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きまぐれな日々

はじめにお知らせ。当ブログへのトラックバック(TB)の設定を、本文中に言及リンクがある場合に限って受け付ける設定に変更した。かつて、政治を扱うブログの世界では、言及リンクがなくても仲間内で相互にTBを送り合う習慣があったが、私はある時点から、他のブログにトラックバックを送る場合は、本文中に言及リンクがある場合に限ることにした。それを、受け取る方についても適用する次第である。FC2ブログの場合、そのように設定できるので、今後は本文中に言及リンクのない当ブログへのTBははねられてしまうはずだ。ご不便をおかけすることになるかもしれないが、ご了承願いたい。

さて、昨年末以来話題の中心となっている橋下徹だが、政界のニュースを見聞きしていると、一地方自治体の首長である橋下が、もはや与党の大物政治家より影響力の強い人間として扱われていてうんざりさせられる。たとえば、最近の小沢一郎の橋下徹へのすり寄りぶりは「異常」の一語に尽きる。もちろん小沢一郎だけではなく、野田佳彦、谷垣禎一、石原慎太郎・伸晃親子など、保守政治家がみんながみんな、橋下にすり寄る。もちろん「みんなの党」は「大阪維新の会」の「友党」気取りである。

たとえば、石原慎太郎が新党を結成して橋下と連携したいと言ったと報じられたが、これは石原が勝手に橋下にすり寄っているだけであり、必ずや橋下の拒絶に遭うと私はにらんでいる。小沢一郎との関係にしてもそうで、いまやフリーハンドは橋下の側にある。あれほど多くの者にすり寄られてきた小沢一郎が、いまや何世代も下の橋下ごときにすり寄る醜態には哀れさえ催す。

その小沢一郎は、1月8日付の朝日新聞の報道によって、他の9人の国会議員とともに、東電に「優遇」されて多額のパーティー券を購入していたことが報じられ、ますます勢いを失っているように見える。以前から「反小沢」の記事を書き続けている私は、この件でもあちこちに多くの小沢批判の記事を書いたが、「小沢信者」を含む支持者の反撃が次第に弱々しくなってきている。リアルの私の周囲にも、ひところはずいぶん声高に小沢一郎を擁護していた人がいたが、その人も今では小沢一郎のことは何も言わなくなった。

さて、橋下徹だが、橋下をどうとらえるかについては、当ブログのコメント欄でも議論が百出している。たとえば、「独裁」や「強力な指導者」という「橋下像」には批判も多い。だが、正直言って私は「指導者」としての「橋下像」の議論はさほど重要ではないと思う。最大の問題は、人々が誰に強制されるわけでもなく自発的に橋下徹に入れ込んでいることである。橋下には人々を煽動する能力があるのだ。

しばしば私が思い出すのは、2007年5月27日放送の読売テレビ制作の番組『たかじんのそこまで言って委員会』に出演した橋下が、山口県光市母子殺害事件の弁護団に対する懲戒請求をテレビで煽り、7千件以上の懲戒請求書が殺到することになった件だ。これに反発した弁護団のうち4人が業務を妨害されたとして、広島地裁に橋下の損害賠償を求める提訴をしたのだが、なんとテレビでさんざん視聴者を煽った橋下自身が懲戒請求をしていなかったことが明らかになった。

一方、橋下に煽られて懲戒請求をした視聴者が、請求の内容によっては懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もあることを知って青くなったことも伝えられた。橋下の煽動にうっかり乗ってしまったことを後悔した人も大いに違いないが、それについては煽動されて軽挙妄動に走った人間の責任も重い。それこそ、新自由主義者の大好きな「自己責任」である(笑)。

