場からコメントしたことがあります。このエントリーで議論が深まっていたことに先ほどようやく気がつきましたので、遅ればせながら議論に参加させてください。
ぽむさんが紹介された、
>環境自治体会議・環境政策研究会による分析「高速道路無料化・暫定税率廃止に起因する環境・社会影響」
を拝読しました。この報告書では、高速無料化によって、「(約)270億人km/年の交通量増加がある」と試算しています。(暫定税率廃止が加わることでの上乗せはさほど大きくはないようです)
その試算自体には批判はしませんが、「乗用車の交通量が増える」=>「CO2排出量増加」と単純に算出されているのではないでしょうか。(試算方法の詳細が報告書には書かれていないので的外れな批判になっているかもしれません。もし詳細をご存知ならご指摘下さい。)
cubeさんも
>CO2増加というのも根拠はあいまいでしょう。一般道は代わりに空くわけですし、信号待ちのアイドリングがその分減るわけですから。
と書かれているように、地方高速道路無料化によって、
【「高速道路の交通量が増える」が「一般道の交通量がほとんど変わらない」】ということはなく、
【「高速道路の交通量が増える」「一般道の交通量もある程度減少する」】はずです。しかしこの報告書ではどうも、「一般道の交通量が不変」で「高速道路の交通量が増える」と試算しているのではないかと思われるのです。根拠は報告書の「主な影響」の欄に「交通事故の増加」という項目があり、年間死者が250人増加する、と試算しているからです。
これはおそらく次のような計算をしていると思われます。
資料1↓によると、
http://response.jp/issue/2008/0707/article111292_1.images/186046.html
一般道の交通事故率は、127件/億台km。
資料2↓によると、
http://www.dairitenhp.com/anzen/anzen1905/anzen0705.htm
一般道・高速道路を含めた全事故において、死亡数は6352人/886864件=0.716人/100件。
また、「270億人km/年の交通量増加がある」とこの報告書では試算しているわけですから、
この交通量増加によって増える交通事故死者数は、
270×127×0.716/100=245人
となり、報告書にある250人とほぼ同じになります。
しかし、同じ資料1で分かるように、高速道路の交通事故率は1.2件/億台kmで一般道の約10分の1です。(理由は皆さんも直感的に分かるでしょうが、統計的にも、交通事故の56%が交差点および交差点付近で起きていることが一番大きいのでしょう。資料3↓
http://www.jama.or.jp/safe/accident/accident_g3.html
もちろん高速道路には交差点はありません。)
一方、資料2によると、高速道路における死亡事故の確率は上がっていて、262人/13803件=1.898人/100件。
よって、もし交通量増加分がすべて高速道路になったとすると
270×1.2×1.898/100=6.15人の死亡数増加、ということです。
実際には、地方高速道路無料化によって、
【「高速道路の交通量が増える」が「一般道の交通量がほとんど変わらない」】ということはなく、
【「高速道路の交通量が増える」「一般道の交通量もある程度減少する」】はずです。
よって、交通事故件数は間違いなく減るでしょう。そして「一般道の減少分」と「高速道路の増加分」がどのような割合になるかにもよりますが、おそらく死亡数は減ることになると思われます。
それはともかくとして、いずれにしてもこの報告書での試算『交通事故の死者数は250人増える』という試算は、一般道の交通量が減ることを考慮していない数値であることが分かります。
よって、高速道路無料化によって「CO2が年間960万トン増加する」という試算も、「一般道の交通量が減ることを考慮せず」に算出している可能性が極めて高いと思います。
(長くなるので分けます)

