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坂道のアポロン(終)

坂道のアポロン 第12話「オール・ブルース」

第12話「オール・ブルース」

千太郎が姿を消してムカエレコードの地下室からも足が遠のいてしまった薫。
千太郎を忘れるために勉強をしたのか、一時期下がっていた成績も元にも戻りました。
成績は上がっても充実した顔はしていませんね。

薫を心配した律っちゃんは家で勉強をしないかと薫を誘います。
親父さんは買い付けで留守なのか・・・

2年の時の文化祭の後の千太郎と薫の写真を飾っていた律子。
あいつの話はやめてくれ

薫は寂しさを紛らわせるように律っちゃんを押し倒してしまう。
「あいつがいなくなって良かったよ。これでいつでもりっちゃんと二人きりになれる」

2人の王子様が笑っているところが好きだと言っていた律っちゃんにはショックな言葉ですね。
ここで始めて薫は東京の大学へ進学する事を告げる。二重にショックじゃないですか!
また薫の悪い癖が出たという感じ。

2人はギクシャクしたまま、千太郎も戻らないままに卒業式を迎えてしまう。
親父さんに大学の合格を報告しに来た薫は出てこない律子に向かって
「君の笑顔が見たかったから」とムカエレコードに通っていた理由と礼を言って去ってしまう。

出発のホームに駆けつけてくれた親父さん。しかし律っちゃんの姿はありません。
渡された餞別の中には律っちゃんのお弁当。このまま2人は別れてしまうのか?

発車と同時にホームを駆けて来た律っちゃんは精一杯の笑顔で薫を送り出してくれました。
すごくいい子です。笑顔が見たいと言った薫に辛くても笑顔を見せてくれた律っちゃん。健気なヒロインです。

8年後。
薫は医師免許を取り、研修医として忙しい日々を送っていた。

テレビに映ったのは星児!?夢を叶えてスターになったようです。

薫が偶然再会したのは淳兄と駆け落ちした百合香。
妊娠6ヶ月目だそうです。淳兄とも幸せな生活送れているようで、良かった。

百合香が出してきた写真には千太郎に似た人物が映っていた。
早速休みを取って写真の教会のある島へ赴いた薫。

島民に聞いて回りながら教会は坂の上。やはり坂なんですね。
中に人の姿は無く、片隅にシーツに覆われた場所がありました。
まさか3度のボーイ・ミーツ・ボーイかと思ったら、そこにはドラムセットが。

千太郎の存在を確信した薫は思い出の曲「Moanin'」を弾く・・・

「いつかこがん日が来るかもしれん。そう思うとったばってん、そん時の来たようたい」

何も言わずセッションを始める二人。
離れていた時間も距離も一気に埋まっていく・・・
言葉にしなくとも音楽が二人の心を通わせて行きます。
やっぱり2人のセッションはいいですね!子供たちも大絶賛。

神父様には叱られちゃいましたが、今日は二人が再会した特別な日です。大目に見てくださいねw

神父様から逃げる2人はあの頃と同じように坂道を駆け下りる。
そこには百合香から連絡を受けた律っちゃんの姿がありました。

最後まで律っちゃんが出て来なかったのでどうなるのかと思ったけど、3人が揃った姿をまた見られて大満足です!

全くのノーチェックで見始めましたが、とても良かった。
ジャズに載せた青春!最高でした。

ヘタレなのに突然男を見せる薫。
豪胆に見えて内面はとても繊細な千太郎。
いつも二人を心配して励ましてそばにいてくれた律っちゃん。
声優さんの演技もとても魅力的でした。セッションシーンは本当に格好良くて痺れました。