その橋下が大阪府知事を経て今では大阪市長だ。政治や社会の閉塞状況を利用する橋下は、1月8日付朝日新聞にインタビューが掲載された内橋克人の言葉を借りれば、大衆のニーズに応えて「うっぷん晴らし政治」を展開する。橋下による「公務員バッシング」はその最たる例だ。大阪府や大阪市の正規職員と非正規職員の給与格差が大きいなど、改善すべき問題はあるだろう。しかし、大阪府知事時代の橋下がその問題にまともに取り組んだかというとそうではない。橋下は府知事時代の1年目に、さっそく約350人の府立高校の非正規職員の首を一度に切った。「権力」と戦うポーズをとりながら、その実もっとも弱いところからいじめていくのが橋下の手口である。

ところで、内橋克人は「ハシズム現象」は「貧困マジョリティー」(国民皆年金など基礎的な社会保障からさえも排除された人たちが形成する多数派)の心情的瞬発力に支えられている面が大きい」と言うのだが、もちろん「ハシズム」が浸透する原因はそれだけではない。

2007年の光市母子殺害事件の弁護団懲戒請求の時もそうだったように、電波媒体が煽っている5年前は読売系の在阪テレビ局だったが、今ではキー局がこぞって橋下を出演させている。特に目立つのはテレビ朝日であり、しょっちゅう橋下翼賛番組を流している。古舘伊知郎にいたっては、橋下のプロパガンダ要員も同然だ。

小沢一郎が力説する「政治主導」や「官僚支配の打破」も、簡単に「公務員の既得権益」へのバッシングに転化してしまう。実際、小沢一郎自身が「私の考えは橋下市長と同じ」と言って橋下に露骨にすり寄っている。もちろん橋下にすり寄っているのは何も小沢一郎に限らない。

これらもよく考えてみれば奇妙な話で、マスコミ、特に電波媒体ほど「既得権益」に守られている業界はないわけだし、政治家たちはそもそも「権益」を付与する側の人間だ。その政治家が口を開けば「官僚ガー」「霞ヶ関ガー」と言うのは、何かおかしくないか。たとえば小沢一郎は大震災に被災し、東電原発事故に遭遇した福島県民は霞ヶ関取り巻くデモ起こしてもいいと言うのだが、なぜ取り囲むのは経団連や小沢一郎のパー券を多額購入した東電本店ではなく霞ヶ関なのか。もちろん、経産省も「原子力ムラ」の中枢の一つだし、財務省のデフレ政策志向が日本経済の足を引っ張っているし、「天下り」は怪しからんと私も思うけれども、マスコミや政治家たちは結局「公務員叩き」へと話をすり替えてしまうのだ。

公務員の給与の問題にしても、同一価値労働同一賃金の原則に従って、お役所にも多い非正規雇用者への賃金を引き上げて、その分正規職員の賃金を引き下げることはあっても良いと思うけれども、その代わりに公務員に労働基本券を付与することは絶対に必要だ。ところが、自民党と公明党はこれに頑強に抵抗した。民主党の「野ダメ」政権もひどいものだけれども、自公はやはり本家本元。今後、仮に総選挙で民主党政権が倒れても、そのあとにくるのが自公政権の復活だとしたら、日本の将来は真っ暗闇だ。

そうなるとますます橋下徹への待望論が高まるのだろうけれど、橋下を大衆が担ぎ上げることこそ「ファシズム」そのものだ。何も橋下が独裁者だというのではない。「ファシズム」(伊: fascismo)の語源はイタリア語の「ファッショ」(束(たば)、集団、結束)ということだから、ファシズムは橋下に内在するのではなく、橋下のような人間を担ぎ上げようとする大衆に内在する。そしてその大衆を煽るのがマスコミであり、橋下にすり寄る政治家たちだ。たとえば小沢一郎だって、立派な「ファシスト」なのである。始末に負えないことに、そんなマスコミや自身に群がる政治家たちをいいように利用するのが橋下徹という男なのだ。

橋下の大衆煽動の手口についてもう少し書くと、たとえば西洋の古典芸術(オーケストラ)や日本の伝統芸能(文楽や能楽)に対する橋下の敵意は、それらに接することが日々ほとんどない人たちに対する、愛好家たちへのルサンチマンを刺激することを意図している。「特権階級を叩いてくれる橋下市長」への支持を高める効果を狙っているわけだ。前述の光市母子殺害事件の弁護団も、現在橋下がTwitterで狂ったように叫んでいるらしい中島岳志、山口二郎、浜矩子に対する非難も同様だ。「特権階級」たる弁護士や大学教授たちを叩くことで、人々のルサンチマンを刺激しているのである。