2009.09.02 20:33 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

(20:33の続きです)
さて、一般道の平均旅行速度は、資料4↓によると20km/h前後です。
http://www.cgr.mlit.go.jp/chiki/doyroj/sensasu/08_ryokou/ryokou2.htm
また、国土交通省がまとめた『全国道路交通センサスH17』(資料5↓)によると、
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/data/109.xls
・高速道路の平均旅行速度は79.8km/h(うち、都市高速道路は40.4km/h)
・一般国道の平均旅行速度は36.7km/h
となっています。
速度の違いによってCO2排出量がどのように変わるのか。
これも国土交通省の、このページの一番下のグラフ(資料6↓)にまとめられています。
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-perform/13.html
CO2排出量は、車種や走行環境によっても若干異なりますが、平均旅行速度が60~70km/h程度の場合に最小となり速度が遅くなるほど増加します。具体的には、20km/hと比較して60km/hではCO2排出量はほぼ2/3以下となっています。
(高速道路無料化によって渋滞の増加は予測されていますから、現在の平均旅行速度79.8km/hよりも低下すると考えられますが、それ=平均 が60km/hまでも下回ることはおそらくないでしょう。)
よって、地方高速道路無料化によってCO2の増加量が劇的に増えてしまうかどうかは、これも先の交通事故死亡者数の考察と同様、「一般道の減少分」と「高速道路の増加分」がどのような割合になるかにかなり左右されるはずで、様々な条件が影響するでしょうからそう簡単には試算できないと思います。
フリスキーさんが紹介された毎日新聞の記事
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090808ddm003020097000c.html
での試算も、高速道路の渋滞発生回数増加によるガソリン消費量やCO2排出量の増加を算出しているだけで、一般道の交通量の変化は試算に組み入れていないように読み取れますから、これでは結果ありきでの試算ではないかという疑われても仕方のない、あまり意味のない試算だと思います。

2009.09.02 20:36 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

遅ればせながらそして長文で恐縮です
ろくな議員が残らなかった自民党とはまさにその通りで、議席を減らしてもあまり喜べない...自分のところの選挙区も老害自民を倒せたと思ったら結局ゾンビ...

あれだけ日本中から笑われているろくでもない議員でも、その地域の人にしてみれば、おらが宝で、恥ずかしさなど関係なく知名度で持ち上げてしまう。以前安倍の地元の人とも話をしましたが、安倍の自慢話、きれいな道路の自慢話で「だめだこいつ...」と呆れてしまいました。
そういう選挙区のそういう有権者に問題ありなのだから仕方がない。自分の町の英雄さえいれば、日本という国が破壊されようが関係のないおめでたい自民信者が集まった選挙区なので、そういう選挙区に良識を求めてもしかたがないのだ。
自分の町の宝を自慢するのはいいけれど、それがどれだけ恥ずかしいことかを理解できていない人たち...過去総理大臣というだけで盲目的に支持してもいいものか...町でお祭り騒ぎをするのもいいけれど、全国の痛みを想像できないものなのか???

あと、民主党に政権担当能力がないという意見が多いのですが、
政権運営自体が自民党の独裁と独占と独断で続けられてきた訳なので
何を以て政権運営なのかがいまいち一般人には理解できませんが
納税者から搾取して甘い汁を吸って労働者を苦しめるのが政権運営だと理解していますがなにか?
政権運営自体が新しい概念のものにならなければならないわけだし、誰の都合を以て政権担当能力という言葉を当てはめているんだか...
政権自体両者が協力して行わなければならないのでしょうが、あからさまに情報を隠してこれからの政権運営を妨害しようとして、ほ~ら民主党いわんこっちゃない!って考えているのも自民党らしさ?
なんか今回の選挙で自民党の嫌らしさが露呈しすぎて、田中康夫が長野県庁で遭ったような露骨な嫌がらせを予感させます。国の政治ではなくて、党のプライドと、いかに民主党を傷つけるか...いじめられっこだった私にはなんとなくピンとくる節があるんですよね...

民主党には50年も蓋が開かなかった政権というパンドラの箱に呑み込まれないようにしてもらいたい。
(民主党支持を書くと頭のおかしな人扱いされますが自民党のめちゃくちゃを解体するにはその方法しかないので...)

行く行くは学校のクラスの多数決みたいに、党という概念をなくして全員無所属で国会を運営すれば単純に多数決で決まるし、選挙も単純に人をえらぶことができるしと思っています。党の大きさで左右される国の舵取りという概念もおかしいとおもうので...

