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きまぐれな日々

前回のエントリ「産経新聞と自民党は潰れてもらった方が世のため人のため」(1月12日付)は、特に多くのアクセスをいただいたわけではないが、ここ最近のエントリとしては、「ブログ拍手」が多かった。これを書いている時点で185件であるが、衆院選が終わってしばらく経った頃から、「ブログ拍手」が150件を超えることはまれになっていたから、久々にご賛同いただいた方の多いエントリになったといってもよさそうだ。

衆院選が終わって来月末で半年になるが、今になってもやはり自民党は国民の多くから相変わらず嫌われているのだなと感じる。私は民主党に対して是々非々のスタンスをとっているし、民主党を批判したエントリには逆に読者から批判を浴びることも多い。しかし、こと自民党批判となると、逆風を感じることはほとんどない。5年前の郵政総選挙の頃、あれほどネットにあふれ返っていた小泉信者たちはいったいどこに行ってしまったのだろうかと思うほどだ。

現在、ニュースでもっとも盛んに取り上げられているのが、小沢一郎の「政治とカネ」の問題なのだが、正直言って私はこの問題にあまり熱中できない。むしろ逆に、「ああ、またその話か」とうんざりしてしまうのが正直なところだ。

このところ、以前に買い込んでいながら、ブログ書きなどにかまけて読んでこなかった本を引っ張り出して読み始めているのだが、その中の一冊に、岩川隆著『巨魁―岸信介研究』(ちくま文庫、2006年;初出はダイヤモンド社、1977年)がある。奥付を見ると、「2006年9月10日 第1刷発行」とあり、安倍晋三の首相就任を当て込んで文庫化したものであることは明らかだが、私はこの本を安倍晋三が総理大臣に就任した直後に買ったのだったが、巻末に猪瀬直樹が安倍をヨイショする解説文を書いているし、おそらく岸信介マンセー本だろうと思って読まずに放置していたのだった。

だが、読み始めるとすぐに、そうではなかったことがわかった。文章のそこかしこに岸信介を批判する表現が散りばめられており、岸を「ファシスト」とまで評している。そんな批判的なスタンスで書かれた評伝である。もともとは月刊『現代』に1975年(昭和50年)から翌年にかけて連載された記事だったそうで、そういえば同じ雑誌に連載された魚住昭の『渡邉恒雄 メディアと権力』(講談社文庫、2003年;初出は講談社、2000年)にも相通じる読みやすさと面白さがある。だが、政権が小泉純一郎から安倍晋三へと移行しようとしていた2006年に、猪瀬直樹はこの本を岸信介再評価の書であるかのように書き、「安倍晋三が宿命の人とは、それでも核兵器をもたずにアメリカと対等な関係を築くという、岸信介が始めた挑戦をつづけるに違いないからである」などというトンチンカンな安倍晋三賛美で解説文を締めくくった。事実は、安倍は「アメリカと対等な関係を築く」どころか、従軍慰安婦に関するトンデモ発言をして、アメリカでブッシュに謝罪する羽目に追い込まれたし、「挑戦をつづける」どころか、参院選に惨敗したあとに開かれた2007年の臨時国会で所信表明演説を行いながら、その2日後に自分から総理大臣の職を投げ出した。猪瀬直樹が書いた解説文は、その後1年も経たずして色あせ、陳腐きわまりない上に原著の価値を貶める蛇足と化してしまったが、岩川隆の原著自体は、今読み返しても十分面白いものだ。面白いノンフィクションは30年経っても価値を失わないが、御用ライターの書く権力者への歯の浮くようなお追従は、あっという間に無意味化するのである。岩川隆は2001年に他界しているが、猪瀬直樹は生きているうちから忘れ去られることだろう。

本を読んで、安倍晋三の祖父・岸信介をはじめ、麻生太郎の祖父・吉田茂、鳩山由紀夫の祖父・鳩山一郎、赤城徳彦の祖父・赤城宗徳、河野太郎の祖父・河野一郎ら、現役大物政治家の祖父たちが活躍していたことを改めて思い返し、ああ、政界とは世襲の世界なのだなあと一瞬思ってしまうが、よくよく思い返せば、70年代から80年代にかけて政権を担った三角大福中(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘)に世襲政治家はいなかったし、現在の民主党政権でも、世襲の鳩山由紀夫、小沢一郎の時代にあとには、非世襲政治家の時代が来るだろうし、また有権者がそういう方向に持って行かなければならない。政治を無能な世襲のボンボンに支配させた責任は、選挙で彼らを選んだ有権者にある。

