欧州モードのハイブリッド燃費は7.6L/100kmと発表。日本風に記すと13.2km/L → 日本仕様のハイブリッド燃費は15.4km/Lでした

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マツダがロータリーエンジンを復活させるというウワサは何年も前から流れていましたが、ついに復活が確定です。すでに多くのメディアで報じられているように、ブリュッセルモーターショーにおいてロータリーエンジンを発電用として積んだプラグインハイブリッド車「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を発表したのです。




ジャンルとしてはプラグインハイブリッドとなるモデルで、ロータリーエンジンは発電専用。バッテリー総電力量は17.8kWhと控えめで、充電した電気だけで走行できるEV航続距離は85km。一方、ガソリンタンクは50L。トータルでは、かなりの後続距離となっていそうというのが第一印象でありました。0.8L級のシングルローターエンジンを発電専用にセッティングしているのであれば、十分な省燃費性能を実現しているはず、と期待も高まったのです。



しかし、詳細スペックの情報が入ってくるにつれ、個人的な感情の高まりや期待感は霧散していったのでした。出力に対して燃費が悪すぎるのです。

8Cエンジン主要諸元
排気量:830cc
偏心量:17.5mm
創成半径:120mm
ローター厚:76mm
圧縮比:11.9
アペックスシール:25mm
最高出力:55kW/4500rpm
最大トルク:117Nm/4000rpm
欧州モード燃費(ハイブリッド):7.6L/100km


MX-30 e-SKYACTIV R-EVの価格はMX-30 EVと同等になると予想。日本では450万円程度か?

MX-30プラグインハイブリッドが積む新開発ロータリーエンジンの最高出力は55kWと発表されています。ロータリーエンジンの排気量をレシプロエンジン換算するにはイメージで約1.5倍といえますから、830ccということはレシプロエンジンでいうと1245cc相当といえるでしょうか。

まさに日産のシリーズハイブリッド「e-POWER」の使っている3気筒エンジンの排気量が1198ccですから同等のライバルとして比較するにちょうどよさそう。ノートに搭載されている、1.2L 3気筒エンジンの最高出力は60kWですからスペック的にも同クラスといえます。当然ですが、最低でも日産e-POWERと同じような環境性能を期待したくなります。

車格が異なるので横並びで比較するのはアンフェアではありますが、それでもノートe-POWERの燃費性能が28km/Lを超えていることを考えると、「欧州モードで7.6L/100km。日本風にすると13.2km/L」というMX-30プラグインハイブリッドの燃費は期待に対して半分以下と感じてしまうのでした。ロータリーエンジンの燃費としてはずいぶんマシになっているかもしれませんが、ファン向けの商品企画としては合格であっても、ロータリーエンジンを復活させるだけの意義は感じないという人も少なくないのでは…。

なお、MX-30プラグインハイブリッドの価格は、MX-30 EVと同等にするということも欧州では発表されております。日本ではMX-30 EVの価格帯が450万円〜500万円といったところなので、もし復活するロータリーエンジンをなんとしてでも手に入れたいのであれば、500万円の支払いは覚悟しておく必要がありそうですが、さて?

【追記】
日本仕様はMX-30 Rotary-EVという車名になること、注目の燃費や価格が発表されました。

エンジン型式:8C
最高出力:53kW/4500rpm
最大トルク:112Nm/4500rpm
EV走行距離:107km
ハイブリッド燃費:15.4km/L
メーカー希望小売価格(消費税込み):4,235,000円~4,917,000円




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精進します。
  




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