2009.09.02 22:23 URL | mine #3/2tU3w2 [ 編集 ]

sweden1901さん
おっしゃる通り、高速道路無料化によってCO2排出量が増えてしまうかどうかは、 「一般道の減少分」と「高速道路の増加分」がどのような割合になるかまでを考慮に入れないと、正確には割り出せませんし、先に紹介した報告書は、その点についてはっきりした記述がありません。

しかし、フリスキーさんも何度も述べられているように高速道路無料化が及ぼす最大の問題は、公共交通手段に与える打撃であり、この点については紹介した西日本新聞の記事等からわかるように明白な結果がでいるのではないでしょうか。
そして、この公共交通手段の衰退がCO2排出量の増加にもつながるのです。
人ひとりを1km移動させる時に排出されるCO2の量は、乗用車を1とするとバスはおよそ3分の1、電車はおよそ10分の1と言われます。ハイブリッド車や電気自動車などの改善が進むとしても、乗用車利用とバス・鉄道などの公共交通手段利用ではどちらが低燃費で済むかは明らかでしょう。

参考サイト
交通機関の種類とCO2排出量
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/jidousya/kotsuryo-taisaku/sustainable-traffic.html

2009.09.02 23:40 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

自民党の万年野党化と社民共産による民主党政権へのブレーキ役。相変わらず怨念に満ちた、起こりもしないことがわかっているのに願望を書き続ける妄想ですね。民主党にとって財源問題は死活的ですから、6000億円をやすやすとねん出できる比例80削減を撤回するはずもなく、これに自民党も反対する理由がないのです。もはや二大政党制は既定の事実であって、せいぜい民主党が少しでも左傾することを願うほかないわけです。多党制に向かうなどと書いているコメントもまったく愚劣な話で、現実と向き合えない政治センスのなさに驚きます。

民主党の肥大化は、社共の存在感を少なくするばかりか、党内で左派を安心して切れるという懸念を産みます。新人議員が一人一人は比較的左派的な心情を持っていても、多くが小沢一郎信奉者であろうというのも気味が悪い。

それにしても、無理やり高速道路無料化を合理化しようとする民主党ファンにも困ったもので、こんなものは政権交代論者でさえまともな政策だと思っている人はほとんどいませんし、しわ寄せがくるのは当然地方の道路整備でしょう。おそらく無邪気に賛成しているのは都市部在住の政策音痴が多い。小泉改革の全盛期に打ち出された政策であるということも重要です。相対的には良識派である岡田克也は2003年の時点で慎重で、2005年はあまり強調しなかった。このような政策がなぜここまで残り、目玉政策として復活したのか全く不可解です。

民主党には今回のどうしようもないマニフェストに手を縛られることなく政権運営しないと、本当に大失敗することになりかねません。早いうちに修正して国民に理解を求めるべきでしょうが、そのような態度も国民の離反を招きかねず、困ったものです。

2009.09.03 00:05 URL | 千葉 #- [ 編集 ]

千葉さん、

「大勲位」の中曽根康弘大先生と日本一のメディア王の渡邉恒雄大先生が、「自民党は150議席を割ったら万年野党化する」と予言して、実際には150議席どころか120議席も割ってしまったわけですけど、中曽根先生や渡邉先生は「起こりもしないことがわかっている」妄言を発していたんでしょうか?(笑)

2009.09.03 00:11 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

千葉さん

>おそらく無邪気に賛成しているのは
>都市部在住の政策音痴が多い

この政策のデメリットをかぶらない
地域に住んでいる人たち
あるいは、
自分は交通弱者、経済弱者になる可能性と
無縁だと思っている人たちが
多いかもしれませんね。

2009.09.03 00:54 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

>ぽむさん
西日本新聞の記事を拝読しました。「高速バスの利用者減少」→「高速バスの黒字が激減で赤字路線の穴埋めができなくなった」→「赤字の路線バスの廃止」
という流れだということを理解しました。
お盆の高速バスの利用状況のことは分からないのですが、GWの高速バスの利用者減少は、高速道路の渋滞悪化によって定時運行ができなくなったことも原因の一つ、と報道されていました。民主党の無料化案では、首都高・阪神高速以外にも社会実験を行って料金抵抗を残すとしていて、渋滞悪化を招かないように配慮しています。