もちろん岸信介自身も世襲政治家ではなかった。A級戦犯容疑で逮捕、投獄された岸が不起訴処分になった背景は、前述岩川の著書にも書かれているが、冷戦の時代になって日本の再軍備を待望するアメリカが、岸に利用価値を見いだしたからだ。アメリカにとっては、改憲より経済に力を入れようとする吉田茂も、改憲論者ながらソ連や中国との関係改善に熱心で日ソ国交回復も行った鳩山一郎も、いずれも好ましくなかった。だから岸信介政権の樹立を待望し、工作まで行った。本には出てこないが当時CIAは岸信介、佐藤栄作兄弟に資金援助を行っており、佐藤栄作などはCIAに金をせびったことさえアメリカで情報公開された文書から明らかになっている。

戦後政治における金権政治の創始者も、岸信介である。児玉誉士夫との関係は悪名高いが、前記岩川の著書を読んで驚いたのは、児玉にせよ岸にせよずいぶん開けっぴろげな言動をとっていることだ。たとえば児玉は、政治家との金銭授受から10年経ってから、「もう時効だから話すが」などといって雑誌で平然と過去の内幕を暴露する。岸も岸で、航空自衛隊の次期主力戦闘機選定をめぐって自民党が企業からの献金を受けたことが取りざたされている時期に、周り中が噂の企業の敷地である土地に、平気で豪邸を建てたりしている。大らかな時代といってしまえばそれまでだが、岸が「金権政治の創始者」であるとの評価が後世で固まったのは当然である。ひところ、「岸信介の孫」を売り物にして総理大臣にのし上がった安倍晋三は、金権政治の創始者が田中角栄であるかのようにしゃべったり、あの恥さらしななんとかいう著書(文春の記者に書かせたとの噂がもっぱら)に書いたりしているが、安倍の歴史修正主義者の本領発揮というべきところであり、もちろん事実は岸信介こそ戦後保守政治史における金権政治の創始者なのである。

だが、岸は前述の第一次FX(次期主力戦闘機)商戦やインドネシア賠償疑惑、それに前記岩川隆の著書が書かれたあとに発覚したダグラス・グラマン事件などに「疑惑の政治家」として名前を取り沙汰されながら、ついに罪を問われることなくあの世へと旅立った。これらのうち私がリアルタイムで報道に接したのは1978年暮に発覚したダグラス・グラマン事件だけであるが、1976年に発覚したロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕されたこともあり、ダグラス・グラマン事件でも政治家への捜査が期待された。日商岩井の海部八郎副社長が逮捕された時、のちに検事総長となる伊藤栄樹法務省刑事局長は、「捜査の要諦はすべからく、小さな悪をすくい取るだけでなく、巨悪を取り逃がさないことにある。もし、犯罪が上部にあれば徹底的に糾明し、これを逃さず、剔抉しなければならない」と述べ、政界中枢への波及を示唆したが、その1か月後、時効と職務権限の壁に阻まれたとして、岸信介をはじめとする政治家は罪に問われることなく、捜査は終結した。こうして、岸信介を逮捕できる最後のチャンスを検察は取り逃がした。

現在さかんに報道されている小沢一郎をめぐる複雑なカネの流れについて、検察のリークによると思われる報道がテレビに新聞にあふれ返っているが、正直言って私はどこが問題なのかよく理解できない。小沢一郎自身については、かつて90年代には強い嫌悪感を持っていて、そのために1994年に自社さ政権が成立した時には、反小沢および反新自由主義の立場からこれを支持したくらいだが(もっとも自社さ政権も、特に後半の橋本龍太郎政権時代に新自由主義政治を行ったのだが)、ことさらに小沢一郎への悪い印象操作を目的としているだけなのではないかと思える検察の捜査やマスコミの報道には強い違和感を覚える。そして、4年前のライブドア事件や村上ファンド事件の時にも、堀江貴文や村上世彰らが逮捕され、新自由主義陣営はダメージを受けたが、当時疑惑がささやかれた岸信介の孫たる安倍晋三には捜査は及ばなかった。その後に発覚した軍事利権疑惑にせよ、本質は経世会から清和会への軍事利権の移転だったと思うのだが、捜査は清和会系はおろか経世会系の政治家にさえ及ばなかった。小沢の疑惑については、それはそれで厳しく追及すべきだし、妙に小沢一郎をかばい立てする必要もないとは思うけれども、経世会系列より、もっとずっと悪質な清和会系列、戦後日本の復興と経済成長には「保守本流」と比べて寄与が著しく小さいばかりか、軍備増強派でありながら自主独立よりアメリカへの隷従路線に傾斜し、日本の政治や社会に害毒を流し続けた岸信介一派が何の追及も受けないことは、どうしても承服できないのである。

