宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

8法案が衆・委員会通過、財務省理財局長「日本国債と財政は健全」と答弁、寺田稔総務大臣3法案担当も答弁無し

2022年11月02日 16時04分30秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 今週の衆議院はきのうの本会議で4法案を参議院に送りましたが、きょうの委員会で8法案の審議を終えて、今国会の峠を越しました。内閣・厚労両委員会で法案が会期をはみ出して年を越す可能性もあります。

【衆議院内閣委員会 きょう令和4年2022年11月2日(水)】
 まず、人事院勧告に関する質疑が立てられました。立憲民主党の青柳陽一郎さんは、川本裕子人事院総裁は、ウェルビーイングとエンゲージメントの提唱者だったと紹介。川本さんは官界ではまだ浸透していないとし、青柳さんは民間から一人で人事院に入ったから道半ばだろうと気づかいました。

 この後「一般職国家公務員給与法改正案」(210閣法1号)と「特別職国家公務員給与法改正案」(210閣法2号)について、河野太郎・公務員制度担当相に対する質疑がありました。討論では、日本維新の会が「人勧制度はおかしい」と反対。れいわ新選組は「一般職はもっと上げて、特別職は据え置くべきだ」として反対することを表明しました。

 このため、両案とも、維新・れいわ反対、自民・公明・立憲・国民・共産党の賛成多数で可決すべきものだと決まりました。

 最後に「令和4年の給付金の差し押さえ禁止法案」(210衆法 号)が起草され、全会一致で上程すべきだと決まりました。

【衆議院法務委員会 同日】
 「裁判官給与法改正案」(210閣法3号)と「検察官給与法改正案」(210閣法4号)が維新反対・自公立国共賛成多数で可決すべきだと決まりました。

 この後の一般質疑では、立憲民主党の中川正春さん(三重2区)が日本語教育を意義を教えるべきだと出入国在留管理庁に迫りました。

 そして「民法家族法包括改正法案」(210閣法12号)が法相から趣旨説明。次回は、8日(火)9時から参考人質疑をすることで委員会審議をスタートすることを決めて、散会しました。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 「ガス事業法及びJOGMEC法改正案」(210閣法13号)を共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決めました。次回は9日(水)9時。

【衆議院農林水産委員会 同日】
 「競馬法改正案」(210閣法7号)が全会一致で可決すべきだとの審査結果を決めました。

 附帯決議は、立憲民主党のNC農相の金子恵美さんが出しました。JRA日本中央競馬会の余剰金を地方競馬全国協会に流す措置の延長を決めた同法(案)によって、畜産振興・社会福祉・地方財政の改善に貢献していることを周知すべきだとの意見を表明しました。この法案は当初先の通常国会に提出される見通しでしたが参院選前の安全運転で秋の臨時国会に先送りされていました。

【衆議院国土交通委員会 同日】
 「港湾法改正案」(210閣法14号)が共産・れいわ反対、自民・公明・立憲・維新・国民・有志の会の賛成多数で可決すべきだと決まりました。
 港湾管理者が地方自治体のため、カーボン・ニュートラル・ポートを推進するための脱炭素化推進計画の作成は努力義務にとどまり、斉藤鉄夫大臣は「あくまでも港湾は地方自治だ」と強調しました。

●水曜日ですが、参議院本会議はありませんでした
【参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 同日】
【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 同日】


 参議院本会議がなく、午前10時から参議院、午後1時から衆議院の倫選特が開かれました。
 参・特別委では、寺田稔総務大臣が第26回参院選の結果を報告。そして、「第20回統一地方選特例法案」(210閣法10号)と「最高裁判所裁判官国民審査法改正案」(210閣法11号)を趣旨説明しました。今国会での参議院での法案審議入り第1号。

 衆・特別委では、「2020年国勢調査にもとづく衆議院区割り審による10増10減を反映する公職選挙法改正案」(210閣法15号)が趣旨説明されました。このため寺田大臣は答弁する時間はゼロでした。衆・倫選特は次回は8日(火)9時。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 出張のため遅れた、鈴木俊一財務大臣兼金融担当大臣の所信的あいさつに対する一般質疑が行われ、黒田東彦日本銀行総裁も参考人として答弁しました。

 立憲民主党のNC財務相の階猛さんは、量的金融緩和の目標を物価上昇率から実質賃金上昇率にかえるよう要求。野田佳彦さんは予備費が巨額だと批判しました。原口一博さんは、日本政府の総債務と純債務を質問。大臣は、GDP比で総債務が235%、純債務が150%にとどまるわずかな額に過ぎないことを明かしました。理財局長は国債取引市場の目安とされる「CDSスプレッドは30ベーシスポイントで、欧米など先進国と同水準だ」とし、「日本の国債や我が国財政の健全性は、欧米先進国と同水準だ」と明確に答弁しました。

 各党からインボイスの導入を見送るべきだとの発言も目立ちました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 「感染症法改正案」(210閣法5号)と「立憲・維新2党対案」(210衆法5号及び210衆法6号)の法案審査2巡目(参考人質疑は終了)が行われました。審議はまだ続きます。次回は4日(金)9時。

【参議院地方創生及びデジタル社会形成等に関する特別委員会 同日】
 大臣2人の所信的あいさつ。岡田直樹地方創生相は「冬のデジ田甲子園を開催する」と語り、河野太郎デジタル相もあいさつしました。