さらに困ったものだと思うのは、いまや「脱原発」にせよ「反貧困」にせよすべての運動が「ハシズム」に回収されかねない様相を呈していることだ。たとえば、唯一エネルギー問題にのみ見るべきところのある(他は全く評価に値しない)新自由主義者の古賀茂明は橋下のブレーンだし、「反貧困」の矛先も、なぜか経団連や「金融資本主義」にではなく、「霞ヶ関」に向かう。「反貧困」運動もずいぶん変質してしまったと思う。

内橋克人は「『うっぷん晴らし政治』ではなく、世界のモデルに目を向け、食糧、介護、エネルギーの自給圏(内橋氏の言うところの「FEC自給圏」=foods, energy, careの自給圏)を志向すべきだ。地味でもいいから、グローバル化の中で、それに対抗できる『新たな経済』を作ることが本当の政治の役割だと思う」と言うのだが、そのような地味な主張には大衆は食いつかず、橋下のような「煽り政治」にばかり熱狂するのだからどうしようもない。この流れを止める妙案など、私には思い浮かばない。
関連記事

これどうなんですか。
明らかにバックがいそうです。
http://www.gepr.org/ja/

2012.01.10 09:30 URL | 山階宮透 #ehuBx04E [ 編集 ]

こんにちは。

身近な存在へのルサンチマンを大衆が抱き、それを叩けば大衆が喝采を送るという中二病的な現象は、歴史を見ても珍しい事ではありません。

特に、第一次大戦後のドイツと同様ですが、日本でも戦後民主主義の歴史はたかだか60年に過ぎず、未だに大衆自身に政治における【主体者意識】やら、普遍的な【人権】というものへの理解が、充分に浸透しているとは言い難いというのが(私の)現状認識です。

そして単純な多数決という意味での「民主主義」というものは、他方において普遍的な【人権】という概念とセットでなければ、容易に独裁を産み出すというのは、下記のブログで議論になりました。

無制限バトルフィールド : 北朝鮮やポルポトは民主主義イデオロギーから、うまれました
http://blog.livedoor.jp/busayo_dic-isolation/archives/3748264.html

上記の記事における私のコメントで触れている、民主主義の「アローの不可能性定理」に関しては、下記の私の日記をご参考下さい。

マイノリティーの遥かなる道
http://d.hatena.ne.jp/atsushi_iga/20111117/1321538243

その現状認識を元に、為すべき事が何か?という事ですが、それは大衆のルサンチマンを機械的に「否定」する事では無く、彼らの生活に根ざすその根本原因にまで踏み込んで、まっとうな普遍的な【人権】を実現するという【主体者】になるまで「発展」させる事を、地道でも広く大きく「対話」を通じて成し遂げる事でしょう。

そういった議論を、私の拙ブログの下記の記事に寄せられたコメント投稿者とも、私は話し合いました。

世界中の子供が将来に社会連帯的に鍛えられる為に今の世代がするべき事
http://d.hatena.ne.jp/atsushi_iga/20111204/1322990048

テキーラを飲みほして(中島みゆき)
http://d.hatena.ne.jp/atsushi_iga/20111207/1323223291

特に、今の情勢では、kojitakenさんの日記へのコメントでも書きましたが、新自由主義者の橋本でも極右の小林よしのりでも「脱原発」を【言わざるを得ない】という情勢であって、彼らの最大の特徴である【人権意識の希薄さ】は、原発の持つ非人権的な性格と、自己矛盾をしており、「脱原発という事ならば人権という観点が重要であって、橋本とは矛盾する」といった形で「対話」する条件は有ると思うのですが、いかがでしょうか?