長く政権を担い、かつて「国民政党」といわれた自民党は、近く行われる党大会でイデオロギー色の強い運動方針案を採択する見込みだといわれている。前世紀には「保守本流」が支配していた自民党は、いまや岸信介の亡霊が支配する政党になってしまったかのようだ。もちろんそのネオ自民党を象徴する人物は安倍晋三である。いくら民主党というか小沢一郎が、昔からの田中角栄の流れを引き継ぐ金権体質を持っていようが、検察やマスコミの矛先が小沢にばかり向かって、昔から疑惑を逃れ続けた「昭和の妖怪」・岸信介の系列には何のメスも入らない状況に、私は強い苛立ちを感じる。


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冷戦についてですがーー
海洋はアメリカ及び、西欧、ユーラシア大陸はソ連や中国の縄張りだったのではないでしょうか
アメリカや西欧は大航海時代などを見ても分かるように、海洋型勢力です
欧米諸国が海洋覇権を使って行き来したり、管理出来る地域があの西側諸国の正体だったわけです

日本とか韓国もそうでしょう

反対に東欧とか中央アジアのように内陸に位置しているところは海洋覇権だけでは管理できません
非常に手間もかかります
そういう地域は敢えてスルーしたと思います

まあ、今は海洋覇権が及ばないカスピ海の石油や天然ガスを巡る利権争い(=グルジア問題)やイラクに出向いて西側諸国がぐちゃぐちゃしているのも、やはり内陸を管理出来ないからだと思います

アメリカが日本に再軍備を求めていたとすれば、海軍(海上自衛隊)を増強させて、ソ連や中国を海から封鎖しようとしていたと思います

陸軍(陸上自衛隊)はほとんどスルーでいいでしょう

アメリカ(あるいは欧米諸国)と中国は経済で持ちつ持たれつですが、欧米諸国は中国が海洋進出するのは今でも認めないと思います
もっとも、中国海軍が海に出てもダメだとも思いますが

2010.01.15 12:26 URL | マケイン #- [ 編集 ]

田中角栄が叩かれやすいのは、彼こそほんとうに地方から、下から成り上がっていった人だからなんじゃないかな。支配層から見ても異物だったというのがありそうですね。
岸信介は、戦前から支配階級にいた人だし、また、自民党の二世、三世議員には、親が軍人だったり特高幹部だったり司法関係者だったりする方もいますし、そういうずっと続く流れがあるのかなと想像したりもします。

小沢一郎は、マスコミから見るとキャラが立ってるから悪役として便利、みたいなしょもない理由で大きく取り上げられがちになるのかもしれないです。怖い怖いといわれる割に、なんかほころびが常に見えるし。
同様に、田中角栄も庶民に受けるスター性があったから、スキャンダルも大きく取り上げられてたのかもしれない。載せると売れるから、というのはマスコミ的には大きいでしょう。
岸信介にはそういう人気が乏しいから、スルーされがちになってたのかもしれないですね。出すと誌面が陰鬱になって売れない、とか。

2010.01.15 12:43 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

マケインさん

なかなか見事な見方です。
日米文化振興会(現・日米平和・文化交流協会)を興した笠井重治も、シカゴ大学留学中に「太平洋の優越権」という提灯演説で最高雄弁賞とやらを受けています。
中身は“太平洋はアメリカのもの”というだけ。
これが現在に至るまで続いてるんでしょうね。

2010.01.15 18:53 URL | AS #iM9h6N8. [ 編集 ]

「経世会(旧田中派)」VS「清和会」>
(田中派) 田中角栄 逮捕 ロッキード事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)竹下登  失脚 リクルート事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)金丸信  失脚逮捕 佐川急便献金・脱税 (←東京地検特捜部&国税)
(経世会)中村喜四郎 逮捕   ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部)
(経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー)
(経世会)鈴木宗男 逮捕 斡旋収賄 (←東京地検特捜部)
(経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)小沢一郎  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)二階俊博  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)