フリスキーさんが田舎の惨状を嘆いておられますが、現行制度(=高額な高速料金を徴収)のままでは田舎の衰退はますます進むでしょう。少子高齢化が田舎ではハイスピードで進行していくからです。
そしてフリスキーさんはローカル線の駅前にこだわっておられるようですが、一日に数本しか列車の来ない駅とその駅周辺の商店街を再活性化するための手段は何かありますか?
そもそも鉄道のローカル線が廃止されてしまった地方都市も、元々ローカル線すら通っていなかった地方都市も、田舎にはたくさんあります。そういうところでは、鉄道に頼ることはもちろんできないわけですが、クルマを持たない人もどうにかこうにか生活しています。
そういう地方都市も含めて「地方が再び元気を取り戻す=大都市からの人口のシフトを促す」可能性があるのが、地方高速道路無料化です。幸か不幸か、日本列島を背骨のように貫く、東北・関越・北陸・中央・東名・名神・中国・山陽・山陰・四国横断・九州の各自動車道から連絡する高速道路が一応整備されたことで(宮崎県などかなり不完全なところはあるにしても、)かなりの田舎の地方都市でも、上記の高速道路を経由することで大都市圏から短時間で到達できるようになったからです。

とはいえ、地方高速道路無料化が、地方公共交通網に対して一定程度の影響を及ぼすことは間違いないでしょうから、民主党も今年3月25日に発表した『民主党の高速道路政策大綱』
http://www.dpj.or.jp/news/?num=15550
の一番最後に、申し訳程度ではあるのでしょうが、「競合交通機関への影響及び交通弱者に対する配慮」という文言を入れています。

具体的には、西鉄で今回廃止の憂き目にあってしまったような「既存のローカルバス路線」を堅持することが最低限求められるでしょう。その方法は、残念ながら税金の投入しか私は考えつきませんから、これはこれで反対論の方々がますます反対の意思を強くさせてしまうかもしれません。ただ、将来的には目論みどおり人口のシフトが起きてくれれば、赤字路線への税金の補填をする必要藻小さくなっていく可能性もあると愚考します。
なおスウェーデンではかなりの田舎の都市でもバス路線は充実しています。その多くはすいていますから大赤字。それでもやっていけるのは、税金が投入されているから、と聞きました。そのスウェーデンで高速道路が有料なのは首都・ストックホルムのロードプライシングだけです。料金所はなくナンバーの自動読み取り装置を用いた月ごとの課金制度ですのでETCのようなシステムは使われていません。

2009.09.03 02:16 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

sweden1901さん

>そしてフリスキーさんはローカル線の駅前に
>こだわっておられるようですが、
>一日に数本しか列車の来ない駅とその駅周辺の商店街を再活性化
>するための手段は何かありますか?

私の既述した内容と重複しますが、もう一度、私の言ってきたことの
趣旨を整理します。

まず、東京でも地方でも駅周辺に商業施設が集まり、
街というものが駅を中心に形成されているのです。(例外はありますが)

東京都心部のように人口密度が高く、公共交通網が密に張り巡らされた、
自動車への依存度の低い地域では、
件の政策によっても鉄道駅の乗降客の減少の影響は受けない
だろうということです。
一方、
地方に行くほど、田舎に行くほど、公共交通手段が限られてくるので、
(つまり車への依存度が高くなっていく)、件の政策によって
公共交通の利用客の減少が東京に比べて如実に現れ、結果として
駅を中心とした市街地が衰退するだろうという推察です。

