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2026-03-27

[][] 無難でいい=トレンド理解しなくていい?

前回書いたことのこぼれ話。

別に自分はオシャレがしたいわけではなくてダサくなければいい」、「無難でいい」ってな感じの人はまあいるよね。

件の話でも、脱オタにおいて真に求められていたのはそこって話だったし。

そういう話に乗っかってくる時、ちょくちょく見かけるのがトレンドに対して無理解な人。

もちろん無難ファッショントレンドでもオシャレでもない。

でもトレンドから遠すぎると「時代遅れ」とか「ダサい」ってなっちゃう。

まり無難”なファッションをやりたければ、つかず離れず“トレンドから適切な距離をとる”ことが求められてくる。

そのためには“トレンド位置”を知っておく必要があるから、結局トレンド一定の理解必要となる。

ダサい」と「オシャレ」の中間値が“無難”になりやすいわけだから、何がダサくなりやすいかも知っとかないといけない。


無難ファッション”って“ずっと無難”じゃないのよ。

日本だって洋服全般が蘭服なんて括られていた頃は、和服が“無難”だったわけじゃん。

その例えが極端だっていうのなら、昭和なり平成なり「時代ごとの無難ファッション」を思い浮かべてもらえばいいけど。

無難を目指すにしろ自分ファッションセンスコントロールする必要は出てくる。

そのためにはリテラシーを高めるしかなく、知識を積み重ねて、アンテナを張っておいてアップデートし続けないといけない(前回書いたことの復唱になるけど)。

妥当性ある判断力を高めるためにはリテラシー必要ってのは、何もファッションに限った話じゃない。

一旦、自分の現状とかコンプレックスとかそういうバイアス抜きにして、トレンドを小ばかにする周りのそれっぽい言い分も無視して。

フラット気持ちで、前向きにその分野に臨む姿勢が肝要。


周りの“それっぽい言い分”とは、例えば「好きなものを着ればいい」とかね。

本当に個人的に好きなものを着ていたい人、或いはファッション無頓着なまま生きていたいって人は、そんな“定型句”に頼る必要すらなく、ただスルーして自由謳歌していれば済む話。

もしそうではなく、ファッション一定の関心がある人、世間とのすり合わせをしたい人、自分が納得できるところまでいきたいって人が言ってしまっているなら危うい。

現実問題ファッション自由じゃないからね。

厳密には「不自由という枠組みの中に、“自由”とか“好きなもの”がある」というべきか。

から自由度を上げることはできるけど、際限はある。

そして初心者はその“自由”をコントロールできない。

ゲームしたことない人間オープンワールドゲームやらせる感じ。

いくら自由といったってファッションだってルールがあるし、コードがあるし、セオリーがある(勿論それらは微妙に変化していく)。

そりゃあ、葬式リクスー使いまわしたり、ローファー履いてくる大人とかもいるけどね。

ただ、それはリテラシーが低くはあっても一応「黒いスーツに革靴がいい」くらいのことは漠然と分かっていて、それに従った方がいいとも思ってるから状態なわけじゃん。

まりファッションというものが時に漠然としていて不定形な部分がありつつも、どこかしらで共通しているし、共有すべきだと大半の人は思っている。

カジュアルな場だって、捕まらない範囲ギリギリの格好する人なんてほぼいないわけじゃん。

“好きなものを着ればいい”と皆が本気で思ってるんだったら、もっと個性あふれる多種多様恰好した人々で溢れかえってるわけで。

それに“無難”というのだってルールなりコードなり、セオリーがあるからこそ出てくる概念だと思うんだけどなあ。

……なんか、これまで書いてきたことを、ほぼ言葉を変えただけの内容になってしまったような。

まあ、いいや。

書くの飽きてきたから、ここらで結論ぶん投げておーわりっと。

2026-03-26

[][] ファッションも結局はリテラシーなんじゃ?

シロクマ先生が『なぜ彼らは脱オタファッションに失敗したのか』 的な記事あげてたけど、ファッションについて詳しく語っているわけではない著書を参考にしてきて首を傾げた。

「なんでその話を、その観点から語ろうとするんだ」って感じの記事シロクマ先生はよく書いてる印象だけど、ただ実のところ今回は全く的外れってわけでもない。

そうしてでた見解が、擦り倒された無個性ファッションノウハウを焼き増しでしかなく、ファッションに詳しい人たちはより直接的かつ具体的に語ってきたことだけどな~とは思うけど。