(清和会)岸信介    安泰
(清和会)福田赳夫   安泰
(清和会)安倍晋太郎  安泰
(清和会)森 喜朗    安泰
(清和会)三塚 博   安泰
(清和会)塩川正十郎  安泰
清和会)小泉純一郎  安泰
(清和会)尾身幸次   安泰
実に明快に、この国の支配構造が分かります。 主権 CIA

2010.01.15 20:04 URL | あああ #9lpzSer6 [ 編集 ]

確かに小沢一郎を扱うと売れるから、マスコミが騒ぐのもあるでしょう。しかし東京地検はなぜマスコミに情報をリークするのでしょう。当然利益を共有できるからですが、それだけではありません。伝統的な経世会攻撃は旧郵政省の角栄の掌握に危機感をもった清和会(アメリカ傀儡)が小泉の郵政奪還で安心したのもつかの間、また経世会の系譜の小沢に取り返されそうになったので、再び強まったのです。検察という武器をつかって昔の軍部と違う方法での、権力掌握策動なのです。旧郵政省今の総務省の電波管理権のヘゲモ二ーの奪いあいです。マスコミの生殺与奪の権利は国家の支配に等しいのです。NHKはじめマスコミは電波権という限られた既得権益で生きています。記者クラブ特権を奪いかねない民主党より、既得権という餌をくれる勢力の走狗となるのは当然です。マスコミと国家官僚(検察・警察・軍隊)を押さえるのが首長国(日本の親分)の常套手段です。アジアの日本になろうとした角栄も一郎も、いや大日本帝国も、太平洋の覇権を譲れないアメリカの敵であります。マスコミはまさに、その力で動いています。これは謀略史観ではありません。実際にニュースを発信してきた本人の実感です。いまおそらく一郎というターゲットは、マスコミ検察官僚、清和会レベルを超えています。是を国策といいますが、日本の国策ではなく、アメリカの国策というのがミソなのです。

2010.01.15 20:55 URL | 岩下俊三 #- [ 編集 ]

あああ さん、

> (清和会)安倍晋太郎  安泰

安倍晋太郎は、リクルート事件に関与したことが響いて、ニューリーダーの他の2人(竹下登、宮沢喜一)が首相になったのにただ一人首相になり損ねたわけだから、「安泰」とは言えないんじゃないですか?

もっとも、安倍晋太郎は清和会系としてはハト派の部類だそうで(私から見ると十分タカ派ですけど)、しかも「俺は岸信介の娘婿じゃない、安倍寛の息子だ」と言ったこともあって、かつて岸の秘書まで務めていながら、その感情は一筋縄ではいかなかったようですが。

その安倍晋太郎は晩年、癌を患いましたが、妻の洋子(岸信介の娘)や子の晋三は失意の晋太郎に冷たく接したと、かつて週刊誌が報じていました。そんな安倍晋太郎に同情したことがあるせいもあって、安倍晋太郎は岸一派の中にあってはそんなに嫌いな政治家ではありません。

一方、息子の安倍晋三については、あれほど嫌悪感を催させる政治家は、他には城内実くらいしか思いつかないくらい大嫌いですけど。

2010.01.15 22:43 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

https://tbs954.jp/CGI/ac/btt/btt_talk.cgi
民主党・小沢幹事長の土地購入問題で
東京地検が関係先を強制捜査。
あなたは検察の動きに納得していますか?
(A;納得 B;していない)
当初B優勢だったが、ネトウヨが組織票でA追撃。保守勢力とネットは相性がいい。

2010.01.15 23:21 URL | ネトウヨに辟易 #- [ 編集 ]

今回の検察の行動は露骨なまでの政治介入です。国民の民意を無視し、民意に選ばれた民主党を潰そうとする検察。検察の横暴による民主主義の破壊を阻止すべきです。

民主的な選挙で選ばれた新政権に対し、旧勢力側が手段を選ばず潰しにかかるという構図は一昔前の途上国とそっくりに思えてきます。
チリのピノチェトなどがまさにそうで、選挙で選ばれたアジェンデ政権に対しピノチェトは軍事クーデターを起こしました。そして、ピノチェトの背後にはアメリカが存在したが、今回の事件でも検察の背後にはアメリカの影が見え隠れする。検察とアメリカが裏で繋がっていることは、アメリカに都合の良い清和会議員が検察に捕まらないことからも、間違いないことであると思われます。