駅の乗降客の減る地域の市街地で営んでいる商店は、件の政策でまず
打撃を受けると見ています。
公共交通から自動車へのシフトを加速化させるということは、
更なる車社会を加速化させるということです。
自動車ユーザーを顧客として対応するには、それだけの駐車場が必要になります。
市街地の建築物の密な地域ではそのスペースに限界があるので、
小売店を初めとする各施設が外部の周辺へとどんどん拡散していきます。
(既に東京でも郊外はそうなってきていますけど。)
そもそも
自動車ユーザーをメインターゲットとすると駅に近い必要性もありません。
そうなると、
まず資本力の弱い個人の自営業者ほど淘汰されていくでしょうね。
大きな資本力を持つ企業によるチェーン店、いわゆるロードサイドビジネスが
栄えていきます。現に郊外はそうなってきています。
駅から離れるほど、地価は安くなりますが、自動車ユーザーを客として
対応するわけですので、大きな駐車場と建物が必要になりますので、
資本力の差が物を言います。
個人レベルで商売をやっているところはどんどんやられていきます。
駅から離れた街道沿いなどの個人商店も、
大きな駐車場を備えたロードサイドビジネスの
進出で淘汰されていっていることは私の地元を見ても分かります。
また、
ロードサイドビジネスは極めて均一に規格化、合理化されていますので、
建物もサービス内容もすべてが没個性で画一的となり、風景も含めて、
地域の文化、地域性が損なわれていきます。
地域の文化、地域性が損なわれるということは、個々人にも影響を
及ぼし、地域社会の文化やコミュニティがますます希薄になり、
“孤独な群集”をさらに増加させていくでしょうね。
すでにそうなっているんでしょうけど、さらに全国津々浦々に
程度を増して波及していくということです。
規格化と合理性の追求というのは、
結局、大資本の論理でものが動いていきますからね。

また、
車への依存度が高い地域であっても、車をすべての所帯で
持てるということはありえません。
経済的弱者、障害者の存在、
そして、
人は誰でも高齢になれば徐々に車が運転しにくくなり、やがて運転出来なくなります。
現代の核家族化、また地方に行くほど高齢化社会ですので、
老いても夫婦、または1人で生きていかなければならないケースが多いですから、
件の政策によって、衰退した駅前の市街地では用を足しずらくなり、
かといって車も無く、なおかつ公共交通機関まで衰退してしまったら、
交通弱者への不利益が甚大です。
ならば、福祉的なサービスを受ければいいだろうとおっしゃるかもしれませんが、
それはお年寄りへの無理解であって、
まずは、お年寄りの人たちが、自分の足で用を足せること、地域社会でコミュニケーション
出来る人間らしい生活の基盤を失わせないよう配慮しなければなりません。
まさに憲法25条の保障であります。
そう考えていくと、交通政策というのは単にデータ、そろばん勘定だけに
還元しきれるものではない、人間らしい生活に直結したものだといえるわけです。

>そもそも鉄道のローカル線が廃止されてしまった地方都市も、
>元々ローカル線すら通っていなかった地方都市も、
>田舎にはたくさんあります。そういうところでは、
>鉄道に頼ることはもちろんできないわけですが、
>クルマを持たない人もどうにかこうにか生活しています。

公共交通は鉄道だけではなく、路線バスがありますが、
この路線バスへの件の政策による影響についても
ぽむさんの挙げられた事例からも問題点が提起されています。

スウェーデンを引き合いに出しておられますが、
かの国と日本とでは、福祉に対する国の姿勢、福祉制度、基盤の厚み、
また街の成り立ち、文化、地理、交通事情にずいぶんと違いがあると思うので、
高速無料化だけを断片的に移入するのは上述したような理由から
受け入れがたいです。
現時点での日本での件の政策の導入は、
車を持てる者と持てない者および運転できない者の間の格差、
また地域間格差を広げて、つまり格差社会を推し進める逆効果を
もたらすのではないかと危惧しています。
その可能性は極めて高いと見ています。
鳩山さんの目指す友愛社会の理念と相反していると思います。

私見としては、
高速無料化ではなくて(やるのなら値下げにとどめて)、
地方の公共交通の拡充化、鉄道会社、バス会社への助成の充実化、
都市部も含めた鉄道、路線バス運賃への公費の助成を検討するべきでしょう。