でも、はてブの人たちのファッション感度ってシロクマ先生と近い人が多い印象なので、身内でワイワイする分には丁度いいのかも。


ちなみに俺は「当時あれらにしっかりとした基盤、体系からアプローチが不足していた」のが要因だと思ってる。

あれらはオタクあるあるファッションNG設定にすることが前提で、当時の主流スタイルをとにかくやらせるってのばかりだった。

ああしろこうしろ、あれはダメこれはダメというその場しのぎの説明が前面に出ていて。

「1+1=2です」です、「2-1=1です」、「1+1=3ではありません」じゃなくて、足し算や引き算のやり方を教えないといけないのに。

ファッション流動性の高い分野だから、応用の利かない教え方をしたら容易くボタンをかけちがえる。

そうならないようコンテキスト理解しないといけないし、そのためには知識を蓄え続ける必要がある。


例えば近年あったスニーカーローファー流行ひとつとっても、まずローファー自体流行ってたって前提を踏まえておく必要があるわけ。

じゃあなんでローファー流行たかっていうと、スタイル流行ストリートからクラシックへ変わっていく途中だったから。

流行り廃りってのは、今とは違うものへの移行が常だからね。

でも、そういうものってすぐに切り替わるわけじゃなくて、上から下へ、ゆっくりと流れていく。

から厚底のスニーカーから、いきなりクラシックドレスシューズ流行るわけじゃなくて、段階的にまずはローテクなレザースニーカーだったり、カジュアルよりなローファーが間に入ってくる。

その過程を知っていたら、スニーカーローファーがでてくるのも不思議じゃないことは分かるよね。

しかスニーカーブームが落ちつきつつある時期だからスニーカーメーカーはそこに注力して売れるなら売りたい。

からガンガン作るし、供給スピードが早ければ、あっという間に市場に広まる。

まり流行りきる”のが早いってわけで、その流れを把握していたら「スニーカーローファーブーム寿命が短い」ってのは自ずと予測できる。

流行ってのは、その分野を良く知らない人にまで認知された時が終わりの始まり

でもファッションを“点”で見ている人は「いきなりよく分からないもの流行って、よく分からないうちに廃れた」ように映る。

基礎知識を踏まえつつ、アンテナを張って、アップデートして、点と点を線でつないでいけば何ら不思議じゃない現象なんだけどね。

あえて一言でいうならば“リテラシー”がどれだけあるかって話。


リテラシーが求められるのって、何もファッションに限ったことではない。

それこそオタクならサブカルとか、にわか仕込みの知識披露したり、周回遅れのことをいってる輩にどのような反応をしてきたか、されてきたか

話題アニメ感想を呟き、連載中の漫画感想1話ごとにコメントするような人間が、ファッションにもトレンドがあることは軽んじる。

通常なら働きやすい理性が、ことファッションになると鈍くなったり、そういう言説に同調したがる人が増える。

理由はおそらく、みんな“服は着ている”から

まりファッションスタート地点には自然と立てているか距離感を間違ってしまう。

そのスタート地点から進むためには、普段から運動”していないとマトモに走り続けることができない。


でも、それって体力も根気もいるし、ゴールなんてない。

さっきのスニーカーローファー流行説明するだけでも、順を追って語ろうとするとあれだけ書かないといけない(まるでファッション分かってない人相手だと、あれでも不十分だし)。

それだと説明する側もダルいし、聞く側もダルい

から説明する側は「ある程度は分かってる人」や「前向きに関わろうとしている人」向けの語りをする。

そうじゃない人は今すぐできて、楽で、それやってたら一生OKみたいな正解を求める。

そこに溝ができて、埋まらない、深まっていく。

まあ、それを怠惰と責めるのもお門違いだけど。

だって学校ではファッションのことをロクに教えてくれない。

しか日本学校は大半が制服から、そんなこと意識する必要もないまま大人になれるわけで。

なのに、いざ大人になったらファッションセンスがないだの、ダサいだのいわれる。

そりゃあ「ファッション自由だ」とか「ダサいとかそういうの気にする奴の方がダサいんだ」みたいな定型句に頼りたくもなるよ。

必要に迫られてこなかったものを今さら迫られたところで、ねえ。

それにファッションに限らず、あらゆる分野はピラミッド構造で、関心の低い人ほどたくさんいる。

上層の提言は「お高くとまりやがって」って感じ、下層では「好きなもの着ればいい」の大合唱ができやすい。

そんな環境でオシャレに前向きになるのは難しい。


あと、こういう話のとき、“昔はファッション頑張ってた系”の人が出しゃばってくるの厄介だよなあ。

さっきも書いたけどファッション流動性が高いから、昔の経験で語られても困るというか。

ところどころ言っていることは正しいんだけど、現状を踏まえてないか微妙にズレてて訂正や補足が面倒だし、リテラシーがない人は全面的に信じちゃうし。

そういえば、最近きつつあるプレッピークラシックのようなスタイルを、ノームコアかいってる人がいたなあ。

クワイエットラグジュアリーときノームコアだのいってる人いたけど、派手じゃないスタイルは全部ノームコアに見えちゃうのかな。

……うーん、余談ばかりになってきて書くのも飽きてきたので、今回はここらで終わり~っと。

2026-01-10

[][] 隣の芝生は青く見える

Togetterでこういうのを見かけた。

https://posfie.com/@yonepo665/p/8OmJ34p

レディースファッションとかの「あれがない、これがない」系の話ってちょくちょく挙がるが、とどのつまり需要供給の結果なんだけど、まあ隣の芝生は青く見えるよね」としか言いようがない。