2010.01.16 02:39 URL | 民主主義を守ろう #- [ 編集 ]

>(経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件 (←東京地検特捜部)

日歯連事件では、他にも村岡兼造が単なる派閥の名誉職で会計・実務にかかわっておらずアリバイもあるにもかかわらず、平成会の元会計責任者の非常に信ぴょう性がない(前述のように村岡は会計にかかわってないし・アリバイもある)証言<地検の創作かと疑いたくなる>で、最高裁有罪確定まで持ってきてるので、<※ただし、これで助かったのは清和会ではなく同じ平成研の事実上の責任者だった野中広務ですが>
このままの状況なら小沢逮捕で、ロッキード事件での田中角栄逮捕の再来まで突っ走る可能性がなくはないのでは、個人的には思っています。

2010.01.16 03:24 URL | 北の匿名 #Ip.SVENo [ 編集 ]

今年初めてのコメントです。
宜しくお願いします。

私も清和会の連中には寛容すぎる姿勢は許しがたいです。小泉純一郎・進次郎親子とかの利権が一切手付かずでお咎めなし。中田宏、松沢成文、森田健作とかのお仲間も同様。石原慎太郎・伸晃親子も・・・。
竹中を会長にした政商・パソナの南部靖之、オリックスの宮内義彦とかを追及すれば極めて大きな汚職事件のはずですが。

2010.01.16 08:16 URL | ゴルゴ十三 #DTxGwd9Y [ 編集 ]

小沢さんの周りの人たちが次々に逮捕されていますね。
私が最悪のケースに考えていたシナリオ通りに進んでいるみたいです。
これで小沢さんが幹事長を辞任すれば、この国の明治以来続く官僚制は、未来永劫に温存され続ける事になります。
地検やマスコミがここまで執拗にするということをみても、やはり霞が関とそれに追従する一派に取り、小沢さんは余程やばい人物だという事なのでしょうね。
しかしそれは逆に国民にとっては一番の味方だということにもなります。
いわゆる陰謀論だけで物事を語るのは困りものですが、これまでの一連の流れを見ていて、やはりこれは既得権益集団の仕掛けた陰謀でしよう。
もはや自民党に政権が戻る事は無理な状況ですから、せめて小沢だけでも排除すれば、どうせ岡田や前原では自分達の犬になると踏んでいるのでしょうね。
なんとももはやの状況です。

2010.01.16 11:42 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

今年、初めてコメントさせていただきます。
東京地検特捜部(大阪地検特捜部も含め)もマスコミもとちくるっていますね。嘘の記載だけで国会議員を逮捕するとは信じがたいですね。

キャノンと鹿島の脱税問題の方がよほど大問題なのに、大マスコミは多少報道しただけでいつの間にか闇の中にこの問題は消えてしまった。「鹿島」といえば、こちらのほうが問題でしょう。何十億のお金はどこに消えたのでしょうか。御手洗など本来なら、今頃まで経団連の会長でいられることもないはずだ。もしかすると、塀の向こうにいる可能性さえあるのに。

御手洗は派遣切りを推し進めた代表のような奴です。鹿島からの裏金はどこに消えたのでしょうか。一部は地元の政治家に消えたことは明らかになっていますが、御手洗のこと、当時の与党有力政治家に「寄付」しているのではないですか。特捜部のやるのはそちらでしょうが。

大阪地検特捜部も全くおかしいですね。郵政不正事件では、村木(元)局長が部下の上村勉容疑者の供述により逮捕されましたが、裁判では、上村容疑者弁護側は、同容疑者は村木容疑者から指示を受けていないと主張しています。取調べ中に相当酷い自白強要があったのではないでしょうか。これも民主党追い落としのために、大阪地検特捜部が動いた疑いが濃厚です。大体、村木容疑者のかつての上司である「塩田幸雄」は、テレビで便宜を図るように「村木容疑者」に働きかけていたと述べていた。なぜにこの「ノーパンしゃぶしゃぶ常習者」は逮捕されないのか。