意外に面白かったのが丸尾くん。
卒業式に第二ボタンをねだられたり、念願叶って国鉄(?)に就職。
完全に勝ち組でしたねw


坂道のアポロン 第11話「レフト・アローン」

第11話「レフト・アローン」

何でおいは自分の一番守りたかもんば自分で傷つけてしまうとやろか。
おいは一体何のために生まれてきたとですか・・・


千太郎の様子がおかしいと気付き、早朝千太郎の家の前待っていた薫。

薫を突き飛ばしても出て行こうとする千太郎を薫は全力で止める。
メガネが飛んでも、鼻血が出てもお構いなし。

怖がってたらいい事なんて無い!
かつて自分が言われた言葉を返す薫。騒ぎを聞きつけた親父さんや千太郎の家族が出て来て、千太郎の逃亡は失敗。

「子供が親に遠慮するもんじゃなか」
お土産の万年筆を受け取れないといった千太郎に父が言った言葉。

酒に溺れ、暴力を振るっていた父も家族と離れて十分に考える時間があったんでしょうね。
ぎこちないながらも家族の再生を感じました。

あとは文化祭に向けて全力を出し切るのみ。
親父さんも巻き込んでセッションの形が出来上がっていくが、薫は星児たちのオリンポスに比べて花がないと・・・

力を貸してくれないか。と律子をボーカルに迎える。
3人のフェイバリットタイム。とても幸せな時間。

律っちゃんの中の人は声が可愛いのでジャズとしては厚みが足りないかな?と思いましたが透明感のある綺麗な歌声ですね。
練習風景のバックに流れる歌声。拙い歌い出だしからだんだんと成果が見えてくる流れは良かったです。

薫の忘れ物を届けようと出掛けた千太郎がバイクで事故を起こす!?
センターラインをはみ出したトラックのバカっ!

律っちゃんに知らせを聞いて病院に向かった薫。
頭を打って意識が戻らないのは千太郎ではなく幸子だった。
いつもはバイクに乗せないのに、昨日は何故か乗せていて事故に遭ったと・・・

屋上で千太郎を見つけた薫。
1話の2人の出会いとシンクロするシーン。

連れて行くなら幸子ではなく、俺にしてくれんですか。

伸ばされた手を掴んだ薫。
「今までよく1人で耐えてきたな」

泣いていいんだよ、と言う薫の言葉にやっと涙を流せた千太郎。
幸子も意識が戻り、安堵したのも束の間、千太郎はそのまま姿を消してしまった。

今まで肌身離さず持っていたロザリオを置いていってしまった。
薫はかつて千太郎が神父にロザリオを手放してしまうと、世界から切り捨てられそうで怖いと語っていた事を知る。

世界から切り捨てられる。自分から自分の居場所を切り捨ててしまった千太郎。
千太郎が出て行ったのは自分への罰なんでしょうか?

幸子がバイクに乗ったのは、足が痛いと騒いだから。
幸子も千太郎に迷惑と心配をかけてしまったことを後悔しています。
千太郎はもうここには居られないと感じたのかも知れませんが、ちゃんと思ってくれる家族がいます。
千太郎が向き合わないという事は、幸子にも向き合うチャンスがないということです。
さっちゃんのためにも帰ってきておくれよ・・・

「薫さんはどこへも行かんでね」
幸子を励ましていた律っちゃんも相当参っています。

油断している時にフラッと戻ってくるという薫ですが、彼自身は千太郎はもう戻って来ないと感じているようです。

せっかく一度は引き止めたのに、こんな辛い展開になるとは・・・
千太郎が不憫過ぎます。

千太郎!戻って来い!!
またボンとのセッションが見たいです。次回でとうとう最終回。
気持ちのいい終わり方になってくれる事を願います。


坂道のアポロン 第10話「イン・ア・センチメンタル・ムード」

第10話「イン・ア・センチメンタル・ムード」

ピアノの上に置かれていた手袋。

一度振られ、まだ律っちゃんは千太郎が好きだと思い込んでいる薫はプレゼントの意味をどう受け止めたらいいのか困惑してますね。

素直に受け取ればいいと思うのですが、一度振られた事や彼が転校を繰り返し、期待が外れた時の辛さが分かっているから慎重になるんでしょうね。

学校では百合香が駆け落ちしたという噂が広がっていました。
千太郎を気にする薫。百合香の絵を見つめる千太郎。

絵の撤収と一緒に千太郎の心も整理が付いたかな?
すぐに割り切れなくても自分が憧れた人と好きな人が幸せになることを願わない子ではない。
きっと吹っ切れたんでしょうね。

最近、プレゼント貰ったか?
それとなく千太郎に探りを入れる薫w千太郎のセーターのついでだろうと思っていたらプレゼントは薫にのみ渡されていた。
それが分かったら速攻装着!www