2012.01.10 10:15 URL | 伊賀篤=勉強不足のJCP党員 #Xk9Ues7M [ 編集 ]

まさにおっしゃるとおりです。私が今一番怖いのは、非常に傲慢で暴君である橋下を支持する市民が多いという事実です。
阿久根市の竹原市長はかろうじてリコールされましたが、それでも最後の市長選は半数近くの人が竹原に投票しており、法律を無視するような人間に支持が集まる事に脅威を感じておりました。
橋下は弁護士ですから竹原のようなお粗末な事をせず、法律をかいくぐって同様のことを始めるでしょう。
私は本当に大阪の、そして日本の未来が心配でなりません。

2012.01.10 11:14 URL | なのはな #- [ 編集 ]

マスメディアを通じて世間を煽って事を起こし、それをおもしろがるだけおもしろがって、何か弊害が出たときは、それは受け取る側の個々人の判断によるもので、他人が言ったことに影響されるのが悪いんです、自己責任です、というのは、マスコミがずっとやってたことなんですね。

橋下はテレビが産んだ政治家です。純粋培養のテレビ出身の政治家なんですよ。

タレント議員はこれまでにもいましたし、マスゾエは大臣にもなっていたけれども、あれは自民党にいたからなれたわけで、橋下みたいな存在ではなかった。

現在、サブカルチャー方面が寒いことも一因かもしれない。芸能関係で、世の中にブームが起こせなくなって、もはやかろうじてテレビでそういう真似事ができるのは政界しかなくなってしまっている。

べつに無理にブームを起こす必要はまったくないんじゃないかと思うんですが、マスコミ人種にとっては業病のようなもので、どうしようもないのかもしれませんね。

2012.01.10 13:01 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

ごめんなさい。リンクアドレスの末尾に「l」を入れるのを忘れてました。

無制限バトルフィールド : 北朝鮮やポルポトは民主主義イデオロギーから、うまれました
http://blog.livedoor.jp/busayo_dic-isolation/archives/3748264.html

「民主主義」を考える上で意義のある論点だと(私は)思いますので、御参照を…(苦笑)

2012.01.10 13:04 URL | 伊賀篤=勉強不足のJCP党員 #Xk9Ues7M [ 編集 ]

橋下の熱狂的支持者って、意外と大企業の正社員や公務員に多いんじゃないかなと私は思います。
特にホワイトカラー層。
組織の縛りに窮々としている者たちが、我が身の鬱屈をぶつけているような気がするんですよ。
嫌な上司がいる公務員なんかは断然橋下支持でしょう。
こうした支持者の中には、貧困者やB層のふりをして意見を述べている者もいるでしょうね。
考えても見てください。
支持層のメインが貧困層だったら、景気対策を早くやってくれという意見がもっともっと出るはずなんですけどね。全体的な印象として、熱狂的なわりに切迫感がありません。
このへんも小泉のときとは少し違うように思えます。

2012.01.10 18:50 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

なんか、人間の集団って誰かに無敵モードを与えて、その人の言うことをきく習性があるような気がするんですよね。

小泉元首相とか石原都知事とか。「自衛隊が派遣されているところが非戦闘地域」とか「天罰」とかが無敵モードの代表例。
afternoon cafe さんの垂れ込み部屋なんかを見ていると、橋下市長も無敵モードを与えられたような気がします。

2012.01.10 20:39 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

調べた所によると、大阪市職員の年間報酬はすでに全政令指定都市の中でも下位に属し(19都市中15位)、大阪市厚遇問題などは過去のものとなっています。

よく「部落差別や女性差別などすでにないのに、被差別者がこれを利用しようとしている」という意見を聞きますが、大阪市の職員厚遇こそもうないのです。橋下はすでになくなった問題を肥大化させて見せ、市民の劣情を誘ったということです。

それに橋下の攻撃対象は高度な芸術を嗜む強者とは限りません。市職員などは弱者とは言えないまでも中間所得者層に過ぎませんし、私立の学校に通う低所得者や生活保護など、明らかに弱者といえる人までも「自己責任」のひとことで攻撃します。

