クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2013年09月

湾岸ミッドナイトで、カタログ値をギリギリクリア【ザ・ビーカブ】

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1.2リッター4気筒直噴ターボエンジンで、1380kgの車重を引っ張るザ・ビートルカブリオレ。そのJC08モードカタログ燃費値は17.6km/Lでありますが、日曜日のドライブでギリギリ、カタログ値越え。

ルートは東関道~湾岸線を軸とした千葉から横浜へ向かうもので、走行距離は約100km、走行時間は1時間半、平均速度は67km/h。

3名乗車で、エアコンも入れたり、入れなかったりという条件ではありますが、気温も見ての通り21度とまずまずの環境でありました。

もろもろの要素を考えると、これで20km/Lにはいらないのは若干ショックではあります。


走行3000km、そろそろカラダをクルマにアジャストできているかと思いましたが、まだまだのよう。

精進します。

インドネシアにホットハッチのニーズはありや

ダイハツがインドネシアで現地生産する2BOXファミリーカー「アイラ」には、トヨタ版の「アギア」という兄弟車が存在しているのですが、詳細不明ながら「アギア」にはTRDバージョンが用意されている模様。

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標準車と比較すると、リップやサイドにエアロを巻いているくらいの違いで、車高もタイヤ・ホイールも変わっていないように見えますが、エントリーモデルにTRDバージョンが用意されてイメージアップにつながるという市場性があるとすれば、これからマイカーが普及するというイメージではなく、すでに自動車に対する情報が広がっていて、かなり熱いマーケットなのかも? などと思ったりするわけで。

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バンコクやシンガポールで「オートサロン」が開催されていたのは記憶に新しいところではありますが、いわゆるオートサロン的文脈に則ったクルマ好きのリーダーシップというのが、アジア方面に定着しているのだなあ、などと思ってもしまうのでした。

思えば、日本におけるドイツ車のムーブメントでもエッセンモーターショー(今年で46回目)というチューニングカーショーの影響が少なからずあったような記憶というか伝聞あり。

道具としての性能だけでなく、尖ったクルマ好きにアピールする”カイゾウ”車なムードというのは、新興市場を狙うにも無視できないというか、影響大なのかも?

 

日産の自動運転実験車両は、どこまで自動なのだろう?

日産が自動運転の公道実験を開始! というニュースあり。そして、車両画像を見て興奮気味に連続ツイート。



「いわゆる空間センサー」とは、自動運転カーのルーフなどについている3Dレーザースキャナを思い浮かべながらの発言。トヨタの自動(無人)運転実験車両においてもルーフ上に円筒状のセンサーらしきものが確認できます。

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しかし、リーフの実験車両では、そうしたレーザースキャナぽいものが飛び出しているわけではなく、ただしバンパーやドアには窓が開けられていて、なんらかのセンサーが仕込まれているであろうことは予想できるわけで、非常に気になるのであります。


空間センサーらしきものが確認できないからというのは評価要素としては決してマイナスというわけではありません。仮に、3Dレーザースキャナをコンパクト化できた、もしくはナシでも空間認知が可能になっていれば、しかも比較的コスト面で有利なセンサーで実現していたとすれば、それは普及に向けて大きな一歩といえますから。

似たような話でいえば、スバルのアイサイトにしても市販当初のシステムではミリ波レーダーとステレオカメラを併用していましたが、ステレオカメラだけで十分な精度が出せるということで、現在の普及帯となるコストを実現しているという面がありますから。


しかも、公開されているコクピットの画像からは、配線がスパゲッティのようになって、典型的な実験車両ではなく、ドライバーの環境は標準車そのままに整った様子が伺え、現段階でかなりの完成度にも見えるのが、いっそう気になる一台となるわけです。


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被写界深度的に細部がわかるづらい画像ではありますけれども(汗)

ホンダNシリーズ第4弾のシルエットに思う


ホンダの新世代軽自動車「Nシリーズ」に第4弾となる「N WGV(エヌワゴン)」が登場間近で、ティザーサイトがスタート。

しかし、Nシリーズ第4弾ということは、N BOX、N BOX+、N-ONE につづくという意味でありまして。N BOX と N BOX+をわけるのに違和感ないわけではありませんが、リアのフロアボディが異なるので、外観はほぼ同じに見えてもクルマの基本となる車台ベースで考えると、たしかに第4弾なのでしょう、おそらく。


ということは、第4弾となるエヌワゴンも異なるフロアパネルを持つのか? それともN-ONEとほぼ共通フロアでボディが異なるバージョンなのか? フロアもボディも独自のバリエーションなのか? 

いずれにせよ、公開されているシルエットから、そのボディは1600mm級のハイトワゴンに見えるわけです。
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N360のヘリテージカーに思えるN-ONEも、じつは全高1610mmだったりするのですが、そもそもホンダの軽自動車といえばライフとザッツ、ライフとゼストといった風に1600mmの前半と後半を同時ラインナップしてきているので、おそらく市場調査的に、ホンダはそうした判断をしてきているのでしょう。

ただ、個人的には車高が高い、重量が重いわりには、というエクスキューズ抜きで、ホンダのP07エンジンとCVTのコンビネーションでどこまで燃費性能を追求できるのかを見てみたいというのが正直なところ。


80万円~100万円の33.0km/Lで争うゾーンに旨みが少ないは理解できますが、軽自動車の技術アピールとして、 ぜひ軽セダンのホンダ車も見てみたいわけです。いわゆるトゥデイの後継になりますが、トゥデイというネーミングは原付き二輪で使っていますので、「ロゴ」をダウンサイジングさせて「N-Logo」として使うといいのでは?