千太郎が熱を出して学校を休んだ薫のお見舞いに律っちゃんを引っ張り出します。
ここまで来ても煮え切らない薫に寂しそうな表情を浮かべる律っちゃん。
ここは女の子から告白してもいいと思いましたよ。

玄関まで追いかけて大声で告白!
薫さん、やる時はやる男ですが、熱暴走起こしてますw
キス寸前まで行ったけど、熱には勝てなかったかw危うく親戚のお嬢に全部見せるところだった。
大胆告白まででも十分に刺激的ではありますが。

2度目の告白が実って晴れて両想いになれた2人。
え?もう夏!?早っ!千太郎の進級とかクラス替えとか会話でこうなるんだろうなと示唆してサクサク進んでます。

告白したのにここまで何の進展もないのか。
「触りてぇ」とゴロゴロする薫さんが可愛いなぁw

そこに律子が持ってきたのは星児からの宣戦布告?
これからはロックの時代だジャズなど古いと去年のリベンジに燃えています。
ポカンとする薫と千太郎ですが、受けてたってやると文化祭に向けてやる気全開です。
 
薫と律子も上手く行き、千太郎の心の整理もついた頃、出稼ぎに行っていた千太郎の父が帰ってくるという知らせが届き急展開。
家に居場所がないと言っていた千太郎は出て行ってしまうんでしょうか?
また気になるところで次回です(チュン

残り2話で原作は3巻分ほど残っているらしい。
ここからは駆け足になっちゃいそうですが、せめて3人揃っての卒業は見たいですね。



坂道のアポロン 第9話「ラブ・ミー・オア・リーヴ・ミー」

第9話「ラブ・ミー・オア・リーヴ・ミー」

前回、視聴者を敵に回してしまった(違)淳兄が一気に株を上げましたね。

クリスマスパーティに誘われる薫。律ちゃんと千太郎は教会のクリスマス会へ参加するためにパス。
一旦は断った薫ですが、2人とは距離を置いたほうがいいとパーティに参加。

しかし律子と千太郎が気になって楽しめないようです。
帰りにバッタリ律子と出くわした薫は、律子の毛糸を見て千太郎の誕生日に間に合うといいな、と言ってしまう。

薫も自分の事になると途端に鈍感くんになりますね。
律ちゃんの気持ちが自分に傾いているなど夢にも思っていませんし、薫が望むのは律子の幸せです。

気になる男の子から他の子との仲を応援されればイライラしちゃいますね。
一度振ったのに渡せるはずがない・・・
途中まで編んだ手袋 を捨ててしまった律ちゃん。それでいいのか?

帰ると千太郎が待っていました。
律子の気持ちに気付かず傷つけていた事を謝る千太郎。でも律子の気持ちには応えられないと・・・
千太郎の律ちゃんへの気持ちは家族への愛情ですね。
ちょっと前なら、こんな事言われたらすごく傷ついていたでしょう。でも今は違う。

律ちゃんが薫を意識し始める時期がずれたのは逆に良かったのかもしれません。

東京で出版社を手伝わないか。
昔の仲間に誘われ、東京行きを決めた淳兄。
親には勘当されてるし、もう故郷に戻る気はないようです。

百合香に別れを告げる淳兄。
このまま離れてお終いにしてしまうのか?

振ってしまった事が気になり、自分の気持ちに立ち往生していた律子も千太郎にハッキリ言われた事で前を向く事が出来たみたいです。
ゴミ箱に頭を突っ込んで一度は捨ててしまった編み物を探す律子。
通りかかった百合香まで手伝うと言い出します。

大切なものは手放してはいけない。ただ終わりを待つだけはやめる。
律子も百合香も大事な事に気付いたようですね。

このまま淳一に会わずに別れるのは良くないと千太郎にビンタまでかます薫ですが、千太郎は煮え切らない。

千太郎と淳兄を思って悶々としていた薫ですが、2人はセッション語り合う。
イメージは殴り合いか・・・この作品は本当に音楽が言葉よりも語りますね。
セッションが熱かった。千太郎のスティックの動きがいいなぁ。~

ホームで百合香が待っていた・・・ 見送りを断ったのにやって来た。
事後じゃなかったのか・・・キスまでしかしていなかった。
すっかりミスリードに乗っけられてしまった。大事に思っているからこそ、どうなるか分からない自分の人生に百合香を巻き込むわけには行かないと手は出さなかったんですね。
くそぅ、淳兄ぃ心までイケメンだったよ!