当たり前のことですけど、
自動車と公共交通の端的な違いは何ですか?
そうです。
前者のような条件付けを受けずに、
後者は誰でもが利用できるということです。
後者はすべての人が利用できるのです。
民主のマニフェストの4番目の“地域主権”という項目の一内容として
高速道路無料化が挙げられていますが、
“友愛社会”の理念に基づく“地域主権”を目指すなら、
まず優先するべきは、後者に決まってるじゃないですか。
民主党は何を考えているんでしょうね。
甚だ理解に苦しみます。
鳩山さんは聡明なお方なのでしょうが、
肝心なところが抜けておられるようです。

でも、残念ながらこの政策は実現しちゃうでしょうね。
議席数があれですから、何でも出来ちゃいます。
小泉時代と一緒です。
実に小選挙区制度は怖いです。民意の反映どころか
それを飛び越して極端化しますからね。

2009.09.03 07:00 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

こんばんは。

そうだそうだとうなずきながら、拝見しました。

>懸念していた通り保坂展人(社民党)や亀井久興(国民新党)を落選させてしまった。

国会議員の名に値するこのお二人を失ったことはとても残念です。

>かつてコイズミの郵政民営化に熱狂したと同じ人たちが、今回は「政権交代」の風に流されたのだからどうしようもないが、今回の選挙結果をもって有権者の民度が向上したなどとは間違ってもいえない。

そのとおりですね。保坂さんの相手の石原を選ぶようでは、選挙民のこの4年前の反省が役に立っていないと思います。それとも、小泉自民党を選んでよかった、と思っているのでしょうか。

2009.09.04 19:58 URL | 非戦 #tRWV4pAU [ 編集 ]

必要な人がことごとく落ちてしまったと思います。保坂さん、久興さんのみならず、山崎拓さんもです。山崎さんがいないと、対北朝鮮強硬論ばかりになってしまいます。自民党が完全に右翼政党になりはてます。彼については、評価できない点もかなりあります。しかし、北朝鮮との和平のために彼の力が必要不可欠です。自民党にも、国政にもなくてはならないひとだと思っていたので、落選が悔やまれます。

2009.09.04 22:51 URL | puyonyan #- [ 編集 ]

 比例定数が削減された場合、自民民主とも小選挙区で全滅に近い状態になるおそれがあります。チキンゲームですね。そこで、両党で候補者調整が行われるなどという事態になりかねません。

2009.09.04 23:04 URL | puyonyan #- [ 編集 ]

民主党、社民党、国民新党の連立協議が合意したようですが、一番気になるのは、民主党がマニフェストに掲げていた、「比例定数80削減」です。
社民党は反対。連立には関係のない共産党は、「国民的大闘争を起こす決意」と最大限の抵抗をほのめかしています。

しかし岡田幹事長は9/6夜のNHKの番組で、
「比例中心にすると第三党が主導権を持ち、かえって民意がゆ がめられる。(削減は)多くの国民の共感も得ており、簡単に変えられない」(日経)
「比例中心だと第3党が主導権を持ち、かえって民意がゆがめられる。若干の比例を残し、ダイナミックに政権が代わる小選挙区を中心にした制度がいい」(時事)
と発言しました。
これには大いに失望しています。
鳩山代表は、8/31未明の記者会見で、
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908300268.html
「かつても竹下元総理がおっしゃっていたように、むしろ国会は野党のために存在しているんだというくらいの思いで行動する必要があるんじゃないかと。数の横 暴というものを私たちは、たとえ制度的に許されることであったとしても、多用するようなことをとても考える気にはなりません。」
と述べています。民主党が第一党となり、かつ308議席という多くの議席を得たからといって、他党(連立相手の与党および野党)の意見を無視していいはずがありません。それを鳩山代表は選挙直後に明言したことは評価しますが、岡田幹事長が「比例中心だと第3党が主導権を持ち、かえって民意がゆがめられる。」と発言するとは。。。
国会議員は民意を具現化する存在なのに「第3党によって民意がゆがめられる」というのは、まさに「多数がすべて」と考えていることの現れでしょう。
比例定数削減には今後とも反対の意思表明をしていこうと思っています。