なぜ弱者への攻撃に市民が同調してしまうのか?
これには「税金」という言葉が強く影響していると思われます。要するに「俺の税金で他人がいい目にあうのが悔しい」という本来なら心の奥底に閉じ込めておくべき醜い感情を橋下が恥知らずにも引っ張り出したためです。

実は朝日の調査では日本人の6割は「高負担だが福祉の行き届いた大きな政府を望む」と出ています。
しかし実際にそれをやろうとすると妬みが邪魔をするのです。
高負担高福祉を、と言えば「無駄の根絶が先」という永遠に実現しない理想論で妨害工作をはかる連中が必ず出てきます。

それがおそらく日本の福祉国家化を望まない勢力であることは想像がつきます。
「消費税増税には賛成だが徹底した改革が必要」
などと叫ぶ、例えば星浩のような人物が結局は日本の福祉国家への道を閉ざしているのは間違いありません。

2012.01.10 22:17 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

既得権には、社会的に正の既得権と、負の既得権があると思います。
前者には、戦前から戦後にかけて主権者である国民が努力して手に入れて来た自由・権利、平和的生存権、議会制、権力分立制、・・・等があります。
後者には、人を苦しめてボロ儲けする自由、上からの特権政治を許す反国民的政党助成金、国民を騙す総独裁的政治手法等、・・・。支配的立場にある者達が手前味噌で獲得して来たもの。
要するに橋下維新の党の政治は、前者を攻撃し、後者を許し、今の格差社会を強化するのが狙いだと思います。これまでの言動、施策がそれを証明しております。
このことに住民、主権者である国民が、テレビ・マスコミの捏造報道を超えて、気がつけば、橋下の八百代言も地に落ちるわけです。「鳴くまで待とうほととぎす」という家康流もアリでしょうか。

2012.01.11 11:44 URL | hamham #wMyNaENg [ 編集 ]

週刊金曜日2011年12月23日、1月6日合併877号に「編集委員による「311後」考」という特集があり、その中で中島岳志が「橋下主義=ハシズムを支えるもの」という文章がありました。
結論として「大阪W選挙での大阪維新の会の勝利は二つの社会的心性に依拠している。一つ目は「リア充」批判、二つ目は「リセット願望」。
自分たちより恵まれている人々を引きずりおろすことで溜飲を下げ、固定化した構造を一挙に流動化することのみに解決策を探る。この愉楽を乗り越えて希望を見出して欲しいとまとめている。
ハシズム批判としては管理者と共通していると感じ、私も大いに共感したものです。

2012.01.11 17:16 URL | 温泉好き@元西巣鴨 #wgmg.h4A [ 編集 ]

「リア充批判」とか「リセット願望」で橋下を支持している人も確かにいるでしょう。
しかし、そういう意見がでることを予め想定してそこに便乗している者も同じくらい、あるいはそれ以上いるんじゃないかと私は見ています。
熱烈支持層の中には、選挙オタみたいな暇人がかなりおりますから。
橋下の一挙手一投足をとりあげて一々賞賛しているような余裕はリアル貧困層にはないはずなんですが。
まあ、大阪の場合は一人暮らしの若者が首都圏と比べると少ないというのもあるので、親同居のため低所得でも生活が逼迫してない層が多いのも確かです。
そういう社会構造にも、橋下フィーバーの原因がありそうに思います。

2012.01.11 23:39 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

昨日、私蔵の『NHKスペシャル たったひとりの医師として ~えりも・辺境の11年~』という番組の録画ビデオを見たのですが、こういうのを見る人が少しずつ増えれば、今のような状況が少しはよくなるかもしれないと思いました。
ということで、拡散希望です…と言いたいところですが、まあ、もし、広げたいなあと感じる人がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
NHKのサイトで315円で視聴できるみたいです。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2008002764SA000/index.html
私は何度見ても感動します。

2012.01.13 19:56 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>温泉好きさん
>自分たちより恵まれている人々を引きずりおろすことで溜飲を下げ