このエントリーの本文記事は以上です。
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8法案が衆・委員会通過、財務省理財局長「日本国債と財政は健全」と答弁、寺田稔総務大臣3法案担当も答弁無し

2022年11月02日 16時04分30秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 今週の衆議院はきのうの本会議で4法案を参議院に送りましたが、きょうの委員会で8法案の審議を終えて、今国会の峠を越しました。内閣・厚労両委員会で法案が会期をはみ出して年を越す可能性もあります。

【衆議院内閣委員会 きょう令和4年2022年11月2日(水)】
 まず、人事院勧告に関する質疑が立てられました。立憲民主党の青柳陽一郎さんは、川本裕子人事院総裁は、ウェルビーイングとエンゲージメントの提唱者だったと紹介。川本さんは官界ではまだ浸透していないとし、青柳さんは民間から一人で人事院に入ったから道半ばだろうと気づかいました。

 この後「一般職国家公務員給与法改正案」(210閣法1号)と「特別職国家公務員給与法改正案」(210閣法2号)について、河野太郎・公務員制度担当相に対する質疑がありました。討論では、日本維新の会が「人勧制度はおかしい」と反対。れいわ新選組は「一般職はもっと上げて、特別職は据え置くべきだ」として反対することを表明しました。

 このため、両案とも、維新・れいわ反対、自民・公明・立憲・国民・共産党の賛成多数で可決すべきものだと決まりました。

 最後に「令和4年の給付金の差し押さえ禁止法案」(210衆法 号)が起草され、全会一致で上程すべきだと決まりました。

【衆議院法務委員会 同日】
 「裁判官給与法改正案」(210閣法3号)と「検察官給与法改正案」(210閣法4号)が維新反対・自公立国共賛成多数で可決すべきだと決まりました。

 この後の一般質疑では、立憲民主党の中川正春さん(三重2区)が日本語教育を意義を教えるべきだと出入国在留管理庁に迫りました。

 そして「民法家族法包括改正法案」(210閣法12号)が法相から趣旨説明。次回は、8日(火)9時から参考人質疑をすることで委員会審議をスタートすることを決めて、散会しました。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 「ガス事業法及びJOGMEC法改正案」(210閣法13号)を共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決めました。次回は9日(水)9時。

【衆議院農林水産委員会 同日】
 「競馬法改正案」(210閣法7号)が全会一致で可決すべきだとの審査結果を決めました。

 附帯決議は、立憲民主党のNC農相の金子恵美さんが出しました。JRA日本中央競馬会の余剰金を地方競馬全国協会に流す措置の延長を決めた同法(案)によって、畜産振興・社会福祉・地方財政の改善に貢献していることを周知すべきだとの意見を表明しました。この法案は当初先の通常国会に提出される見通しでしたが参院選前の安全運転で秋の臨時国会に先送りされていました。

【衆議院国土交通委員会 同日】
 「港湾法改正案」(210閣法14号)が共産・れいわ反対、自民・公明・立憲・維新・国民・有志の会の賛成多数で可決すべきだと決まりました。
 港湾管理者が地方自治体のため、カーボン・ニュートラル・ポートを推進するための脱炭素化推進計画の作成は努力義務にとどまり、斉藤鉄夫大臣は「あくまでも港湾は地方自治だ」と強調しました。

●水曜日ですが、参議院本会議はありませんでした
【参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 同日】
【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 同日】


 参議院本会議がなく、午前10時から参議院、午後1時から衆議院の倫選特が開かれました。
 参・特別委では、寺田稔総務大臣が第26回参院選の結果を報告。そして、「第20回統一地方選特例法案」(210閣法10号)と「最高裁判所裁判官国民審査法改正案」(210閣法11号)を趣旨説明しました。今国会での参議院での法案審議入り第1号。

 衆・特別委では、「2020年国勢調査にもとづく衆議院区割り審による10増10減を反映する公職選挙法改正案」(210閣法15号)が趣旨説明されました。このため寺田大臣は答弁する時間はゼロでした。衆・倫選特は次回は8日(火)9時。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 出張のため遅れた、鈴木俊一財務大臣兼金融担当大臣の所信的あいさつに対する一般質疑が行われ、黒田東彦日本銀行総裁も参考人として答弁しました。

 立憲民主党のNC財務相の階猛さんは、量的金融緩和の目標を物価上昇率から実質賃金上昇率にかえるよう要求。野田佳彦さんは予備費が巨額だと批判しました。原口一博さんは、日本政府の総債務と純債務を質問。大臣は、GDP比で総債務が235%、純債務が150%にとどまるわずかな額に過ぎないことを明かしました。理財局長は国債取引市場の目安とされる「CDSスプレッドは30ベーシスポイントで、欧米など先進国と同水準だ」とし、「日本の国債や我が国財政の健全性は、欧米先進国と同水準だ」と明確に答弁しました。

 各党からインボイスの導入を見送るべきだとの発言も目立ちました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 「感染症法改正案」(210閣法5号)と「立憲・維新2党対案」(210衆法5号及び210衆法6号)の法案審査2巡目(参考人質疑は終了)が行われました。審議はまだ続きます。次回は4日(金)9時。

【参議院地方創生及びデジタル社会形成等に関する特別委員会 同日】
 大臣2人の所信的あいさつ。岡田直樹地方創生相は「冬のデジ田甲子園を開催する」と語り、河野太郎デジタル相もあいさつしました。

●あすは祝日なので衆議院憲法審査会は開催されません。

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