比例についてはもう一つ。
議席配分方式はドント式しかないと思っていたのですが、サン=ラグ式というものがあることをつい最近知りました。

・ドント式は、得票数を÷1、÷2、÷3、÷4、÷5……と順に割って行き、それぞれの商の大きい順に議席を分配する。
・サン=ラグ式は得票数を÷1、÷3、÷5……と順に奇数で割って行き、それぞれの商の大きい順に議席を分配する。
・ドント方式は大政党に有利な結果をもたらす。
・サン=ラグ式は小政党に有利な結果をもたらす。
・日本の現行制度のように多くのブロック制になっている場合は、サン=ラグ式の方が議席配分率と得票率の差が小さい。
・修正サン=ラグ式は、一番最初を1で割るのではなくて1.4で割ることで、 ごく小さな政党が簡単に一議席を獲得してしまうのを防ぐ作用があり、スウェーデンとノルウェーなどで採用されている。
ということです。

今回の比例議席配分を、ドント式→サン=ラグ式で示してみます。

北海道(8)  民主4→3自民2公明1共産0→1大地1
東北(14)  民主7→6自民4公明1共産1社民1みんな0→1
北関東(20) 民主10→9自民6→5公明2共産1社民0→1みんな1→2
南関東(22) 民主11→9自民6公明2共産1→2社民1みんな1→2
東京(17)  民主8→7自民5→4公明2共産1→2社民0→1みんな1
北信(11)  民主6→4自民4→3公明1共産0→1社民0→1国新0→1
東海(21)  民主11→10自民6公明2共産1社民0→1みんな1
近畿(29)  民主13自民7公明4共産3社民1みんな1
中国(11)  民主6→5自民4公明1共産0→1
四国(6)   民主3自民2公明1
九州(21)  民主9→8自民7公明3共産1社民1みんな0→1
合計(180) 民主88→77自民53→50公明20共産9→14社民4→8みんな5→9国新0→1新日0大地1幸福0

ドント式→修正サン=ラグ式で示してみます。

北海道(8)  民主4自民2公明1共産0大地1
東北(14)  民主7自民4公明1共産1社民1みんな0
北関東(20) 民主10→9自民6→5公明2共産1社民0→1みんな1→2
南関東(22) 民主11→9自民6公明2共産1→2社民1みんな1→2
東京(17)  民主8→7自民5→4公明2共産1→2社民0→1みんな1
北信(11)  民主5→4自民4公明1共産0→1社民0国新0
東海(21)  民主11→10自民6公明2共産1社民0→1みんな1
近畿(29)  民主13自民7公明4共産3社民1みんな1
中国(11)  民主6→5自民4公明1→2共産0
四国(6)   民主3自民2公明1
九州(21)  民主9→8自民7公明3共産1社民1みんな0→1
合計(180) 民主88→80自民53→51公明20→21共産9→12社民4→7みんな5→8国新0新日0大地1幸福0

実際の比例代表得票率、議席配分率(ドント式、サン=ラグ式、修正サン=ラグ式)の順に上から、

民主42.4%自民26.7%公明11.4%共産7.0%社民4.2%みんな4.2%国民新1.7%

民主48.9%自民29.4%公明11.1%共産5.0%社民2.2%みんな2.8%国民新0% 新党大地0.56%
民主42.8%自民27.8%公明11.1%共産7.8%社民4.4%みんな5.0%国民新0.56%新党大地0.56%
民主44.4%自民28.3%公明11.7%共産6.7%社民3.9%みんな4.4%国民新0%新党大地0.56%

となりました。
やはり、
・ドント方式は大政党に有利な結果をもたらす。
・サン=ラグ式は小政党に有利な結果をもたらす。
であり、現行制度は小政党に不利に定められていることがはっきりしました。なお今回については、「修正サン=ラグ式」より「サン=ラグ式」の方が、実際の得票率に近かったようです。