不思議な話ですね。つい最近までは「結果平等は悪平等」と言ってた人が多かったのに、今は努力の結果得た地位を「結果平等」にしようと言うんですから(なお私は日本が「結果平等」社会だったことなんて歴史上一度もなかったと断言します。そんなことを言っているのはネオリベ&極右文教族議員の妄想の世界だけです)。

さて私は橋下の教員への抑圧行為には、公務員である教員の上に君臨したい、支配したいという黒い欲望を感じ取ります。

というのは橋下は「国旗国歌の強制は文科省による指導要領に忠実にのっとったものだ」と主張しました。それを処分をちらつかせての教員抑圧の方便にしたのです。ところが文科省はこの橋下の方針を「違法のおそれが強い」と批判しました。すると橋下は「バカな発言」と文科省を口汚く罵りました。
橋下は自分の主張の拠り所とした組織からダメ出しされたのに、今度は居直って攻撃対象にし始めたのです。これは完全な論理破綻です。
橋下の言う教育教員改革が「自分に従順な者だけしか生き残ることを許さない」まさに木を束にする行為であったことが明確になったと言っていいでしょう。

それといまだに国旗国歌の強制の根源が文科省だと思っている化石左翼にも言っておきたいですね。
文科省の要領は従来自民党の意向を受け作られたものですが、従わない者に懲戒を、などとは言っていません。そんなことをしているのは地方のトンデモ首長です。

石原、橋下、河村、竹原などなど、トンデモ首長が権力を握ると、権力が分散して暴走しにくい国よりも怖ろしいことになることを近年の事例が証明したと言えます。

2012.01.13 23:35 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

kojitakenさん、こんにちは。
すべての運動が「ハシズム」に回収されかねないという危機感はすごくあります。彼らのやり口は巧妙です。最近の「若者えこひいき宣言」にも世代間格差を利用した回収の意図が見えます。
私のブログ「軒づけ日記」に「これは橋下さんの分断作戦。」(http://yurihinana.blog.fc2.com/blog-entry-191.html)という記事を書きました。どうぞまたお寄りくださいませ。

2012.01.14 11:35 URL | ゆりひなな #38MAcuE2 [ 編集 ]

煽り屋に煽られる市民に付ける薬は見当たりませんか?ここ2年半そればかりを考えて来た私にも
サッパリ解かりません。私は河村たかしに席捲されて手も足も出ない哀れな名古屋市民です。

橋下に比べたら河村なんかカワイイものでしょうが、名古屋市政は5年はバックしたでしょう。
昨年末には5%減税で議会は承認しました。戦いにはカラキシ弱い議会、早く出て行ってほしい
職員が保身の一心で市民の血税をムダにしてドロボウに追い銭を出したという次第です。

ところで、消費税増税が王道のような情勢ですが、所得税・法人税増税、総合課税復活という人
いませんが不思議な事では?現在の歳入減の元凶は橋本・小泉改革の減税のやり過ぎ
ではありませんか。新自由主義の下アメリカン・スタンダードを持ち込んだ性ですよね。

金持ちから税金取らずにドコから取るの?と聞きたい、経団連はスグ海外へ行くぞと脅すが、
行ったらイイでしょう。行くべき企業はホトンド行ってるのでは?今頃行っても遅いのでは。

2012.01.14 16:08 URL | たそがれ裕次郎 #z6i3OQ8o [ 編集 ]

左翼のサイト見っけ、元気ですか~! 団塊の世代の終焉と共に君達の野望は消え去っていく。そして日本に平和が訪れた。

2012.01.14 20:04 URL | conservative #- [ 編集 ]

石原、橋下、河村、竹原という面々をみてあらためて思ったのですが、トンデモ首長という共通点を持ちながらそれぞれ異なった特徴がありますね。
この四人を私なりに大雑把に分類すると、
 ・石原、河村…反中央だが反体制ではない。
 ・橋下…反中央かつ反体制
・竹原…分類不能(反中央ではなさそう。反体制ともいいにくい)
というふうになりました。