ついでに、「ハーフスロットル高性能」というキャッチコピーも復活させてほしいものです……。

 

ブレないホンダ、オデッセイの名前的ダウンサイジング



というわけで、元祖「ニッポンのミニバン」ともいえるオデッセイが5代目へ進化のティザー開始。

これまでオデッセイといえば、非スライドドアという乗用車的なスタイルながら3列シートというミニバンでしたが、見ての通りスライドドアへと変身。

見るからに全高が1550mmを越えてしまったことを嘆く声もあるでしょうが、初代オデッセイが全長4750・全幅1770・全高1675mmだったので、先祖返り的・正常進化的なスタイルといえるかも。

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そんな大きくなったオデッセイ。個人的には、ホンダの『ネーミング的ダウンサイジング』 としてアコードに続くモデルという印象もあり。

アコードは全長4.9m超と、アコード史上最大サイズとなっていて、それだけを見るとダウンサイジングとは逆のトレンドに見えますが、ひとクラス上のモデルだったインスパイア後継モデルに、知名度のある「アコード」という名前を付けたという意味で、『ネーミング的ダウンサイジング』 という捉え方をしているのです。

つまり、オデッセイにしてもエリシオン後継モデルの『ネーミング的ダウンサイジング』 と考えられるのでは? おそらくエンジンも直4でしょうから、現行はV6が基本のエリシオン後継とすればパワートレインもダウンサイジングトレンドに則った進化といえそう。

逆の言い方をすれば、ダウンサイジングしたエリシオンに、かつてのビッグネームである「オデッセイ」という名前を与えた、ということ。そう思うと、このクルマを『オデッセイ』後継としてだけで評価することはナンセンスともいえましょう。
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ところで、ダウンサイジングというのはエンジン排気量を小さくするというハードウェアのトレンドですが、似た言葉に「ダウンサイザー」というのがあって、こちらは買い替え時に車格をダウンさせるというマーケットトレンドを示すもの。ホンダの「アコード」、「オデッセイ」というネーミング的ダウンサイジングは、そうしたダウンサイザートレンドを多分に意識して、行き場を失いそうなビッグネームをうまく利用しているという印象ありなのです。

その点では、ホンダのマーケティングはブレていないともいえそう。


それはさておき、新型オデッセイ。ティザー段階なので装備については不明な点も多々ありますが、独立したセカンドシートがサードシート付近まで下がっている画像を見ると、オデッセイという名前ながら、アルファード/ヴェルファイアやエルグランドに対抗するモデルとしてリボーンしている雰囲気。ネームバリュー的にエリシオンでは厳しいという感じでしたから、その意味でも今回の『ネーミング的ダウンサイジング』はセールスのメリットもありそう。

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ただ、そうしたプレミアム系ミニバンとして考えると、安全性能としての衝突被害軽減ブレーキがレーザーを使った「シティブレーキアクティブシステム」というのは若干残念な印象。もちろん、安全性能としてレーザーレーダーだから問題だというわけではありませんが、ミリ波を使っていればアダプティブクルーズコントロール(ACC)も可能なので。実際、アコードにはミリ波の衝突被害軽減ブレーキとACCを用意しているだけに、量産効果も期待できそうですし。いや、ミリ波な設定がないとはいえないので、現時点での感想ではありますが。
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ティザーサイトではパワートレインへの言及はないようですが、勝手に2.4リッターの直噴エンジンとレシオレンジ6.54のCVTの組み合わせと想像。大雑把にいうと、北米アコードに積まれているモノが、ほぼそのままオデッセイに使われるという予想であります、ハイ(汗)

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2013年8月、国産比率の高い自動車メーカー・ランキング

2013年8月の生産・販売速報が各自動車メーカーより発表されております。一応、仕事柄毎月目を通してはおりますが、今月はちょっと視点を変えたランキングで整理してみようかと思う次第。

 その前に、乗用車メーカーの規模をまとめてツイート。そして、各メーカーのグローバル生産における国産率でのランキングは以下のとおり。

●メーカー グローバル生産 国内生産(比率)の順
ホンダ 322,946 62,129(19.2%
日産 395,767 77,812(19.6%
スズキ 209,013 69,013(33.0%
トヨタ 662,600 233,514(35.2%
三菱 92,089 44,542(48.3%
ダイハツ 83,409 53,364(63.9%) ※マレーシア・プロドゥア社を含 
マツダ 82,526 58,563(70.9%
スバル 57,769 43,052(74.5%



結論としては、グローバル生産が増えるほどに国内生産比率が下がる傾向にあるという、ある意味で至極当たり前という話になるのですが。とはいえ、数字からはトヨタが国内雇用を守ろうとしているように見えるのが印象的。そして外資のルノー日産よりホンダのほうが国産率が低くなっております。『国内の生産拠点を守るのに、ドメスティックな商品である軽自動車はキーになる』とは、ホンダの軽自動車開発関係者から聞いた話でありますが、ポジショントークであると同時に、ひとつの真実であろうことも、この数字から感じられるのでありました……。

というわけで、以下に国産比率の高いスバルやマツダな画像と動画をツラツラと。






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【追記】
2013.9.26発売のクラブレガシィ66号では、そんな国産比率の高いスバルの群馬製作所を取材・記事にしております。よろしければ、お目通しくださいませ。 
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