私には、地検特捜部の役割はすでに、終わっているのではないかと思いますね。今後もインターネットの普及は様々な形でさらに進むでしょうから、それと整合するような方法で、取調べでの完全可視化、行政の情報公開、政治資金の透明化、記者クラブ制の廃止、徴税制度などの制度変更が必要でしょう。その点で、民主党にはがっかりです。私がささやかに期待していた完全可視化は進まず、記者クラブ制の廃止もあまり進まない。さらに官房機密費は相変わらず不透明。民主党(特に平野官房長官)は馬鹿ですね。最後の自民党政権下での消えた2億5千万円の官房機密費をなぜ、追及しないのか。自分たちにもかつておこぼれがあったと自白しているようなものじゃないか。取り調べでの完全可視化は地検特捜部を始め、検察や警察の自分勝手な正義感に対して抑止力が働くはずです。

なお、この国の徴税システムも酷いものですね。インターネットで海外の仕事をしている人も数多くいるでしょうに。
昨年、海外絡みの仕事をして送金(微々たる額)を受けたので、それについて確定申告をどうすればいいかと、税務署に電話で相談したら、収入欄に額を記入するだけでいいとのこと。源泉徴収票のように、送金を受けた証拠を確定申告用紙に添付する必要はないのかと、聞いたところ、投げやりな感じで、しなくていいと言われた。日本にいて海外の仕事をして、そこから得た収入は申告しなくてもいいのか。全くこの国の徴税はどうなっているのか。納税意欲を削ぐような対応をされたことだけは確かですね。

2010.01.16 11:42 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

 「悪い奴ほど、よく眠る」という映画がありました。岸内閣の頃でしたでしょうか?

 お孫さんの方は下痢なさるようですが、あれも「ヤ~メタ」と入院して、よく眠るための方便だったのかもしれません。

 安倍さんとも特捜とも友達の漆間さんは、今どうしておられるのでしょうか? よく眠っておられるのでしょうね。

 安倍さんの友達の友達の佐久間さんは、よく眠っておられるのでしょうか?

2010.01.16 15:55 URL | トホホ #/Amn5WiM [ 編集 ]

またまた、お邪魔します。以下の記事は全く面白いですね。
「2政治団体「ダミーと思わず」西松元幹部が証言」という見出しの記事です。読売の記事だから、皮肉を込めてですが、間違いないでしょう。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100113-567-OYT1T01250.html

この記事によると、東京地検は窮地に立っているようです。だからこそ、またまた大久保元秘書を逮捕せざるを得なくなったようですね。実際、逃亡の恐れもないし、証拠書類も検察に取られてしまったわけだから、証拠隠滅の恐れもないし、本当に何故に今更再逮捕、と思っていたのですが、読売にさえこんな記事が出てしまうのだから、東京地検、地に落ちたと言えます。

2010.01.16 17:05 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

初めて投稿します。
私が去年の選挙で投票した石川知裕が、きのう逮捕されました。
特に民主党に期待していたわけではないのですが、安倍晋三とお友達のアル中川昭一に入れる気にはなれなかったので、石川に入れました。でもおそらく数日中に離党でしょうね…
そして今後の焦点は、小沢の逮捕があるかどうか。メディアも国会そっちのけで彼の動向を垂れ流すと思います。そして「自民も民主も同じ穴のムジナ」というシラケムードが蔓延し、夏の参院選投票率は'95年の44.5%を下回る…そんな最悪のシナリオさえ想像してしまいます。
こういう状態で一番利を得るのは誰か…おそらく、平沼一派や(川田龍平を広告塔としてとりこんだ)渡辺党あたりではないでしょうか。ここに舛添あたりが加わって「国粋主義&新自由主義連合」を立ち上げれば、場合によっては参議院のキャスティングボートを握ることになるかも知れません。もっとも、それは時計の針をもとに戻すことにしかならないわけですが…
それにしても、岸系列の安泰ぶりはすさまじいですね。使い古された言い回しですが「日本はアメリカの51番目の州」という言葉を思い起こします。だったら大統領選挙に1票よこせ!と言いたくなりますが…
メディアが何を報じるか注視するのも大切ですが、メディアが何を「報じないか」に目を光らせるのも怠ってはいけない、ということをあらためて思わされました。筆者の慧眼に頭が下がります。執筆を続けていくのは大変でしょうが、今後も健筆をふるっていただきますようお祈りしています。

2010.01.16 18:22 URL | 北海道の一有権者 #- [ 編集 ]