ファッションにおける市場アパレル産業商売である以上、その規模に応じた最大公約数に多少の取りこぼしが生まれるのは必然

件のまとめも、愚にもつかない意見の寄せ集めって感じだけど、はてブホッテントリにでてくるTogetterなんて大抵インプレッション目的でやってるんでマトモに取り合うもんじゃない。

ただ、ブコメ含めてあんまりにもあんまりものいくらかあって、多少ファッションに関心ある身としてはモヤっとせざるを得ない。

当人たちに言っても無駄なことは重々わかってるんで、あくま自分モヤモヤを解消するために書きなぐっていく。


まず前提として「機能的=いい服」だとか「丈夫な服=いい服」といった価値観一面的だってこと。

スーパー160sウールの高級ジャケットが、格安ポリエステル100%ジャケットのように洗濯できるわけじゃない。

天地がひっくりかえろうが、シルクのような繊細な素材がナイロンより丈夫なわけがない。

ただ丈夫なアパレルアイテムを作りたければ、L.L.beanトートバッグみたく分厚い生地にぶっとい糸を使えば、縫製が大雑把でも成立する。

スキニーパンツポリウレタンを使わないと足を曲げるのすら一苦労だが、素材の風合いは損ねるし経年劣化やすくなる。

まり何がいいたいかというと、“いい服”というのは多面的で、そこには文化的背景やコンテキストが多分に存在するってこと。

それらを無視して、メンズアイテムのようなパターンレディースアイテムを作ったとして、そこに齟齬は発生しないのかって視点は常に付きまとう。


次に、アパレル産業においてレディース・ウィメンズ市場規模は大きいってこと。

それはメンズと比べても圧倒的であり、そこに異論余地はない。

これはハイブラなどのファッション最前線に限らず、マス層においても同様。

試しにユニクロで男女それぞれでアイテムの型数を調べてみるといい。

ユニセックス分を含めようが除外しようが、型数もカラーバリエーションレディースの方が明らかに多い。

例えば2025年にカシミヤ混のヒートテックが出たが、レディースの方では以前からやっていた。

エアリズム肌着ひとつとってもレディースの方が種類は豊富で、エアリズムUネックTはレディース向けながらトップスへの響きにくさから男性でも愛用者がいるほどだ。

世界規模でマス向けのアイテムを作り、兆単位の売り上げを誇る大企業なのだから、その需要供給バランスについてはシビアに考えられている。

何が、誰に、どれくらい売れるのか、そのデータは膨大かつ確かなものだ。

更にいうと、品質も基本レディースの方がいい。

ユニクロについて言及しているアパレル関係者は多くいるが、それぞれのアイテム評価意見が分かれることはあっても、レディースの方が優遇されてるという点では意見が一致している。

ユニクロコラボラインでも同様であり、そもそもメンズ向けすらない場合もある。

今回は便宜上ユニクロを挙げたが、基本的にはどこも似たようなもの

なお、メンズファッションの「あれがない、これがない」が話題に挙がることが少ないのは、現状優遇されているからではなく「優遇してほしいと思っている人間が少ないから」である