計算をしてみて今更ながら気づいたのですが、ブロックの規模の大小が結構あります。
・北海道+東北(定数22)
・中国+四国(定数17)
とするといくらか均衡化されると思います。
となると北陸信越の定数11だけが極端に少なくなるので、これは近隣のブロック(東海、東北、南関東など)に振り分ける、というのも一案かもしれません。
あるいは、比例のブロック制をなくして全国区にしてしまうか。
比例削減とは逆の方向に、比例の制度を改善していく必要もあると思います。比例復活についても議論があるようですし。

なお、比例復活できなかった議員として社民党の保坂氏があちこちで取り上げられていると思いますが、東京ブロックの社民党は、サン=ラグ式、修正サン=ラグ式であれば1議席獲得できていたことになりますから、保坂氏は復活当選です。あくまでも参考データですが。

2009.09.09 20:24 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

あの・・・私見なんですけど・・・
比例代表じゃなくて、地域別代表じゃだめなんですか?
例えば、人口に関係なく、ブロックから20人。
アメリカの上院やドイツの連邦議会と同じ理屈で、国会議員は国全体を考えるのではなく、地方の代弁者、利権推進者に過ぎないと言う態度です。
小選挙区で人口比率で公正に議員を選ぶ以外に、歴史や文化を共有する地方単位で代表を出すと、選出方法の違いによる意見の多様さを出せる。
沖縄なんかすごく有利になりますが、元々琉球王国なんだからかまわんでしょう?
そもそも人口の少ない地方の郡部ほど国土保全の負担とリスクを負っている。その分、発言権が大きくなるような選出方法があって構わないと思うが・・・

2009.09.10 00:59 URL | sonic #GCA3nAmE [ 編集 ]

岡田外相の発言は「少数政党がイニシアティブを握る恐ろしさ」を体現したものです。
自公政権の公明党の批判をしておいて、岡田外相の発言を批判するのは論理矛盾も甚だしいと言わざるをえない。

選挙制度に完璧なものはない。小選挙区制の弊害は、ここに来る人は熟知しているので、ここでは述べない。

「落選させたい議員を落選させる」ためには、選挙区ごとの当選者数をできるだけ少数にするか、あるいは「落選希望票」のようなものを作る以外にはないが、「落選希望票」は、通常の「当選希望票」に相当する通常の投票との整合性で問題が残る。

また、全国区単位の投票は、全国的知名度が当落を左右し、ポピュリズム丸出しになる可能性を否定できない。かといって政党単位の比例代表制だと、それこそ「この人は当選させたい」「この人はいらん」という有権者の意思が反映されない。

あと「落選運動」については、「この人じゃなきゃ、誰でもいい」となりかねない、あまり好ましい運動ではない。やはり「この人に国会議員になってもらおう」という人を国会に送り込む運動を行う方が、国民にとっては有意義なように思う。
大阪府知事選でも、橋下ネガティブキャンペーンが行われたが、では、熊谷さんなり梅田さんが府知事になって、大阪府民は幸せになるのだろうか、といえば、確証をもって言える大阪府民は少数だろう。いかに橋下さんが「2万%宣言なんてするのを信用できるか!」といっても、「橋下さんもアレだけど、熊谷さんや梅田さんに比べたら、まだマシなんじゃないの?」となると、橋下さんが当選することになる。ネガティブキャンペーンは、そういう非建設的な運動であることを認識しておいた方がいいだろう。
つまり「熊谷さんや梅田さんが知事になったら、大阪は今よりも良くなるよ」という、前向きな選挙活動でなければならない、ということである。

最後に、与野党が掲げる政策が、完全一致であったとしても、今回は政権交代をするべきであったので、私は今回の選挙を歓迎している。「何をする」ことも大切だが「誰がする」ことも大切。湖の水も、溜まっていたのでは汚れてしまうだけで、新しい水を入れるためにも、政権交代は必要だからだ。

ただし、日本国民全員の責務は、「民主党政権が失政しても、最低4年は我慢すること」である。50年以上も自民政権を変えてこなかったツケに我慢できずに、民主党を貶めるようなことがあれば、日本国民に主権者としての資格はない。

2009.09.18 13:15 URL | わくわく44 #- [ 編集 ]













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