北の匿名 さん、

> このままの状況なら小沢逮捕で、ロッキード事件での田中角栄逮捕の再来まで突っ走る可能性がなくはないのでは、個人的には思っています。

ロッキード事件の時は田中角栄の政敵・三木武夫が総理大臣でしたからね。田中が逮捕されて中曽根康弘が逮捕されなかったのは、中曽根が三木政権に協力していたからだと思います。

でも、今回は民主党政権だし、4年前にホリエモンが逮捕された時だって、政権は前年の総選挙でホリエモンを担いだ小泉自民党でした。

それを考えると、4年前も今回も東京地検特捜部の動きは異様なんですよ。

単純に「検察はアメリカに操られている」などと言う人もいますが、それだったら4年前にホリエモンを逮捕なんかしません。ところが、新自由主義の申し子・ホリエモンも小沢一郎の側近・石川議員も逮捕したとなると、これはやっぱり国内政治における力学の反映であって、東京地検特捜部というのは清和会の人たちのうち、非ネオリベ系タカ派古株議員たちが影響を及ぼしうる組織なんじゃないかと勘繰ってしまうわけです。だから、中川秀直は対象外ですね。いや、彼は自分から清和会を脱退してたんでしたっけね。

つまり、倒さなければならない敵は新自由主義者ばかりではないということです。その点で、これまでうかつに平沼赳夫や城内実なんかに肩入れしていた人たちは軽率だったというしかありませんね。

2010.01.16 18:37 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

右翼の巣窟・YAHOOから。

参院選前に新党結成=「民主の過半数阻止」-平沼氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100116-00000131-jij-pol

記事中の平沼の発言。
「民主党は衆院で多数を取って、やりたい放題やっている。その上、参院で単独過半数を取ったら日本に全体主義が生まれる恐れがある。そうなったら日本はおしまいだ」と述べた。 

↑全体主義大好きの癖に。この嘘つきが。いけしゃあしゃあと。兎に角怒りが収まらない。
正に「お前が言うか!」

2010.01.16 23:43 URL | ネトウヨに辟易 #- [ 編集 ]

なんでかんぽの方には特捜動かないんでしょうね。

2010.01.17 01:09 URL | あああ #9lpzSer6 [ 編集 ]

せっちー
「これじゃゴミカス共が吠えてまともな国会論戦なんてできたもんじゃねーな。
まさに悪循環ってヤツだ。
どうだ、こーなったら各党で汚い金の使い方を暴露し合って一回チャラにしようや。
そんで新しいルール決めてみようや。
大体なあ、いちいち金の話で国会が止まるって、
そんな優等生面した物言いで国が繁栄するかってんだ!
オレだって仮にも清和会OBだ。これから吠えるであろう連中の行状はお見通しだw
あ、ちなみにオレは小沢ほど皆がドン引きするほどの金は使ってないから安心しろ」

2010.01.17 10:09 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

最近の報道に関して、マスコミは会見独占権を手放すのが死ぬより怖いので民主叩きに力が入るのかと思うし、まだ事件も軽微だし、小沢代表が蓄財しようならこんな程度では済まないとは思うが、最近の民主支持者、左派・リベラル派ブログの小沢擁護には気持ち悪さを感じませんかね。そりゃあ勢いがあるうちに自民党を潰したい小沢代表のやり方には賛成ですが、擁護の度合が強過ぎ。
政権交代前は「自民的政治がダメ、自民党を切り離すべき、もう国益を損ねてる」と、左派からも保守支持者からも見限られて「一度民主にやらせてみよう」と言って民主に投票したわけでしょ?
なのになんで「自民だってやってた」って擁護になるわけ?その「自民だってやってたこと」を批判してたんでしょうに。
いざとなったら検察の親分である千葉大臣が「政治主導!」と呪文を唱えて伝家の宝刀“指揮権”を発動すればいいだけでは?
とにかく「検察の陰謀だ!軽微な犯罪なのに騒ぎ過ぎ」の論調では国民もシラケるでしょ。

2010.01.17 19:34 URL | 与志 #- [ 編集 ]

またまた、投稿させていただきます。
平沼赳夫が吠えてます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100117-00000049-mai-pol