“声の大きな人”の割合が同じでも規模が小さければ絶対数は減るし、そこに関心を向ける人も少ないから注目されにくいってわけ。


レディースファッションメンズよりも明らかに優遇されているし、それは昨日今日始まったようなレベルの話ではない。

それでも現状で不足しているというのなら、それは「一部の人間の声が大きいだけで、実際はそこまで需要がないからでしょ」としかいいようがない。

その結果として“取りこぼし”があるのなら、それは大局的に見て“取るに足らない”ものから

それを拾い上げるのは隙間産業しかなく、その隙間に風穴が空くほどの大きさはない。

やるせない。

何がやるせないって、自分がここまで話したことって初歩的というか、我ながら低次元なんだよね。

中学生に、小学1年生レベル算数を教えているような感覚

さきほど隙間産業といったけど、当然その需要を狙っているブランドメーカーも、アンテナ張ってれば見つかるわけ。

でも、アンテナ張ってないから「あれがない、これがない」って言い続ける。

当然だけど、需要供給が少なければ市場に出回るのも狭まる。

そういうものを見つけるには個々人が前のめりになって、それを品定めする“リテラシー”が必要となってくる。

そして、その“リテラシー”ってのは「その分野にどれくらい理解があるか」に尽きる。

無理解とは往々にして無知によって引き起こされるので、結局は学ぶしかない。

物事は点よりも線、線よりも面。

その面が複数あると立体的になる。

ファッションという分野においても同じことなんだけど、その本質を分かってもらうのが極めて難しい。


まあ、点しか知らないなら知らないままでも結構なんだけどね。

そもそもほとんどの分野は「名前だけ知ってる」とか「よく分かってない」層の方が大多数だし。

問題は「自分理解度は点だ」という懐疑性がないまま言及してしまうことで、ファッションではそんな人間が割かしいること。

これが他の分野だったら、もう少し理性を働かせて「自分はあまり良く分かってないからテキトーなこと言うのやめとこ」ってなるんだけど。

なぜファッションではそうならないかというと、どんなにリテラシーがなかろうと関心がなかろうと服は着ているから。

まり、ほぼ全ての人間が“スタート地点”には立っているわけ。

でも“立ってるだけ”だから距離感を図り損ねて、そのまま明後日の方向に向かう人間が出てくる。


ただ、ああいう手合いがそういう状況に甘んじてしまうのって、アパレル業界の怠慢も多少はあるけどね。

ファッションに対するスタート地点と、そのリテラシーの水準を押し上げようって気がないというか。

自分も「どうせ届くべき相手には届かないんだろうな」って諦念込みでここまで書いてるから同じ穴の狢ではあるけど。

先ほど、小学1年生レベル算数だって喩えたけど、算数小学校行けば学べるわけじゃん。

仮に出遅れても、その気があまりなくても、学びなおす機会はいくらでもある。

でも、ファッションはそういうのがない。

しか日本学校制服のところが多いから、ファッションに対するリテラシーが皆無だろうと困らない。

そうやって青春時代を過ごした人が、大人になってから「これこれはダサい」とか言われても全面的に受け入れられるわけがない。

今まで自分がまったく気にしていなかった評価軸を持ってこられるんだから

ファッションについて分かってないし、学び方も分からない、それにリソースを割く気もない。

そうなると諦めるか、開き直って「うるせーな、ほっとけよ」と言いたくなるのも仕方ないだろう。

まあ、せめて冠婚葬祭ドレスコードくらいはどっかで教えた方がいいと思うけど。

葬式リクルートスーツ使いまわしたり、黒い革靴なら何でもいいと思ってる人けっこういるんだよなあ。

……なんか話がだいぶ逸れてきたし、書いてて気も晴れてきたから今回はこれくらいにしとくか。

次回は、なんだろう。

「“最近の服は脆い”という雑な見解」とかにしようか(面倒なのでたぶん書かない)。

2025-12-29

[][] 縫製が粗くても丈夫?

そもそも“いい服=丈夫で長持ち”みたいな考え自体一面的ナンセンスなんだけど、そこは置いといて。

では“脆い服”とは何か。

何割かの人は、要因に“縫製”をあげるかもしれない。

ただ、実のところ縫製は粗くても脆いとは限らない、って雑談


典型的なのはL.L.beanトートバッグだろうか。

糸が出まくってるわ、ガイド用のラインが残ったままだわ、調子ゆるゆるな箇所あるわ。

日本で作ったら、製造の段階で弾かれるようなレベル

でも、めっちゃ丈夫。

ヴィンテージものとか数万で売られてるけど、それだけ長持ちしてるってこと。

分厚いコットンキャンバス生地に、太いナイロン糸を使っているから、縫製が雑でも丈夫なんだな。


もちろん、縫製技術耐久性に一役買ってる側面もある。

例えばオックスフォードシャツとかのガゼット

あれって、現代ではほぼ飾りだったりする。

現代の縫製技術では、ガゼットがなくてもあそこから破けることなんて早々ない。

実際、近年ではガゼットをつけてないシャツも割とある

逆に言えば昔の服は脆かったからこそ、そういう小手先方法で誤魔化してた、という見方もできる。

でも、そういったコンテキスト意匠として残す、というのもファッションの妙ではあるんだけど。

さっき挙げたL.L.beanトートバッグだって通常なら粗雑だけど、それがアメカジの“味”として評価されている側面もあるわけで。


現代の服の方が脆いとかいう言説たまに見かけるけど、仮にそうだとしたらもっと別の要因があると思うんだよね。

実のところ、ある程度は見当がついているけど。

ひとつは「ストレッチ素材の功罪

ふたつは「上質素材の弊害

みっつめは「古着生存バイアス

このあたりは、気が向いたら書こうっと(たぶん書かない)。

2008-10-06

[]

ベージュジャケットベージュチノパンはいたら寅さんになってしまった。

どういう色を合わせればいいんだろう・・・

 
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