自分の世界に戻ります・・・さよならと背を向ける百合香。
そこへ両親が百合香を探す両親の声が響く。見合いを抜け出して会いに来ていたのか。

自分の世界って親の言いなりに見合いして結婚して、家のために生きるって事ですよね。
百合香の涙を見て淳兄が思わず百合香を掻っ攫ってしまった!
おお、駆け落ちぃぃぃ!

この2人どうなるんだろ?って思ってたんですが、きれいにまとめましたね。
青春ラブロマンスを地で行くような話だけど、この時代ならアリって感じがします。

ピアノに置かれていた手袋はもちろん律ちゃんからだよね。
薫の恋愛も再び動き出しそうかな?というところで次回です。
もう30分早過ぎ!


坂道のアポロン 第8話「ジーズ・フーリッシュ・シングス」

第8話「ジーズ・フーリッシュ・シングス」

文化祭でのセッションが大好評。 薫が一気にモテ期突入です。

女子に囲まれ、写真部に写真を取られまくり、律ちゃんの手を引いて逃げ出す薫と千太郎。
全くけしからんくらいに眩しい青春ですよ!

律ちゃんの心に変化が・・・
後輩から薫宛てのプレゼントを託される。
薫の事が気になってしまう律ちゃん。編み物の本に載っていたセーターを見て薫さんに似合うんじゃないかと思ってしまう。
自分が好きなのは千太郎だと言い聞かせてますが、感情は割り切れるものではありません。
自分の気持ちに戸惑う律ちゃんが可愛いなぁ。

久しぶりにムカエレコードを訪れた薫。おじさんもすっかり薫を仲間だと思ってくれてますね。

千太郎の憂いである淳兄は地下室を出て行った後だった。
自分のせいかと悩む千太郎ですが、近くに安く借りられる部屋があると出て行ったようです。

親の反対を押し切って東京の大学に進学した淳兄は学生運動にのめり込み、大学も辞めて勘当されていた。
自業自得と言えば、自業自得ですね。

淳兄の姿を見かけた百合香。
薫と律子の糸電話を千太郎が見てしまった時に、地下では淳兄と百合香がキスしてたのか?

淳一は学生運動の際に大切な友達の人生を狂わせてしまっていたらしい。
自分のせいで誰かが不幸になっていくのを見たくない。

今の淳兄は身も心もボロボロの状態です。
ここでどんな事があっても貴方を支えるわ、って女の子が出てきたら縋っちゃいますね。
でもお嬢様の場合は支えると言うより、一緒に堕ちてる感じがします。

百合香お嬢様が強過ぎて怖いです。
どこまでも自分の気持ちに正直で真っ直ぐ。淳一への気持ちに揺るぎが無い。

生活態度が変った百合香。淳一と何かあったのかと心配してアパートを訪ねた千太郎が部屋にいる百合香を見てしまった。
周りの雑音も淳一への気持ちに比べればどこ吹く風です。周りが見えないというのはとても怖い事だと思います。

学校では先生に呼び出され、家では淳一との交際が親にバレ、反対される。
娘と落ちぶれた大学中退者との交際を許す親はまずいないでしょう。
しかし婦人科を予約する親もすごいな。

ショックで荒れた演奏をする千太郎に理由を訪ねた薫。

そろそろ気付いてもいい頃じゃないか?

千太郎を思ってくれる相手の存在を謎掛けで仄めかす。
律ちゃんの変化に気付いていない薫はまたまた律ちゃんを応援する。

無理すんなよ(泣)
薫は人のことには聡いけど自分の事には鈍感。と言うか蚊帳の外に置いてますね。

薫の謎掛けの答えが分かった千太郎はどうするんでしょう。
お嬢様がダメだったから律子にって事は無いだろうな。

恋愛面がまたややこしい事になって来ました。薫も千太郎も律ちゃんも幸せになって欲しい。
淳兄とお嬢様はまぁ、好きにしてって感じです。