蓮舫議員の仕分け批判して、こともあろうに「元々日本人じゃない」と発言した。信じがたい男である。

加えて、無知をさらけ出したのが、スパコン発言。次世代スパコンの事業仕分けを批判する無知さ加減。この男は全く、長崎大学などの研究チームが国内最速のスパコンを開発し「スパコンのノーベル賞」とも呼ばれる賞を受賞したことを知らないのだろうか。こちらは開発費用3800万円。何やらきな臭い現在の「スパコン開発事業」などよりこの研究チームにお金を使え、と言ったなら、あっぱれと言うが、まあ無理でしょうね。以下の記事をお読みください、と言いたいところだが、あの男には意味不明でしょう。こんな男、名前を口にするのもイヤではあるが、批判しないでやり過ごすのはもっとイヤですね。
http://www.j-cast.com/2009/11/27054947.html

2010.01.17 22:47 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

ASさん
もったいないお言葉ありがとうございます
ただ、世界情勢にしても政治にしても自分自身は単純なことしか書けませんし、迷走してしまっています

コイズミ劇場にバンザイしていた人たちと考えは違えど本質は変わりません
その程度です

2010.01.19 02:37 URL | マケイン #- [ 編集 ]

清和会系議員の人品の卑しさには辟易します。

彼らの多くが愛国心だの、美しい国だの安易にナショナリズムを唱えることに非常に違和感を覚える。

彼らの唱えるナショナリズムは深い深い思索を経て突き詰められたものではなく、非常に幼稚で浅薄なものである。

それに同調する浅はかな若年層がネット上に多く見受けられるが、その多くは清和会系議員が切り捨てた、又は不要と見なしたニートなど社会的敗者、弱者の連中である。

彼らネットウヨクと称される若者達は歴史に造詣がなく(清和会が他国から資金提供など支援を受けており自国の利益を損なう動きをすることを知らない。彼らがよく相手を攻撃する時に使う売国者という蔑称に最も相応しいのが清和会であることに気付いていない。)、また、清和会系議員の多くが志向する新自由主義的政策の行き着く先が見えていない(それによって利益を享受するのは既存のエスタブリッシュメントで、自分たちは切り捨て対象であることに気付かない。)、清和会系議員の唱えるナショナリズムが決して米国を刺激することがないものである(清和会系議員が東アジアを激烈に非難するものの、米国には卑屈な対応をとる)ことに気付いていないことが哀しい。

嘗ての保守傍流として決して自民党の主流派とはなり得なかった清和会が今や自民党の主流派となって、党の主導権を握っているらしい。

今度の自民党大会で採択される予定の22年度運営方針に清和会系議員が多く所属する真保守研究会だったか何だかが唱える幼稚なナショナリズム的なものが多く盛り込まれているらしい。(どういう位置づけのものかはよく判らないが、産経君が興奮気味に書いていた。)

それが自民党の復権に直結すると彼ら自身及びキ○○イ新聞(産経)が興奮しているらしいが、そのピントのずれと言うか幼稚さに敵ながら哀れを感じてしまう。

もともと個人的には反自民なので彼らが勝手に自滅してくれるのは有り難いことであるが。

2010.01.24 02:43 URL | 無党派層 #- [ 編集 ]

いまさらすぎる突っ込みで恐縮ですが、一応。

長崎大学のおバカさんが3800万円で作ったスパコンの処理能力は1秒間に1.58兆回、いま日本が持つ世界最速のCPUを使ったスパコンは1秒間に1京回(1兆×1万倍)、予算は1230億円。
もし長崎大学のやつで秒速1京回を実現するには、3800万円÷1.58兆×1京(1兆×1万)=2405億円。
ちなみに1230億円には人件費も開発費も込み、2405億円にはそれらは含まれていないため、さらなる資金が必要。

ちなみにもっと言うと、スパコンはハード面よりソフト重視、単にいま売られているCPUを並べただけの長崎スパコンでは何も応用が出来ないが、現実のスパコンではガン治療・DNA解析・3D化・鉄の強度測定・液体の温度・品種改良・品質保持の測定等々、色々やっている。

スパコン以外はまぁ事業仕分けも頑張ってたが、スパコンについては反論出来ないほど低レベルっぷりを披露してしまったのは事実。
反省しよう。

2010.03.09 01:45 URL | ふむ #- [ 編集 ]













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大手新聞社は「説明責任」などといえる立場にない
僕は、これまでこのブログで、個々に批判すべきと判断した政治家について批判したことはあるけども、特

2010.01.17 13:29 | 稲荷町の長屋から