橋下の躍進の原因は、他の三人にはない反体制色の強さにありそうですね。
脱ダムとか脱原発(本人は「脱原発依存」と言ってませんでしたっけ?)とか、反体制反権力志向の人々の食いつきがよさそうな発言が多いですし。
ブログ主さんの御指摘のとおり、こうした層が雪崩をうったようにどんどん橋下支持に流れこんできていると私も思います。
そもそも思想的にも親和性が強いのですから、まあ自然な流れでしょう。
因みに、香山リカも大阪都構想には反対していないらしいし、森永拓郎も橋下の発言自体は正しいと評価しているそうです。
私も彼らがアンチ橋下というのが不思議でしょうがないんです。
どちらかというと支持層に多いタイプだと思うのですが。

メディア上で声の大きい不支持層と実際の不支持層とがかなりかけ離れている気がしてなりません。
同じことが支持層にもいえると思います。
だから橋下の場合はややこしいのでしょうね。

2012.01.15 02:18 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

最近の公務員バッシングには目を背けたくなるようなものが多いですが、以前からずっと気になることがあります。それは「公務員は税金で養われている」とか「公務員は税金で食っている」という言い方です。
ごく普通の公務員は税金で養われているのでも税金で食っているのでもなく、働いた労働に対する対価として給料をもらっており、その給料の源が税金であるだけです。
働かずに不当な事をして税金から金をせしめているならそういわれても仕方が無いでしょうが、大部分の公務員はちゃんと労働をしてお金を稼いでいるわけですから、こういう言い方をするのは差別的だと思います。
こういう言い方がはびこるのは大衆にこびてきちんと是正しないマスコミに大きな責任があると思います。

2012.01.15 12:27 URL | なのはな #- [ 編集 ]

河村たかしで思い出しましたが、去年の岩手県知事選で現職の対抗馬だった元県議、名古屋市長選の頃に街頭演説で河村たかしを支持するなんて言ってました。
彼は県議になる前は代議士時代の中田宏の秘書をやっていたそうで思想的にはそっち系に近いようだ(某政経塾の出身ではないみたい)。
知事選では「脱小沢政治」なんて言ってましたけど政治手法は県議時代から某政経塾のノリ。組織を動員しない小沢流を感じなくもなし。
結果はご案内の通り。県議になる前から辻説法をウリにしていたのに選挙後はその姿をパッタリ見かけなくなったのですが、河村の支持者であっただけにどこかで今度は橋下を断固支持すると言っていそうで。
彼の所属していた「地域政党いわて」も他の地域政党と連携するなんて言ってますので当地でも河村・橋下の亜流が起こるのではないけどガクガクブルブル・・・

2012.01.15 14:18 URL | 岩手4区住民 #- [ 編集 ]

度々すみません。あちらに書き込めないのでこちらに。
「橋下的なもの」に対しては『非国民通信』のようなスタンスしかないと思っているのですが(3・11以降は特に)、こちらでは受け入れられないのでしょうか。
何をするにもまず「脱原発」「放射能アブナイ」「電力会社許さん」と声高に叫ばなければ存在を認めてもらえないのでしょうか・・・私の考え過ぎならいいのですが。

2012.01.15 15:31 URL | 岩手4区住民 #- [ 編集 ]

本当に度々申し訳ありません。14時投稿のカキコの訂正
×他の地域政党と連携すると言っている
○~と連携を模索しているらしい

大変失礼しました。

2012.01.15 15:50 URL | 岩手4区住民 #- [ 編集 ]

>なのはなさん
その通りですね。
働いて給与をもらうのは労働報酬である以上まったく正当であり、「税金で…」と責められるいわれはありません。それを言い出したら、官公庁に商品を納品している業者も「税金で食わせてもらっている」ことになってしまいます。
このことを頭に叩き込んでやりたいのは愚かなマスコミです。

たとえばNHKの給与が高いと国会で民主党が問題にしたことがありましたが、これも「受信料で食わせてもらっているくせに」という、国民(民主党)側の上から目線があるように思います。
確かに受像器を持っていれば自動的に支払い義務というのはおかしいという見方にも一利あるとは思いますが、受信料が給与になっていることは、民間テレビ局がスポンサー料としてテレビ放映の価格を商品に上乗せしているのと基本的には変わりません。世の中タダなものはないのです。

この手の理屈をどんどん拡大解釈していけば、鉄道会社なども「利用者の運賃で食っているくせに」などといくらでも言えるわけです。
こうして他人の労働報酬にケチをつけ、足の引っ張り合いをしてデフレに至っているのが現状です。

いい加減「おまえの給与を削って、その分料金を安くしろ」という身勝手な言い分はやめるべきです。

それと話は変わりますが、このブログ及びコメント欄はすでに左右の思想対決の時期などとうに過去のものです。それなのにいまだに「左翼のサイト見っけ」などという周回遅れのコメントを残していく馬鹿ウヨがいますね。滑稽な奴らです(笑)。

2012.01.15 15:58 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

>なのはなさん、飛び入りの凡人さん
しかも、公務員もきちんと直接税を納めてますしね

>この手の理屈をどんどん拡大解釈していけば、鉄道会社なども「利用者の運賃で食っているくせに」などといくらでも言えるわけです。
この論法でいけば、「車に乗らない私から言わせれば、エコカー補助で儲けてるト○タは税金を食い物にしている」と言えますね(笑)

2012.01.15 20:17 URL | ウサギの耳アカ #- [ 編集 ]

テレビやツイッターで自説を延々と垂れ流しては知識人を罵倒する「強い」橋下しか知らない人、あるいは「強い」橋下以外見たくない人が彼を熱烈に支持するんでしょう。
府立成人病センター移転に反対する地元住民との折衝を府職員に丸投げして、アイツは逃げ回っていたのにね。
住民は再三、「知事と直接話をしたいから会わせてくれ」と職員に迫ってたんだけど。アイツが一般市民から逃げまくるのはこれに限った話じゃなくてね。
大阪市政も区長に丸投げするみたいだし。
他府県の人々は実態をどのくらいご存じなのかな。
日の丸や君が代がどうたらこうたらというより、
「あんな内弁慶は使い物にならん」
という批判がリアル大阪府民大阪市民からはしばしば起きているんですがねぇ。
どう思いますか?

反日の丸君が代系の人々と大阪都構想反対派系の人々とでは、ネットひとつとってみても見てるツイッターやブログの類いに違いがあることが多いので、同じアンチ橋下でも批判の方向性がかなり違っています。
後者は前者の発言も追っていることが多いのですが、往々にして、大阪の住民以外の前者は後者の発言を見ていないことが多いです。
だから反日の丸君が代系の中には頓珍漢な橋下批判をする人が出てくるわけです。
寺脇研なんてのもそうですね。
なぜかメディアはこういう人ばかりを反橋下側陣営の代表として取り上げるんですが、すでにそこに作為的なものを感じます。
大阪都構想反対派の私としては非常に迷惑な話です。

2012.01.15 23:51 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

‘平清盛’、皇室を‘日王’と国際表示にしたい連中の策略でもって、「王家、王家、王家!!」とあたかも奴らが国際政治の場で、ジャップ!!、ジャップ!!、ジャップ!!と罵ってるが如き現状じゃねえか!!怒るべきではないのか~~~~~~、コジタケよ!!!!

2012.01.16 00:42 URL | ヌメリアヌス #- [ 編集 ]

貧乏人の大阪市民の私から見れば、橋下の
ような新自由主義者は、全く支持出来ませんね。市バスの運転手の給料が高いから、4割カットで溜飲を下げるって発想は、貧乏な
人には、余りないのでは。消費税をゼロにして、高額所得者や富裕層の、所得税や相続税
に「累進課税」を強化すると言うなら、貧乏
な人でも、橋下を支持するでしょう。

2012.03.02 13:05 URL | 大阪市民 #/dN1ulDc [ 編集 ]













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